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Yamareco

記録ID: 703172
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

北海道百名山遠征最終章 幌尻岳(幌尻山荘経由日帰り)

2015年08月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:49
距離
23.0km
登り
1,681m
下り
1,681m

コースタイム

日帰り
山行
10:50
休憩
1:20
合計
12:10
5:40
5:40
20
北海道電力取水地点(沢靴履き替え)
6:00
5:40
80
渡渉開始地点
7:00
7:10
80
8:30
8:30
70
命の水
9:40
10:10
110
12:00
12:40
60
幌尻山荘
13:40
13:40
20
渡渉終了地点
14:00
14:00
100
北海道電力取水地点
15:40
15:40
0
奥幌尻橋 登山口
15:40
ゴール地点
天候 雨のちくもり、夕方晴れ間…
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
とよぬか山荘前泊、シャトルバスで林道取り付きから
コース状況/
危険箇所等
思ったより心配はなかった。その上で簡単に。
※林道は整備されていて歩きやすい。しかし、暗いうちに歩く時は、稀にやせて切れ落ちているので、注意して歩くこと。
※渡渉は昨年より全体的に水量は少ない様子。ペンキとピンクテープの案内があるが、ピンクテープを見て歩けば間違いない。また、渡渉というと意識が対岸にいきがちだが、右岸左岸に縦に進むケースも多い。周りをよく見ること。
※核心部は日帰りの場合は幌尻山荘から先の急登。ここに体力を残しておきたい。
※水分は山荘上で調達可能。あまりたくさん背負う必要はない。
その他周辺情報 ※私はとよぬか山荘に前後泊にした。これからも幌尻岳に入山できる環境を維持していただきたく。ここで働いている方はいい人ばかりでした。
http://toyonuka.chu.jp/
食事つき宿泊5,000円、素泊まり3,000円
とよぬか山荘に前泊。小学校の廃校跡。きちんと整備されていた
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とよぬか山荘に前泊。小学校の廃校跡。きちんと整備されていた
記念碑。利用させていただきありがとうございます
記念碑。利用させていただきありがとうございます
花もきれいに植えつけられている
花もきれいに植えつけられている
夕食のジンギスカン。食べる時間になればフライパンをもってきてもらい焼くだけ。
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夕食のジンギスカン。食べる時間になればフライパンをもってきてもらい焼くだけ。
焼いたらこんな感じです
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焼いたらこんな感じです
そして登山当日。林道の途中にあった案内板。
そして登山当日。林道の途中にあった案内板。
渡渉に向けて準備完了
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渡渉に向けて準備完了
さて渡渉です。先行者の写真。私は単独なので写真なし。。
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さて渡渉です。先行者の写真。私は単独なので写真なし。。
こんな感じで進みます
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こんな感じで進みます
橋はここだけ
深いところもありますが、渡るところはそうでもないです。個人差あるがひざ上あたりまで。
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深いところもありますが、渡るところはそうでもないです。個人差あるがひざ上あたりまで。
そして幌尻山荘到着
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そして幌尻山荘到着
うっそうとした登山道を進みます。
うっそうとした登山道を進みます。
命の水。ここで熊鈴を落とします。
命の水。ここで熊鈴を落とします。
さて、カールが見えてきました。
さて、カールが見えてきました。
ヒグマはいないかな。。ドキドキ
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ヒグマはいないかな。。ドキドキ
カール全景。指が入ってしまいました
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カール全景。指が入ってしまいました
花もきれいです。花の名前は後ほど・・
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花もきれいです。花の名前は後ほど・・
山頂は写真の一番高いところです。わかりにくいですが・・
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山頂は写真の一番高いところです。わかりにくいですが・・
晴れてたらなぁ
まあでもガスがないうちに見れただけよかったかな
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まあでもガスがないうちに見れただけよかったかな
もうすぐ山頂
新冠コースとの分岐点
新冠コースとの分岐点
山頂到着
あとで来られた方に写真を撮っていただきます
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あとで来られた方に写真を撮っていただきます
三角点タッチ
命の水。おいしくいただきました。
命の水。おいしくいただきました。
さて幌尻山荘まで戻ってきます。12時前。時間に余裕あり
さて幌尻山荘まで戻ってきます。12時前。時間に余裕あり
下りの渡渉。自撮りなのでわかりにくいですが。
下りの渡渉。自撮りなのでわかりにくいですが。
自然の姿そのままといった感じでした
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自然の姿そのままといった感じでした
キタキツネ遭遇。顔見されました(笑)
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キタキツネ遭遇。顔見されました(笑)
下山後、後に青空が。こんなもんじゃい!
下山後、後に青空が。こんなもんじゃい!

