花は秋 平標山・仙ノ倉山 青春18を消化しようとしたがそれ以上に出費がかかった話
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,281m
- 下り
- 1,271m
コースタイム
天候 | 晴れたり曇ったり、稜線は霧と大風 気温も低くトレーナーを着用した |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
朝一は6:10、私以外には2名 その次は8時台中盤 帰りはバスが出た直後にバス停に到着、約1時間半バス停で待つことに |
コース状況/ 危険箇所等 |
階段、岩、木の根、林道などヴァリエーションに富んだコース その中でも階段が多く、歩幅が限定されるため、距離よりも結構タフなコースである。そして、松手山〜平標山〜仙ノ倉山の稜線は、森林限界も超え絶景である。 |
その他周辺情報 | 越後湯沢駅にて、魚沼ラーメン 麺は米粉を練りこんだものでむっちりしていた。 ぽんしゅ館 500円で5か所の酒蔵を試飲できるが、1か所30mlほど(おちょこ1杯)。楽しんで、お気に入りの酒を買い、家などで楽しむのがよい。 |
写真
感想
先週、雨のため唐松岳に入山できず松本市内を散策した。その際に買った青春18きっぷが1回分残っている。使用期限が10日までのため、今週末までである。そこで、この1回分の青春18きっぷを使った山行を企画した。
ムーンライト信州の指定席券が買えれば、先週と同じように唐松岳ピストンと行きたいところだが、どうやら満席でキャンセルも出なかった。様々な方面を検討したが、結局本日行った、平標山・仙ノ倉山とした。なお、山行以外で厳しい面が多く、ほかの人には参考にならないだろうということは記載しておく。
なお、今回は行きは別の切符を買い、帰りは青春18きっぷを使った。行きは、自宅最寄駅から越後湯沢駅までの片道乗車券と、高崎から越後湯沢までの特急券を買っている、それだけでも6000円越えである。青春18きっぷを消化するためにそれより高いお金を使ってしまった・・・(JR往復よりは安いので、得した気分にはなれそうかも・・・)
青春18きっぷを使った山行を行うためには、登山口近くに駅があるかバス便で登山口近くに行くことができることが必要である。今回は、越後湯沢駅からバス便で登山口に行くことができる。しかし、越後湯沢駅からのバスは6:10、そしてその次は8:20である。バス乗車時間はおおよそ35分ほどであるので、2便であれば登山開始が9時近くになってしまう、これは鈍足の私にはなかなか難しい。是が非でも6:10の便を捕まえなければならない。
そのためには、仕事が終わり帰宅してから越後湯沢駅まで行きSTB(ステーション・ビバーク)である。私が10年ほど前、JR完乗を目指していたとき様々な駅で行っていた手法である。まあステーションビバークというが、通称「エキネ(駅寝)」である。そう、駅で寝るのだ。
10年前は空前の鉄道ブームということもあって、結構完全乗車を目指している人は夜中から駅で寝ていた。最終列車にて到着し、始発前には出ていくのがルールである、もちろん地元の人たちや旅人に迷惑をかけてはいけない。最近は、防犯上駅構内を施錠する駅がほとんどであるが、雨露をしのぎ、ベンチとトイレがあればステーションビバークには十分である。
今回も、事前に東口外にベンチが複数あること、トイレがあることを確認してから企画している。また、西口にセブンイレブンがあることを事前リサーチしていたので、そこで山行用の行動食や飲み物を購入してから東口に移動する予定である。
結局、自宅を出て品川駅の駅そばを食べ、高崎駅には23時ごろ到着、高崎駅から越後湯沢駅までは新幹線に乗り、24時近くに到着。西口で買い物を済ませ、東口のベンチに座ってそのまま寝入る。もう一人のエキネの人も登山であろう、大きいザックに寝袋と完全装備である。この人は3時ごろタクシーを呼んで出発した。後から聞いたところ、巻機山に向かったらしい。
私は、近くで物音がするたびに目を覚ますが安心するとまた寝入る、そして5:15に携帯の目覚ましで起きた。十分に寝られた、これで今日一日大丈夫だ。
