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Yamareco

記録ID: 6919
全員に公開
沢登り
磐梯・吾妻・安達太良

阿武隈川水系 石筵川

2013年07月20日(土) 〜 2013年07月21日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
12.1km
登り
850m
下り
850m

コースタイム

・19日
相模大野駅22:30- 03:00道の駅ばんだい

・20日
道の駅ばんだい発07:30- (磐越道経由)- 08:10登山口- 入渓点09:20-
11:30 2段20m滝 12:40- 15:40 1270m二股-
15:55 1270m二股の少し先で幕営

・21日
幕営地点発 0800- 1380m奥の二股0900- 0955登山道-
- 1405入渓点- 1430駐車場
天候 両日ともに、くもり時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・前泊
道の駅ばんだい
ちと登山口まで遠い。。

・駐車場
銚子が滝登山口の前に、3〜4台程度駐車可。がんばれば5台?
母成グリーンラインから、石筵ふれあい牧場へ入り、敷地内道路を経たところ。
牧場敷地内の途中に、銚子が滝方面への案内標識あり。
コース状況/
危険箇所等
●前泊地
今回は、登山口まで遠いが『道の駅ばんだい』とした。
石筵ふれあい牧場のそばに、立派な駐車場(立派なトイレ付)があるが、
目の前の道路で走り屋さんが頭文字D的な感じらしく、
相当ウルサイらしいとの前情報から敬遠した。
実際、駐車場にタイヤ痕がいっぱい。。。


●沢の概要
石筵川(いしむしろがわ) 遡行グレード1級上
核心は、2段20m滝と詰のヤブコギ(詳細は後述)。
他は穏やかな沢歩きを楽しめる。

・アプローチ
駐車場から、銚子が滝登山道を20分くらい行くと、徒渉地点あり。
そこから入渓。

・入渓点(895m)〜1100m付近
ゴーロ歩きが続く。
途中いくつか小滝がある。小滝とはいえ、水量が多いと案外めんどくさい。
標高970m付近?(うろ覚え)の右岸に大きな崩落個所が目立つ。

そこから少し行くと、核心の2段20m滝。
1段目の中盤、左側からせり出した岩が非常〜に邪魔でこわい。
下からの見かけはそうでもないが、、、。
登攀時、ザックがひっかかる。
メンバーの状況に応じて、空身で登攀したほうがいいかもしれない。
残置ハーケン&スリングが3つある。

2段目は階段状で簡単。
ただ水量が多い時はちょっと怖いかも。足元注意。

・1100m付近〜1270m二股付近
先述の滝を超えると、赤いナメ床が現れる。
滝でのスリルが癒される感じ?
さらに進むと8m滝が2つ、そして10m滝がある。
いずれもノーロープで登れる。

1270m二股を直角に曲がり、右股へ。
今回、二股を過ぎて13000m付近に整地されたビバーク適地を発見。
そこにて幕営。
二股手前にも手ごろそうな高台は数か所あり。
でも、いずれもヤブが濃く、沢床からのパッと見では非常にわかりづらい。
泊まりで行く場合、二股付近になったらヤブの中を良く見たほうがいい。

・1270m二股〜1380m奥の二股
ゴーロ歩き、ときどきナメ。といった感じ。
コレと行って難しいところはない。
奥の二股そばになると、、、徐々にヤブが濃くなってくる。

・奥の二股〜登山道
奥の二股まで来ると、沢幅も狭まり、ヤブコギへの期待感?が高まる(笑)
左股が本流。
両股ともに遡行可能のようだが、右股へ入ったほうが、
遡行距離もといヤブコギ距離、下山距離ともに縮められる。
今回は右股から詰めた。

後半の核心は、何と言ってもヤブコギ。
長ズボンのほうがいいかも。ハーパン+タイツだとタイツに穴あきそう。。
背の丈よりも長いネマガリタケとマツの入り混じる中をひたすらこぐ。
ヤブコギ自体もさることながら、ルーファイが難しい。
というか周囲ヤブしか見えない。。
うまくいくと、1509ピークのすぐ北のコルまで30分弱のヤブコギで出ることができる。
失敗すると、1時間以上ヤブコギすることになるらしひ。


●下山後のあれこれ
・お風呂
温泉旅館きらくや
磐梯熱海駅のそば。
日帰り入浴800円(平日は500円らしい)
旅館の日帰り入浴にしては珍しく、確か夜9時半頃まで入場可能みたい。
快適でした。

