斜里岳(清岳荘ピストン) 〜スノーブリッジ増殖中


- GPS
- 06:54
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,080m
- 下り
- 1,080m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
清岳荘登山口駐車場より入山 |
コース状況/ 危険箇所等 |
融雪期の為、状況は日々変化します。 15年6/14現在の様子を感想に記述します。 |
写真
感想
※全て6/14現在の状況です。
・清岳荘〜旧清岳荘登山口
林道歩き 支障なし
・旧清岳荘〜下二股
2回徒渉がありました。
徒渉点にはピンクテープがありますが、雪解け増水&スノーブリッジ末端が重なり非常に危険でした。
下二股付近はまだ残雪が多く新道を上がろうにも道標が出ていません。
下二股から上は比較的雪の量が多く雪渓が沢に蓋をした状態です。
でも油断は禁物
・旧道(下二股→上二股のつもり)
旧道を遡上しているつもりが異なる沢を登ってしまいました。
GPSがなければルートロストでした。
雪渓終点まで沢源頭を詰め80〜100mほどハイマツを藪漕ぎし新道に取り付きました。
・上二股→馬の背
通称胸突き八丁。傾斜のきつい雪渓を直登します。
・馬の背←→山頂
残雪はなく夏道が現れています。強風時で無ければ安心して歩けます。
下山
・馬の背→上二股
残雪で道標も何も無く新道分岐が全く分かりません。
GPSで当たりを付けたら熊見峠→こっちっていう板を見つけました。
・新道(上二股→熊見峠)
稜線は残雪はありませんが2個所、幅の広い雪渓のトラバースがあります。
傾斜もきつく要注意。
・新道(熊見峠→下二股)
初めは夏道が現れていますが下二股に近づくにつれて残雪が多くなりルートロストしやすくなります。また融雪直後で土が軟らかく大きな石が浮いており落石に細心の注意が必要です。
斜里岳山開きは7月の第1日曜日(2015年は7月5日)です。
山開き前はコース整備等されておらず斜里岳を熟知している人ならともかく道標が現れておらずGPSは必携です。
雪渓の雪質は緩いものの傾斜がきついところも多くチェーンスパイクでは難渋します。
刃の長い6本刃以上のアイゼンが必要です。
●プロローグ
6/12,13に出張で北海道釧路にやってきた。
ふ〜ん。釧路ねぇ〜・・・。
3年ぶりの北海道。しかも未踏エリアの道東と、くりゃ
フッフッフッ、これを逃す手はないしょ。
このエリアの百名山は3座(羅臼・斜里・阿寒)
日程的に3座一括は無理。
知床羅臼は世界遺産でもありピークハントだけでは無くゆっくりと回ってみたい。
ということで斜里、阿寒(雌阿寒)の2座を登ることにした。
斜里岳の山開きは7月第1日曜日。
ヤマレコで根北峠からの雪山山行のレコはあっても6月中旬に通常ルートの清岳荘から登ったというレコは非常に少ない。
参考にしたのが清里のペンション「ロッジ風景画」のオーナーによる'15年6/2の登山ブログが唯一だった。
斜里岳名物の沢を登っていく旧道ルートは雪渓となっており6月には融雪によりスノーブリッジが出現するという。もしスノーブリッジの崩落に巻き込まれたら残雪の踏み抜き(ズボリ)どころではない。
地元のベテランですらこの時期の登山は控えた方が良いとのコメントに躊躇いが無かったといえば嘘になる。
13日14:00仕事を終え釧路でレンタカーをピックアップ。
一路、斜里岳の玄関口、清里町を目指す。
天候は雨。
前回の北海道遠征(2012年)で分かったことだが梅雨のない北海道といわれるが晴天が続くわけではなく梅雨前線の影響は北海道にもそれなりに出るようだ。
それでも清里に着く頃には雨も上がり夕焼け空にさわやかな空気が出迎えてくれた。
●6/14の山行
夏至の頃、北海道は午前3時台にはもう夜が明ける。
