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Yamareco

記録ID: 697339
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沢登り
大峰山脈

大峰 前鬼川本流→宇無ノ川→中ノ川→釈迦ヶ岳

2015年08月09日(日) 〜 2015年08月12日(水)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
28.6km
登り
2,822m
下り
2,814m
天候 8/9:晴れ
8/10:晴れ
8/11:晴れ
8/12:晴れ
連日、11:00〜15:00くらいは曇っていた。
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前鬼林道終点の駐車スペースに駐車。20台程度は停められる。
コース状況/
危険箇所等
8/9:車止めゲート(6:10)垢離取場(7:10-7:30)Co1280右岸台地=C1(13:00)
ゲートから先へ進むとすぐに黒谷吊橋があり、吊橋手前から黒谷に入渓。前鬼川本流出合まで。出合からすぐの2段10mの滝は左岸を登る。水量少なく、落ち口で右岸へ徒渉する必要無し。三重滝出合の函状地形は左岸を捲く。垢離取場では飛び込み大会で一同久しぶりの沢にテンションが上がる。すぐの7mのFをは左岸のカンテ状地形を直登。深仙股谷出合過ぎの逆くの字6m滝も水量少なく直登した。しばらく進むと15m程度の立派な滝が出てくる。事前の記録にはなく、直登も難しそうなので(※参考にした記録ではCS下の7m滝)、右岸のガレを詰めて高捲く。その先すぐのつるつる30m滝も右岸側の沢型から高捲く。いずれも捲きは容易。割られた一升瓶の破片やワイヤーなどが散乱している台地でC1。増水には耐えられそうなテンバ。

8/10:C1(6:10)孔雀岳(8:10-8:30)Co760二股(12:20-12:30)Co650付近赤滝下の台地(13:30)
沢型が大きい方を詰め、草付きのガレを詰める。藪漕ぎ無しに孔雀岳東肩まで。先日の豪雨でガレが荒れていた。孔雀岳ピークから少し北に進み、適当なところを西へ下降。片口谷は微妙なcdが2回ほどと、15m程度の懸垂1回。Co820二股付近からは7月の豪雨の影響で大量の土砂が堆積しており、伏流したり川の水が濁ったりしている。事前情報とは明らかに異なる様相を呈していたためテンションが下がる。Co720付近の2段釜持ちのFは右岸に明瞭な捲き道あってそれを進むが、釜の大部分が埋まってしまっていた。そのほかの函地形なども全て土砂に埋まってしまい、いたって平凡な河原が赤滝付近まで続いた。宇無ノ川はしばらくは登攀対象として面白くないと思われる。Co650付近の土砂が堆積した台地上でC2。増水には耐えられないが苔と岩の赤色が美しい赤滝鑑賞には絶好の場所で超快適テンバ。

8/11:C2(6:10)中ノ川出合(6:40)極楽滝上の十字峡(8:40)Co980付近黒滝(12:20)黒ナメ八丁先Co1100付近台地=C3(13:30)
林道までは支沢を詰める。林道は完全に車が通行できない程度のもの。板が腐敗して今にも落ちそうな吊橋1人ずつ渡り、威圧感のある出合滝12mを右岸から越えて入渓。中ノ川には土砂が堆積しておらず、ひとまず安心。有名な地獄滝40mは左岸を大きく高捲く。トラロープが目印。取り付き部分が少し微妙な登りを強いられる。危険な箇所にはフィックスあるが、的確なルートファインディングが必須。次の極楽滝35mは事前情報通り、踏み跡が明瞭な右岸のブッシュ壁に取り付き、バンドを右上してテラスから滝身を直上する。落ちると怖いのでザイル出して対処。すぐの2段12mの滝は左岸から簡単に捲ける。十字峡を過ぎるとすぐに牛鬼滝2段15m。井村が取り付き、流心左のリッジから強引に直登してしまうが、途中でランナーが取れず、後続も落ちたらただでは済まないので、後続は当初の予定通り右岸から捲くことにする。捲き道にはFixがあるが、現在は使用できないものもある。続く瀞とチョックストーンの滝は全員捲いて対処。その後は沢は平凡な様相に一変し、モジケ小屋を通過する。その後再び岩盤質の沢が現れ、ササモト谷出合までの廊下はいずれも直登可能だが場合によってはザイル出したりして対処が必要なところもある。滑滝があるササモト谷出合直後のスケールが大きい黒滝40mは右岸のガリーから大きく捲いて落ち口まで。記録にあるガリーよりもガリー左岸の尾根をブッシュ掴んで登る方が安全。そこから先は黒い岩盤のナメ(黒ナメ八丁)が続く。さらにいくつかの滝が出てくるが容易に捲くことが可能。これらを過ぎた先の台地上でCo1100付近でC3。最後の沢泊で皆、夏休みの終わりを嘆く。

