大峯奥駈道⑪ 七面山～楊枝ノ森～舟ノ多和

2022年05月04日(水) [日帰り]

• GPS: 11:43
• 距離: 20.9km
• 登り: 1,720m
• 下り: 1,724m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:08
• 休憩: 1:33
• 合計: 11:41

距離 20.9km 登り 1,724m 下り 1,724m

6:02 スタート地点
7:20 7:30 七面山登山口
8:10 8:13 七面尾の鞍部
9:30 9:32 七面山 西峰
9:50 10:04 七面山東峰
11:05 11:15 楊枝ノ森
11:36 舟ノ垰
11:50 12:00 折り返し点
12:15 12:16 舟ノ垰
12:49 13:10 楊枝ノ森
14:37 14:38 七面山 西峰
15:37 15:48 七面尾の鞍部
16:18 16:28 七面山登山口
17:43 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

篠原林道終点の平坦地に駐車しました。

写真

5/4 4:44

往路の途中、午前4時40分ごろの高野辻ヘリポートからの大観。右の釈迦ヶ岳から左の稲村ヶ岳までの大峰山脈が一望の下です。

5/4 6:02

午前6時に駐車地を出発して洗い越しまで来ました。 靴の脱着が面倒なので、用意してきたポリ袋を履いてマジックテープで固定して渡渉しました。

5/4 6:09

ポリ袋が少し破れて水が入ってきましたが、大きな問題なしでした。ポリ袋をリュックに収めてから林道跡を歩いて行きます。

5/4 6:26

二度ほど小さな沢の渡渉をして進んで行くと問題の崩壊地です。石垣の上の方を高巻きするのですが、斜面の土が崩れやすいので、足元を固めながら張られたロープを補助にして慎重にトラバースします。

5/4 6:35

少し行くと立派な滝がありました。

5/4 7:11

林道跡は所々崩壊箇所があるものの、歩行には差し支えなかった。
このあたりはちょうど新緑のころで、日に映えた緑が綺麗でした。

5/4 7:13

高度を上げてゆくと明星ヶ岳から五鈷峰にかけての稜線が見えてきました。昨年の折り返し点は稜線の右端のあたりです。あそこまで行けるかなぁ。行きたいなぁ。

5/4 7:22

洗い越しから1時間10分ほどで、午前7時20分に登山口に到着。標高700mほどの洗い越しから400m近い登りで、序盤の試練の長い林道跡歩きでした。
少し休んでからいよいよ登山道に入って行きます。

