リハビリ山行は荒行だった 桜坂駐車場より巻機山ピストン
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,379m
- 下り
- 1,368m
コースタイム
天候 | 4合目より7合目は豪雨 7合目から頂上は曇り 頂上から5合目まで小雨 5合目になってやっと止む |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新潟側から国道291号線で清水まで入り、そこから桜坂駐車場へ 駐車場はアスファルトで1台ずつ区画されている、第3駐車場まであり約100台といったところ。 登山道としては3合目に当たる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
4合目より豪雨、越後湯沢のアメダスでは6時から7時の1時間で11ミリを記録。山ではもっと多かった可能性もある。 登山道は川と化し、ルーファイしながら登る。下りも非常に滑る、泥と岩と木の根の道、非常に神経を使った。 はれていれば、もっと楽に登れていたのであろう。 |
その他周辺情報 | 小千谷市に向かう。 新潟県中越地震の記録が見られるという、「おぢや震災ミュージアム そなえ館」に出没。 その後「湯どころ ちじみの里」にて温泉、湧泉量は毎分67リットルとは少ないが、肌がぬるぬるするようなナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉で、1時間ほど気持ちよく入った。 その後、イオンで買い物を済まし、道の駅にてテレビを見て就寝。次の日に備える。 |
写真
感想
2週間、山行を休んでいた。天気や用事やいろいろあったのだが、一番の問題は左ひざに違和感があったことである。病院で見てもらったところ、骨には異常がなく周りの筋肉が炎症を起こしているという、毛穴から菌が入って腫れたのではないかということだ。いわゆる「蜂窩織炎」という診断をいただいた。抗生物質とロキソニンの投薬治療のおかげで違和感はほぼ解消しつつある中でのリハビリ山行を予定していたのである。
本当は、もう少し楽な山を選択したかった。だって、リハビリ山行で3週間ぶりの山行なんだから・・・。と、最初に企画したのは四阿山・根子岳、これなは標高差も800m位でほどほどである。今回は土日とあいているので余力があれば次の日に御座山あたりもいいと思っていた。
他にも、櫛形山、平標山・仙の倉山、晴れていれば八紘嶺あたりもいいと思った。しかし、なんで急に巻機山が浮上したのか・・・。
それは、水曜日くらいに「足の違和感がなくなって山に行けそう」と思った時に、土曜日の天気予報はほとんど雨、「てんきとくらす」でさまざまな山を見てみてもどこも登山不適のC評価である。
そんな中巻機山のみ良好のA評価なのである。近くの谷川岳や苗場山などもC評価なのになぜに巻機山のみA評価なのか悩んだが、きっと苗場山よりも標高が低いし、山の形で風も吹かないのであろうと判断し急遽巻機山に決めたのであった。
上越国境沿いの山に名山は多いが、上州側から登る名山が谷川岳だとすると、魚沼側から登る山は巻機山である。国道291号もこの2山の間が開通していない。一度開通したそうであるが、数年後に事故で通れなくなりそのまま復旧工事もされなかった。ちなみに、谷川岳と巻機山を縦走する記録があるかどうか確かめたところ、1レポートのみあった。3日を要すルートであるようだ。
巻機山は、桜坂駐車場からの標高差は約1100m、9合目ニセ巻機山から避難小屋まで下がりまた登るので累積標高差は1200mほど、岩場がほとんどで歩きにくいことを考えても、丹沢でいえば大倉から塔ノ岳に登れる人は+1時間で十分登ることができる山だ。きっと大丈夫だろうと思い金曜日から車を走らせる。
高速道路が便利になって、自宅がある葉山町より4時間半で塩沢石内SAに来てしまう。0時を超えないと高速道路割引が適用されないため、そこで就寝、4時を少し回ったところで高速を降りて、国道291号に向かう。セブンイレブンにて、水分、行動食、朝食を買い込み駐車場で朝食を食べてしまう。その後、無事に桜坂駐車場に到着。
土曜日ということもあり、結構な台数が駐車していた。そして私の2台隣に駐車した大阪から来たベテラン山ガール2名と準備をしながら話をする。話を聞くとダイヤモンドトレイルも5回ほど完走したそうで、前日に苗場山を登ってきているそうだ。他にも長岡の方からたくさん来ていた小学生と保護者の集団が準備運動をしていた。
