編笠山〜悲しいセルフレスキュー下山
- GPS
- 05:11
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,081m
- 下り
- 1,074m
コースタイム
天候 | 小雨のち曇り。 気温はもともと低めに加え、高所につきさらに十分涼しい状況。編笠山山頂部はかなり冷たい風が強く吹いており、長くとどまるならば上着を着たくなるようなほど。「寒いから早く降りよう」という会話も聞こえてきました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
※タクシーは約3400円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨天につき濡れた地面。草の露により足もとはかなりびちゃびちゃになりました。 |
その他周辺情報 | 観音平から小淵沢駅の間くらいに、車だったら行ける場所に、道の駅併設のお風呂があります(行けなかったけど)。 |
写真
装備
個人装備 |
水3L→涼しかったので1L強の消費のみ。
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感想
まいったまいった!な山行でした。
ケガするとは。いつかなんかやるんだろうなと思っていたけど、案の定、怖いところではなくて普通のところでやってしまいました。
今日、ほんとはクライミングの講習が予定されていたので、すでに小淵沢までの電車の切符を”トクだ値”で購入してありました。講習は雨天で中止になったのですが、せっかくトクだ値で買えた切符があったので、小淵沢から行ける山にしよう、と計画をしたのでした。で、夜は夜で19時に東京で予定があったので、16時には下山をしていたいという時間的な制限がありまして、当初の計画時点では「下山に急ぐのは危険だよー」という警鐘が友人からも鳴らされていました。
※トクだ値というのは、JR東のネット購入での格安切符で、数量限定につき数日前の購入で入手できたのはかなりラッキーだったのです。やすい分、変更はきかない、キャンセル費用も発生する、というものです。
その当初の計画とは
「観音平→編笠山→青年小屋→権現岳→観音平」
でした。が、警鐘の助言もあり、最初から、11時30分までに編笠山頂に到着しなければ、権現岳は行かない、という予定でいました。
11時30分までに編笠にいけるくらいのペースが保てれば、権現岳に行っても間に合うだろう、それが無理なら今日は無理だ、という考えです。これはこれで正解で、実際に11時30分を3分ほど過ぎて編笠山に着いたときは、けっこうへばっていました。というのは、もしかしたら私は高所に弱いのかなあと思うのですが、2300mを越えたあたりから、足に力がなくなり、やだよお、と思いながら歩みも遅くなってしまっていまして(2300m程度でもそんなことがあるのかどうかはわかりませんが・・・)。
それゆえ、権現岳はとりやめにして、青年小屋からまっすぐに下山を決め、時間的には相当の余裕ができました。下山したらお風呂にも入れるかも、なんてことすら思いながら、焦りもせずに下っていました。上述の通り、なぜか高度を下げると疲れも取れてきて、押手川に着く頃にはそうとう元気になっていました。
そして、そこで起きたトラブル。
高山ぽいガレ場でも岩場でもなく、奥多摩でも筑波山でもどこにでもあるような普通の「少し小さい岩のある登山路」での出来事でした。あまりに普通な道で、早く下山したいばかりに小走りに進んでいたのがいけなかったのでしょう。あきらかに。気をつけなければ、という意識が少し飛んでいました。典型的な下山時のケガパターンです。走っていたので衝撃が止められなかったのも大きな要因です。
よかったのは、私自身がかつて同じ部位の靱帯のケガを2度やっているので、「またか!知ってるよこの感じ!」という気持ちになれたので慌てなかったこと。それと、先日から念のために持つようにしたテーピングテープを持っていたこと。ナイフも初めて役に立ちました。下手な素人の添え木に、ほんとに意味があったかはわからないですが、無事に一人で下山できたのでよしとしましょう。
最近、羽根田治さんの遭難ドキュメントシリーズを読みまくっていたので、ケガしたときの心の備えも少しできていたのも慌てなかった一因かも知れません。血がでるようなケガでなかったのも幸いでした。
それと、最高にラッキーだったのは、金曜日だったということ。これが土日だったら、まず普通の病院はやっていない。金曜だったので、午後の診察をやっている病院を見つけられてほんとよかった。
ちなみに小淵沢駅の周りに整形外科はなく、となりの長坂駅から車5分程度のところにある「いのうえ整形外科」というところにお世話になりました。皆さん親切でとてもありがたかったです!とってもきれいな病院で、待ち時間にがんばって着替えやら片付けやらができたのも助かりました。
このたびは、山を初めて1年ちょっと、毎週毎週山歩きしてきたところでの慢心でしょう。ここらでもう一度気を引き締めろ、ということですね。
振り返ると、今回、夜の予定がなかったら、権現岳から赤岳までいって山小屋にとまり、天狗岳まで縦走するのもありかも、なんてことすら思っていたのに、夜の予定(インドアクライミングジムでの講習会)があるので日帰りで可能な計画を現実的に考えたのでした。にもかかわらず、こんなことで夜の予定も欠席になり、なんともいえない苦い気持ちを感じております。
しっかし、あー、3週間山に行けないんだなー、というのが何より悲しいです。9月上旬には、もうずっと前から計画していて、準備なども進めてきた山行予定があったのに、すべてパァ。会社の夏休みもそれに合わせてとってあったのに、全部パァ。たいていのことはポジティブ解釈で「よかった探し(byポリアンナ)」に転化できる性格なのですが、それだけは、唯一、悔やまれてなりません。。。北鎌よ・・・。激しくorz。
はじめまして!
