ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 692180
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

涸沢岳(敗退)

2015年08月05日(水) 〜 2015年08月06日(木)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
33.6km
登り
1,394m
下り
1,386m

コースタイム

1日目
山行
7:43
休憩
2:05
合計
9:48
5:14
41
上高地バスターミナル
5:55
42
6:37
6:43
47
7:30
7:44
49
8:33
111
10:24
6
10:30
12:07
79
涸沢テント場
13:26
13:34
88
ザイテングラート(敗退地点)
15:02
涸沢テント場
2日目
山行
3:53
休憩
0:39
合計
4:32
6:03
65
涸沢テント場
7:08
47
7:55
8:19
43
9:02
9:09
36
9:45
9:53
42
10:35
上高地バスターミナル
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
沢渡バスターミナル駐車場(1日600円)
コース状況/
危険箇所等
登山道はよく踏まれており明瞭
予約できる山小屋
横尾山荘
穂高の山々は朝日をまだ受けていないようです
穂高の山々は朝日をまだ受けていないようです
朝早いので閑散としている
朝早いので閑散としている
いつかは泊まってみたい氷壁の宿
いつかは泊まってみたい氷壁の宿
ここで登りに備えて、持ってきたメロンパンを頬張る
ここで登りに備えて、持ってきたメロンパンを頬張る
本谷橋に着きました。ここから斜度が上がります
本谷橋に着きました。ここから斜度が上がります
涸沢ヒュッテの直前に雪渓が。体力が足りず、この時点でもうへとへとです。
涸沢ヒュッテの直前に雪渓が。体力が足りず、この時点でもうへとへとです。
今のところ天気は上々です。
1
今のところ天気は上々です。
とりあえず空いている場所にテントを設営し、昼食。
とりあえず空いている場所にテントを設営し、昼食。
必要最低限の装備だけ持って、涸沢岳へ向けてアタック開始。写真はパノラマコースのお花畑
必要最低限の装備だけ持って、涸沢岳へ向けてアタック開始。写真はパノラマコースのお花畑
ザイテングラートに取り付きます。なんだ、割と簡単じゃないか、と思っていたら…
ザイテングラートに取り付きます。なんだ、割と簡単じゃないか、と思っていたら…
目の前に壁のような岩稜が現れました。上から降りてくる人は、こちらに背を向けて3点支持で降りてきます。ここ、雨が降ったら危ないだろうなあ…。しばらく考え込む。
目の前に壁のような岩稜が現れました。上から降りてくる人は、こちらに背を向けて3点支持で降りてきます。ここ、雨が降ったら危ないだろうなあ…。しばらく考え込む。
目の前の岩稜を行くかどうか、己の体力・技量・天候と相談ながら、涸沢カールを眺める。そういえば途中で会ったパトロールの人も「今日の夕立は早いかもしれないよ」と言っていたし…もし雨が降っても、あそこまで降りなければならないのか…
目の前の岩稜を行くかどうか、己の体力・技量・天候と相談ながら、涸沢カールを眺める。そういえば途中で会ったパトロールの人も「今日の夕立は早いかもしれないよ」と言っていたし…もし雨が降っても、あそこまで降りなければならないのか…
もう一度岩稜を見る。うん、今の私には無理だ。もし雨が降ったら、かなり高い確率で無事には降りて帰れないだろう。ここで撤退を決意。
1
もう一度岩稜を見る。うん、今の私には無理だ。もし雨が降ったら、かなり高い確率で無事には降りて帰れないだろう。ここで撤退を決意。
降りてきた涸沢小屋の周りには、綺麗な花がいっぱい咲いていました
降りてきた涸沢小屋の周りには、綺麗な花がいっぱい咲いていました
ユリの仲間かな
テント場で早めの夕食をとっていたら、激しい夕立の後、見事な虹が。
2
テント場で早めの夕食をとっていたら、激しい夕立の後、見事な虹が。
日が落ちました。炎の明かりは心が休まります。これだからテント泊はやめられない。穂高の山々に抱かれながら安らかに入眠。
2
日が落ちました。炎の明かりは心が休まります。これだからテント泊はやめられない。穂高の山々に抱かれながら安らかに入眠。
翌朝も快晴でした。おはようございます。
翌朝も快晴でした。おはようございます。
翌朝のテント場のようす。雪渓で設営できるスペースが狭くなっていますが、まだまだ空き地があります。
翌朝のテント場のようす。雪渓で設営できるスペースが狭くなっていますが、まだまだ空き地があります。
しっかりと手入れされた登山道。関係者の方々の努力に頭が下がります。
しっかりと手入れされた登山道。関係者の方々の努力に頭が下がります。
本谷橋まで降りてきました。ここ、日が出ていると暑くて休憩する気になれないんですよね…
本谷橋まで降りてきました。ここ、日が出ていると暑くて休憩する気になれないんですよね…
屏風岩に見守られながら帰路を急ぎます。
1
屏風岩に見守られながら帰路を急ぎます。
横尾まで降りてきました。
横尾まで降りてきました。
ここでちょっとコーヒーブレイク。
ここでちょっとコーヒーブレイク。
徳沢まで降りてきました。
徳沢まで降りてきました。
明神館に着きました。お腹が空いたのでここで持って来たピーナツを頬張る。さあゴールまであとちょっとだ。
明神館に着きました。お腹が空いたのでここで持って来たピーナツを頬張る。さあゴールまであとちょっとだ。
無事にバスターミナルまで帰ってきました。
無事にバスターミナルまで帰ってきました。
バスターミナルではアルプスの水が飲み放題です。この水で持って来たポカリスエットの粉末を溶いて飲む。うまい。ある意味贅沢な飲み方だ。
バスターミナルではアルプスの水が飲み放題です。この水で持って来たポカリスエットの粉末を溶いて飲む。うまい。ある意味贅沢な飲み方だ。
昨日登ってきたザイテングラートで、2日前に1人滑落して亡くなっていたようです。
昨日登ってきたザイテングラートで、2日前に1人滑落して亡くなっていたようです。

