念願のカムイエクウチカウシ山に登頂しました（八の沢ルートで往復）

2024年07月10日(水) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 31.8km
• 登り: 2,140m
• 下り: 2,140m

コースタイム

幌尻ゲート駐車場2:45→七の沢出合4:25→八の沢出合5:35→三俣7:35→八の沢カール9:30→10:45カムイエクウチカウシ山頂10:55→八の沢カール11:45→三俣13:55→八の沢出合15:10→七の沢出合16:30→幌尻ゲート駐車場17:50　【歩行時間：14時間55分】

天候

☀晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

札幌市内→札幌北IC→札幌JCT→道央道→千歳恵庭JCT→道東道→帯広JCT→帯広・広尾自動車道 →中札内IC→道道1166号線→広尾国道→道道55号線→道道111号（静内中札内線）→幌尻ゲート駐車場

●幌尻ゲート駐車場
　宿泊先ホテルのある札幌市内からレンタカーで移動しました。
　中札内市街地には、道の駅、コンビニ、ガソリンスタンドなどがありますが、「←ピョウタンの滝」の標識に従い、道道111号線を使って上札内に入ると店舗はありません。札内川ダムを横目に道なりに進み、幾つものトンネルを抜けると札内川ヒュッテがあります。
　https://kankou-nakasatsunai.com/spot/spot-73/

　ヒュッテゲートの先、トンネルを2つ潜った場所に駐車場の標識があります。15台程度は駐車可能でしょうか。その先の幌尻ゲートは閉じられているので、ここが車で入ることができる最奥の場所です。
　トイレや水場はありません。私のau携帯の電波はダム付近では入りましたが、その先では全く入りませんでした。

コース状況／危険箇所等

カムイエクウチカウシ山(略してカムエク)は、北海道の佐幌岳（さほろだけ）から襟裳岬まで約140kmに渡る長大な日高山脈のほぼ中央に位置する山。幌尻岳(ぽろしりだけ)に次ぐ日高山脈第二の高峰であり、標高は1979m。日本二百名山の一つに数えられています。
峻険な山容であり、名称はアイヌ語の「神（熊）が転げ落ちる山」に由来しているそう。登山道は付けられておらず、札内川と八の沢を遡行し、八の沢カールから稜線に上がり、山頂を踏みました。
ルート状況について、以下、簡潔に記載します。

●幌尻ゲート〜七ノ沢出合
　・若干の登降をしながら、約6kmの林道歩きをします。道は未舗装ながら、転圧がかけられており、歩きやすく、立派な橋や覆道も設けられています。
　・自転車を利用している方を見かけました。道は凹凸が無いので走行しやすいと思います。

●七ノ沢出合〜八ノ沢出合
　・沢歩きとなりますので、事前に下流にある札内川ダムの流入量をチェックしましょう。私のau携帯の電波はダム付近までは入りました。
　https://info-dam.hdb.hkd.mlit.go.jp/dam/dam_satsunaigawa.htm
　・私が沢に入った際の流入量は、7.5㎥/s。水深は深い場所で膝上程度。流れの速い場所では多少の踏ん張りが必要でした。
　・渡渉を何度も繰り返しますし、河原は石がゴロゴロしており歩きにくく、途中、右岸や左岸にピンテが付けられており、樹林帯内の巻き道を案内されますので、そちらも活用したいです

●八ノ沢出合〜三股
　・引き続きの沢歩き。八ノ沢の上流部なので大きな岩が多いです。三俣が近づいてくると多くの滝が見えて来て、勾配が増していきます。

●三股〜八ノ沢カール
　・急登。沢沿いの土道を歩く区間では花畑が広がっていました。道は草付きだったり露岩だったり。スラブの通過箇所には、所々にロープが付けられています。
　・小さな沢を渡ってトラバースする箇所にはピンテが付けられているので見落とし注意。また、下りでは岩場でのスリップに要注意。私は木の枝や草に掴まりながら下りました。

