羅臼岳 知床連峰の主峰にして知床富士の別名を持つ
- GPS
- 07:21
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,449m
- 下り
- 1,437m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:18
天候 | 登り始めは曇り、標高1200~1600メートル辺りは霧雨、山頂は陽はさすがガスに覆われて展望はゼロ。 前夜までは雨雲レーダーで強い雨の予報だったが朝7時に朝食を食べていると、しばらく雨は降らないの予報に変わったので、急遽、8時から登ることにした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ホテル前の駐車場に7台目くらいに駐車。その後、舗装されて区画整理された駐車場所は宿泊者で満車となる。 日帰り客は、2台が草地の上に停めていた。木下小屋前に5台くらい停められるが、当日は2台停まっていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
比較的に歩き易いコース。大沢の上部と山頂直下は大きな岩に取り付く急坂。 |
写真
感想
極楽平を少し過ぎた標高830メートル付近で、笹原の中が突然大きな音を立てたので思わず声を出してこちらの気配を伝えました。手には熊スプレーをスタンバイして様子をうかがい、相手が動き出さないのを気配で確認して前進しました。登山道に熊のツメ跡や糞が見当たらなかったので、幌尻岳などの日高山脈よりは少ないのかなと思っていた矢先でしたので驚きました。
木下小屋から極楽平の先のあたりまでは、地形的にもなだらかでいかにもな場所でありヒグマが頻繁に目撃される場所ですので、最大限ご注意ください。今回は単独行動でしたが、熊スプレーを手にしていましたので冷静に対処できたと思います。
羅臼平でザックをデポして羅臼岳に登っている方がいました。後ですれ違った際に、食糧が入っているか聞いたところ入っているということだったので、少なくともフードロッカーに入れるべきとお話しました。そもそもザックのデポは知床・北海道では適当でない行為で、自分ばかりか他の登山者も危険にさらすことになるため、厳に慎しむべきだと思います。翌日登った斜里岳にはきちんと看板で、ヒグマの誘因になるのでザックデポは禁止と掲示されていました。羅臼平にも表示すべきだと思います。
前夜の時点で、羅臼岳は翌日午前中から大雨との雨雲レーダーの予報を見たので宿で朝食を食べることにしていましたが、当日朝の雨雲レーダーは、当分雨は降りませんに変わっていたので朝食後に急遽準備して8時過ぎから登り始めました。途中から霧雨に見舞われ展望もゼロでしたが、道東三山の宿も順繰りに予約していたことから、火曜日に羅臼岳に登ったことで翌日からの長距離移動の順序を変更することなくスムーズに回れることになり満足しています。
この日、岩尾別温泉に泊まってから登ったと思われるのは4組8人だと思いますが、ほかにガイド付きの団体さんが随分と早い時間に降りて来てすれ違いました。10人以上の団体が2組で、大型バスをチャーターしたような感じです。岩尾別温泉からだと、4時までには出ていないと計算が合わないくらいですが、ツアーってすごく早立ちなのですかね。私が朝食を食べてから出たのに比べると、本当にご苦労様です。翌日、斜里岳で会った団体2組は、6~7時に登山口から登ったように思われましたので、羅臼岳だけ特別に早立ちだったのかもしれません。
羅臼岳は、知床を代表する山で晴れていれば国後島を眺めることもできると楽しみにしていましたが、残念ながら展望はゼロでしたし、山容の写真も撮れませんでした。
山頂標識を撮る時に陽が射したのと、山頂付近の岩がちな様子を目に焼きつけたので、よしとしましょう。前記のヒグマの気配による極度に緊張した場面も強烈な思い出となりました。
なお、3日後の予備日に写真を撮りに知床峠、知床五湖に行った際に、羅臼岳の勇姿を収めることができましたので、大変良かったです。
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