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Yamareco

記録ID: 6719201
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

別当代山(北東尾根↑南東尾根横乙ルート↓)

2024年04月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
10:37
距離
21.1km
登り
2,068m
下り
2,278m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:46
休憩
1:46
合計
10:32
7:01
51
滑河内入口
7:52
8:10
24
休憩
9:20
9:40
66
休憩
10:46
10:46
7
2077m標高点
10:53
11:09
30
六万平(風花)
11:39
11:44
26
12:10
12:10
30
12:40
12:40
24
13:04
13:20
55
別当代山
14:15
14:22
60
休憩
15:22
15:25
20
15:45
15:57
32
休憩
16:29
16:38
24
鉄塔
17:02
17:02
31
鉄塔入口
17:33
田代入口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
新倉駐車場に駐車、滑河内入口まで自転車
コース状況/
危険箇所等
北東尾根は急斜面はあるが危険は少ない
南東尾根の方が薮や危険箇所が多く、上の林道に着地する直前と、標高1350~1300m付近の2箇所はロープがあると安心
一番好きな日本語かも
2024年04月28日 07:05撮影
2
4/28 7:05
一番好きな日本語かも
低標高帯はミズナラ?林と植林のスギが多い
2024年04月28日 07:17撮影
1
4/28 7:17
低標高帯はミズナラ?林と植林のスギが多い
斜面が急
2024年04月28日 07:27撮影
1
4/28 7:27
斜面が急
四等三角点「滑河内」
2024年04月28日 08:34撮影
1
4/28 8:34
四等三角点「滑河内」
イワカガミがたくさん咲いていた
2024年04月28日 09:13撮影
1
4/28 9:13
イワカガミがたくさん咲いていた
崩壊縁から富士見山、毛無山、富士山方面
2024年04月28日 10:23撮影
1
4/28 10:23
崩壊縁から富士見山、毛無山、富士山方面
崩壊縁から鳳凰山、櫛形山方面
2024年04月28日 10:25撮影
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4/28 10:25
崩壊縁から鳳凰山、櫛形山方面
2077m標高点の台地から別当代山 急登を越えてきたのでたおやかな山容がうらめしい
2024年04月28日 10:41撮影
1
4/28 10:41
2077m標高点の台地から別当代山 急登を越えてきたのでたおやかな山容がうらめしい
カラマツの中の美しい峠 六万平(風花)としている記録があった
2024年04月28日 10:53撮影
1
4/28 10:53
カラマツの中の美しい峠 六万平(風花)としている記録があった
雪が出てきた
2024年04月28日 11:23撮影
1
4/28 11:23
雪が出てきた
別当白山山頂、二等三角点「別当城」
2024年04月28日 11:39撮影
1
4/28 11:39
別当白山山頂、二等三角点「別当城」
人工物は三角点とこれだけだった
2024年04月28日 11:40撮影
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4/28 11:40
人工物は三角点とこれだけだった
白根南嶺の雰囲気ムンムンで最高
2024年04月28日 12:03撮影
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4/28 12:03
白根南嶺の雰囲気ムンムンで最高
塩見岳、鳳凰岳方面
2024年04月28日 12:08撮影
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4/28 12:08
塩見岳、鳳凰岳方面
塩見岳拡大 キッと立った見慣れないアングル
2024年04月28日 12:08撮影
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4/28 12:08
塩見岳拡大 キッと立った見慣れないアングル
静岡側に少し下り、以前歩いた白根南嶺縦走路に合流
2024年04月28日 12:21撮影
1
4/28 12:21
静岡側に少し下り、以前歩いた白根南嶺縦走路に合流
悪沢岳 久しぶりに間近に森林限界を眺められて満足
2024年04月28日 12:26撮影
1
4/28 12:26
悪沢岳 久しぶりに間近に森林限界を眺められて満足
オルバースのパラドックス
2024年04月28日 12:51撮影
1
4/28 12:51
オルバースのパラドックス
宇宙が十分に広くないと、赤石、聖も樹間に覗く
2024年04月28日 12:52撮影
1
4/28 12:52
宇宙が十分に広くないと、赤石、聖も樹間に覗く
南東尾根に入る コメツガ、シラビソの根元に布が巻いてあるなど、昔の人の気配はあるが、マーキングはほぼない
2024年04月28日 13:35撮影
4/28 13:35
南東尾根に入る コメツガ、シラビソの根元に布が巻いてあるなど、昔の人の気配はあるが、マーキングはほぼない
ところどころ険しい
2024年04月28日 13:48撮影
4/28 13:48
ところどころ険しい
ところどころ灌木がうざったい
2024年04月28日 14:11撮影
1
4/28 14:11
ところどころ灌木がうざったい
上の林道に下りる尾根の分岐は分かりやすかった
2024年04月28日 14:26撮影
4/28 14:26
上の林道に下りる尾根の分岐は分かりやすかった