駅構内は5:30に開くので、トイレをすまし、念のため水分を500ml追加する。一応3リットル持っているわけだ。山行では1.5リットル消化した。
バスには私とベテランさん2名が乗った。6:10のバスは3人だけであった。平標登山口に到着して私は松手山の方に向かう。ベテランさん2名は別の道を行くという。
松手山に向かう道は、急登り、つづら折りでどんどん標高を稼ぐ。平標登山口BS近くに会う看板には標高773mと書かれていたが、松井山は1600を超える、ここで800m以上を稼いでいるわけだ。しかし、汗はかくがつらくはない。松手山でおにぎりとサンドイッチを食べる。今日は入山している人は少なそうだ。
なお、花はもう秋である。まだ若干夏の花も残っているが、もうボロボロになっているものが多かった。しかし、それも季節の移り変わりである。
さて、平標山・仙ノ倉山は高山植物が有名であるため春から夏にかけて登る人が多く、秋はそんなに登る人はいないらしい。しかし、天空を歩くような縦走路は秋で色づいたらとても綺麗だろうにと思う。意外と9月から10月中旬もお勧めできるコースなのかもしれない。
松手山から平標山を越えて仙ノ倉山までは(本当のことならばさらに先、谷川岳まで、いやさらに先までも)縦走のすばらしさを存分に感じられるコース。森林限界の上を太陽や風を感じながら歩くことができるコースである。雨さえ降っていなければ、晴天ではもちろん曇り・霧の日もそれなりに楽しむことができるコースであると思った。
平標山では休憩を取らず、一気に仙ノ倉山まで歩く。若干のアップダウンがあるが、それも気にならずに登り切る。周りは霧で見えないが、結構な人たちが登っている。天気には文句を言っているが幸せそうである。
私は4分で山頂を立ち去り、今来た道を戻る。このコースの王道、平標山の家に立ち寄り、その後林道を歩く予定なのだ。
山頂からは一気に階段を下る。膝にも負担がない木の階段で、途中途中写真を撮りながら下ってきた。特に群馬方面に見えている平らな山は何だろうかと考えながら下ってきた。
山の家では清水が存分に出ている。温泉でいえば源泉かけ流しのようである、2・3手ですくって飲んでみると実にうまい。
その後は、一気に下って林道を歩く、その時にした看板では、この山域ではトレランは自粛せよとのことらしい。そういえば走っている人いなかったなあ。走ったらこんなに楽しい道はないと思う、きっと過去に何かあったのかなと邪推してしまう。
そして、バス停にやってくる。14:12・・・。14:06にバスは行ったきりだ。次のバスは15:49。1時間以上も待つのか・・・タクシーを呼ぼうかとしても、調べてみると8000円ほどかかるらしい、それに加えてバス停までの分も何割か払わなければならぬようで、しょうがなく1時間半以上を待つこととする。
1人、2人と下山してくる。結局は12人ほどになったころバスがやってきた。結構な公共交通機関活用者がいるようである。
駅に向かうバスは誰もいなく、全員座り安堵する。途中からも数人乗ってくるが全員座ることができ、私は少々眠りながら駅に着いた。
駅ではラーメンを食べ、ぽんしゅ館に行く。500円を払い原酒を中心に味を見る。私はアルコール度数が高くて、濃い味わいの原酒が好みである。その地でできた酒はいいですね。
17:49初の越後湯沢発水上行、これに乗れれば普通電車乗り継ぎで自宅最寄駅に着ける。そして2300円以上を超えている。青春18きっぷとしては元を取っているのだ。
帰宅して、今日一日たくさんのことがあったことを噛みしめながら、眠りについた。
週刊天気予報を見ると次の土曜日は天候が良いようだ、春にいろいろ歩いて絵を描いてきた「山梨鶴計画」、最後のピースをはめに行く予定である。
aideieiさん、大変楽しませていただきました!
ramisukeと申します。
私はいつも自家用車利用なので、「これは大変な山旅だなあ」と
驚きました。同時に、おもしろそうだなと、感じました(笑)
鉄塔付近?黄色の花は、キンミズヒキではないでしょうか・・・?