装備

個人装備
予備電池 ガイド地図 コンパス 筆記具 ライター ナイフ 保険証 飲料 ティッシュ バンドエイド タオル 携帯電話 雨具 防寒着 スパッツ 手袋 ストック ビニール袋 替え衣類 シュラフ ザックカバー クマよけ鈴 水筒 時計 沢足袋 沢ソックス

感想

トムラウシ山、羅臼岳に続いて、北海道最後の百名山の幌尻岳にチャレンジした。
4/1から幌尻山荘の予約を受付していて、4/2時点で予約を入れた。ちなみに初日は話中ばかりでつながらずだった。あわせてシャトルバスの予約を入れる。そのときの計画は以下のとおり。

8/21前泊 とよぬか山荘
8/22 1便03:00発 シャトルバス 04:00着
8/22 山頂へ その後幌尻山荘後泊
8/23 1便08:30発 シャトルバス 09:20とよぬか山荘着

しかし、直前で日帰りで行ける可能性が高いことがわかり、シャトルバスを8/22の最終便17:00発も予約する(その時点でダブルスタンバイ)
結果として日帰りで下山できたので、幌尻山荘の予約金は寄付とした。これから計画される方には体力見合いで日帰りと宿泊の判断をされること(ただし日帰りは自分で言うのも変だが相応の脚が必要)、幌尻山荘泊なら4/1以降の早めの予約または直前でも空いていれば予約は可能だがある程度スケジュールに余裕を持っている必要がある。

その点をお伝えした上で今回の山行の感想を簡単に。
前日夕方に予定通りとよぬか山荘にチェックイン。第1便予約者は同じ部屋での泊で集約されている(それのほうがむしろ気を使わずありがたい)。夕ご飯は17:00からでジンギスカン。シンプルだがおいしくいただけた。同部屋の方は19時には仮眠に入っているので早めの夕食をお勧めしたい。

翌朝03:00に出発。合計7名。単独3名と2名グループが2組。年齢は上は70歳、あとは私と同年代か少し上という感じ。皆さん経験は豊富のよう。ほかのバス便の方でも百名山の最後だったり99座目だったりする。なかなか入れない山なので経験豊富な方が比較的多い。バスは03:50に到着。まだ真っ暗。ヘッデンは必須。バスが停まった正面に登山道あり。そこからとりつくとスグ林道に合流。林道を歩くと夜が明けてくる。道中にヒグマの排泄物があり心もとない。先行者は私より少し上の男性2名のグループ。見た感じトレランをしているようにも見えるくらい足元はしっかりしている(後でお聞きしたらそうではないそうです)。気がつくともういない。雨の中ひとりぼっちの渡渉かと思いつつ林道終点につくと沢靴に履き替えている先行者を発見。ここで追いついて後ろを歩こうとあわてて沢足袋へ履き替える。

渡渉。開始地点までは右岸(上流からみて右、つまり登る始点からは左)側面を進む。20分あまりで最初の渡渉地点。すべてピンクテープが新しいので、そこだけを見て進む。後で知ったことだが今年は水量が比較的少なく雨でもあまり水量が危険水域までに至っていない模様。いくつかの渡渉を進むと幌尻山荘からの下山組が渡渉してきて安心感を感じる。渡渉での注意点はピンクテープをしっかり探す、必ずしも渡るものではなく岸の前部へ進むテープもあるので反対側だけ見ても確認できない場合がある、水量が少なく緩やかな場所を渡る、その3点さえしっかり意識すればどこで渡ればよいかは判断できる。気がつけばおせっかいな私はピンクテープを見てルートを説明して先行者より前を歩いていた。

ここで幌尻山荘に到着。予定通り7時。登山靴に履き替え沢足袋を山荘前にデポする。しかし後で後悔したのは渡渉までをがんばりすぎたこと。ここからの登山道の足があまり残っていなかった。。ここらの急登キツく足が停まり気味になる。ここでシュークリームをほおばりゼリーを注入してひと踏ん張りする。カールが見えるまでの1時間あまりが一番長かったが、カールと山頂が見えた瞬間疲れが吹っ飛ぶ。あとはお花畑を見ながら山頂までのウイニングロードをひた歩く。満足感を感じた瞬間である。

山頂までは男性一人とすれ違う。後に17時のバスで一緒になる札幌の若い男性(バス待ちのときにいろいろお話させていただきありがとうございました)。ほかは誰も会わないが新冠コースからの登山者があとでツアー含め20名あまりと会う。山頂到着時はひとりで写真撮影もおぼつかなかったが、後に来られた方に撮影いただく。山頂到着時はカールはよくみえたが、その後ガスにつつまれる。先行されていた男性2名、あとに同じバスの方々も登ってこられ皆さん満足されている。本当に達成感ある瞬間だった。