装備

個人装備
テン泊装備一式(1泊)
備考 涸沢のテント場は虫(蜂かな?)が多く、虫除けスプレーを持って行ってよかった

感想

昨年テント泊登山で行った涸沢に、今年は「涸沢岳まで登ってみよう」と腕試しのつもりで行ってきた。
結果は敗退。
体力不足と経験の足りなさが最大の敗因だが、撤退地点のすぐそばで、2日前に一人滑落して亡くなっていたそうだ。そう言われてみれば、ここは確かに、足を引っ掛ける・滑らせる、などのミスをすれば命を落としてもおかしくはない場所だ。このような場所で、もし雨にでも打たれたら…考えるだけでぞっとする。
それに、ここに登ってくる途中で偶然出会った山岳パトロールの人も「今日は夕立が早いかもしれないよ」と言っていた。この情報を得ていなかったら、自分勝手に好天を決め込んで、登り続けていたかもしれない。岩場は雨に濡れると難易度が上がる。好天時に難なく登れた岩稜が、下りで雨に変わっても登りと同じ技量で安全に降りられるとは考えられない。
あと、これは後付けの蛇足かもしれないが、2日前にここに居たのであろう救助隊たちの思念が、まだ周りの岩々に貼り付いて残っていたのだろうか。
「山で命を落とすべからず」
自分でも驚くほど納得して撤退を決意できた。残念さも悔しさも無かった。
時間には余裕があることが分かったし、休憩を小刻みに挟めば体力的にも何とかなりそうだ。ペース配分もある程度分かったし、登頂は次の機会を待てばいい。

敗退地点(ザイテングラート)からテント場への帰りは、奥穂から降りてきたという人とおしゃべりをしたり、周りの景色や高山植物を観察しながらのんびりと降りた。
テント場に帰り着いて、水汲みと支払いを済ませたら、すること(やらなければならないこと)が無くなってしまったので、石に腰をおろしてぼんやりと景色を楽しむ。腹に雪渓を溜め込んだ吊り尾根は、何度見上げても美しい光景だ。この景色を眺めていると、すべてのことがどうでもよくなる。人はこの瞬間のために、難を圧して、山に登るのかもしれない。(違うのかもしれない。まあすべてのことはどうでもいいことですね)
しばらく景色を眺めていると、お腹が「ぐぅ」と鳴ったので、ちょっと早めの夕食の支度に取り掛かる。夕食を食べている途中で、前穂のあたりから激しい夕立が始まった。「こりゃたまらん」と急いでテント内にこもるが、これでいよいよすることが無くなってしまったので、ごろりと横になっていたらいつの間にか眠ってしまったようだ。
「ほら!すごい虹だよ!3じゅうになってる!」
外から聞こえる歓声で目を覚ますと、夕立はすっかりやんで、谷間には美しい虹が掛かっていた。穂高の大自然からのプレゼントだったのだろうか。こんなプレゼントをもらってしまって、私には穂高の大自然に返すものが無い。我が身の卑しさが心に沁みる。
寝具(シュラフ)は冬用のものを持ってきたが、暑くも無く寒くもなくすこぶる快適だった。ろうそくを焚いた寝る前のテント内の気温が20℃。

翌朝は朝から快晴。朝食を済ませて、懸念だったトイレに行くが、心配していた渋滞はまったく無かった。
「涸沢で生まれた雲子は、ヘリコプターで空を飛ぶねんで」
用を足しながら、ワケの分からないフレーズを思いつく。ここの紅葉期は、トイレで1時間待ちが当たり前だそうな。となると、その時期少なからぬ猛者は屋外で(後は敢えて言うまい)

テント撤収時に晴れているのはすこぶる気分がいい。(雨の中の撤収はサイアクな気分になる)軽くなったはずのザックが、容赦なく脚に負荷を掛ける。
「事故は下りで起こる」
セオリーを頭の中で何度も何度もくりかえし、無事に横尾まで降りたときは正直ほっとした。
ここでバテていたときは、秘蔵っ子のアクエリアス500ccを飲もうと思って持ってきていたのだが、思ったより脚は元気だったので、そのままザックの「おもり」となってもらった。涸沢ヒュッテで売っていた缶ジュースが400円だったので、涸沢まで行って帰ってきたこの秘蔵っ子は、500円くらいのプレミアが付いたのではなかろうか。我ながら意味がよく分からないが、最後のほう(明神館あたり)では、「これを飲んだら負け」みたいな意地になっていた。(結局飲まずに家まで持ち帰った)
こういうアホなことをしなければ、荷物はもっと軽くなっていたはずである。次回は粉末タイプを持って行く事にしよう。(忘れていなければ)

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

備考:
上高地BT→涸沢の登りで消費した水量:
 真水500cc、アクエリアス300ccくらい
真水は1000cc携帯したが、予想より消費量が少なかった。朝早く気温が低かったからだろう。気温の高い昼行の場合は適量と思われる。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:542人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
重太郎
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら