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Yamareco

記録ID: 670016
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

焼石岳(金明水小屋泊)〜忘れがたき山行

2015年05月30日(土) 〜 2015年05月31日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
31:26
距離
27.2km
登り
1,845m
下り
1,836m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:30
休憩
0:20
合計
7:50
距離 14.8km 登り 1,361m 下り 633m
8:05
45
10:30
10
10:40
10:50
20
11:10
11:20
25
11:45
55
12:40
100
2日目
山行
5:14
休憩
0:01
合計
5:15
距離 12.3km 登り 483m 下り 1,216m
8:30
115
10:25
10
10:35
10
10:45
80
12:05
12:06
14
12:45
60
13:45
ゴール地点
天候 1日目晴れ、2日目雨と強風
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
注意して登れば問題なし。焼石岳山頂から南本内岳への夏道が見つからず
その他周辺情報 つぶ沼登山口から少し降りると、ひめかゆ温泉(今回は利用せず)
石淵ダム湖には低い雲がかかる
石淵ダム湖には低い雲がかかる
駐車場はそこそこの車。コテージ使用の方々でしょうか
駐車場はそこそこの車。コテージ使用の方々でしょうか
少し登ると雲海が見える
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少し登ると雲海が見える
整備された登山道
1
整備された登山道
タニウツギでしょうか
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タニウツギでしょうか
重厚な存在感
巻き付いた弦との争い
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巻き付いた弦との争い
遅いフキノトウと残雪
遅いフキノトウと残雪
怪しい石のモニュメント
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怪しい石のモニュメント
沢沿いの道
遠くに雲海
残雪が多くなる。このあたりで、ピンクのザックを背負い、飛び跳ねるように降りてくる、よ○か○。。。いや妖精のような女性をみかけ、目をこする
残雪が多くなる。このあたりで、ピンクのザックを背負い、飛び跳ねるように降りてくる、よ○か○。。。いや妖精のような女性をみかけ、目をこする
まだ遠き山々
時々こんな道に(きれいな水だが、踏むとぬかるみに)
時々こんな道に(きれいな水だが、踏むとぬかるみに)
いたる所に水芭蕉
いたる所に水芭蕉
残雪も深くなってくる
残雪も深くなってくる
シラネアオイを見つけました
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シラネアオイを見つけました
ヒメリュウキンカでしょうか。
ヒメリュウキンカでしょうか。
山ツツジも満開
水芭蕉の花畑
銀明水に着きました
銀明水に着きました
ここから大雪渓へ
ここから大雪渓へ
雪渓の途中で振り返る
雪渓の途中で振り返る
結構な傾斜
雪渓をぬけたら、シラネアオイ
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雪渓をぬけたら、シラネアオイ
近くなってきました
近くなってきました
チングルマ
コイワカガミ
これは何?
横岳が優雅な姿を見せる
横岳が優雅な姿を見せる
これが登山道
ミヤマシオガマ
ドーム型の山頂
姥石平への分岐
横岳への分岐
シラネアオイがこんなに
シラネアオイがこんなに
北アルプス的景観も
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北アルプス的景観も
焼石岳山頂
その先の南本内岳へ
その先の南本内岳へ
頂上からその2
その4 方向を忘れてしまいました (^^;)
その4 方向を忘れてしまいました (^^;)
ユキワリザクラ?
ユキワリザクラ?
アルプス的な大石群を抜ける道も
アルプス的な大石群を抜ける道も
焼石神社
南本内岳、東焼石岳方面へ
南本内岳、東焼石岳方面へ
小雪渓を登っては、藪に阻まれる
小雪渓を登っては、藪に阻まれる
南本内岳をあきらめ、東焼石岳へ
南本内岳をあきらめ、東焼石岳へ
これ、登山道?
道らしくなり、
花畑を抜けて、東焼石岳へ
花畑を抜けて、東焼石岳へ
金明水まで3.5 kim
東焼石岳山頂
六沢山の向こうに経塚山かな
六沢山の向こうに経塚山かな
これからが長い
六沢山山頂。金明水まで、まだ2.3 km
六沢山山頂。金明水まで、まだ2.3 km
金明水小屋が小さく見える
金明水小屋が小さく見える
シラネアオイだらけの道(贅沢)
シラネアオイだらけの道(贅沢)
カタクリの道も
むむっ、あのピークも越えるのか。。
むむっ、あのピークも越えるのか。。
かなりの凸凹
あとは楽勝の縦走かな。。
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あとは楽勝の縦走かな。。
でも、結構な下り
でも、結構な下り
緑のトンネル
あと、1.2 km
シラネアオイ。。
シラネアオイ。。
あと、0.6 km
雪渓の向こうに、経塚山
雪渓の向こうに、経塚山
金明水小屋がすごく近くなってきた
金明水小屋がすごく近くなってきた
最後の雪渓を抜けて
最後の雪渓を抜けて
やっと、到着しました。
やっと、到着しました。
掃除が行き届いた、きれいな小屋でした。
掃除が行き届いた、きれいな小屋でした。
金明水だ!右側に雪渓が残る。後で聞いたのだが、ゴールデンウィークに数日かけて厚い雪を取り除いたとのこと。頭が下がります。
金明水だ!右側に雪渓が残る。後で聞いたのだが、ゴールデンウィークに数日かけて厚い雪を取り除いたとのこと。頭が下がります。
小屋前のベンチ
Wild-○で安売りしてたKenyaコーヒーを入れる。まずい訳がない
Wild-○で安売りしてたKenyaコーヒーを入れる。まずい訳がない
部屋の中は17℃。快適そのもの。このあと、Aさん、Sさんが到着し、大宴会に。
部屋の中は17℃。快適そのもの。このあと、Aさん、Sさんが到着し、大宴会に。
翌日は雨。ウスユキソウ
翌日は雨。ウスユキソウ
キヌガサソウにも出会えた。
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キヌガサソウにも出会えた。

