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Yamareco

記録ID: 71259
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

最高でした! 権現岳・赤岳縦走

2010年07月18日(日) 〜 2010年07月19日(月)
 - 拍手
GPS
31:08
距離
18.0km
登り
1,889m
下り
1,889m

コースタイム

7/18(日)

05:00 美し森ファームたかね荘P出発
05:10 羽衣池
07:00 天女山
07:28 天ノ河原
09:53 前三ツ頭
10:55 三ツ頭
12:10 権現岳
14:22 キレット小屋

7/19(月)

05:05 キレット小屋出発
06:53 赤岳着
07:50 赤岳発
10:10 扇山
10:23 牛首山
11:16 賽ノ河原
11:20 ロープウェイ乗り場前
11:55 羽衣池
12:08 美し森ファームたかね荘P到着

天候 18日 晴れ時々曇り
19日 快晴
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・登山ポスト・・・たかね荘には見当たらなかったので、天女山駐車場脇のポストにて出しました。

【美し森 → 天女山】

・小さなアップダウンを繰り返して結構歩きますが、いいウォーミングアップになります。但し、八ケ岳牧場の中で道迷いになり少し引き返しました。気をつけましょう(二手に分かれる所を真っ直ぐ進んだら、バリケードに引っかかった)。

【天女山 → 権現岳】

・前半から中盤は樹林帯の中をひたすら我慢の登りです。
・100メートルの標高ごとに石柱が立っていて目安になります。
・前三ツ頭でやっと視界が開け、南アルプスや前方の三ツ頭が見えます。
・権現岳直下にて1箇所だけ小さな鎖場アリ。

【権現岳 → キレット】

・権現岳直下の61段の源治ハシゴは上から見下ろした時はややビビりましたが、落ち着いて下ればあっという間でした。続いての旭岳は鎖を伝ってトラバース。その後はツルネと呼ばれる小さなピークを経てキレット小屋までの急下降。
・地図上のコースタイム1時間10分ですが、権現岳までの登りで疲れた私の脚では2時間以上掛かってしまいました。

【キレット → 赤岳】

・キレット小屋の先は少しだけ樹林帯がありますが、その後は傾斜がイッキにキツくなります。 ルンゼ状の急峻な岩場をまずは3点支持にて直登。ホールドはしっかり付いてますので意外とスイスイ登れましたが・・・。
・天狗尾根の高さまで登りきれたら、今度はハシゴと鎖が交互に登場。1箇所、かなり高度感たっぷりなハシゴがありましたが、とっとと上がりました。
・その後一旦、竜頭峰へ向う稜線へ出ますが再びの岩登り。赤岳直下まで最後まで気が抜けませんでした。

【赤岳 → 真教寺尾根の下り】

・おそらくここもキレット〜赤岳間と同じく、八ケ岳の登山ルート中の最大の難コースだと思われます。
・赤岳直下はひたすら傾斜のキツい鎖場。何度も登場しては急下降してゆきます。
・最上部の方は比較的、足場がしっかりあり、鎖を持って慎重に下れば大丈夫。
・樹林帯の手前の辺りで、斜度が70度?くらいで足場があまり無い岩場の鎖場が1箇所あります。ここは一番の緊張箇所ですので集中して鎖を持つ手に力を込め、降ります。
・その後は比較的なだらかな樹林帯を降り抜け、美し森まで戻ります。