また、白いこんまい花はコゴメグサの仲間だと思います。
ヤマジノホトトギスは、うちの敷地に咲いていたのですが、
毎年「これは何だろうなあ?」と思っていたので、勉強になりました。
また、山行記録を楽しみにしています!
ramisukeさん、こんにちは。訪問ありがとうございます。鳳凰三山以来ですね。また、いくつかの花の指摘もありがとうございます。訂正をしておきました。
今回は青春18きっぷの消化という目的がありましたが、本来この山は自家用車で駐車場に停める方が楽だと思います。(ぽんしゅ館、帰りながらの飲酒はできませんが・・・)
意外と、鉄道駅から、いや鉄道駅からバス便などで登山口にたどり着ける山が少ないなあと、今回計画を立てるときに思ってしまいました。でも、あるところにはあるものです。今回は少々無理をして駅寝を選びましたが、それも過去の経験によるノウハウのたまものでしょうと思います。
こういう旅、面白いですよ。疲れる人には疲れますが、私みたくベンチで熟睡できる、電車で熟睡できる人なら苦になりません。男性であれば「挑戦してみたください、楽しいですよ!!」と勧めるのですが、女性相手でしたらどうでしょうか・・・。
まあ、一つの方法論ということですね。
ramisukeさんも最近、山行が充実している様子。楽しい記録を読ませてください。
aideiei さん、楽しい返信をありがとうございます(笑)
エキネを積極的にしたことありませんが、最終の新幹線で
寝とぼけて下りそこね、越後湯沢泊をしたことがあります(呆)
電車利用の山歩き、縦走時などに挑戦してみます。
花は、指摘ではなくって、「もしかして、これかなあ?」くらいの
感じです!なかなか花の名前が覚えられず、勉強中です。
そうそう、わかりにくい書き方で、失礼しました。
白いこんまい花・・・コゴメグサの仲間は
「うむ、後で調べたらでできそうだが・・・。」
の花です〜。
ramisukeさん、たびたびの返信、ありがとうございます。
花の方は名前を変更しておきました。
電車利用すれば便利になる山歩き、ありますよね。今回も、谷川岳を登って肩の小屋で一泊してから2日目に仙ノ倉山、平標山と登って平標登山口に下山してきた女性ソロの方もいました。
いろいろ下調べすると、山行の可能性が広がると思います。
花の名前、難しいです。特に今回は夏の花から秋の花に切り替わったところで「あれ、何だったっけ・・・」とど忘れしてしまう花が結構ありました。しばらく秋山を登っていればまた思う出すことでしょう。
本日台風18号が発生しましたね。どうやら日本列島に上陸とか、週末の天気を気にしながらの一週間になりそうです。ramisukeさんの楽しい記録、また読ませてください。楽しみにしております。
aideieiさん
こんにちは
山形からの帰りに関越道から右側に見えていた ですね。
この辺りは未踏の地なので、山名もわからずでした。
STBは恰好良いですが、エキネは野宿を想像してしまいます
hamburg
渋描隊長様、ご訪問ありがとうございます。
山形に行ってらっしゃったのですね。山行でしょうか、それ以外の用事でしょうか。もし、山行であったら楽しい記録を期待しています。
そう、関越道よりも西側の山です。天空の縦走路という感じでしょうか、さすがに名山の聞こえある山々でした。
谷川岳から平標山、苗場山、巻機山、上州と越後の国境沿いには名山がたくさんなります。そしてそれは、気候の厳しさにより森林限界が低いという独特の地勢によるものなのだなと思いました。
来年は苗場山、登りたいなあと思ってしまいます。
来週は、いよいよ山梨鶴計画にけりをつけたいと思っていますが、本日発生した台風18号、ハリケーン崩れの台風17号、秋雨前線とのコラボ、なかなか安心できない日々が今週は続きそうです。果たして山行に行けるのか・・・。そして、橋本駅でのSTBになるので、そちらも心配です。(一応経験あるのですがね・・・)
ご来訪ありがとうございました。また、楽しい記録を読ませてください。
aideieiさん、こん○×は(^o^)/
霧の中の天空の路を歩かれたんですね。実はお嬢一家も週末に同じような体験をしてきました 。といっても高低差はあまりない霧ヶ峰ですが
でも 38のようにピークに向かってなだらかに延びる路は、いつまでも歩いていたくなりますね
ガツガツ登るのもいいけど、このように緩やかな尾根や稜線を歩くのがこれからの時期にはいいかもしれませんね
mamepapa
越後湯沢駅のぽん酒館、15年前だと思いますが行ったことがあります。自分はあまり飲めないので3杯分頂いて、残りは相方へ… もちろん、5杯飲んだ後でしたが
mamepapaさん、こんにちは。霧ケ峰の記録、拝見いたしました。