あとは帰り。バスの時間には余裕があることは感じていたが天気が悪くならないうちに渡渉までは終えて日帰りを確実なものにしたい。山荘までさっさと下りて渡渉も早めに下る。林道はヒグマとの遭遇は勘弁したいので、スマホから音楽を流しながらのんびり下山する。

よかった点は計画をしっかりしていたこと、多くの登山者とお話できたこと、ただやはり日帰りにせずのんびりした縦走歩きをしたい山だと思う。

これで百名山は95座。終わったら再訪したい山ばかりが増えていく。

zucchi

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コメント

お疲れ様!
とよぬかで相部屋だった者です(単独、若い?ほう)。
zucchiさんの快速ぶりには皆さん感心していましたよ。
私のほうは幌尻山荘に泊まり、今朝一便のバスで帰ってきました。
天気は今ひとつでしたが、額平川徒渉は楽しかったですね。
では、またどこかの山でお会いしましょう。
2015/8/23 20:46
gozenyamaさん、お疲れさまでした!
gozenyamaさん、こんにちは。幌尻岳お疲れさまでした!
もちろんわかりますよ。窓側のベッドの青いお兄さんですね。
早かったのは結果ですが、まあ単に落ち着きがなかったということでしょう。
日帰り装備で軽装だったのもあります。シュラフやら背負っていたらまた違ったと思います
私も当初計画なら帰りもご一緒できたのですが、もう大阪に帰ってきてしまいました…

幌尻岳は渡渉やら大人のアスレチックとして楽しめる山でしたね。
関東くくりでは同じエリアでまたお会いできるかもしれません。
その時はよろしくお願いいたします!
zucchi
2015/8/23 21:06
やりましたね!!
zucchiさん、こんにちわ
遅いコメントですみません

北海道最終章という事で、9座すべて登られましたね。
北海道に8座未踏を残してる私からすると、
既に百名山達成!!って感じです
天気がイマイチの時も多々あったようですが、
一人ですべて行かれ、ホントにすごいなぁ〜と思ってます。
遠方だし、クマも怖いし、・・なんてなかなか予定立てられない私とは大違い

北海道に限らず、いつも素敵な出会いがzucchiさんには待っていますね。
レコ見ててほのぼのします
あと、5座頑張ってくださいね。
私は2〜3、4年越しでボチボチやっていきます。。

ではでは、今週末思いっきり を期待し、
楽しい山にしましょうnote
2015/8/24 12:27
景色はともかく満足です。
pikachanさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
正直なところ、今回北海道を完了できるのか、いささか不安がありました。やはり最後にこの3つを残すべきではないですね。もう再訪するお財布も時間もないので(笑)、プレッシャーに押しつぶされそうでした。そして雨雨雨。本当は羅臼岳からのオホーツクやトムラウシからの山々、幌尻岳からの日高の山塊をしっかりこの目に焼き付けたかったですが、まず山頂にたどり着けたことで満足しています。そして山々での登山者との出会い。はじめてお会いしたのに、こんなにお話できたことに満足です!まだ目標到達した訳ではないですが、山やってて良かったて思ってます。
そして今週☀️て欲しいですね。楽しみにしています。
zucchi
2015/8/24 21:31
怒涛の3連ちゃん、お疲れっす
zucchiさん、北海道コンプリートおめでとうございます。

今回の遠征は天気に恵まれなかったようですが、それでも北海道の山の良さがそこかしこに感じられますね。

幌尻岳、今回は長いうえに序盤は沢歩きとなかなかタフなコースでしたね。
でも山深い感じが私は好きです。
北カールの雰囲気もいいですね。
いつかテン泊縦走してみたくなりました。

zucchiさんの北海道レコを拝見したり私も先日羅臼に行ってみて北海道の山がより魅力的に感じられるようになりましたよ。
再訪のときはぜひテン泊でご一緒しましょう!
ソロだとヒグマが怖いし、zucchiさんなら身体が大きいのでクマもきっと...

あと5つ!
もう一息ですね!
がんばってください!
2015/8/24 19:16
お疲れ満足でした〜
kanosukeさん、こんにちは!
ありがとうございます。本当にバテバテでしたが達成感もタップリです。(しかし、本当にバテたのは今日の新大阪からの日帰り東京出張だったりしますが。笑)
しかし、北海道の山はやっぱイイですよ!自然の有り様がアルプスとも違う感じです。ありのまま、そして奥深い。ぜひ大雪山か七つ沼カールあたりを縦走ご一緒させてください。しかし、ヒグマを見つけたらkanosukeさんを前にしてサッサと隠れますよ(笑)。
ここまで来たらゴール目指しますので、終わったら是非遊んでください。
zucchi
2015/8/24 21:42
プロフィール画像
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5/5
体力レベル
4/5

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