5時代前半に駐車場を出発、左ひざも順調で4合目まで結構あっという間にたどり着く。4合目で大阪の2人組がやってきた所で雨、私は止めて降りようと思ったが2人組は登るという、私も神奈川から来ているので機会を無駄にしたくないと思い半袖Tシャツの上に長袖Tシャツを着て、さらにゴアテックスの雨合羽を着る。ああ、雨はいつ以来だろうか、春の丹沢、昨年の木曽駒くらいだろうか・・・。この時点でデジカメは終了、防水携帯電話での撮影に切り替える。
意を決し即席3人パーティを組み、いそいそと登っていく、雨は強くなり登山道は川になる。上からは雨具を持たない人が濡れ鼠になって戻ってきた。雨具を持っている人は登り、持たない人は降りるという人が多かった。
5合目、6合目と小休憩をして7合目に到達。ここが森林限界である、そして幸運にもここで雨は止む、1時間で11ミリ(越後湯沢アメダス)だから結構な雨である。不思議にも、足は濡れておらず、雨合羽のおかげで体も濡れていない、ただ汗が気持ち悪い。ここで脱いでしまったら2度と着たくなくなると思い、車まで一切脱がなかった。
7合目からは、花写真も撮りたかったので少し遅れて歩く。結構な花が咲く山なのだなあと感心する、近くの苗場山には、ここの山よりも多くの花が咲くので同地域にあるこの山は選ばれなかったんだろうなあと、勝手に思う。
8合目まではきつく、9合目に向かってはゆるやかに標高を上げていく、湿原っぽいところもあり、お花畑だ。ニセ巻機山(9合目)からは避難小屋までいったんは下るが、そこはいたるところにコイワカガミが咲いている、この時間は楽しい時間だった。
避難小屋からは山頂に向けての登りっかえしだ、木道もあり湿原もある、晴れの日に来たい山ですね。そんなこんなで、山頂にたどり着く。山頂は私も入れて5名、おにぎり1個とパン1個をほおばる。少々シャリバテ状態だったのだ。雨でぬれた以上、風が吹けば体が冷える、体の中から熱を作ることも必要だ。
大阪の2名、埼玉の方、私の4人即席パーティで5合目まで下りてくる。みんな速い・・・。私は「ギンリョウソウを見つけたので写真撮らせてください」と脱落する。それもあるが、左ひざ痛の復活、右太もも筋肉痛、股ずれの三重苦を背負っていたのである。
結局、スローダウンして下ってきた。車に戻り、パンツ以外すべて取り換える。すべて汗だくだ、そして靴は泥だらけ。とても買って4回目とは思えない。結局、日曜夜に家でもガシガシ洗ったのでいつ乾くだろうか・・・。
結局、余力があれば日曜日に予定していた苗場山は止めることとした、靴が無理なのである、スニーカーで米山という選択肢もあるがまずはとにかく温泉に入りたい、そして新潟中越地震の博物館があるという事前情報があったので、「おぢや震災ミュージアム そなえ館」に行くことにする。新しい観光スポットなので私のカーナビには入っていないので、スマホの地図で確認しながら何とかたどり着く。
そこで私は涙しました。災害の博物館はいろいろ見てきましたが、そこは災害の様子を細かく展示するというよりも、支援してくれた人の優しさを展示しているようであった。私は、そういう優しさに弱い・・・。半泣きになりながら小一時間展示を見た。
そして、中越地域はこのような施設がいくつもあり、「中越メモリアル回廊」として7施設あるという、私は次の日日曜日に、残りの6つをすべて訪れようと思った。結局、日曜日は山には行かず、中越地震のメモリアルスペースを見て回り、一部ウォーキングを行った。このウォーキング部分を中心に後日レポートを組み立てたいと思っている。
その後、温泉に入り、イオンで買い物をし、テレビを見ながら就寝した。
そして、次の日はこうなりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-672563.html
町レコ 長岡まちなかウォーキング+中越メモリアル回廊
aideiei さん
こんにちは
雨の中良く登られましたね。
雨でも登りたい気持ち良くわかります。
足は大丈夫ですか?
新潟・群馬の は行ったことがないので、興味深く読ませて頂きました。
今週末も天気わるそうですね
雨降らないと良いですね。
hamburg
渋描隊長、コメントありがとうございます。左足膝の違和感がなくなってから企画した山行です。山行後2日で、股ずれの痛みは去り、左膝も痛みはなし、あるのは右太もも筋肉痛ですね。かばって歩いていたのでしょうか・・・。でも、筋肉痛ですのできっと土曜日には良くなり、標高差が低い山であれば行けるかなと思います。思ったよりも回復は早いです。
瑞牆山の記録、しっかりと読ませていただきました。縦走スタイル・赤線繋ぎスタイルもいいですが、夏場はチャレンジの季節です。夏だからこそ登れる山に登るのも一興かと思います。
私は、7月〜8月はピークハント月間です。9月に低山縦走を交えていきます。ピークハント、いい山結構ありますよ。
今月来月も、良い山行を!!