楽しそうな雰囲気が伝わって来ました。どこまでも歩いていたい道、そういうところ、限られますよね。来年は、平ヶ岳、尾瀬、木曽駒から空木岳、そういうところにも出没したいなあと思っています。
今回歩いた平標山・仙ノ倉山、きっとmamepapaさんも気に入ると思いますよ。私は青春18きっぷ消化のためにJRを使いましたが、本来は登山口にある駐車場に車を入れてから登ることができます(駐車料金600円とか)。たぶんその方が楽だと思います。
8日22時ごろ、台風の影響か風と雨が強くなってきました。ここで降ってくれて週末晴れてほしいと願っています。
aideieiさん、こんばんは。
ステーション・ビバークといえば、何といっても土合駅ですよね。
今もシーズンは賑わっているみたいですね。
今は、越後湯沢駅は施錠されてしまうんですか。
締め出されてしまうんですね。
三十数年前ですが、上野から夜行列車で行って越後湯沢駅の待合室でバス時刻まで寝た思い出があります。
青春18切符だと、やはり谷川岳や白毛門でしょうかね。
越後湯沢だと新幹線も使わないとキツイですね。
でも、それも18切符で遠くまで行くための有効利用の方法ですよね。
yamaheroさん、こんにちは。
私が10年ほど前、JR完全乗車を目指していたころ(まだ登山に目覚めてはいなかった)、たくさんの人がステーションビバークを行っていました。登山の人も、よく行っていたと話には聞きます(職場の先輩の話など)。体力ありますよね。
安くあげたい、ステーションビバーク自体を楽しむ、など様々な目的がありますが、本当にたくさんの人がいたなあと思います。
夜行列車が減り、駅を開放する必要がなくなり人件費削除のため、そして防犯のため駅を施錠してしまう。また、数時間のみ閉鎖しその間だけでも駅から追い出す(函館駅など)ところもあります。
しかし、駅中でなくとも、雨露がしのげ、ベンチとトイレがあればステーションビバークができてしまう。若い人を中心にこれからも鉄道文化として細々と残るのではないかと思います。
自家用車で道の駅で寝るとか、安く旅行しようという工夫は、知恵の塊ですよね。
越後湯沢駅の6時5分のバスにどうやって・・・?と思ったら、駅で一夜を明かされましたか
湯沢に行くにも高崎までは在来線で、新幹線は高崎からにするなど工夫されましたね
拙者は平標山だけに2回、仙ノ倉山に足を伸ばして1回行きましたが、いずれもクルマで(レンタカー)で駐車場からでした。
時々、バス利用のレコを拝見しますが、駅寝は珍しいですね。
青春18きっぷだけではなく、お得なきっぷの使い残しを避けようと無理に使うと、却って余計な出費が嵩むことはよくあります。
が、使い残しを許さじ・・・気持ちの問題もあって、スカッと使ってしまった方が、精神衛生上はいいようです。
拙者も回数券や株主優待券の期限切れになりそうだとやきもきして・・・結局、無理して使いに出かけますよ。
さて、45番 のテーブル・マウンテン 、すぐ近くの苗場山じゃないの?・・・と思っていましたが、感想欄に「群馬方面に見えている」との記載があったので、ピンと閃きました。
三峰山(上毛高原駅の東方)ではないでしょうか?
拙者の三峰山のレコ⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-219383.html
但し三峰山の遠望はこのレコの写真1番で⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-441276.html
隊長
半袖隊長様、ご来訪ありがとうございます。
6時台のバスに乗るために、あんな日程になりましたが過去のノウハウがあるので予定通りといったところでしょうか。事前にリサーチをして、西口にコンビニ、東口にベンチとトイレ、そしてそれを覆う庇、もうこれで十分なのです。
今回のレコは、行きこそ通常の乗車券+特急券を買っていますが、帰りは青春18のみ、結果的には帰りで節約した分安くなっていると思っています。帰りも新幹線を使ったら今回の費用よりも4000円ほど高くなっていたでしょう。そういう意味では、最後の1回を消費してよかったのだと思います。結構今週は青春18を使った記録が上がっていました。来年も使うかどうかわかりませんがチェックをしたいと思います。
三峰山の情報ありがとうございます。手前に2つのテーブル、奥に大きいテーブルが見えていますがその奥のテーブルの部分ですね。たしかに山容が一緒ですね。特徴的な山、群馬県は多いですね。また一つ山の名前がわかりました、ありがとうございます。
秋になりますますご活躍の様子、また楽しい記録を読ませてください。
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