・ごはん
みそや(ラーメン)
本当は喜多方ラーメンが食べたかったが、喜多方は近そうで遠い。。
でも、らーめんたべたい。。
、、、というわけで磐梯熱海インター近くのラーメン屋・みそやへ。
皆で味噌屋ラーメンの餃子セットを注文。濃厚なのにクドくなくて、おいしかった。
ファイル
非公開 6919.xls
計画書
(更新時刻:2013/07/17 13:55)
駐車場から出発!
駐車場から出発!
入渓点とうちゃく
入渓点とうちゃく
小滝なんだけど、、、釜が案外深い。。
小滝なんだけど、、、釜が案外深い。。
20m滝。近くで見るとこんなん。写真で伝えづらい難しさ。
20m滝。近くで見るとこんなん。写真で伝えづらい難しさ。
滝を超えると、そこはナメ、、、というか水多くてそこらじゅうナメ滝状態
滝を超えると、そこはナメ、、、というか水多くてそこらじゅうナメ滝状態
あらら、、、渦巻いてるよ。。
1
あらら、、、渦巻いてるよ。。
釜がブルーなのです。
1
釜がブルーなのです。
写真できれいに撮るの難しい。。
写真できれいに撮るの難しい。。
8m滝。フリーで登れる。
8m滝。フリーで登れる。
1250m付近。もうすぐテン場!!
1250m付近。もうすぐテン場!!
グリーンカレーでございます。preseneted by らっきー
3
グリーンカレーでございます。preseneted by らっきー
イベント発生!
そして翌朝。ヤブコギ序盤。
3
そして翌朝。ヤブコギ序盤。
ヤブとの激戦を経て登山道へ
ヤブとの激戦を経て登山道へ
登山道のくせにヤブ深いんだけど、、、ちゃんと道なんだよね
2
登山道のくせにヤブ深いんだけど、、、ちゃんと道なんだよね
最期の核心。アプローチシューズでの徒渉。
最期の核心。アプローチシューズでの徒渉。

感想

東北の沢デビュー 〜阿武隈川水系/石筵川〜

2012年の冬ぶりの安達太良。
今回はくろがね小屋がとはピークを挟んで反対の南側から、沢を詰め上がる。
日帰りでの遡行記録もあるが、我々パーティのスピードでは難しそう。
あとは、せっかく東北まで行くのでノンビリしたい(てへ)。
ということから、今回は1泊でノンビリ遡行。

前泊は、入渓点からはちょっと遠いが道の駅ばんだい。
にしても、、、神奈川からの東北は遠い。
途中チョイのんびりしたのもあるが、4時間半くらい。。


登山道を2〜30分ほど歩き、道が沢を横切る地点から入渓。
17〜18日にかけ、東北地方では纏まった雨が降っていたこともあり、
渓相に比して水量がかなり多い印象だった。

因みに、以下、山麓南面にあたる猪苗代の降水量データ。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=36&block_no=0290&year=2013&month=07&day=&view=a1

因みに因みに、この石筵川、近隣の沢が増水していた際の転進先としてよく遡行されているようだ。

ところどころ巨岩のあるゴーロ帯を進む。
ところどころ、普通にヒザ程度まで浸かる所が多数。
纏まった降水の後だけあってか、水が多い気がした。
途中、釜を持った小滝が現れ、小さく巻いた(4〜5箇所以上)。

途中、日差しも時折差し込み、癒し系木漏れ日スポットで撮影会を楽しんだりしつつ遡行。
そしていよいよ2段20m滝に辿り着く。標高1100m付近。
どの記録を見ても、
『右側へ乗越す箇所で、左側にせり出している岩が邪魔でキツイ。
 下から見ると簡単そうだが、ロープ必要&空身登攀のほうがいいかも。』
とのことが書いてあった。
実際、下から見ると簡単に行けそうな、、、?
空身で行くか迷ったが、荷揚げの労力と天秤にかけて、全荷で行ってみることにした。

そしたら、、、
案の定、乗越しが恐っ。
ザックがどうしても岩と干渉する。
あ〜、、、ほんとにザック邪魔だわココ。。

シビれつつ1段目を突破して、一安心。
メンバーには、『空荷のほうがいいよ〜』と上から伝えた。
結局きみこ以外は全荷できた。

2段目は階段状で傾斜もゆるい。
1段目に比して簡単。
、、、と個人的に登攀後思ったが、あとから聞くと女性陣は2段目のほうが恐かったとのこと。
水量が多く、足元すくわれかねない感じだったので、
確かに人や状況によっては2段目もイヤな感じかも。