aideieiさん、こんにちは。
名峰・巻機山に行かれてましたか。
梅雨前線を避けてかなり北上されたのに、中腹で大雨大変でしたね。
でも、他にも頂上目指している方がいて良かったですね。
初めての山で一人で大雨に降られたら、絶対撤退ですよね。
登頂、お疲れさまでした。
私も昔、2回登ってるのですが、米子沢からだったので、
今度は、ハイキングルートを楽しむために再訪したいと思っています。
でも、一人で高速を六日町まですっ飛ばす気力無いし、
もう、行かないかも、という気持ちです。
昔は、夜行列車とバスで行ったので、それを考えれば楽勝なんですけどね。
巻機山は素晴らしい山なので、天気のいい時にまたチャレンジしてください。
その価値ある山ですよ。
yamaheroさん、こんにちは。巻機山は絶対にいい山です。それは登って確信しました。晴れていたら7合目以上は森林限界ですし、たくさんの山々の眺望も得られるでしょうし、花も咲き乱れるでしょう。晴れた日に再訪したいと、本当にそう思いました。しかし、行きたい山やコースがいっぱいで、誰かにリクエストされたり。雑誌などで取り上げられた記事を見たりしないと、再訪は難しいかもと思ってしまいます。
でも、いい経験になりました。ザックカバーやスパッツ、ゴアテックスの帽子は購入したいと思いましたし、これからの山行では天候不良の可能性を考えなければならないと思いました。夏前に、装備の再検討を行ってシーズンを迎えたいと思いました。
今のところ、夏場には、上越方面(苗場山、魚沼駒ケ岳、八海山)、北陸方面(白山、荒島岳、文殊山、経が岳)、恵那方面(恵那山、伊吹山、光岳)、北アルプス方面(燕岳、大天井岳、槍ヶ岳、白馬山、五竜・唐松、鹿島槍ヶ岳)方面に出没する予定です。まあ、天候や疲労でいくつかはだめになるでしょうけど・・・。
yamaheroさんも、ぜひ、巻機山再訪(渋描隊長を連れて)やってみてください。
yamaheroさん、次回もよい山行を!!
はじめまして、巻機山は大好きな山で毎年行ってます。
ご存知のとおり、日帰りで行ける山ですが、ときおりノンビルしたくてテントを持って一泊することがあります。
今週末もそうしようかなと考えているんですが、いつものテントサイトの状態がどんな感じかお聞きしたくてこちらにらコメントさせてもらいました。
避難小屋周辺の水場があるあたりの雪の状態はどんな感じでしたか?
もしお分りでしたら教えてください。
よろしくお願いします。
shinano0367さん、こんにちは。
巻機山、いい山ですね。7合目から上の山の様子、好きだなと思いました。
さて、本題ですが、登山道上には雪渓は残っていませんでした。
水場がどこを指すのかはわかりませんが、避難小屋近くにも雪はありませんでした。
雪渓はある程度残っていますが、避難小屋近くのテント場になりそうなところ(20張りほど)はすでに雪渓はありません。ただ、私が行ったときには雨のため池のようになっていました。雨さえ降っていなければ、十分テント泊に耐えられると思いました。
参考になりかどうかわかりませんが、7月4日時点で私が見たところの様子でした。
早速のご連絡ありがとうございます。
実際行ったらまたご報告しますね、ホントありがとうございます。
雨合羽の着脱のタイミング、難しいですよねぇ
巻機山には過去二回登っていますが、バカ尾根を辿って塔ノ岳より楽チンなのですね。
よっぽど巻機の方が辛いのかと思っていました。
隊長
半袖隊長さん、ご来訪ありがとうございます。
ゴアテックスの雨合羽の性能に驚いた山行でした。濡れても中に沁みないし、すぐに乾いていきます。しかし、意外に中は汗で蒸れるのだなと思いました。着脱のタイミングは難しく、一度脱いでしまえば、再度着たくはならないと思いました。したがって最後まで着っぱなしでした。
巻機山(井戸尾根コース)と塔ノ岳(大倉コース)はよい比較対象と思います。累積標高差や距離はほぼ一緒です。しかし、巻機山は岩ゴーロの道になるので、+1時間が必要でした。私は過去にバカ尾根コースを3時間25分で登りましたが、今回の巻機山も4時間半で登りました。楽かどうかはわかりませんが、良い比較対象と思います。
半袖隊長さん、今月もよい山行を!!
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