記録ID: 667932
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無雪期ピークハント／縦走
鳥海山
鳥海山（鉾立〜千蛇谷〜頂上〜外輪〜鉾立）
2015年06月18日(木) [日帰り]
秋田県
山形県
hina1048
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 08:36
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,390m
- 下り
- 1,371m
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標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 8:36
距離 15.9km
登り 1,390m
下り 1,390m
04:18 鉾立
06:00-06:09 御浜小屋
06:52-06:55 七五三掛（千蛇谷ルートへ）
08:27-08:27 大物忌神社（御室）
08:47-08:55 鳥海山（新山）
09:21-09:28 七高山
11:03 七五三掛
11:48 御浜小屋
12:51-12:52 鉾立
12:54 登山者用駐車場
06:00-06:09 御浜小屋
06:52-06:55 七五三掛（千蛇谷ルートへ）
08:27-08:27 大物忌神社（御室）
08:47-08:55 鳥海山（新山）
09:21-09:28 七高山
11:03 七五三掛
11:48 御浜小屋
12:51-12:52 鉾立
12:54 登山者用駐車場
| 天候 | 曇時々晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・鉾立には登山者用駐車場あり（無料）。 ・鉾立には公衆トイレあり。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・鉾立から御浜小屋までに残雪上を歩く所が数箇所あり、ルート上に旗竿がある。 ・御浜小屋から七五三掛までも御田ヶ原に残雪上を歩く所がある。 ・七五三掛から千蛇谷に下りる所で1箇所いやらしい雪渓上のトラバースがあり、早朝で雪が堅く、慎重を期して軽アイゼンを装着して通過した。 ・千蛇谷は途中から夏道に入った。1番から9番までの標識があり、最後は御室小屋付近に出る。 ・新山頂上から七高山寄りの下山ルートは胎内くぐりを過ぎてから残雪上の道となり、御室小屋へ直接下りる方向は急傾斜で危ないので七高山寄りに遠回りして沢筋に下りたら外輪山（七高山）への連絡路に出た。 |
| その他周辺情報 | 【東北遠征・花の旅】２日目：鳥海山（３日目は森吉山） ・鳥海ブルーラインを秋田県側に下りると道の駅・象潟「ねむの丘」があり、展望温泉「眺海の湯」がある。営業は午前９時〜午後９時、料金は９０分で大人３５０円。 |
写真
前日の夕方、鉾立まで車で上がった時、鳥海山の全貌が見えたので撮っておいたものです。16時半頃に秋田県全域に竜巻注意報が発令されていましたが、この天気ではとても信じられません。
1
6/17 17:09
前日の夕方、鉾立まで車で上がった時、鳥海山の全貌が見えたので撮っておいたものです。16時半頃に秋田県全域に竜巻注意報が発令されていましたが、この天気ではとても信じられません。
登山届ポスト。前日に用紙を1枚とって記入しておき、当日は出発時間と帰着予定時間を記入して計画書を投函。
午後には雷雨があると言う予報で、早立ちを心掛け、4時20分に出発。
残雪が現れました。ピンクテープを付けた支柱が随所に刺してあります。早朝なので雪面は堅いですが、何とか歩けます。
ツマトリソウ。雪が途切れた登山道脇には色んな高山植物がさいています。
3分の2以上雪に埋もれた鳥海湖を背景にハクサンイチゲの群落。御浜小屋周辺は小屋の下でチングルマ、ミヤマキンポウゲ、小屋を過ぎてからはハクサンイチゲの群落が満開でした。
1
6/18 6:12