5/4 7:39

稜線に出るまでは標高差250mを越える植林帯の急登が続きますが、道はつづら折りにつけられているので一定のペースで登って行くことができます。

5/4 8:13

午前8時10分に標高1330mほどの稜線に乗りました。ここまでまずまずの出だしです。

5/4 8:19

次は稜線上のP1397に向かいます。

5/4 8:24

一登りして午前8時25分着。

5/4 8:37

P1397から少し下ったあとは西峰まで標高差250mの登りです。このあたりは木の根っこが絡み合った歩きにくい痩せ尾根です。

5/4 9:02

根っこが犇めいています。歩きにくくて疲れる登りです。

5/4 9:24

P1397から1時間ほどでようやく大峰らしい笹原が見えてきました。

5/4 9:31

笹原を登り詰めて七面山西峰が目の前です。

5/4 9:32

午前9時30分に七面山西峰に到着しました。ちょっとペースが落ちてきました。昨年の折り返し点まで行けるかなぁ？
いずれにしても折り返し時間は午前12時とします。

5/4 9:33

西峰からは木々に遮られながらも仏生嶽から釈迦ヶ岳までが望めました。手前の黒い盛り上がりは東峰かな。

5/4 9:33

明星ヶ岳方面の眺めもありました。

5/4 9:47

午前9時45分に奥駈道との分岐。東峰へは10分とのことなので荷物を置いて往復します。

5/4 10:01

暫しの急登を終えて山頂の一角に着きました。前方の台地が山頂のようです。

5/4 9:55

東峰です。樹林に囲まれて開けた展望はなし。

5/4 14:11

分岐に戻って午前10時15分に楊枝ノ森へ向かいます。この時間なら何とか12時までに楊枝ノ森を越えて目的地まで行けそうです。頑張ろう。

5/4 10:15

前方に楊枝ノ森が見えます。まず、分岐から鞍部まで少し下ります。

5/4 10:30

鞍部から笹原を抜けてバイケイソウの中を緩く登って行きます。途中に道標があったのはここだけでした。
全体的に楊枝ノ森まで明確な踏み跡は少ないが、見通しは良いので尾根筋をはずさずに勝手気儘に行きます。

5/4 10:43

苔が生えたところもあります。

5/4 10:47

いよいよ倒木帯です。行く手を遮られてまっすぐ進むことはできませんが、無理をせず迂回しながら体力の浪費を避けて行きます。

5/4 11:03

右に左にと倒木帯を登って行くうちに、ようやく山頂が見えてきました。

5/4 11:06

午前11時5分に楊枝ノ森に到着。しかしここには山名を記したものは何もありませんでした。奥駈道はこの下を巻いて行くようだし、不遇の山です。

5/4 11:07

だが、ここからの眺めは大峰の数あるピークの中でも屈指のものではないだろうか。巻いて素通りするのは勿体ないですね。写真は北の八経ヶ岳や大普賢岳方面。

5/4 12:58

大普賢岳。大峰山の山々のなかでも際立った個性を有しています。

5/4 13:03

東には大台ヶ原の伸びやかな稜線。右にマブシ嶺も見えます。

5/4 11:08

最後は南の仏生嶽と釈迦ヶ岳。

5/4 11:20

素晴らしい眺めを満喫して一下りすると奥駈道に合流しました。奥駈道は楊枝ノ森の山頂を通らずに左に巻いて行きます。

5/4 11:21

少し行くと七面山と書かれた石柱が立っていました。碑伝も多くあり、多分第45靡の七面山遥拝所と思います。しかしここからは七面山は見えません。

5/4 12:25

さらに下って行くと、鞍部にも石柱が立っていました。

5/4 12:27

よく見てみると”舟のたわ”と読めます。しかし地図を見ると舟ノ垰（第46靡）はもう一つ先の最低鞍部のようですが・・・。

5/4 11:34

奥駈道のまわりにはバイケイソウが一杯でした。
奥駈道に合流するまでは七面山の西峰へ登る途中で一人の下山者とすれ違っただけだったが、連休真っただ中の今日は、奥駈道では多くの人とすれ違いました。皆さん大きな荷物を背負って、何日もかけて縦走しているようでした。