急だが、上部はまだ歩きやすい
2024年04月28日 14:32撮影
4/28 14:32
急だが、上部はまだ歩きやすい
沢に下りる手前50mくらいがザレザレで苦労した ロープを出しても良いかも
2024年04月28日 14:39撮影
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4/28 14:39
沢に下りる手前50mくらいがザレザレで苦労した ロープを出しても良いかも
美しい沢、絶好のテン場
2024年04月28日 14:44撮影
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4/28 14:44
美しい沢、絶好のテン場
この林道を下る記録が多いが、今日はまだ尾根を東に行ってみる
2024年04月28日 14:47撮影
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4/28 14:47
この林道を下る記録が多いが、今日はまだ尾根を東に行ってみる
ここからは恩賜林の境界標と、ピンクテープやマーキングが鉄塔までずっと続いていた 助かる
2024年04月28日 15:07撮影
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4/28 15:07
ここからは恩賜林の境界標と、ピンクテープやマーキングが鉄塔までずっと続いていた 助かる
アセビがうざったいので、右に左に避けながら進む
2024年04月28日 15:19撮影
4/28 15:19
アセビがうざったいので、右に左に避けながら進む
白根三山、鳳凰山方面 眼下に湯島集落
2024年04月28日 15:24撮影
4/28 15:24
白根三山、鳳凰山方面 眼下に湯島集落
崖っぷちの三等三角点「横乙」(国土地理院に報告済)
2024年04月28日 15:24撮影
4/28 15:24
崖っぷちの三等三角点「横乙」(国土地理院に報告済)
昨年11月24日のqurousagi、kaikairei両氏の記録から引用 半年前には三角点の奥の地面があった
昨年11月24日のqurousagi、kaikairei両氏の記録から引用 半年前には三角点の奥の地面があった
キリトリセンが入っている
2024年04月28日 15:24撮影
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4/28 15:24
キリトリセンが入っている
三角点の根元が露出している よく今残っているな……
2024年04月28日 15:25撮影
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4/28 15:25
三角点の根元が露出している よく今残っているな……
七面山の手前に峰山尾根と偃松尾大黒尾根
2024年04月28日 15:35撮影
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4/28 15:35
七面山の手前に峰山尾根と偃松尾大黒尾根
このあたりがとても滑りやすい上に急で、マーキングを頼りにロープを出して下った
2024年04月28日 16:07撮影
4/28 16:07
このあたりがとても滑りやすい上に急で、マーキングを頼りにロープを出して下った
鉄塔から白根三山、下湯島集落
2024年04月28日 16:30撮影
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4/28 16:30
鉄塔から白根三山、下湯島集落
鉄塔から東にも境界見出標があった どこまでかは分からないが、まだこの先も人が立ち入ったことがあるということ
2024年04月28日 16:32撮影
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4/28 16:32
鉄塔から東にも境界見出標があった どこまでかは分からないが、まだこの先も人が立ち入ったことがあるということ
鉄塔に沿って南に下山
2024年04月28日 16:38撮影
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4/28 16:38
鉄塔に沿って南に下山
木を刈ってあるところは部分的に崩壊している
2024年04月28日 16:41撮影
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4/28 16:41
木を刈ってあるところは部分的に崩壊している
脇の樹林帯を下る 傾斜はきついが滑りにくい ピンクテープはあるが踏み跡はなく、歩きやすいところを歩く
2024年04月28日 16:46撮影
4/28 16:46
脇の樹林帯を下る 傾斜はきついが滑りにくい ピンクテープはあるが踏み跡はなく、歩きやすいところを歩く
ピンクテープに導かれて東にトラバース
2024年04月28日 16:57撮影
4/28 16:57
ピンクテープに導かれて東にトラバース
この崩壊の上を巻いて下の林道のカーブに着地できる
2024年04月28日 17:00撮影
4/28 17:00
この崩壊の上を巻いて下の林道のカーブに着地できる
自然に帰り始めている林道を2km
2024年04月28日 17:08撮影
4/28 17:08
自然に帰り始めている林道を2km
湧水のすぐ脇に出た
2024年04月28日 17:33撮影
4/28 17:33
湧水のすぐ脇に出た
下山口から歩いて1分の糸静線
2024年04月28日 17:35撮影
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4/28 17:35
下山口から歩いて1分の糸静線
鉄塔からここまではほぼ糸静線に沿って下ってきたんだなあ
2024年04月28日 18:00撮影
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4/28 18:00
鉄塔からここまではほぼ糸静線に沿って下ってきたんだなあ