3分の2以上雪に埋もれた鳥海湖を背景にハクサンイチゲの群落。御浜小屋周辺は小屋の下でチングルマ、ミヤマキンポウゲ、小屋を過ぎてからはハクサンイチゲの群落が満開でした。
御田ヶ原分岐に向かって雪原を下ります。こちらは道案内にロープを張っています。
七五三掛の標識。でもここは未だ千蛇谷の下降点ではありません。注意書きがありました。
先程の標識から距離にして100m位登った所に分岐標識があり、右は外輪山を行くルート、左は千蛇谷を行くルートです。ここは左を行きます。
6/18 6:59
先程の標識から距離にして100m位登った所に分岐標識があり、右は外輪山を行くルート、左は千蛇谷を行くルートです。ここは左を行きます。
ここがいやらしい残雪のトラバースです。一旦はツボ足で行こうと足を踏み入れましたが、早朝で雪が固く、滑ったら一大事なので慎重を期して軽アイゼンを装着して切り抜けました。遅めに出発した人は雪も柔らかくなっているので、平然とツボ足で通過しているようでした。
6/18 7:14
ここがいやらしい残雪のトラバースです。一旦はツボ足で行こうと足を踏み入れましたが、早朝で雪が固く、滑ったら一大事なので慎重を期して軽アイゼンを装着して切り抜けました。遅めに出発した人は雪も柔らかくなっているので、平然とツボ足で通過しているようでした。
千蛇谷に入って登り始め、しばらくは雪渓を辿ります。ロープで道案内されています。夏道に入る所もありましたが、軽アイゼンを付けたままなので、雪渓上を辿れそうな所は雪渓上を歩きました。
6/18 7:27
千蛇谷に入って登り始め、しばらくは雪渓を辿ります。ロープで道案内されています。夏道に入る所もありましたが、軽アイゼンを付けたままなので、雪渓上を辿れそうな所は雪渓上を歩きました。
夏道に入りました。夏道には標識が立っていました。頂上に向かって�，�ら��まであるようですが、途中から夏道に入ったためか最初にみたのは�Г任靴拭�
6/18 7:56
夏道に入りました。夏道には標識が立っていました。頂上に向かって�，�ら��まであるようですが、途中から夏道に入ったためか最初にみたのは�Г任靴拭�
この標識を頂上側から見ると「��七五三掛へ」と書かれており、足して10になるように番号が振られているようです。
大物忌神社の建物が見え、何と書いてあるのか分からない標柱が立っていて、岩にはと言う赤ペンキがあったので、その矢印に従って進みました。
6/18 8:27
大物忌神社の建物が見え、何と書いてあるのか分からない標柱が立っていて、岩にはと言う赤ペンキがあったので、その矢印に従って進みました。
大きな岩がゴロゴロしていて、ガスっているので、白ペンキの方向マークがないと先へ進めません。
登る一方と思っている所に、急に下る所が出てきました。でも白いペンキマークに従うしかありません。
回りにも高い所が沢山あるようで、どこが本当の新山頂上が分かりませんが、白ペンキマークは来た時と反対側にも行けるように指示しています。登りと下りで道を別々にしているのかも知れないと思い、反対側を下ることにしました。
6/18 8:49
回りにも高い所が沢山あるようで、どこが本当の新山頂上が分かりませんが、白ペンキマークは来た時と反対側にも行けるように指示しています。登りと下りで道を別々にしているのかも知れないと思い、反対側を下ることにしました。
何しろガスっているので、目の前にある白ペンキマークの方向に進むしかありません。
やがて「安産の神様、胎内くぐり」に来ました。以前、秋に来た時にはこんなのあったのか記憶にありません。
胎内くぐりを終えたら残雪が出て来ました。ヤバイ！、白ペンキマークがもうありません。
残雪の斜面を適当に下っていたら、凄い急斜面になったので大物忌神社方面とは逆方向でしたが、傾斜の緩い方に下りて行って沢筋まで下りた所で小屋方向に向かったら外輪への道標がありました。数年前の5月連休に山スキーで千蛇谷から新山頂上を往復した時の残雪状況が記憶にあり、いま歩いて来た方向感覚に役立ちました。
6/18 9:10