●八ノ沢カール〜カムイエクウチカウシ山頂
　・稜線への登りでは草が旺盛でうるさく、道が見えにくい箇所があります。ピラミッドピークへの分岐（標識なし）からは一旦勾配が緩くなります。
　・稜線に出るとハイマツ帯を縫って小ピークへと登っていきます。その後は露岩帯が現れますので、巻いたり登ったりしながら進みます。
　・山頂への最後の登りは草地に付けられた土道。山頂からは日高山地の雄大な360度の眺望を存分に楽しむことができます。

●全体的に
　登山道が付けられておらず、川の遡行をするだけでも大きさの違う岩や浮石を踏み、何度も渡渉しますので、時間を要する上に体力を消耗します。その後に待ち受けている三俣からの急登が辛く感じました。
　なお、私はフェルトソールの沢靴を使いましたが、着脱が面倒だったので、そのまま登頂しました。前日までに降雨が続くと川歩きも難しいと思いますので、水量に関する情報収集は欠かせないと思います。過去レコを参照すると前記の流入量が5㎥/s以下が望ましく、10㎥/sを超えると大変との書き込みがありました。

　ルート上にピンクテープは見られるものの、標識はありませんでした。ルートファインディングが必要です。
　天然の水場はありませんでしたが、沢水は豊富ですので浄水器を携行すると良いかもしれません。小屋やトイレはありません。私のau携帯は、札内川ダム付近までは電波が入りましたが、その後は稜線に上がるまで全く入りませんでした。

　なお、稜線は日差しを遮るものがありませんので、盛夏の晴れの日は、日焼け止めや帽子などの暑さ対策が要です。

その他周辺情報

●道の駅なかさつない
　中札内村市街地の国道236号沿いにある道の駅。物産やカフェの他、豆資料館や開拓記念館なる施設も併設されています。
　https://michinoeki-nakasatsunai.jp/

●幸福駅
　幸福駅は1987年（昭和62年）に国鉄広尾線廃線とともに廃止となった駅です。
　https://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail_10129.html

●平和園(焼き肉)
　下山後は帯広の宿に移動して休憩を取りました。夕飯は駅近くの評判が良い焼き肉店でジンギスカンを食べる予定だったのに、疲れていたのでベッドで寝落ちしてしまい、お肉を食べ損ねちゃいました…。
　ԅ(¯﹃¯ԅ) 焼き肉食わせろ〜〜
　http://www.heiwaen.co.jp/