感想

 待ちに待ったゴールデンウィーク、後半は予定があり、前半1日目は天気が微妙だったので、2日目3日目が勝負。もう雪がなさそうで、混みそうになくて、1泊2日くらいのところを狙って、まだ踏んだことがなかった別当代山に行くことにした。白根南嶺からニョキっと東に飛び出たたおやかな稜線と、そこから南北にどっしりと尾根を張り出した姿が気になっていたのだ。1日で行けるか微妙だったので、とりあえず幕営装備と5Lの水を詰め、なんだかんだザックは17kgになった。

 3時起き4時半発で6時に新倉駐車場着。同じ国中でも奈良田は遠い。マイナー山域なので誰にも会わないと思っていたが、駐車場にちょうどもう1人、伝付峠方面に登るという方がおり驚いた。途中湯島の杉や水力発電所などを見ながら、滑河内入口までえっちらおっちら自転車を転がし、適当な木に括り付けてデポ。「自己の責任において通行してください」と書かれた橋を自己の責任で渡り、杉林の踏み跡から北東尾根に取り付いた。
 急斜面だが危険なところはない。いくつか傾斜が緩くなる箇所はあるが、ほぼ登り一辺倒な斜面に息が上がる。車通勤になりなまった体に、久しぶりの幕営装備は負担が大きく、スピードは上がらない。風もなく汗が噴き出る。アセビやイワカガミの花に励まされ、休憩を挟みながら標高を上げる。
 標高1940m付近の崩壊縁からは東側の展望が良く、鳳凰山、櫛形山、富士山などが見られた。2077m標高点の台地に乗ったところで初めてまともなピークを踏んだ。標高差1350mの急登からも解放される。まだ芽吹いていないカラマツ林の樹間からは、地形図から想像した通りの、たおやかな別当代山が近くに見えた。北には白い山がちらちら覗いている。南に下った六万平(風花)?は、広くて平らでとても雰囲気が良く、思わず一休憩。もう一登りで別当代山山頂に着いた。

 地理院地図に表示されるほどの山なので、何か山頂を示すのものがあることを期待したが、三角点と、木に打ち付けられが小さな無地のプレートがあるのみだった。仕方なく三角点で記念写真を撮った。
 楽しみにしていた稜線は、苔むしたコメツガシラビソや、綺麗なカラマツ林の中の穏やかな地形が、とても良いところだった。一箇所北側の眺望が得られる場所があり、キッと立った見慣れないアングルの塩見岳が聳えていた。
 赤線つなぎに白根南嶺縦走路に下りると、悪沢岳の眺めが良いところがあった。赤石、聖は樹間に覗くのみで、はっきりと姿を捉えることはできなかったが、久々に森林限界を間近に摂取できて良かった。