滝を超えると、そこは赤いナメ床!ギブミー癒し!!
、、、と思いきや、なんか、やっぱ水多い気が。。
ザーザーゴーゴー言ってね?
でも綺麗。

その後もナメが断続的に続く。
ちょい水は多いけども癒される。むしろ水多いほうが涼しくていい。
などと思いつつ、途中、小滝の釜がグルグル洗濯機状態なのを発見。
引くわ〜、、、これ落ちたらどうなっちゃうの?
などとも思いつつ、足を進めた。

1250m付近まで来ると、ビバーク適地っぽい高台が所々現れだす。
ただパッと見すっげぇヤブ。少し中をガサガサ見てみるも、イマイチ。
いいとこみつからないね〜、と言いつつ、辺りを捜しつつ歩いた。
結局1270m二股を右股へ入り、ほぼ直角に沢筋が曲がって、もう少し進んだところの右岸に超適地を発見。(1300m付近。)
らっきー、超ぐっじょぶでした!


【編集途中。つづく。】

石筵沢

安達太良山に遡上する泊まり沢ルート。
日帰りルートみたいだが、泊まりだとゆっくり行ける。

相模大野に夜集合して道の駅に付いたのは朝3時頃。福島遠いねー。
白んだ青空に磐梯山が浮かび上がりとてもきれいだった。

仮眠後高速にのって磐梯熱海へ。
牧場奥の駐車場に停め30分ほど歩くと入渓ポイントに着く。
遡上スタート!
この沢巨石が多い!
撒いたりよじ登ったりしてなんとか進んでいく。
一昨日までの大雨の影響で水は多かった。水深が深い所と浅い所の差が激しい沢だ。
この前の丹波川が思いだされてちょっと怖い。
核心の2段の滝は、空荷で登らせてくれた。
皆さんありがとうございます!
あれが全荷だったら登れないよー。左から岩が迫り出していてリュックを突き返す感じ。
先輩とラッキーは全荷でゆっくり上手に登っていく。本当にすごいなあ!

滝の上部でナメに出た。きれいー!
増水中でじゃぶじゃぶ波が立っていたが、水はすき通って涼しげ。
ナメはしばらく続いていた。
幕営は1320メートル付近の藪の中。藪がポッカリ生えてない広場があった。
そっかあ。沢の幕営って藪の中ってことがあるんだね。
超快適なテント場で焚き火全開。
ピリ辛豆乳ココナツグリーンカレーとお酒で最高にほろ酔い(*^□^*)
ちょっとしたイベントもあり最高の夜になりました!


翌朝5:30起床。8:00出発。
歩いていたら木の枝が左足に絡み豪快にこける。膝を打ち悶絶超痛い。
重い荷物での徒渉を安定させたいよー。
課題です。

二股を右に行きついに今日の核心藪こぎへ。
足元の巨石は相変わらず。気をつけながら目の前の笹をかき分け進む
沢を離れてからの藪こぎは史上最強!と、ラッキーが言ってた。
半端ない!半端ないー!
芯が強い笹で、跳ね返る力が強い。
全部が自分の背丈に生えてる。

しなる笹に混じってたまに固ったい木がある。固い木が跳ねて顔面に当たった時はくらくらした。
先頭を行ってくれたラッキーは稜線20メートル下くらいから叫び声をあげはじめ、ハイテンションに。
皆がわーわー言いながら、登山道に出た。

やったあと思ったけど登山道でも藪こぎ!あり得ないー!ガサガサガサガサ!
結局3時間くらいは藪こぎしたかなあ。くたくたで下山した。

淵に向かって滑り落ちる岩が多い。
丹波川を思い出す深い淵。藪が目に入る危険。
下山中も足元が見えない。これらの緊張がずっと続いてた沢だった。

でも和尚山から見た景色は最高だった。自分が遡上した沢が一望できる。地図どおりの形。

すっごくすっごく楽しかった!
遡上もキャンプも最高!
帰りの車も美しい田園風景を眺めて最高!
きれいなお月様と山の陰影が美しかった。東北バンザイ\(^O^)/
かぶちゃん沢CLデビューおめでとう!!
かっこよかったよー
かぶちゃん、TYOSHIさん、ラッキーと、最強の布陣で安心でした!また是非ご一緒よろしくお願いします!
ありがとうございました!


ポイズンリムーバー大活躍
山しりとりつぎは絶対勝つ!!!

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沢登り 磐梯・吾妻・安達太良 [日帰り]
石莚川(いしむしろがわ)
利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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