冬は無理でも今ならいける! 阿弥陀南稜〜阿弥陀岳 〜美味いカレー食べたさに赤岳はパス!(笑)〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 1,455m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース全般】 「山と高原地図」では赤く塗られていない、所謂バリエーションルート。 とはいえ、全体通して踏み跡はしっかりついており、ほとんどは歩き易く、これって一般ルートじゃ?と思う程のコース。 が、P3からのルンゼにて、「あぁ、これがあるからバリエーションなのかぁ。」と思った次第。 ネット上などでは、剱岳、大キレットの経験があれば大丈夫、と書かれてる場合もありますが、鎖やロープ、鉄杭などに頼ってしまう人にはP3はちょっと厳しいかと思います。 垂直に近い岩壁で、自分で手がかり、足場を探すことが可能な人のみ、行けるルートですね。 ヘルメットは必ず持って行ってください。 【舟山十字路スタート地点】 御小屋尾根ルートと同じスタート口、同じゲートを通過してください。 最初、勘違いして水場や旭小屋に向かうゲートを目指してしまいました。 【スタート〜立場山〜無名山】 スタートからしばらく林道、途中から脇に入ります。 踏み跡もありますが、所々木に赤テープがついているので問題無し。 立場山までは結構急登です。 しっかり踏まれた道で、ザレてるような場所もなし。 御小屋尾根ルートと変わらないくらい。 立場山を過ぎて少し行くと一旦視界が開けますが、無名山の登りでまた樹林帯。 完全に視界が広がるのは無名山以降です。 【P1〜P2】 特に危険はないです。どちらも小ピークで左に巻くのが基本ですが、別に登っていいかも。 【P3】 ここがこのルートの核心かと。 基本は左に巻くルート、それなりにクライミング経験のある方は直登。 左巻きルートはルンゼを登りますが、取り付き点が2m強の垂壁状になっており、ここが一番注意。 ルンゼは60mくらいらしいのですが、終始かなりの急勾配で、水がチョロチョロ流れてます。 足場になりそうな場所には石が溜まっており、落とさないように注意が必要。 ガバの手がかりが結構あります。 上部の草付き場では、手がかりになるような岩がたまにボロリと抜けるので、ちゃんと固定された岩かしっかり確認のこと。 落石の危険が最も高いので、ヘルメットは被った方が良い。 特に先行者が見える場所にいる時は、必須と思ってください。 私は無名山からヘルメット装着して進みました。 【P4】 非常に幅の狭い足場のトラバースが数メートル。 危険と言えば危険ですが、似たような場所は他の山域の一般ルートでもある感じ。 注意して慎重に進めば問題なく通過可能。 【阿弥陀岳〜中岳】 急上昇、急降下のルート。 ストックは片付けましょう。登り下りとも、ストックはない方がいいです。 【御小屋尾根 阿弥陀岳山頂〜】 それなりに急勾配で、石はゴロゴロ、ザレザレで歩きにくい。 何回も足を取られ、転びそうになったことも幾度か。 今回のルートで、一番嫌なルートでした。 阿弥陀南稜の方がずっと歩き易いかも。 前回の参考で小池新道を通ったこともあり、小池新道の歩き易さとギャップがありすぎました。 【〜舟山十字路】 勾配も緩くなり、腐葉土が踏みしめられた道で歩き易い。 |
写真
ここを少し過ぎてから間違いに気づきました。
信玄の隠れ岩に向かうには、このゲートを過ぎてすぐ、目立たない標識を右に折れてください。
この写真に標識が小さくチラっと写ってます。
あまり通る人がいないのか、踏み跡は不明瞭でしたが。
初めて見た!
以前から見たい見たいと思いながら、出会う機会がなかった。
ようやく、巡り会えました。
憧れの女優に会えた気分!
なんて可憐で素敵な花だろう。
めちゃ嬉しかったですね。
なんの関係も根拠もないんですが、この花、松雪泰子さんを連想しちゃうのです(お恥ずかしい。。)
このルートの核心で、この部分が最も注意でしょうか。
2m強、垂壁状になっており、岩登りの経験がない人は躊躇するかも。
もちろん、クライミング経験豊富な方々にはなんのことはない場所です。
チョロチョロと水が流れてました。(季節と天気で量も様子も変わるでしょう。)
足場になるような場所には小石が溜まってるので、足を置く場合は注意してください。
手がかりはちゃんと探せばたくさんあります。
先行者がいる時は、落石に注意。
ここ、冬期の雪や氷がついてる時は厳しいなぁ。
やっぱり、冬期のここは無理だな。
感想
初バリエーションです。
まぁ、バリエーションとは言え、超入門用。
ほとんど一般道レベル。
元々、天気が良ければ、甲斐駒ヶ岳を黒戸尾根ルートでテント一泊ピストンするつもりだったが。
日曜日の天気がよろしくない。。。orz
日帰りならどこにしよっかなぁと思案し、最初は冬に登った赤岳山荘から南沢〜地蔵尾根〜赤岳ルートにプラスして阿弥陀岳に登ってこようかと計画。
真っ白なあの季節、阿弥陀岳の存在感に惚れ惚れし、いつか登りたいと思っていたのだ。
で、地図を眺めながらコースタイムなどを調べていたら、「阿弥陀南稜」の文字に目が止まる。
そうだ、ここはバリエーションがあったなぁ。
なになに?岩登り経験者以外立ち入らない事、だと?