写真

7/9 15:52

【前日】カムエク登山に向かう途中、旧国鉄広尾線の幸福駅跡に寄りました。

7/9 15:52

【前日】日高山地は雲がかかっていますね。

7/9 15:53

【前日】売店があります。覗いてみましょう。

7/9 15:53

【前日】駅が現役時代に人気だった乗車券、入場券のレプリカを販売している様子。

7/9 15:54

【前日】そして、こちらの駅舎も廃止後に再建されたレプリカです。

7/9 15:54

【前日】なんちゅう長閑な場所でしょうか。駅利用者は少なかったんでしょうね。

7/9 15:57

【前日】思いがけず、立ち寄ることができて良かった。

7/9 15:57

【前日】さて、雲がモクモクしている山へ向かうことにしましょう。

7/9 16:00

【前日】中札内まで5km。

7/9 16:12

【前日】道の駅なかさつないで休憩します。

7/9 16:12

【前日】カフェは16時30分までの営業か。うーん、コンビニでご飯を買い込んで、山で車中泊することにします。

7/9 16:15

【前日】上札内を走行中。

7/9 16:20

【前日】札内川ダム、ピョウタンの滝に向かうため、ここから道道111号線に入ります。

7/9 16:24

【前日】明日は札内川を遡行します。この先、電波が入らないそうなので、札内川ダムの流入量の最終チェックしたところ、7.5㎥/sでした。

7/9 16:31

【前日】ピョウタンゲートを通過します。

7/9 16:34

【前日】ピョウタンの滝、札内川園地キャンプ場、日高山脈山岳センターはここで右折。キャンプ場には熊よけスプレーのレンタルがあるそうです。

7/9 16:35

【前日】ダムゲートを通過します。

7/9 16:38

【前日】札内川ダムが見えてきました。

7/9 16:41

【前日】節電のためとかで、内部の照明が消されたままのトンネルを通過します。

7/9 16:44

【前日】札内川ヒュッテが見えてきました。ヒュッテゲートが開いているので奥へと進んでみます。

7/9 16:47

【前日】トンネルを2つ通過した場所に駐車場があります。

7/9 16:48

【前日】15台程度は停められそう。

7/9 16:48

【前日】振り返ってトンネル（幌尻覆道）を見たところ。ピョウタンの滝まで9kmとあります。

7/9 16:49

【前日】すぐ近くを札内川が流れています。明日はあの川と格闘することになるんですね。

7/9 16:49

【前日】駐車場の奥の様子。幌尻ゲートが見えています。

7/9 16:50

【前日】ここから七の沢出合までは約6km。自転車を持参しておらず、1時間程度を歩くことになります。では、寝酒を頂いて寝ます。おやすみ。

7/10 2:44

翌朝2時45分。日帰りが難しい山だけに、早めに出発しようと思います。

7/10 2:46

道の様子。真っ暗でよく分かりません。

7/10 2:58

この道は、日高山脈を貫いて静内町に通じる予定だったそう。2003年（平成15年）に北海道開発局が計画凍結を発表したのだとか。

7/10 3:02

竜潭上流水位観測所。

7/10 3:06

夫恋覆道を通行しています。

7/10 3:16

徐々に空が白んできました。

7/10 3:26

自転車に乗ったハイカーの方に追い抜かれました。

7/10 3:33

雨量観測所。

7/10 3:35

立派な橋が架けられています。

7/10 3:35

周囲に滝は見えていませんが、滝見橋というのか…。

7/10 3:42

歩行開始から間もなく1時間が経過します。

7/10 3:49

滝が現れました。

7/10 3:51

堰堤から水がゴウゴウと流れている。

7/10 4:03

これは避難小屋でしょうか？

7/10 4:04

七の沢雨量観測所でした。

7/10 4:08

どうやら七の沢出合に到着したようです。

7/10 4:10

自転車がデポしてある。

7/10 4:11

その先の橋に上ってみましょう。

7/10 4:11

七の沢橋。道路幅は片側1車線分は優にありそう。

7/10 4:14

橋の袂まで戻りました。では、いよいよ川へと下りていきます。

7/10 4:15

この谷筋に入っていくんですね。

7/10 4:18

札内川の様子。左手からは七の沢が合流しています。

7/10 4:24

どこで渡渉しようかな。

7/10 4:26

水量はそこそこありそう。

