テント泊 蓮華温泉前泊〜朝日岳〜雪倉岳〜白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜猿倉


- GPS
- 22:41
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,689m
- 下り
- 3,359m
コースタイム
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 8:48
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:04
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
※GPSは途中から
北アルプス最北端の朝日岳からの登山は、長年の夢だった。特に、三国峠から見た雪倉岳の姿が強く心に残っていた。
前日は蓮華温泉でテント泊を計画していたが、予定外のトラブルで南小谷までしか行けず、途方に暮れていた。しかし、そんな時に出会った登山仲間とタクシーをシェアし、無事にバスが出る岩倉駅に到着することができた。蓮華温泉では、露天風呂で温まり、夜中に目覚めたときには、今まで見た中でもトップクラスの美しい星空が広がっていた。その光景に、自然の力に感謝しながら、この旅のスタートを切る決意を新たにした。
2日目の朝、まだ暗闇に包まれた中で出発したが、湿った木道は歩くのが難しく、時折、心が折れそうになる。しかし、花園三角点を過ぎたあたりの湧き水が体中に染み渡り、疲れを癒してくれる。お花畑の美しさに、普段は花に興味がない自分でも思わず足を止めてしまう。朝日岳の山頂に到達したとき、景色は曇っていて見えなかったが、達成感に満たされ、心が軽くなるのを感じた。
3日目は、ついに雪倉岳と白馬岳へ向かう。水平道は予想以上に長く、心が折れそうになるが、雪倉岳の姿が自分を引き寄せるように感じ、前進を続ける。長い道のりの末に辿り着いた雪倉岳は、言葉では表せないほどの感動を与えてくれた。その雄大な山容に見惚れ、これまで歩いてきた稜線と、これから挑む白馬岳の堂々とした姿が、心に深く刻まれる。白馬岳でもまた、山の力強さを感じ、心が震えるような達成感に包まれた。
テント場では、他の登山客との絆が生まれ、皆で一緒に夕日を眺めた。その瞬間、言葉にはできない一体感と、山が繋いでくれた縁に感謝した。山談義に花を咲かせ、共に笑い合う時間は楽しい時間だった。
4日目、杓子岳、白馬鑓ヶ岳と白馬三山を制し、いよいよ下山する。しかし、疲れが溜まっていたのか、下山道が長く感じ、コースタイムを大幅に超えてしまった。それでも、心にはこの旅で得た多くの感動と、新たな目標が刻まれている。無事にバスに間に合ったとき、すべてが報われたような充実感が胸に広がった。
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