清里から望む早朝の斜里岳は山頂がわずかに雲に覆われているが広い裾野を一望できた。いい日になりそうだ。
前泊のホテルを早朝に出て登山口へレンタカーで向かう。清岳荘の駐車場には1台も車は無く、どうやら一番乗りのようだ。
登山道の様子については前述の通り。
下二股までに2回、徒渉をしたが各所でスノーブリッジが出現しており融雪で水量も多くビビリまくりだった。
旧道か新道を行くかは下二股付近のスノーブリッジ、残雪の状況により判断することにしていた。
下二股に到着し愕然とした。残雪が多く道標も無いため新道の入り口が分からない。
ただ雪渓の雪量は多くスノーブリッジはこの時点で少なくなっており旧道を行くことにした。
最も沢水の露出の少ない安定した雪渓を登ればいい。
それが旧道だと思い込んでいたのだが、後に痛恨のミスを侵すことになる。
滝の頭がわずかに見えている。ガイドブックや映像で見ていた旧道沿いの滝の一つだと勘違いしてしまった。これに吸い寄せられるように遡上して行った。
下二股からだいぶ雪渓を登った頃、現在地を確認するためにGPSを見た。画面を見て凍り付いた。旧道の沢から大きく離れ、違う雪渓を登っていたのだ。
どうする・・。下二股まで下るかそれとも・・
雪渓を源頭まで上り詰めればそこには新道が通っている。
下二股と新道が通る稜線間の標高差のうち既に2/3以上は登って来ている。
雪渓の幅は狭まってきているが傾斜も登っていける範囲でまだ続いている。
両側、上方の見える範囲に岩壁は無い。
このまま上り詰めるという選択肢を選んだ。
雪渓が消え、前人未踏のハイマツの急傾斜に変わった。
GPSで現在地から新道まではわずか80〜100mほど。
「行ける。」
選択は間違いでは無かったが、ハイマツが行く手を阻む。
極力ハイマツの薄いところをかき分け這うように進む。
新道に出た。緊張が緩み疲れで座り込んでしまった。
この先も幅広の雪渓トラバースや直登など難所は数多くあったが山頂にたどり着くことが出来た。朝方、麓では全天快晴なれど斜里岳の山頂は雲がかかっていた。
今もその状態は変わっていないようで山頂からの展望は出来なかった。
下りはGPSをこまめに確認し上二股の新道分岐を探し当てることが出来た。
稜線の新道は快適に歩くことが出来たが、熊見峠からの激下りは雪が消え大きな石が浮き石となって非常に危険な状態だ。安全と思って踏みつけた大きな岩が動くなど何度もヒヤリとした。
下二股に近づくにつれ再び雪が増え道も途切れがちに。
沢底の下二股から下れば再びスノーブリッジの恐怖に苛まれる。
事実、至近距離でズシンという重い音と共にスノーブリッジの崩落を目撃した。
最後の徒渉を終え旧清岳荘跡まで戻りようやく安堵した。
3年前、十勝岳(カミホロカメットク山)のハイマツ帯で道迷いし、さらに濡れた岩で足を滑らせ左腕を強打。しばらく動けなくなり、まさに遭難寸前だった。
この時GPSに救われた。
雪渓遡上と舞台は違っても、ルートファインディングの未熟さを今回またしてもGPSに救われた格好だった。
北海道の百名山は決して易しい山では無い。改めて感じた山旅だった。
凄い!!! 北海道に行かれたんですね
斜里岳と雌阿寒岳ですか!!! 早く行ってみたいです。
まだまだ先になりそうですが、参考にさせていただきます<m(__)m>。
雌阿寒岳・・・頑張って下さいね
3年ぶり2回目の北海道遠征に行って参りました。
前回はちょうどHIDENORI-Tさんが大雪山旭岳を登られた直後でしたね。
斜里岳は雪渓登りでルートミス。この時期は難易度高しです。
雌阿寒岳のレコも近日アップしますのでご覧頂ければ幸いです。
HIDENORI-Tさんの再びの北海道登山をお祈り致します。
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