鳳凰三山縦走【北沢峠から夜叉神峠まで】


- GPS
- 56:00
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,977m
- 下り
- 2,634m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:30
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:40
天候 | 8月14日:霧のち晴れ 8月15日:晴れのち霧 8月16日:晴れのち霧 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
夜叉神峠登山口から広河原までバス940円。 広河原から北沢峠までバス750円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
栗沢山から赤薙沢の頭まではハイマツ伸び放題でヤブ漕ぎに近い箇所あり、ルートが若干わかりづらい。岩場も数箇所あるが、クサリなどは無し。 早川尾根小屋は無人開放中のため、小屋泊り装備では行かないこと。水は細いが汲める。 その他は特に支障なし。 |
その他周辺情報 | 下山後は芦安の白峰会館で入浴。おとな750円。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
鳳凰三山。
薬師岳、観音岳、地蔵岳の三山を総じてそう呼ばれるこの山も、地蔵にはまだ登っていなかった。
二山のままでは気分が悪いし、アサヨ峰にも興味があったことから、どうせなら端から縦走しちまえ、などという雑な動機で今夏の予定は鳳凰に決定。
例によって夜にクルマを走らせ、夜叉神峠登山口には深夜1時過ぎに到着。朝イチのバスが5時32分なので、4時間ほど車中で仮眠。
やがてやってきたバスは満員で、「乗れんのか?」と危惧するも、ここで数人が下車したためギリセーフ。
ザックを片手で支えながら居眠りをしているうちに広河原に到着。ここで北沢峠行きの小型バスに乗り換え、25分ほどで峠に到着するもとたんに雨。
でもなんか止みそうな気配なので、時間もあることだしバス停のテントで朝ごはんを摂取しているうちにやっぱり止んだ。
栗沢山の登りはけっこうキツイ。2時間きっかりで山頂に出たが、あたり一面濃厚なガス。まあ雨よりはましだ。
気を取り直してアサヨ峰に向かうが、けっこうな岩場があったりして何気にハード。
このコースはマイナーなのか、ハイマツも伸び放題で登山道がはっきりしない箇所も多数あり、ヤブ漕ぎに近い所もある。
そんなこんなでアサヨ峰に到着し、やっぱりガス…かと思ったら急に晴れ上がり会心。ここからは景色が楽しめそうだ。
どうせ今日は早川尾根小屋で幕営だし、のんびり行くべ、と思ったがコースにはけっこうアップダウンがあり、ペンキマークも少ないので時間がかかる。そして体力も奪われる。
ダマシダマシでやっとたどり着いた小屋だが、どうも様子がおかしい。
第一に窓が釘付けになっている。第二に人の気配がしない。
妙だなと思いつつも、ザックを下ろし幕営の受付をしようとしたら、玄関先で日向ぼっこをしていたご夫婦が「無人開放だそうですよ」と教えてくださる。マジか! ビールは…? 水は…?
幸い水場は細いながらも出ていたので、気を取り直して設営にかかる。ビールおあずけなら洗濯でもするしかないな。
結局この後も宿泊者は訪れず、ご夫婦は小屋貸切、自分はテン場貸切で寝る。
翌朝、晴れ。気温10℃
3時半起床、5時ちょうどに出発。
今日のヤマ場は高嶺と観音岳だろう、と予想して歩き出す。アップダウンを繰り返して白鳳峠までは順調にきたが、高嶺の登りで予想通りアゴを出す。
とって置きのウィダーインゼリーでエネルギーを補給し、なんとかピークにたどり着くと眺望は抜群。
昨日は見えなかった北岳、仙丈ヶ岳も見えるし、八ヶ岳も見える。ここでスポーツようかんを食う。
先のご夫婦と前になり後になりしながら、地蔵岳に到着。いつも街から見上げていたオベリスクが目の前に立ちはだかっているが、自制して頂点には挑まず。
お互いに記念撮影して、次の大物である観音岳に向かう。
鳳凰三山の最高峰だけあって、その高さと存在感はかなりのものだ。この辺ですでに電池切れの自分は、写真撮る風を装い小刻みな休憩に心血を注ぐ。
観音岳は5年ぶりである。以前は残雪期に訪れたため、白砂の稜線は大半が雪に覆われていたが、日射しが強いので砂でも雪盲になりそうな感じの眩しさ。
ここまでくればあとは下りだ。昨日飲めなかったビールを求め、薬師岳は写真1枚撮って即通過。薬師岳小屋では足も止めず、さらに先を急ぐ。
いつも感じることだが、小屋が近づくとまず真っ先に感じるのは「煙の匂い」だ。
人の話し声よりも先に鼻腔に飛び込んでくる香りで、小屋が近いことを知る。
南御室小屋は「水」が良い。まずはビール、と思って来たが、あの水の誘惑には勝てず、ビールを冷やしておく間に水を一杯。うんめぇ…
テントを張り、夕餉の支度をすませ、クサいシャツを着替えたらようやくビールの出番。今回は荷物の軽量化を優先させたため、肴は何も持ってこなかったが、件のご夫婦がツマミを分けてくださった。ありがとうございました!
さきほど「夕餉」などと書いたが、中身はアルファ米の五目ご飯とコンビーフの缶詰、それに味噌汁のみである。昔の山小屋だってこんなメシは出さないだろう。
夕方になって冷え込んできた。もう寝よう。
翌朝、3時起床。気温10℃
今日は下山だ。帰りの中央道渋滞を避けるべく、4時40分に出発する。
ここからは記憶にある道なので、気分は楽だがダラダラと長いことも知っている。膝への負担を減らすべく、なるべくゆっくり歩くがそれでも時折カクッとなり心も折れる。
山火事あとで最後のようかんを食い、杖立峠はスルーして夜叉神峠で最後の休憩。すでに白峰にはガスがかかり、農鳥岳は見えなかったが十分に満足して峠を下りる。
登山口に戻り、バスを待っていたご夫婦と慌しい別れ(ちょうどバスが来た)をしてこちらも帰路につく。
まずは風呂に入って、キレイな身体になってから帰り道の心配をしよう。。。
P.S
結局、中央道では15キロの渋滞につかまりました…
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