花と滝、ブナの森 横山岳
- GPS
- 07:58
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,015m
- 下り
- 997m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 7:55
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白谷は落差のある滝を巻きながら登る。整備されているが足場に注意。急傾斜にロープが設置、ありがたい。ただ、古いロープによって2度道を誤った。下りの林道では流水で滑りやすいところがある。 |
写真
感想
2年ぶりの花の名山横山岳
前回は閉鎖中だったので 初めての白谷本流コース、楽しみです。
朝6時半に自宅を出発。比較的空いていて、2時間ほどで白谷登山口に到着。
立派な駐車場と小屋・トイレが設置されています。
出だしは林道歩き。
道の両側にたくさんの花々が咲いていて 足がなかなか進みません。
大きく白いイチリンソウが目立ちます。
同じ大きさのキイチゴの花も 時折混じっています。
白く小さなハコベは無視ししつつ (^^ゞ
いろいろ見ながらゆっくり進んでいきます。
砂防堰堤で林道は終わって 渓流沿いの山道へ。
水流はけっこうあって 徒渉をくり返して進みます。
このあたりで一度 対岸の道に気づかず、
斜面を登っていく踏み跡に入ってしまいました (^^ゞ
気を取り直して、道に戻ると鹿の角(頭骨付き)が置かれていました。
対岸に渡って進みます。
しばし渓流から離れたり また戻って徒渉 くり返しながら登っていきます。
梯子を登って林道に出ます。
少し歩いて また山道へ。
白谷本流コースの矢印に沿って進みます。
ホウチャクソウがたくさんぶら下がってます。
ナルコユリやアマドコロに似ていますが、
花弁が完全に分離していること と
茎の枝分かれがあること から区別できます。
チゴユリの近縁種で ともに強い毒草だそうです。
足下に石灰岩がしだいに増えてきたな と思ったら大きな滝(経ノ滝)の登場です。
帰宅後、地質図を確認してみると
横山岳山頂・白谷付近には石灰岩と層状チャートの大きな岩体が東西方向に伸びています。
夜叉ヶ池近くのあの大きな崖を作る層状チャートより 少しだけ新しい
似たような地質でした。
層状チャートの大きな岩体はとても硬いので、尖った稜線、大きな崖を作ります。
石灰岩の大きな岩体は、水には溶けるのですが、割れにくく、平坦な山頂を作ります。そして、花の名山になる場合が多いようです。
ここ横山岳白谷の滝と花は、まさにこれだと思います。
経ノ滝は左側を大きく巻いて進みます。
その後、古い残置ロープに惑わされて、急斜面を登ってしまい、
下るのにけっこうエネルギーをロスしてしまいました。
ふり返ると、ここの登山道はしっかり整備されているので、
よく見ればわかる道を見逃して、迷い込んでしまったようです。
滝の前後から ニリンソウの大群落が登場しました。
タチツボスミレもたくさん咲いています。
紫色のラショウモンカズラ、青紫のヤマルリソウも時折見かけます。
紫色のキランソウは足場が悪くしゃがむのが難しい(嫌な)所に咲いてました。
五銚子の滝は落差もあるきれいな滝です。
奥行き、変化、周囲の緑も含めて、美しい滝だと思いました。
ここも大きく左を巻いて進みます。
少し谷に戻った後、いよいよ山頂直下の急斜面です。
ヤマシャクヤクの白い花が 所々に咲いていました。
登るにつれて蕾が増えていきます。
急斜面の登りに疲れてくる頃、赤紫色のイカリソウが登場します。
きれいに並んだ小さなハート形の葉っぱも印象的です。
果てしない登りが続きます (^^ゞ
青紫色のフデリンドウ、白いヒトリシズカも登場
ヤマシャクヤク、タチツボスミレ、キランソウ と…
傾斜が緩くなった所で、カタクリの葉が登場。花は終わっています。
きっとどこかに残っているはずだと 目を凝らして 木々の間に名残の一輪発見!
横山岳の山頂は東西方向に細長く延びています。
西方へ少し歩いてみました。
オオカメノキとタムシバの白い花が所々で咲いていました。
雲が張り出してきたので、白い花が見えるのに、
真っ白な空では 直下で見上げると見えない。
何か 騙されたような気分になりました。
小さな登り下りのある細尾根を 東峰へ向かって歩きます。
視界が広がって 奥琵琶湖、余呉湖、竹生島も、
北方には白山まで見えました。
足下にはイワナシのピンクが登場。
終わりかけで、きれいな花がなかなか見つかりません。
東峰を過ぎると淡ピンクのイワウチワが登場。
ここのは葉の形がほぼ円形で、イワウチワのハート形の葉と違っているので、
トクワカソウというそうです。
花の形は全く同じなので、イワウチワと言っても、まぁ間違いではないとか。
東尾根にはイワウチワの葉がかなり下まで分布していたので、
雪融け直後から咲き始める 東尾根のイワウチワはさぞ見事だったろうな!
この日の最上部の林内の大群落も見事なものでした。
東尾根は見事なブナ林です。
南向きの尾根に分岐し、
最後は暗い杉林の急坂をジグザグと下って林道に降り立ちます。
夜這い橋まではほぼ平坦な林道。
そこから出発地の白谷登山口まで続く林道に分岐します。
この道がコンクリート舗装の上に水が流れていて、ぬるぬると滑る部分があります。
尻餅をついてしまいました (^^ゞ ご注意を!
その後も何度か足下が滑りました。
まさに「素晴らしい花々と滝の横山岳」ですね。
あの急傾斜の登山道を維持するにはかなりの努力が必要だとも思います。
整備されている方々に感謝します。
ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する