残雪の斜面を適当に下っていたら、凄い急斜面になったので大物忌神社方面とは逆方向でしたが、傾斜の緩い方に下りて行って沢筋まで下りた所で小屋方向に向かったら外輪への道標がありました。数年前の5月連休に山スキーで千蛇谷から新山頂上を往復した時の残雪状況が記憶にあり、いま歩いて来た方向感覚に役立ちました。
外輪に出ました。新山頂上から大物忌神社に戻ってから来るよりも、ずっと時間短縮ができました。
近辺の概念図が分かり易く石碑として刻まれていました。これから外輪沿いに象潟（鉾立）に下ります。
知らないうちに伏拝岳の頂上を過ぎて河原宿への分岐（下降点）まで来ました。
文殊岳から七五三掛に下りる途中でガスが切れ始めました。写真は御浜小屋から笙ヶ岳に連なる尾根が見えています。残雪模様が綺麗です。
2
6/18 10:25
文殊岳から七五三掛に下りる途中でガスが切れ始めました。写真は御浜小屋から笙ヶ岳に連なる尾根が見えています。残雪模様が綺麗です。
七五三掛から千蛇谷へ下る道が見えています。稲倉岳には未だガスがかかっています。
さらに下ると新山と千蛇谷の雪渓が良く見えるようになりました。千蛇谷を登っている人も見えました。
七五三掛に大分近づいて御浜小屋方面を見たものです。またガスが湧き始めました。
七五三掛から八丁坂に下る途中の雪原。ロープで道案内してあります。登りの時はガスの中だったので写真に撮っておきました。
ハクサンイチゲとミヤマキンバイが咲き乱れています。御浜小屋までもう直ぐです。
こちらはミヤマキンバイです。葉の形が違うので見分けがつきます。
賽の河原を過ぎて、雪原に入り、下山口の鉾立の建物が見えて来ました。
鉾立に近づいて石畳で整備された登山道になりました。ほとんどの大きな石に、何故かフォークで引っ掻いたような跡が筋状に刻まれていました。砕石の時の道具の跡なのでしょうか？
6/18 12:29
鉾立に近づいて石畳で整備された登山道になりました。ほとんどの大きな石に、何故かフォークで引っ掻いたような跡が筋状に刻まれていました。砕石の時の道具の跡なのでしょうか？
ナガハシスミレ。登山口から直ぐの舗装された登山道脇に沢山咲いていました。
タムシバの花。登山口入口の車道から見上げた山肌に白い花の塊があり、ズームアップして撮りました。
鳥海ブルーラインヒルクライム。6月20日（土）午後に吹浦〜鉾立間で、6月21日（日）午前に象潟〜鉾立間で開催されるそうです。来年以降、この時期の週末にブルラインを利用する時は注意しましょう。
6/18 12:53
鳥海ブルーラインヒルクライム。6月20日（土）午後に吹浦〜鉾立間で、6月21日（日）午前に象潟〜鉾立間で開催されるそうです。来年以降、この時期の週末にブルラインを利用する時は注意しましょう。
感想
前日の天気予報では東北の日本海側は晴れとのことで期待したのですが、前夜と出発時は晴れていたものの、歩き始めてだんだんと頂上方面でガスが湧き出し、やがて山全体がガスで覆われ出して、風も強くなって来ました。気温も上がらず、今回の1週間の東北遠征で唯一長袖シャツとヤッケ（雨具上）を着たままの行動でした。
それでも高山植物は最盛期で、御浜小屋の手前でチングルマ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲが群生し、御浜小屋を過ぎるとハクサンイチゲが草原一面に咲き誇っていました。他にも図鑑を見るように次から次へと高山植物が咲いていました。
千蛇谷から新山頂上、そして七高山から伏拝岳の下りまで、ほとんどガスに覆われた中を歩きましたが、夏道が残雪で消えている状況でガスられるとルートファインディングが難しいことを思い知らされました。
文殊岳を過ぎて、七五三掛に至るまではガスがとれて晴れだし、残雪の斑模様が残る景観の素晴らしさを垣間見ることが出来てラッキーでした。開花時期は年によって異なるので、これからもこの時期は来て見る価値があると思いました。
秋の紅葉も良いし、残雪期の山スキーも良いし、夏の高山植物も豊富だし、鳥海山はいつ来ても飽きさせない一流の山だと思います。
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