7/10 4:29

フェルトソールの沢靴に履き替えました。早速、本流を渡ります。

7/10 4:37

こんな場所にピンテがありますね。

7/10 4:38

河原は石ゴロで歩きにくい。

7/10 4:42

本流を離れて、水の少ない場所を通行中。

7/10 4:43

ここにもピンテ。右岸の巻き道を案内されているようです。

7/10 4:43

行ってみましょう。

7/10 4:45

陸の方が遥かに歩きやすい。

7/10 4:48

札内川に戻りました。

7/10 4:52

また渡渉か…。

7/10 4:53

うわっ冷たい！ 今日の徒渉点での水深は深い所で膝上。多少踏ん張らないと流されそうな圧を感じます。

7/10 4:58

この先は左岸が歩きやすそう。

7/10 4:58

何度も渡渉を繰り返して進みます。

7/10 4:59

午前5時。今のところは順調、だと思う。

7/10 5:00

ピンテ発見。左岸の巻き道に入ります。

7/10 5:01

踏み跡はやや分かりにくい印象かな。

7/10 5:04

どっちに行きましょう？

7/10 5:08

おお、道が続いているようです。

7/10 5:09

河原歩きは石を踏んで歩くため、時間がかかりますが、土の道は快適。

7/10 5:13

と思ったら、比較的新しい熊糞がありました。

7/10 5:18

昭和50年に福岡大ワンゲル部ヒグマ受難事件があった山。熊の巣窟に入っているということなんですね。

7/10 5:19

さて、渡渉再開。

7/10 5:21

浮石に注意して進んでいます。

7/10 5:27

滑らないよう慎重に。

7/10 5:34

標識類は一切ありませんが、ピンテは時折見かけることができます。

7/10 5:35

左手から沢水が合流してる。

7/10 5:36

ここが八の沢出合です。

7/10 5:37

ここを渡って、左手の八の沢に入っていきます。

7/10 5:43

すぐ先にキャンプ地がありました。

7/10 5:44

ここで一泊すると時間に余裕ができるなぁ。ただし、水場やトイレは無い様子です。

7/10 5:45

樹林帯に道がつけられているようです。

7/10 5:49

3〜4分も歩くと沢に出ました。

7/10 5:55

上札内の6時の気温は20.3℃。沢内には冷んやりした空気が漂っています。

7/10 6:11

左手に滝が見えてきました。

7/10 6:12

名前は分かりません。

7/10 6:19

この先の稜線は雲がかかっています。

7/10 6:29

沢には大きな岩が目立つようになりました。

7/10 6:29

直線的に流れる八の沢。

7/10 6:46

先行も渡渉を繰り返しています。

7/10 6:51

澄んだ水。ここには幻の魚・オショロコマがいると聞きました。

7/10 6:51

こんな冷たい水の中にいるんですなぁ

7/10 6:52

残雪。涼しい風が吹きつけてきます。

7/10 7:00

正面の山の裏手に八の沢カールがあるのでしょうね。

7/10 7:01

目を引く滝。

7/10 7:04

徐々に高度が増して、景色に変化が現れます。

7/10 7:17

沢を詰めているところ。

7/10 7:18

振り返って。

7/10 7:23

多くの滝が見えてきました。

7/10 7:31

花畑の先に3つの滝が連なっています。この辺りが三俣でしょうか。

7/10 7:34

青空と緑。岩場を流れる清流と花畑。

7/10 7:37

いや、なんと言う美しい眺め。

7/10 7:37

足元に沢山の花。

7/10 7:38

いやいや、周囲には無数の花が咲いています。

7/10 7:38

滑めた滝。

7/10 7:39

急登。左手の沢と花に癒されながら登っていきます。

7/10 7:48

滑りやすそうな岩を踏んでいきます。

7/10 7:49

所々にロープを付けてくれている。

7/10 7:51

ピンテ。ここで左へとトラバースしていくようです。

7/10 7:52

樹林帯内の岩を踏んで。

7/10 7:58

ザーザーと流れる滝を間近に見て。

7/10 8:11

沢沿いに誘導されます。

7/10 8:27

ここ暫くは曇り続きだった北海道。今日は久しぶりの青空が見えています。

7/10 8:32

スラブを通過。

7/10 8:39

八の沢源頭部の滝。

7/10 8:41