 別当代山に戻って南東尾根に入る。コメツガ、シラビソの根元に布が巻いてあるなど、昔の人の気配はあるが、マーキングらしきものはほとんどない。尾根は徐々に険しくなる。薮や迷いやすい地形もあり、GPSを見ながら慎重に下る。
 林道へ下りるのに使った尾根は、分岐は分かりやすく、上部はまだ歩きやすかったものの、沢に下りる手前50mくらいがザレザレで苦労した。ロープを出さずになんとか下ったが、出しても良かったかもしれない。この林道への下降はどの記録でも苦労しているようだが、一番良いのはどこなんだろう……。

 小さな花の咲き乱れる美しい沢を越え、林道に這い上がる。インターネットには、この林道を延々と下る記録が多いが、尾根をまだ東に進めそうなので、もう一度尾根に乗る。恩賜林の境界標と、ピンクテープやマーキングが多くて助かる。アセビがうざったいが、尾根が広いので避けながら進める。
 横乙の三等三角点からは、北側に白根三山や鳳凰方面の展望があったが、そんなことよりこの三角点の存続が大変危うい。崩壊が進んで北側一辺が崖にはみ出ており、残っている地面の上には亀裂が入っている。昨年11月24日のqurousagi、kaikairei両氏の記録(ID:6214795)の写真には、三角点の奥の地面が写された写真があるので、三角点の際まで崩壊が進んだのはそれ以降ということだ。もう一度まとまった雨が降れば、夏山シーズンを前に谷底に落ちてしまうかもしれない。
 しかし今日のところはまず、自分が谷底に落ちずに無事に帰ることだ。標高1350m付近は、とても滑りやすい急斜面である上に木がまばらな箇所があり、マーキングを頼りにロープを出して下った。マーキングがなければここを下る決心はなかなか付かなかっただろう。このルートを登りに使うのはおすすめできない。

 鉄塔のあたりは植生を除かれており、白根三山、倉尾山方面、下湯島集落など展望があった。さらに東にも境界見出標があったので、どこまでかは分からないが、まだこの先にも人が立ち入ったことがあるということだ。尾根先端までは、標高860m付近で分岐する尾根に乗るところと、川への着地が難しいのではないかと思うけれど……。北側も下降にロープの要るような悪場らしい。想定より水の消費が激しいし、幕営装備が重いし、ロープも10mしかないし、今日のところは鉄塔に沿って南に下ることにした。
 植生を除かれた地面は案の定部分的に崩壊しており、脇の樹林帯を下る。ピンクテープはあるが、よくある黒いステップの階段はおろか踏み跡すらもなく、歩きやすいところを適当に歩く。傾斜はきついものの滑りにくく、ここまでのような危険は感じない。刈り払い地帯が終わるとピンクテープが増え、やがて林道のガードレールが見えてくる。ピンクテープに導かれて東にトラバースすると、林道のカーブに着地できるが、崩壊の高巻きが面倒で適当に下りた。自然に帰り始めている林道を本来は2km、ショートカットしたので1.5kmくらいで、新倉湧水のすぐ脇に下りた。

 下山口から駐車場と反対方向に歩いて1分で、フォッサマグナの糸魚川静岡構造線の露頭がある。鉄塔からここまでは、ちょうどほぼこの糸魚川静岡構造線に沿って下ってきたことになる。山の中では何もそれらしいものには気づかなかったなあ。
 下山時刻は17時半、入りたかった奈良田温泉白根館の営業は17時まで。朝もう少し早く出て日帰り装備だったら、ひとっ風呂浴びれたかなあ……。自転車を回収し、汗臭いまま家路についた。

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