5/4 12:16

このあたりが楊枝ノ森と明星ヶ岳との間の最低鞍部だが、舟ノ垰を示すようなものは何も見られなかった。やはり先ほどのところがそうなのかな。

5/4 11:47

最低鞍部を過ぎて登りになり、少し行くと昨年折り返した地点に近づく。

5/4 12:02

昨年の秋に八経ヶ岳を越えてやってきたところです。 これで楊枝ノ森までが一つの線で繋がりました。時刻は午前11時50分。制限時間ギリギリでした。

5/4 11:57

昨年と同じようにまわりを眺めます。南には越えてきた楊枝ノ森。

5/4 11:58

西には、これも越えてきた七面山と眼下にカラハッソウ谷。

5/4 12:01

北には五鈷峰の後ろに明星ヶ岳。右奥に八経ヶ岳。

5/4 11:57

東にはたおやかな大台ヶ原。

5/4 12:08

時間も迫ってきたので、少し休憩してから午前12時に下山を開始します。奥駈道を戻って行きます。

5/4 12:29

仏生嶽の大きな山容が間近に。
太古ノ辻から山上ヶ岳の間で残されたのは楊枝ノ森とあの仏生嶽の間のみとなりました。

5/4 12:36

楊枝ノ森に登って行きます。

5/4 12:39

途中で八経ヶ岳を眺める。折り返し点が右端に見えます。（大普賢岳の稜線が見えなくなるあたり）

5/4 12:41

舟ノ多和を過ぎて七面山遥拝所あたりまで戻ってきました。

5/4 12:49

午前12時50分に楊枝ノ森に戻ってきました。

5/4 13:02

山頂からの展望に名残りを惜しんで下山します。

5/4 13:06

次は仏生嶽と楊枝ノ森を繋ぐこと。いつ、どうなることやら。

5/4 13:12

七面山に向かいますがこの有様です。一苦労ありそう。

5/4 13:18

倒木の中を尾根筋を離れないように下って行きます。

5/4 13:38

このあたりの新緑はこれから。

5/4 13:45

東峰が近くになりました。鞍部まで下ったあとの登り返しがきつそう。

5/4 13:46

鞍部から楊枝ノ森を振り返る。

5/4 13:45

その右に仏生嶽と孔雀岳、釈迦ヶ岳。次はあの山々を越えて楊枝ヶ森までとなるのかなぁ。

5/4 14:05

予想どおり登り返しは疲れた体にはきつかった。>

5/4 14:18

奥駈道分岐には午後2時5分に戻る。疲れて休み休み戻って行くので登る時よりも時間がかかりそう。

5/4 14:32

西峰の鎖場を通過。

5/4 14:35

午後2時35分に西峰を通過。アケボノ平は次の機会に。秋がいいかな。

5/4 14:41

明星ヶ岳を眺めながら西峰を下って行きます。

5/4 15:16

西峰からの下り道。痩せ尾根の根っ子が犇めく歩きにくいところです。転倒や滑落に注意して慎重に。

5/4 15:35

午後3時45分に稜線を離れて登山口へ。つづら折りに下って行きます。

5/4 16:22

途中で携帯に充電しながら下って登山口には午後4時20分着。西峰から、登りと同じくらいの時間がかかりました。休憩時間が多い。

5/4 17:34

長い長い林道跡をトボトボ歩いて洗い越しまで下ってきました。出発の時と同じようにポリ袋で防水をして渡渉します。

5/4 17:42

午後5時40分に駐車地に戻る。予定より1時間ほどの遅れでした。しかし、楊枝ノ森を越えて昨年の折り返し点まで行けたことは大きな成果だった。
そして無事戻って来ることができたことに感謝するのでした。駐車地を午後6時に出発。

5/4 18:37

帰途、高野辻ヘリポートから黄昏の大峰山脈を眺める。 計らずも夜明け前と日没直前の景色を見ることができて幸運だったというしかない。

撮影機器：

Canon EOS Kiss X4 Canon

iPhone XS Max Apple

感想

yamaaruki108

風薫る5月となり日照時間も長くなってきたので、懸案の大峰奥駈道繋ぎを再開することにした。昨年の秋に八経ヶ岳や五鈷峰を越えて舟ノ垰の手前まで行ったが、時間切れで楊枝ノ森には届かなかった。今回はこの楊枝ノ森を目指すこととしたが、昨年と同じルートでは自信がなかったので未踏の七面山を越えて行くルートをとることにした。
七面山は初めてで、アプローチの林道や初っ端の洗い越しと崩壊地の通過、西峰までの急登、楊枝ノ森への倒木帯など不安要素は多かったが、天気にも恵まれて何とか楊枝ノ森を越えて昨年の折り返し点まで行けたことは大きな成果だった。
しかし、未踏の仏生嶽から楊枝ノ森までをどうするか、最後に大きな課題が残されました。
なお、タイトルの丸囲み数字は奥駈道を歩いた順番ではなく、”熊野本宮大社”を起点とし、”柳の渡し”を終点とする順番を示すものです。