こちらは結構な勾配が付いたスラブ。ロープを頼りによじ登ります。

7/10 8:45

いやはや、ここまでで大分体力を使いました。

7/10 8:55

沢沿いの細いトレイル。

7/10 9:05

もう間もなくでカールでしょう。

7/10 9:08

ピラミッドピークが至近です。

7/10 9:08

空が大きくなりました。

7/10 9:10

振り返っての八の沢。

7/10 9:19

ようやく雄大な八の沢カールが見えてきました。

7/10 9:19

もう疲れましたので、この景色を見られただけで満足ですよ。帰ろうかな。

7/10 9:23

カムイエクウチカウシ（山頂は見えていません）と八の沢カール。

7/10 9:23

左手を見て。

7/10 9:23

さらにその左にはピラミッドピーク。

7/10 9:30

カール内には、福岡大ワンゲル部ヒグマ受難事件の碑があります。

7/10 9:30

高山に眠れる御霊安かれと挽歌も悲し八の沢。

7/10 9:32

疲れたけれど、折角ここまで来ました。カムエクに登頂しよう。

7/10 9:43

ヒグマはいないかな〜？

7/10 9:43

稜線に向けて登っているところ。

7/10 9:46

草地を抜けて行きます。

7/10 9:46

カムエクの山頂が見えました。

7/10 9:51

草に隠れて道が見えにくいですな。

7/10 9:51

登るごとに景色が良くなります。

7/10 9:57

振り返ってのピラミッドピーク。

7/10 9:57

歩いてきた八の沢。

7/10 9:57

まだ登りが待ち構えているようですね。

7/10 10:01

ああ、疲れた。

7/10 10:05

ハイマツが現れました。

7/10 10:05

うわ。左手にギザギザした稜線が見えてきました。南西稜ですね。

7/10 10:05

カムエクの急峻な八の沢カール。カムイ（神＝熊）が転げ落ちる山とはこのことでしょう。

7/10 10:09

時々、ハイマツの枝に引き留められながら、稜線を歩いています。

7/10 10:10

すごい場所に来たぞ。

7/10 10:11

雄大で美しい八の沢カール。

7/10 10:11

これでもかと沢山の写真を撮りたくなってしまいます。

7/10 10:14

はぁ。息が切れる。それに日差しを遮るものが無くて暑いです。

7/10 10:21

手前のピークを登り切ります。

7/10 10:24

岩稜帯は、巻いたり登ったり。

7/10 10:26

左手の斜面はコイボクカール。急斜面の上の細いトレイルなので、踏み外しに注意。

7/10 10:30

山頂からの眺望がありそう。早く登頂したいです。

7/10 10:32

岩伝いに歩行中。

7/10 10:36

もうちょっとだ。

7/10 10:37

八の沢カールを見下ろして。

7/10 10:37

このコブを越えると…

7/10 10:40

山頂への最後の登り路が見えてきます

7/10 10:41

疲れて足が攣りそう。

7/10 10:44

がんばれ、俺。

7/10 10:46

日高山地の素晴らしい眺め。

7/10 10:46

カールで引き返さなくて良かったです。

7/10 10:47

山頂に先行がいらっしゃいます。

7/10 10:48

着いた!!! 念願のカムエク山頂です。

7/10 10:49

右から十勝幌尻岳、札内岳、ピパイロ岳、エサオマントッタベツ岳。

7/10 10:49

戸蔦別岳の左に幌尻岳。

7/10 10:51

ピラミッドピークの右には、ポンヤラオマップ岳、コイカクシュサツナイ岳。

7/10 10:52

こちらは南西の稜線。

7/10 10:52

61歳にして初登頂。もっと早く来れば良かったなぁ。

7/10 10:55

帰路が長い。日暮れまでに駐車場へ戻らなくては。

7/10 11:00

どんどん下っていきます。

7/10 11:12

カールから三俣までが沢沿いの急降下なので滑落に注意ですね。

7/10 11:14

只今、11時15分。この時間ならば、真っ暗になる前に駐車場に戻ることができる計算です。

7/10 11:21

ここはちょっとした広場になっていますね。テントを張るのに丁度良い感じです。

7/10 11:22

長大な八の沢を見て。また沢歩きをするかと思うと憂鬱。

7/10 11:22

ピラミッドピーク。

7/10 11:27

カッコいい山ですね。

