春爛漫花の坂戸山(新潟遠征初日4/10)
- GPS
- 05:10
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 475m
- 下り
- 459m
コースタイム
- 山行
- 3:21
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 5:06
しかし近くの4/1頃から、私の坐骨神経痛が再発、一時は全く痛くて動けない状態になってしまった。直前でこれは新潟遠征無理か?というところだったが、前回坐骨神経痛を直してもらった整体師さんに、1週間通いつめて、なんとか座っていられる状態にまでは回復。天気予報では新潟方面、4/10〜12は全部晴れ予報で、ちょっと無理してでも、これは行かなくちゃあーと、心配はあったが遠征を決行した。
しかし、山は1つだけにしなくちゃダメとのつれあいからの強いたしなめもあって、当初計画の南条八石山か坂戸山かどちらか1拓となる。行きたいのは行ったことのない八石山だったが、レコなどでカタクリ終盤情報があり、カタクリの旬は坂戸山と読み、今回は坂戸山を選択。それに2日以降つれあいは、もう一度糸魚川ヘ行きたいとのことで、道順から1泊目を十日町にした都合上、坂戸山から2日目糸魚川へ移動した方が都合が良いことが決め手となった。
2日目の宿は糸魚川周辺を探し、旅割の利くお宿で4/11宿泊に空きがあるところで、ネット検索をかけ、糸魚川ではお宿見つからなかったが、上越市になんとか1件旅割ok宿泊okのところを見つけ出し、出発前日の4/9に4/11予約が取れ、なんとかかんとか新潟遠征のかっこがついてきた。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場に雪はありません。15台ぐらいは停められそう。Pトイレ解放されています。 |
その他周辺情報 | 新潟遠征2日目、3日目のレコもよろしければどうぞ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6652644.html https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6644635.html |
写真
感想
新潟遠征第1日目、高速深夜割引使うため、3時45分に家出発。3:58に無事伊勢原大山IC通過、一路六日町へ向かう。快晴の朝の日の出は素晴らしかった。前日雪が降ったらしく、上越国境の谷川連峰は、真っ白に化粧直しした格好、途中休憩をとった赤城高原SAから、すばらしい眺めをみれてちょっと得した気分。
六日町ICから坂戸山城址Pに着いたのは8時少し前だった。駐車場は半分ぐらい埋まっていたが、無事最も近い駐車場に停めることが出来た。平日なので最も花の良い時期ではあったが、思いの他空いていて、ちょっと拍子抜け。駐車場は例年早い時期だと積雪が残っており、駐車スペースが狭くなっているのだが、今年はすっかり溶けて、広々としていた。駐車場のトイレはすでに解放されており、使用可能。ウォシュレット付きの洋式水洗トイレはうれしい。大変よく整備されて臭いもなく清潔感あふれるトイレです。駐車場のまわりは、すでにお花たちが出迎えてくれていた。
ショウジョウバカマ、ミチノクエンゴザク、エンレイソウの群生が止めた車の後ろの斜面を覆っていたのでびっくり。最初から花の多さを予感。のっけから山準備も忘れて、お花を撮りまくってしまった。
今日のコースは登りを谷回り、下りを尾根にとって周回することとした。薬師尾根は階段急登の連続で登りにとると、つれあいにはつらいかなと思ったのと、自分も坐骨神経痛の体で登り切れるだろうか?との不安を抱えていたんで、登りにはジグザグ切った傾斜の緩い谷回りを選択した。ただし、早い時刻のスタートだったので、カタクリのお花がちゃんと開いてくれてるか?が不安であった。
まず坂戸城跡のあたりまできて、その予感は的中する。カタクリのお花、みんな下を向いて、全く開いていないのだ!いくらお天気よくても、前日雨だと一旦花を閉じるので、午後にならないと開いてこないようだ。前日晴れて気温の高い良いお天気なら、もう少し早い時刻には開くのかもしれない。この日は11時ぐらいでもしっかり開き切っていなかったので、その辺は計画によく組み入れたうえ、登るのがよいでしょう。結局谷まわりのカタクリロードでのカタクリやキクザキイチゲ撮影はほぼ皆無で、たくさんの閉じたお花をみつつ登ったのでした。
この時期の谷回りコースでは、カタクリ、キクザキイチゲ(陽が当たると開花)、ミチノクエンゴサク、ショウジョウバカマ、オトメエンゴサク、アオイスミレ、スミレサイシン、エンレイソウ、オクチョウジザクラ、アブラチャンなどのお花がみられる。数、密度ともにすばらしく、まさにスプリングエフェメラルのお花たちの最も生き生きした時期ですね。
7合目までくると残雪が現れ、すぐその上の桃ノ木平はまだ雪の下でした。ここはすばらしいカタクリのお花畑を形成する場所ですが、今はその時を待つ目覚めの時かもしれませんね。最後の杉林の中の急な登りをひと登りでバーンと視界が開け、越後の雪山パノラマが広がりました。ちょっと感動ものです。とくに奥利根国境の山々が素晴らしく、雪化粧したまるで冬山のような光景を堪能しました。
この先はすぐ頂上が見えて、わずかで登頂できます。坂戸山頂上は坂戸城郭跡となっており、まさしく廓の構造をしており、台地状に広々しています。大きな杉の木が何本かあって、360度を1か所から見ることはできませんが、場所を変えれば、360度見渡せるすばらしい眺めが待っていますよ。上越国境もいいですし、奥利根国境も素晴らしい。大城を前景に金城山や巻機方面もかっこいいです。魚沼平野や魚野川の蛇行も良く見て取れて、なかなかの高度感です。なお頂上のカタクリは未だでした。
薬師尾根は階段状の登山道で登りにとったら、いわゆる鉄砲登り、心臓破りの急坂ですね。遮るものもなくて、炎天下を登らねばならず、なかなか登りはきつそうです。下りも油断したら、下まで転げ落ちそうで、慎重に下っていきます。ただしこの尾根は見晴らしが良く、バーン広がる魚沼平野を見ながら下っていけるのが、魅力です。なおさら景色に見とれて、足を踏み外さぬよう気を配って歩く必要があります。
薬師尾根はオオチョウジザクラやアブラチャン、マンサク、咲き初めのタムシバなど灌木や木々のお花が目立ちます。もうすぐするとミツバツツジも咲き始めるでしょう。中腹になるとイワウチワ、イワナシがたくさん出てきます。ともに上部はまだ蕾が多く、未開花、咲き初めのものがほとんど。中腹あたりが、見頃を迎えていました。下部ではシュンランも開花、薬師尾根がこれからが花本番の感じですね。
桜坂まで降りてくるとようやくカタクリ群落がみられました。ここはこの時間、さすがにみんな開花しており、久々のクルリンパが見られてほっとする。しかしちょっと旬を過ぎて、枯れたカタクリが多かったです。見られないほどではないけれど、最もきれいな時期は、あきらかに終わっていました。ちょっと残念!
だいぶんゆっくり歩いて、お陰様で坐骨神経痛も現れず、何とか無事下山できました。下山後、悔しいので、谷コース方面をもう一度ぶらぶらとお花を求めて、歩きなおしました。その結果朝まったく開花していなかった坂戸城址のあたりが、カタクリの最盛期で、最高の状態のカタクリ群落を見られました。本当にもう一度歩き直してよかったと思います。また谷コースの、朝うつむいていたキクザキイチゲ達も、みなシャキーンと見事に開花しており、その変貌ぶりにびっくり。こんなたくさんのキクザキイチゲがあったのか?と驚かされました。この2つのお花群落がみられて、満足感に満たされて坂戸山を後にしたのでした。
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