そういえば、このルートは冬期の阿弥陀岳登頂ルートとして良く聞くなぁ。
カジった程度だが、岩登りの経験はあるし、基礎も学んだし。
冬期は無理だけど、この時期なら自分でも行けるんじゃ?
てことで、早速ネットで情報集め。
ふむふむ、ここはバリエーションルートの入門としては最適らしい。
踏み跡も終始しっかりついていて、迷う事もなかろう。
途中の岩場も、今の自分の技量でも行けるかな。
時間と体力があれば、赤岳まで行っちゃおう。
金沢を金曜の夜10時頃出発、オール下道で舟山十字路の登山口に着いたのは深夜3時くらいで一番乗り。
だぁれもいない暗闇、なんだか不気味で怖かったので、音楽をかけながら仮眠。
初めてで、しかもバリエーションなので、明るくなってから出発しよう。
車の気配で目が覚め、明るくなり視界もききだした5時に出発。
ところが、である。
地図上には、阿弥陀南稜に向かう点線ルートは、御小屋尾根ルートの入口ゲートではなく、水場の奥にある、もう一つの別のゲートを通っている。
自分もその通りに進み、そのゲートを通過したところで、「はて?なんか違うぞ?」。
事前にネットで調べたコースの様子となんか違う。
このまま行っても行けないことはないだろうが、ここは下手な判断はせず、一旦戻ろう。
ってことで、スタート地点まで戻り、もう一つのゲートを越えてみる。
ほどなく御小屋尾根と阿弥陀南稜の分岐標識。
これだよこれ。これが正解。
事前リサーチ、重要である。
しばらく林道、その後、標識に従い林道を外れ南稜の本コーススタート。
このコース、バリエーションとは言え、踏み跡はしっかりついてるし、赤テープやらペンキマークやらの目印も充実。
さらには私有地になってるのか、立ち入り禁止の鉄線がルートに沿うように張られ、境界改札がそこら中に旗門のようにあるため、ほぼ一般道。
が、それは無名峰まで。
無名峰から先はマーキングはないものの、踏み跡はしっかり。
そんなわけで、あまりバリエーションって感覚が湧いてこなかったわけであるが、P3のルンゼに来た時は、「あぁ、これがあるからバリエーションなんだなぁ。」と。
ここは、ちょっとでも岩を登れる人じゃないとちょっと厳しいかもね。
コース説明にも書いたが、岩場経験あっても、鎖やロープ、鉄杭などに頼ってる人はやめた方がいい。
なんだかんだ、阿弥陀岳山頂到着。
人はパラパラいる程度。
赤岳の迫力が素晴らしい。
ここからは権現岳の山容もよくわかる。
で、到着時間は10時ちょうどくらい。
スタートで無駄な時間をとってしまい、1時間近く遅くなってしまった。
さて、赤岳をどうするか。
体力的には結構疲れてはいたが、行って行けないことはない。
地図のコースタイムでは、阿弥陀岳からの往復で3時間程度。
実は今回の登山、阿弥陀岳、初バリエーションの他に、もう一つのミッションがあったのだ。(単に行きたいだけである)
この八ヶ岳界隈に、チョー美味いカレーのお店があるのだ。
下山後はそのカレーを楽しみにしてたのである。
昼食をとったので10時半。
今の体力で赤岳往復すると、下山は5時前後、下手するともっと遅くなるだろう。
目的のカレーのお店は19時半まで。
しかも、清里の近く、山梨県側なのだ。
さらに、下山後はまず最初に温泉に入らねば。
間に合わないかもしれない。。。
4分程悩んだ結果、私はカレーを取ったのだ。
赤岳よりカレーを優先したのだ。
私は山ノボラー失格なのだろうか。。
冗談はこのくらいで、カレーが食べたかったのは本当だが、
下山時間があまり遅くなるのも嫌だったこと、体力的にもあまり自信がなかったのもあって、ここは無理しないでおこうと判断した次第。
赤岳、真冬に登ってるしねぇ。
が、このまま降りても早すぎるので、せめて中岳だけでも行ってこよう。
てことで、中岳のピークだけは踏んできました。(笑)
下山ルートはやはりバリエーションの中央稜にするか、一般ルートの御小屋尾根にするか考えたのだが、
中央稜は下調べが不十分であったのと、一般ルートも知っておいた方がいいだろうとの判断で御小屋尾根から。
もみの湯で汗を洗い流し、体を癒したあと、カレー屋についたのは、夜の開店時間の17時ちょうど。
ミッション・コンプリートである。
あ、いや、赤岳登ってないのだった。。ミッション・ロストだ。
だが、赤岳まで行ってたら、やはりこのメイン(?)のミッションには間に合わなかったということだ。
さて、そのカレーのお店とは!