感想

 遅レコ、すみません。
 それほどの頻度ではないが、それでも長く山に登っていればこんなこともあるかな、ぼんやりと思っていましたが、この山行がまさしくそれでした。
 以前、何度かつぶ沼キャンプ場で家族キャンプをした際、近くにある焼石岳登山口から少しだけ登ったことがありました。その後、アプローチが大変、銀明水、金明水などおいしい水場がある、お花畑は必見などの情報を得て、いつかは登ろうと思っていました。ある時、若者一人を誘って挑戦したのですが、たいしたことは無かろうと、たかを括っていたこともあり、ジーンズのハイキング以下の装備。銀明水は超うまかったものの、大雪渓でビビり、その後の沢登りと見紛う登山道に閉口し、泉水沼で大休止した時は、頂上はあきらめようかとさえ思いました(実際、そこでUターンする登山者も結構多かったように記憶しています)。その時は何とか山頂に至りましたが、汗で重く張り付いたジーンズが気持ち悪くて、すぐに下山開始。お花畑を愛でる余裕もなく、長い長い下りをヘロヘロになりながら、やっとのことでつぶ沼に戻ったのです。
 実はその翌日が健康診断日で、血液検査があったのですが、筋肉破壊酵素?(CK)の数値が異常に高かったようで、帰宅後、急性心筋梗塞の疑いで再度病院に呼び出されました。「大丈夫なのにー」と不服そうにしている私に向かって、医者は「筋肉組織が大量に壊れている」と、精密検査をしようとするので、前日山登りをしたと言ったら、「ラグビー選手でもこんな数値にはならない」と怒りの眼差しを向けてきました。実際、石沼を過ぎたあたりからは、膝のクッションを使う余裕がなくなり、関節や筋をかなり痛めたのが原因のようです。そのトラウマから、しばらく避けてきた焼石岳でしたが、何となくまた行ってみようと思ったのでした。
 どうせなら、焼石岳頂上→南本内岳ピストンの後、金明水小屋で一泊(あわよくば経塚山のピストンも)と欲張りの計画で臨みました。週末だし、金明水小屋は人気がありそうだし、小屋泊まりは少し不安でしたが、ここは「ダイエット登山」と決めて、必要最小限の食料を持って出発しました。確かに、つぶ沼口からのアプローチは長く、それなりに厳しい登りでしたが、ゆったり広がる雲海、神秘的な石沼、見事な花畑、銀明水からの残雪渓などを堪能して歩くと、泉水沼まで割と苦も無く歩いていました。焼石岳山頂はほぼ通り過ぎるだけとして、焼石神社の碑や大石群を抜ける道を経て南本内岳に向かうおうとするものの、雪渓の後の笹薮に数回阻まれ、夏道を見つけられないまましばし彷徨。結局今回はあきらめることにしました。
 天気は最高。東焼石岳までの花畑は癒しの世界。あとは、ゆっくり金明水小屋を目指すだけ。と、思いきや、いつ終わるともしれないアップダウンが待ち構えていました。六沢山から見える小屋は、結構近い感じがしたのだが、それからの道のりも果てしなく、シラネアオイの群生に励まされながらやっとのことで小屋にたどり着きました。
 予想に違い、無人の(中沼からの直登ルートが雪融けの増水に阻まれていたようです)きれいな小屋で、念願の金明水で入れたコーヒーでたそがれながら、「ダイエット登山」の完遂を確信して至福の時を過ごしていると、なんと、小屋の管理をされているAさん、Sさんのお2人が到着されました。水汲みなどを手伝いつつ今日のルートや山の話をしている間に、山海の旬料理や銘酒がずらりと並び、「こちらで一緒にいかが?」と誘われました。「ダイエット登山」の目論見が破たんした瞬間でした。
 新鮮な海鞘、牛タン、採りたての山菜のテンプラなどを肴に、遅くまで時間を忘れて山のいろいろなお話を聞き、ゆったりした時間を過ごしました。登山道のメンテナンスをしながら登って来られたとのことで、次は私もお手伝いすることに決めたのでした。
 翌日は雨に強風という天気だったので、私を気遣って頂き、時々飛ばされそうになりながらもゆっくり下山して頂きました。途中、凛として咲くキヌガサソウも見せて頂きました。
 銀明水小屋まで降りてくると、天気も回復してきました。携帯電波も届くようになった瞬間、多数の着信に気づき、「もうすぐ下山」と呑気なメールを送ると、家族から「すぐ帰れ」の返信。お2人には失礼を詫び、すぐに下山。焦っていたのか、途中の雪渓で2回ほど夏道を見失い、藪漕ぎしながらも、何とか駐車場に帰還しました。斎場で父は安らかな顔で眠っていました。葬儀や種々の手続きを終えた今、また山でゆっくり父を考えようと思っています。
 Aさん、Sさんとの約束も果たすべく、また焼石岳に向かおうと思います。
(迷いましたが、一つの区切りとしてこのレコのアップをします。)

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