7/10 11:27

笹をかき分けて進んでいます。

7/10 11:27

分岐。直進するとピラミッドピークへ。左折すると八の沢カールへ下ります。

7/10 11:27

下っていきましょう。

7/10 11:38

カムエクが遠くなっていきます。

7/10 11:41

このカールも見納め。

7/10 11:41

次回来るとするなら、テントで一泊はしたいものです。

7/10 11:46

汗をかいたので冷水に手を浸けます。気持ちいい！

7/10 11:52

急降下を開始。

7/10 12:04

疲れと緊張で、景色を楽しむ余裕がありません。

7/10 12:34

足元が滑る。

7/10 12:59

沢を横断する箇所。滑落したら大事。

7/10 13:56

ようやく急坂を抜けました。長い長い沢歩きの始まりです。

7/10 14:46

単調な沢歩き。

7/10 14:52

1時間も歩いていますが、八の沢出合はまだかな？

7/10 14:59

沢を歩いているので、まさか迷ってはいないはず。

7/10 15:05

ようやくテントが見えてきました。ここまでが思ったよりも随分と長く感じました。

7/10 15:10

札内川に合流しました。

7/10 15:51

中札内の16時の気温は26.1℃。帰路は河原にも日差しが入って暑い。

7/10 15:57

巻き道を活用中。

7/10 16:27

八の沢出合から1時間20分。やっと七の沢が現れました。

7/10 16:27

橋も見えています。

7/10 16:27

やれやれ、ここまで戻ってきました。

7/10 16:29

今日は何十回渡渉したか分かりませんが、これが最後の渡渉になります。

7/10 16:36

沢靴から登山靴に履き替えました。ここから駐車場まで更に6km歩きます。

7/10 16:39

宿に着いたら、すぐに寝ると思う。

7/10 16:54

往路は真っ暗で分かりませんでしたが、滝が見えています。

7/10 16:57

次々と現れる滝。

7/10 17:00

こんな場所にゲートが設けられてる。

7/10 17:06

ピョウタンの滝まで13kmか。ここは車両通行禁止区間なので、登山者程度しか見かけることが無い標識です。

7/10 17:09

滝見橋からは枯れることが無い「酒本の滝」を見られるとありますが、見渡しても分かりませんでした。

7/10 17:26

夫恋覆道。

7/10 17:49

ようやくゲートが見えてきました。

7/10 17:49

帰路は疲れが出まして、本日は15時間の歩行となりました。念願のカムエク山行ができて満足です。

撮影機器：

SCG15 samsung

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 靴 ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 保険証 携帯 時計 タオル

感想

さとたけ

未踏の山が多い北海道にあって、長年登りたいと思っていた「当面の目標」は、トムラウシ、ニペソツ山、幌尻岳でした。そして、その先の「最終目標」とも思っていた山が、今回のカムイエクウチカウシ山（カムエク）です。

いま、一人娘が北海道で暮らしており、毎夏、家族旅行をするため北海道を訪れているのですが、その前後にはソロで登山もしている私です。昨夏は、幌尻岳山頂で還暦を迎えることができました。その山頂からはカムエクのピークが見えたものです。

そして今年の夏。
娘が病気を抱えて入院と手術をすることとなりまして、家族旅行の後、全員揃って札幌市内の病院に赴き、検査結果と手術方針を聞くこととなりました。
早いか遅いかの違いではありますが、私自身、未だ入院や手術の経験はありません。それなのに生まれて間もなくに病院で抱き上げた娘が手術とは…。大事には至らない見込みが救いです。

そのことがあったからと言うわけではもないのですが、念願の山に登れるうちに登っておこうと決意をして、ようやくカムエクに向かってまいりました。
いや、もっと若い時分に挑戦したかったですね。コース状況欄にも書きましたが、川の遡行をするだけでも大きさの違う岩や浮石を踏み、何度も渡渉しますので、時間を要する上に体力を消耗します。普段はサラリーマン生活をしながら時折、山に登る程度の体力では心許ない感じがしました。
それでも、憧れの頂に登ることができ、気分は爽快。娘にも無事登山を報告することができました。