八ヶ岳の麓、山梨県側にある、「ヴィラ・アフガン」というお店である。
ヤマレコでもチラホラ登場してるようで、結構有名なお店かと。
何年も前に、バイク雑誌でこの店が紹介されており、すごく気になっていた。
実は今年の春に登山とは別でここを通った時に、ここのカレーをいただいたのだが、それはもう美味しくて、めちゃめちゃ気に入ってしまったのである。
なので、せっかく近くに行くのだから、絶対食べて来ようと。
登山の後に食べたら、それはそれは美味しいはずである!
どんなカレーかは、レコの写真を見てください!
いや、美味しかった!
登山の後に、このボリュームは最高だ!
満足した帰り道、偶然にも諏訪湖の花火大会に出くわす。
じっくり見たかったが、帰りが遅くなるので、これは車で走りながら鑑賞。
最後にとっても素敵なご褒美をいただいた気分でした。
さぁ、今度は冬期の阿弥陀南稜か?
いやいや、そんな技量はないだろう。。。(^^;)
コメント
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南陵おつかれさまです。
確かに週末や休み期間中は行列していますね?
自分も、ベーコンエッグカレーがお気に入りです
airmake07さん、こんにちは!
有名、ですよね?
この日も、食べて店を出る時、すでに待ってる人が何人もいました。
ショルダーベーコンが復活してたみたいですが、次回にしました。
まだ食べたことがないんで、また来るのが楽しみです!
「阿弥陀南稜」にチャレンジしたいと思ってました。
coral_reefさんのレコは非常に詳細でとても参考になりました。
岩場が好きですが、十分な力量が付いた時にチャレンジしたいと思います。
そしてちょっと気になったのがヴィラ・アフガンのベーコンエッグカレー!!
登山後の空腹には最高のごちそうですね。
そちらもチャレンジしたいと思います(笑)
harukitiさん、こんにちは!
参考になれば嬉しい限り。
ちょっとわかりにくい場所や、ルートの状態などを伝えられたらと思いながら書きました。
そんなに構えなくても、ある程度岩場を経験されているなら、たぶん問題なく行けるとおもいます。
今の季節が暑くもなくちょうどよいと思うので、天気の良い日があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ヴィラ・アフガンは期待通りの美味しさでした!
こちらは登山でなくてもぜひご堪能を!
ミッションって何!!
って思ったところで、カレーですよ。
そりゃ、譲れないミッションに違いないです。
いや〜、こういうレコ、大好きです。
カレーバンザイ
その4分が核心部だったに違いないと、私は確信しておりますよw
それに、山行自体は初バリエーションの心の動きがよく出ていて。
つい音楽をかけてしまう辺り、めっちゃ共感しました
え、あ、そういうとこじゃないですよね
岩場もバリエーションも山も好きだけれど、それと同様かそれ以上のものがある。
っていう茶目っ気洒落っ気。
ホント、いいレコを読ませていただきました。
ありがとうございました
muniさん、どもども!
レス遅れました
ミッション、大事ですよ、はい。
わたくしの山行には、ほぼ必ずと言っていいほど、山、湯、食、のミッションがございまして。
どれも外すことが出来ないミッションなのでございます。
もはや、ワンセット。
そうですね、ルンゼより何より、赤岳に登るか悩んだ4分がこのミッションの真の核心だったのでしょう(笑)
かく言うmuniさんも、miouさんともどもに、これに「お酒」という大事なミッションがありますよね?(笑)
Coral_reefさん、こんにちは。Rwenzoriです。
バリエーションルートなんてすごいですね~。しかも金沢から日帰りで八ヶ岳なんて恐れ入りました。良い山を続けられているようでなによりです。
最後のカレー屋さんには今度家族で行こうと思います。八ヶ岳なら家からは近いので。
自分は北アルプス以降は日帰りで細々登っています。でも今年はもう終わりかな~なんて。来年に向けて今から計画練ろうと思います。
Rwenzoriさん、こんにちは。
バリエーションと言っても、ほとんど一般道。
唯一、P3だけがちょっとって感じですね。
八ヶ岳、たしかに遠いですけど、なんとか日帰り可能です。
ただ、帰りの眠気は辛いっすわ!
カレーはぜひぜひ!
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