記録ID: 689786
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ハイキング
中国山地東部
岡山県 後山キャンプ場〜上乢〜後山〜船木山周遊
2015年08月02日(日) [日帰り]
兵庫県
岡山県
Machapuchare
その他1人
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:18
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 958m
- 下り
- 953m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
キャンプ場には水場もトイレもあります。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
後山キャンプ場からお堂＜写真03＞を経て後山ふるさと公園＜写真09＞まではよく整備された歩きやすい道でした。 後山ふるさと公園から後山南尾根の峠である上乢（かみだわ）＜写真12＞までは林道から途中逸れて進路方向に向かって左に延びる道に入る分岐を見過ごす可能性が高いです。道標がないので、林道を歩いていて高度が上がらない？と思ったら、左側の登りの道を進むように意識する必要があります。 上乢（かみだわ）から道が不明瞭になります。尾根がはっきりとしているので、ひたすら尾根上（県境）を歩き続ければ、道に迷うことはないと思います。上乢からすぐの林道と、尾根の向きが変わる所では、道につられて違う方向に進まないように注意が必要です。ピーク939.6mの登りは直登ですので、かなりハードです。ふくらはぎがつりそうになりながら歩きました。 後山から船木山を経由して後山キャンプ場まで下りるコース＜写真33＞は尾根上あるいは谷へ下りるコースは整備され歩きやすいです。谷沿いの道も歩きやすいですが一部どちらに進んだらいいのか迷う渡渉点もあります。対岸にある道標を見落とさなければ大丈夫です。 |
写真
01後山キャンプ場駐車場
岡山県側から後山にアプローチする拠点となっています。兵庫県側からも佐用や平福、大原経由で簡単に来れます。
岡山県側から後山にアプローチする拠点となっています。兵庫県側からも佐用や平福、大原経由で簡単に来れます。
02行者本堂コース入口
後山キャンプ場から行者本堂へ向かう起点です。あまり人は通りませんが草がよく刈ってあり歩きやすい道です。
後山キャンプ場から行者本堂へ向かう起点です。あまり人は通りませんが草がよく刈ってあり歩きやすい道です。
03行者本堂コース上のお堂
後山キャンプ場から10分で何かのお堂とその横に滝が現れましたが、情報に乏しく何のためのお堂かがわかりません。
後山キャンプ場から10分で何かのお堂とその横に滝が現れましたが、情報に乏しく何のためのお堂かがわかりません。
04お堂の滝
小規模ながら荘厳な雰囲気がありました。このすぐ脇にある橋を渡ります。
小規模ながら荘厳な雰囲気がありました。このすぐ脇にある橋を渡ります。
05三十三丁観音様＆道仙寺祠
ここから行者川沿いの道を北上すると奥の院（行者本堂）に続くのですが、女人禁制なので、逆方向に向かいました。
ここから行者川沿いの道を北上すると奥の院（行者本堂）に続くのですが、女人禁制なので、逆方向に向かいました。
08不動明王
この風体はどうみても不動明王。日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。
この風体はどうみても不動明王。日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。
09後山ふるさと公園駐車場奥の院（行者本堂）への起点となっているようです。車は20台程停められます。周辺には川沿いの散策コースがありますが、ここからは舗装道路を歩きました。落石が3か所あるので、車は要注意です。
2
09後山ふるさと公園駐車場
奥の院（行者本堂）への起点となっているようです。車は20台程停められます。周辺には川沿いの散策コースがありますが、ここからは舗装道路を歩きました。落石が3か所あるので、車は要注意です。
奥の院（行者本堂）への起点となっているようです。車は20台程停められます。周辺には川沿いの散策コースがありますが、ここからは舗装道路を歩きました。落石が3か所あるので、車は要注意です。
10ヒグラシ
なぜかヒグラシが地面を這いずり周っていました。この日の早朝に羽化したのかもしれません。
なぜかヒグラシが地面を這いずり周っていました。この日の早朝に羽化したのかもしれません。
11ニホンジカのあごの骨
草食とはいえ立派なあごと歯を持っています。周辺は杉林で枝打ちした後の枯れ枝が多数転がっていました。
草食とはいえ立派なあごと歯を持っています。周辺は杉林で枝打ちした後の枯れ枝が多数転がっていました。
12上乢（かみだわ）
岡山県と兵庫県の県境峠です。ここから後山に向けて尾根道を行くのですが、少しだけ左に見えている林道を歩きます。