ケガしても元気な感じ最高!(^O^)
病院で3週間?
捻挫でしょうか?
私もちょくちょく?笑 やってしまいます。(^_^;)
ここ10年ぐらいで気が付いたことですが捻挫の場合(人によりますが)
腫れが引け始めれば翌週でもお山OKです。
これを繰り返していくと結構強く?なるみたい!(人によります)
2,3日でピークを越え張れば引け始めれば歩き始めた方が断然治りが
早いと思います。
適度に動かしてみてください!
骨折でなければヒビ位なら最近は大丈夫になってしまいました!笑
ファイト! 一〜発(^_^)v
shige1968さん!
コメントありがとうございます!
いわゆる捻挫です。靱帯損傷。
最初の長坂の病院では、確かに「腫れが1週間くらいで引くから、そしたら歩いて」と言われまして、湿布と包帯だけでした。それが東京の病院では、「しっかり治すなら固定して3週間」と言われてしまい・・・。しっかり治すことと、とりあえず歩くこと、どっちを優先させるかは悩みますね。
実際、約3週間後の山行計画(北鎌尾根)をどうするか、まだ悩んでいます。
私も過去に2度、同じ箇所をケガしているとはいえ、高校生の頃(20年以上前)と20代の頃(15年前)なので、ちょくちょく(笑)やっているshigeさんの経験談は参考になります!痛みに強くなる、というのは実感できるものがありますね
ほんと、ありがとうございます。
お久しぶりに拝見して、二度三度ビックリしました。
「セルフレスキューって何ぞや??」と、軽い気持ちで見始めたのですが。。。ありゃまぁ。。。
でもしかし応急処置と、下山後すぐに受診、さらにかかりつけのお医者様でも受診と、慎重冷静な行動はお見事だと思います。
医師の判断は、従って損はないと思います。
無事に復活されることをお祈りします。
かくいう私も、先日早池峰 で左足を痛めてしまいました
1週間くらい湿布貼って様子見して、痛みが引いたのでそのままにしてしまいましたが、安易に素人判断せずに、診てもらうべきだったかなと痛感しました。
やっぱり自分の体ですので、大事にしたいですね
smhsax84さん
コメントありがとうございます!
smhsax84さんもステキな東北山行をされていて、よいですねー、羨ましいです、特に岩木山!行きたいと思っている山です…。
今回のケガ、2つの病院にいきましたが、山梨では一週間で腫れが引くから、そしたら歩きなさいと言われ、東京では3週間安静と言われ、医者の見解が割れてるのですよね。ネットで調べたら、積極的行動療法と安静療法、どちらも間違いではないみたいで。smhsax84さんは結果的に行動療法で良かったのではないでしょうか…!
私はどうするか、うー。悩みます。山にいきたいし!
はじめまして。
捻挫は癖になると聞きます。しっかり回復させてから再開した方が良いでしょうね。
ところで…ご気分を害されるかもしれませんが、編笠山でへばり気味になってしまうようでは、北鎌尾根は今はやめておいた方が良いのではないですか?チャレンジする前に、hnhnさんを知る周りの山屋の方々にアドバイスを受けられた方が良いと思います。完全バリの3000m級の岩尾根ルートは、恐らく想像を超える場所だと思いますよ。
私のような、クライミングジムに行った事も無いその辺のおっさんハイカーにこんな事を言われて、きっと腹が立つと思いますが…
tokumura さん
コメントありがとうございました!そして遅レスですみません。
捻挫のほうは2週間でギプスがとれ、やっとリハビリ開始です。足首周りの筋肉強化して癖にならないように気をつけたいと思います。(すでに癖になっているのですがねテヘ)
さて、北鎌尾根は、そんなこんなで本年度はあきらめることになったのですが、アドバイスありがとうございました。
私、おそらく高度に弱いというのは否めません。
が、ほかのレコもお暇があれば覗いてくださるとお分かりいただけると思いますが、低山であれば距離も時間もけっこうロングでも平気で、練習もかねてかなりスピード登山を心がけているのです。今回の編笠山も、登りは北鎌尾根への体力練習のためと思い、ペースを落とさないように心がけました。それもあって山頂で空気不足にやられたのだと思います。お恥ずかしい。
高所は慣れが大事、と良く聞きます。というものの、なにせ貧乏&車なしなので、2000mを超えるような山はそんなに多くいけていないのですよね。やはり高いところには何度も行って慣れておかないといけないのだろうなあと思いますので、足が治ってきたら、ケチケチせずに2500mクラスの山にもどんどん行きたいと思います・・・。
こんばんは!
差し出がましい事を言ってごめんなさいね。
来年のhnhnさんはきっときっと今年よりもはるかにステップアップされている事でしょう!モチベーションを保って、憧れの尾根をぜひ踏破して下さい^^
p.s. 貴レコはちょくちょく訪れて楽しませて頂いております
tokumuraさん
お返事ありがとうございました。
2日間、リハビリというか足で歩く生活をしましたが、なかなか調子は戻らないことに、もどかしさを感じています。山歩きに戻るためには、単に歩けるだけでなく、ちょっとしたときに体重を支えないといけないので、まだ復帰は遠い感じで・・・。
レコ、ちょくちょくごらんいただいているとのこと、ありがたく存じます。
再び、毎週登山に復活できるように励んで参ります。今後ともよろしくお願いします。
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