8/12:C3(6:10)七面山(8:20-8:40)釈迦ヶ岳(13:30-14:00)車止めゲート(16:40)
すぐに水が涸れ、沢型が大きい沢を選んで進む。途中涸滝が幾つか。沢を詰めると、直登が難しい涸滝が現れるので、左岸の沢地形を詰める。少し登るとこの沢型は綺麗なナメとなっており、ナメは徐々に傾斜を増していく。最後に落ちたら下まで滑り落ちてしまう微妙なワンムーブをこなし、藪漕ぎなしで七面山へ。七面山からはひたすら稜線上を釈迦ヶ岳まで。水場は途中幾つかあるが、涸れていることがあるので注意。車デポ地点に到着した時には皆ひざががくぶる状態。お盆休みで人が多いと思われたが、駐車スペースには車は1台も停まっていなかった。
前鬼川本流 有名な2段10mの滝。
2015年08月09日 06:43撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
2
8/9 6:43
前鬼川本流 有名な2段10mの滝。
その後の綺麗なナメ床。
2015年08月09日 06:52撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
2
8/9 6:52
その後の綺麗なナメ床。
美しい水の色は前鬼ブルーと言われているらしい。
2015年08月09日 06:53撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
2
8/9 6:53
美しい水の色は前鬼ブルーと言われているらしい。
函地形も美しい。
2015年08月09日 07:08撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
1
8/9 7:08
函地形も美しい。
修験者の方が身を清めるところ?
2015年08月09日 07:52撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/9 7:52
修験者の方が身を清めるところ?
水量が少なく直登が楽しい。
2015年08月09日 07:59撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/9 7:59
水量が少なく直登が楽しい。
逆くの字も直登。
2015年08月09日 08:33撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/9 8:33
逆くの字も直登。
この山行で20匹は見たヒキガエルたち。
2015年08月09日 09:42撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
8/9 9:42
この山行で20匹は見たヒキガエルたち。
岩塔がそびえたつ。
2015年08月09日 09:43撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/9 9:43
岩塔がそびえたつ。
孔雀岳への登りは藪漕ぎなし。
2015年08月10日 07:37撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/10 7:37
孔雀岳への登りは藪漕ぎなし。
片口谷はあまり記録がないが、下降沢には丁度良い。
2015年08月10日 09:53撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
8/10 9:53
片口谷はあまり記録がないが、下降沢には丁度良い。
大きな釜持ち滝もある。簡単に捲ける。
2015年08月10日 11:50撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/10 11:50
大きな釜持ち滝もある。簡単に捲ける。
片口谷の唯一の懸垂ポイント。
2015年08月10日 12:21撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
2
8/10 12:21
片口谷の唯一の懸垂ポイント。
完全に埋まってしまった宇無ノ川。7月の豪雨が原因か?
2015年08月10日 12:56撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
1
8/10 12:56
完全に埋まってしまった宇無ノ川。7月の豪雨が原因か?
ネットで見た写真と違う。宇無ノ川の2段の釜持ち滝。
2015年08月10日 13:30撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
8/10 13:30
ネットで見た写真と違う。宇無ノ川の2段の釜持ち滝。
赤滝は今まで見た滝の中でトップ3に入る美しさ。
2015年08月10日 13:49撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
3
8/10 13:49
赤滝は今まで見た滝の中でトップ3に入る美しさ。
赤滝鑑賞には絶好のテンバ。
2015年08月10日 14:35撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
8/10 14:35
赤滝鑑賞には絶好のテンバ。
板が腐る吊橋をおそるおそる渡る。
2015年08月11日 06:46撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
1
8/11 6:46
板が腐る吊橋をおそるおそる渡る。
地獄滝40mも水量は少なめ。
2015年08月11日 07:12撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
8/11 7:12
地獄滝40mも水量は少なめ。
牛鬼滝にチャレンジ。
2015年08月11日 09:30撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
8/11 9:30
牛鬼滝にチャレンジ。
泳ぎポイントがいくつかあり気持ち良い。
2015年08月11日 12:16撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
1
8/11 12:16
泳ぎポイントがいくつかあり気持ち良い。
黒滝。一帯は岩が削られており、不思議な雰囲気。
2015年08月11日 12:26撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/11 12:26
黒滝。一帯は岩が削られており、不思議な雰囲気。
釜持ち滝が無数に出てくる。
2015年08月11日 13:20撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
1
8/11 13:20
釜持ち滝が無数に出てくる。
夏道は長くてだれだれ。
2015年08月12日 12:21撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
1
8/12 12:21
夏道は長くてだれだれ。
釈迦ヶ岳への登りでばてばて。
2015年08月12日 12:42撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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8/12 12:42
釈迦ヶ岳への登りでばてばて。
最後に不動七重の滝を鑑賞。
2015年08月12日 17:23撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
2
8/12 17:23
最後に不動七重の滝を鑑賞。
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