登山の翌日を迎えて、今、帯広のネットカフェでヤマレコを仕上げています。あと数日すれば私の夏休みは終了。東京に戻って、またバリバリと働かなくては。北海道滞在中に晴天が続いてほしいなぁ。本日は休養日に当てまして、あと1〜2座を狙って、天気予報と睨めっこしているところです。

コメント

potenoimoko

こんにちわ
カムイエク登頂おめでとうございます！
そしていつも参考になるレコありがとうございます。
カムイエクはいつか挑戦したいと思っています
いつ実現できるかわかりませんがお気に入りにさせて頂きました
(∩´∀｀)∩

さとたけ

potenoimokoさん、いつもありがとうございます。最近、レコが上がってこないなと思っていましたよ。
(◎-ω-)｡ｏ○

この山は、ようやく行ってきたという感じです。登山者が多いとは言い難く、安定した晴れの１日でしたが、お見かけしたのはソロ１名、ペア１組、ツアー１組のみ。帰路は１人きりで川歩きしながら、日が暮れやしないかとヒヤヒヤしました。

宿泊であれば、もっと景色を楽しめたかなとも思いました。ツアーの方々は、1日目は八の沢出合でテント設営、2日前は山頂までを往復、3日目で撤収の予定だそう。ただし、雨が心配になりますね。
でもまあ、大キレットも極めちゃうpotenoimokoさんなら、私よりもっと余裕があるのではないでしょうか？
楽しみですね。(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

haks504

こんにちは

いつも詳しいレコをありがとうございます。
ペテガリから戻ったところです。来年はカムエクにチャレンジしたいと思っていますが、なかなか厳しそうですね。

さとたけ

haks504さん、コメントをありがとうございます。
日高の女王・ペテガリ岳ですか。遥かな山ですよね、私は未踏です。
カムエクは体力勝負になりますので、ペテガリに登ることができるならば、心配ないと思いますよ。
是非、お天気に恵まれますように。
(-人-〃)祈

godohan

さとたけさん　　こんばんは。

遅コメで失礼します。
もう十数年も前の話ですが、私もカムエクを日帰りしたのでとても懐かしく拝見しました。ただ沢歩きの部分の記憶がほとんどなく、改めてこんな感じだったかなと確認させていただきました。カールでヒグマに会わないかとビクビクしたのと、ハイマツ帯がきつかったことだけはよく覚えています(笑)
同じ歳のようですが素晴らしいバイタリティですね。とても今の私では体力的にも気力的にも無理かなぁ。
娘さんのご病気心配ですね。私も数年前大きな手術と入院を経験しましたが、ヤマレコの皆様の活躍がとても励みになりました。平癒されることをお祈りいたします。それでは。　　godohan

さとたけ

godohanさん、コメをありがとうございます。度々、レコを拝見させていただいております。

カムエクを十数年前に踏破されていましたか。きっと景色を楽しみながら歩かれたのでしょうね。
私は思い切るのが遅くて、この年齢での挑戦になってしまいました。既にテントを担ぐのが苦行に感じるようになっていて、日帰りしか選択する余地がなく、空が白む前にスタート。道中はずっと時間を気にしながら、結局15時間も歩き続けることになりまして、もっと景色を楽しむ余裕が欲しかったところです。

我が娘のことに対し、温かいお言葉を頂戴し、感謝いたします。
今回のコメント欄にわざわざ娘の体調について記したのは、実は沢でも、カールでも、山頂でも、ずっと娘のことばかり考えていたからなのです。私が心配しても仕方がないとは言え、親は子を心配するようにできているのだと改めて思い知りました。

godohanさんは同じ年齢なんですね。これからも、レコを通じて体験を共有させてください。
ありがとうございました。　satotake