岡山県と兵庫県の県境峠です。ここから後山に向けて尾根道を行くのですが、少しだけ左に見えている林道を歩きます。
13ミドリニガイグチ
傘は初め半球形で後にはほぼ平に開きます。表面はオリーブ色から黄緑色でフェルト状です。
傘は初め半球形で後にはほぼ平に開きます。表面はオリーブ色から黄緑色でフェルト状です。
14標高900m岩場939.6mのピークの南尾根上900m地点にまるで何かで削ったような平らな岩が出てきました。最初は左を巻きましたが、岩の間を通り抜けできました。
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14標高900m岩場
939.6mのピークの南尾根上900m地点にまるで何かで削ったような平らな岩が出てきました。最初は左を巻きましたが、岩の間を通り抜けできました。
939.6mのピークの南尾根上900m地点にまるで何かで削ったような平らな岩が出てきました。最初は左を巻きましたが、岩の間を通り抜けできました。
15三角点939.6m
上乢（かみだわ）から最初に踏むピークです。三角点（入谷）が設置されていました。
上乢（かみだわ）から最初に踏むピークです。三角点（入谷）が設置されていました。
16キノコの山？
腐りかけておりあまりにも不気味なキノコでしたので、逆に興味を引きました。カサの直径は15cm程でした。
腐りかけておりあまりにも不気味なキノコでしたので、逆に興味を引きました。カサの直径は15cm程でした。
17行者岩1
1,094mのピークの南西尾根1,020m地点に突如、大きな岩群が出てきました。
1,094mのピークの南西尾根1,020m地点に突如、大きな岩群が出てきました。
18行者岩2
岩群の上を歩くこともできますが、このように岩の左を巻くと切りたった鋭利な岩の側面を見ることができます。
岩群の上を歩くこともできますが、このように岩の左を巻くと切りたった鋭利な岩の側面を見ることができます。
19行者岩3
各岩の上はフラットな形をしているものが多く、岩の上を歩いていくことも可能です。ザックを置いて少し下ったところから撮りました。
各岩の上はフラットな形をしているものが多く、岩の上を歩いていくことも可能です。ザックを置いて少し下ったところから撮りました。
20ピーク1,094m
上乢（かみだわ）から二つ目に踏むピークです。後山までほぼ中間地点です。
上乢（かみだわ）から二つ目に踏むピークです。後山までほぼ中間地点です。
21シコクママコナ花に米粒のような二つの白い斑紋があることからその名がついたと言われています。シコクママコナは苞の縁にトゲ状の歯牙が散生すること、下唇の2条の隆起部分が黄色いことが特徴です。この周辺にだけ数株ありました。
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21シコクママコナ
花に米粒のような二つの白い斑紋があることからその名がついたと言われています。シコクママコナは苞の縁にトゲ状の歯牙が散生すること、下唇の2条の隆起部分が黄色いことが特徴です。この周辺にだけ数株ありました。
花に米粒のような二つの白い斑紋があることからその名がついたと言われています。シコクママコナは苞の縁にトゲ状の歯牙が散生すること、下唇の2条の隆起部分が黄色いことが特徴です。この周辺にだけ数株ありました。
22後山と笛石山コース分岐
1,253mピークです。地形図上では笛石山への登山道は途中でなくなっていますが、笛石山ピークまで道は続いています。
1,253mピークです。地形図上では笛石山への登山道は途中でなくなっていますが、笛石山ピークまで道は続いています。
23後山
1,253mピーク付近から見た後山（標高1,344.4m）です。南から後山を見たのは初めてです。なかなかワイルドです。
1,253mピーク付近から見た後山（標高1,344.4m）です。南から後山を見たのは初めてです。なかなかワイルドです。
24サルノコシカケの仲間
サルノコシカケはブナ等広葉樹を好んで発生するキノコです。 この木だけなぜかたくさんついていました。
サルノコシカケはブナ等広葉樹を好んで発生するキノコです。 この木だけなぜかたくさんついていました。
25サルノコシカケの仲間
このサイズ（推定約1�圈砲慮況燭�およそ12,000円ぐらいで販売されているようです(*_*)
このサイズ（推定約1�圈砲慮況燭�およそ12,000円ぐらいで販売されているようです(*_*)
26行者道と後山分岐
板馬見（いたまみ）渓谷につながる行者道は後山登山コースの中でもっともハードなコースです。
板馬見（いたまみ）渓谷につながる行者道は後山登山コースの中でもっともハードなコースです。
27後山ピーク
岡山県と兵庫県の境の尾根の先には岡山県標高第1位、兵庫県第3位の後山のピークが確かにありました。
岡山県と兵庫県の境の尾根の先には岡山県標高第1位、兵庫県第3位の後山のピークが確かにありました。
28後山三角点とキアゲハ後山の三角点（1344.4m）にキアゲハが止まっていました。まるでここが我が縄張りと言わんばかりに何度もやってきました。「後山のてっぺん取ったどぉ！」
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28後山三角点とキアゲハ
後山の三角点（1344.4m）にキアゲハが止まっていました。まるでここが我が縄張りと言わんばかりに何度もやってきました。「後山のてっぺん取ったどぉ！」
後山の三角点（1344.4m）にキアゲハが止まっていました。まるでここが我が縄張りと言わんばかりに何度もやってきました。「後山のてっぺん取ったどぉ！」
29後山とアキアカネ後山ピーク近辺は数え切れないほどたくさんのアキアカネが舞っています。今日はよほど暑かったのでしょう。1週間前とは違い、オスの腹部はもう赤くなっていました。
29後山とアキアカネ
後山ピーク近辺は数え切れないほどたくさんのアキアカネが舞っています。今日はよほど暑かったのでしょう。1週間前とは違い、オスの腹部はもう赤くなっていました。
後山ピーク近辺は数え切れないほどたくさんのアキアカネが舞っています。今日はよほど暑かったのでしょう。1週間前とは違い、オスの腹部はもう赤くなっていました。
30船木山
今までそんなに意識していませんでしたが、後山西尾根から見た船木山（標高1,334m）は優雅な姿をしています。
今までそんなに意識していませんでしたが、後山西尾根から見た船木山（標高1,334m）は優雅な姿をしています。
31大きなミミズ
船木山に向かう道の途上で突然大きなミミズの死骸が現れました。長さは20cmはあったかと思います。
船木山に向かう道の途上で突然大きなミミズの死骸が現れました。長さは20cmはあったかと思います。
32船木山ピーク
ピーク標識が二つ立っています。兵庫県側からも岡山県側からも登ることができます。
ピーク標識が二つ立っています。兵庫県側からも岡山県側からも登ることができます。
33船木山から後山キャンプ場へ
岡山県側から登る多くの人がこのコースを利用します。沢沿いの日陰道なので涼しいです。
岡山県側から登る多くの人がこのコースを利用します。沢沿いの日陰道なので涼しいです。
34ニホンアカガエル亜成体
なんと尻尾がついていました。成体になる前（亜成体）なのでしょう。
なんと尻尾がついていました。成体になる前（亜成体）なのでしょう。
35船木山遊歩道沢＆滝1
遊歩道と沢が合流してからは沢沿いの道が続きます。小さな滝がいくつも出てきます。
遊歩道と沢が合流してからは沢沿いの道が続きます。小さな滝がいくつも出てきます。
37船木山遊歩道の大岩1
にわかに現れた巨岩群と根っこがむき出しになった木のコラボが目を引きました。
にわかに現れた巨岩群と根っこがむき出しになった木のコラボが目を引きました。
38船木山遊歩道沢＆滝3
水しぶきが四方に散っていました。これがコース最後の滝？
水しぶきが四方に散っていました。これがコース最後の滝？
40船木山＆後山登下山口
賑やかな登下山口でした。ここから後山キャンプ場まではすぐです。
賑やかな登下山口でした。ここから後山キャンプ場まではすぐです。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計（防水）
タオル
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（山使用可能）
eTrex30（GPSナビゲーター）
|
|---|
感想
この日の岡山県は北部でも35度前後の気温を記録しました。したがって、標高1,000mぐらいの標高でも気温が30度近くになります。岡山県でもっとも標高が高い後山ピークでさえも28度前後の気温です。しかも風がほとんどありませんので、体感温度も下がりません。まさにこの日は耐熱訓練山行となりました。トンボやチョウなどの昆虫たちも暑いのか標高1,200m以上の高度まで上がって群れを成していました。
上り、平坦な道、下り問わず、汗が引くことは一度もありませんでした。水分補給は約1時間おきに欠かさず行いました。後山ふるさと公園から船木山の下りの標高950mの沢の出合までは水場もなく、持っていた水筒の水（スポーツドリンクと茶）が唯一の飲料水でした。
当初は船木山から駒の尾山の南尾根沿いに下山する予定でしたが、船木山より駒の尾山南尾根経由の4�卆茲泙膿緤�補給ができる水場が地形図より読み取れなかったので、安全策を取って船木山遊歩道コースを進みました。案の定、後半は道が沢沿いに延びており、顔や手を冷たい沢水に浸したり、沢の水で水分を補ったりすることができました。この時の水の有難味はいつも以上に強く感じられます。
もちろん、苦行だけではありません。山全体が緑を中心とした鮮やかな色をしており、植物から漏れる自然の香気が気持ちを癒してくれます。また、春ほどではないにしても、季節の風物詩となる花はまだ咲いていますし、この時期に高い所に上がってくる昆虫もたくさん見られます。そして下山後の冷えた飲料水を飲むときの幸福感は他の季節では味わえない至極のひと時です。
さあ、次は夏の集大成の北アルプスに向けて計画中です。
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