美し森ファームたかね荘の無料駐車場。前夜着で車中泊。満天の星が綺麗でした。
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美し森ファームたかね荘の無料駐車場。前夜着で車中泊。満天の星が綺麗でした。
少し登ると羽衣池。
少し登ると羽衣池。
天女山へは八ケ岳牧場を抜けてゆきます。
天女山へは八ケ岳牧場を抜けてゆきます。
権現〜キレット〜赤岳がクッキリ。まだまだ遥か彼方。
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権現〜キレット〜赤岳がクッキリ。まだまだ遥か彼方。
天女山。駐車場は満杯でした。
天女山。駐車場は満杯でした。
前三ツ頭まではこうした樹林帯をひたすら登ります。ガマンガマン。
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前三ツ頭まではこうした樹林帯をひたすら登ります。ガマンガマン。
この標識にダマされてはいけません!『もう少しで見える』です。『着く』ではありません。まだまだ登ります(笑)。
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この標識にダマされてはいけません!『もう少しで見える』です。『着く』ではありません。まだまだ登ります(笑)。
前三ツ頭。雲海の先に南アルプスが。
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前三ツ頭。雲海の先に南アルプスが。
向う先の三ツ頭。
向う先の三ツ頭。
三ツ頭。ココではやや視界不良。
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三ツ頭。ココではやや視界不良。
権現岳方面。
権現岳山頂、やっと見える。
権現岳山頂、やっと見える。
権現岳。大勢の登山者で賑わっていた。
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権現岳。大勢の登山者で賑わっていた。
権現小屋にてドリンクを補充。
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権現小屋にてドリンクを補充。
これから向う赤岳までの縦走路。
これから向う赤岳までの縦走路。
61段の源治梯子を上から見下ろす。ひょえ〜〜!
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61段の源治梯子を上から見下ろす。ひょえ〜〜!
降りきってから上を見上げて。
降りきってから上を見上げて。
少し離れて再びハシゴ方向を振り返る。
少し離れて再びハシゴ方向を振り返る。
次なるピークは旭岳。
次なるピークは旭岳。
旭岳は頂上を跨がずに鎖でトラバースします。
旭岳は頂上を跨がずに鎖でトラバースします。
ツルネと呼ばれる小ピーク。
ツルネと呼ばれる小ピーク。
縦走路を振り返る。
縦走路を振り返る。
コマクサ。
ケルンが置いてあった。
ケルンが置いてあった。
更に降りるとやっとキレット小屋が見えてくる。
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更に降りるとやっとキレット小屋が見えてくる。
やっと初日終了、キレット小屋に宿泊。
やっと初日終了、キレット小屋に宿泊。
とりあえずイッパイ。
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とりあえずイッパイ。
カマでご飯を炊き、夕食はカレーでした。小屋番のお兄さん、1人でテキパキと切り盛りしていました。
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カマでご飯を炊き、夕食はカレーでした。小屋番のお兄さん、1人でテキパキと切り盛りしていました。
夕日に照らされる大天狗。ここから観ると、まんま槍ヶ岳。
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夕日に照らされる大天狗。ここから観ると、まんま槍ヶ岳。
小屋正面から見える夕景。
小屋正面から見える夕景。
そして朝焼け。富士山がとてもはっきりで綺麗。
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そして朝焼け。富士山がとてもはっきりで綺麗。
ご来光は見えなかったが太陽に照らされた雲海が、金色に染まってゆく様は圧巻だった。
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ご来光は見えなかったが太陽に照らされた雲海が、金色に染まってゆく様は圧巻だった。
2日目出発。
赤岳への核心部へ突入。ストックをしまい、3点支持で直登。
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赤岳への核心部へ突入。ストックをしまい、3点支持で直登。
ここの岩場はこうした鎖がまだ少なかった。
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ここの岩場はこうした鎖がまだ少なかった。
登ってきたところを上から見下ろす。
登ってきたところを上から見下ろす。
岩場は続くよどこまでも。
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岩場は続くよどこまでも。
いつの間にか大天狗よりも高いトコまで。奥に富士山。
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いつの間にか大天狗よりも高いトコまで。奥に富士山。
ここのハシゴは高度感たっぷり!あまり周りを観てはいけない(笑)。
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ここのハシゴは高度感たっぷり!あまり周りを観てはいけない(笑)。
ハシゴを上りきると鎖でトラバース。
ハシゴを上りきると鎖でトラバース。
先ほどのハシゴを振り返る。
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先ほどのハシゴを振り返る。
更に鎖で登る。
一旦稜線に出て、少し緊張から開放される。
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一旦稜線に出て、少し緊張から開放される。
赤岳手前の最後のピーク、竜頭峰。
赤岳手前の最後のピーク、竜頭峰。
サスガにこんな岩場ももう慣れてくる(笑)。
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サスガにこんな岩場ももう慣れてくる(笑)。
何度目か忘れたくらいのハシゴ。
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何度目か忘れたくらいのハシゴ。
赤岳頂上見えた!もうチョイ。
赤岳頂上見えた!もうチョイ。
権現岳からの縦走路を振り返る。
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権現岳からの縦走路を振り返る。
ここも多くの登山者で賑わっていた。
ここも多くの登山者で賑わっていた。
横岳、硫黄岳方面の稜線は最高に美しかった。
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横岳、硫黄岳方面の稜線は最高に美しかった。
左、県界尾根。右、真教寺尾根。
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左、県界尾根。右、真教寺尾根。
槍ヶ岳〜大キレット〜穂高もハッキリ!
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槍ヶ岳〜大キレット〜穂高もハッキリ!
とにかく快晴でした。
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とにかく快晴でした。
阿弥陀岳。
赤岳頂上山荘。コーヒーを頂きました。
赤岳頂上山荘。コーヒーを頂きました。
名残惜しいがそろそろ下山。
名残惜しいがそろそろ下山。
真教寺尾根を見下ろす。いきなり急峻な鎖場の連続。
真教寺尾根を見下ろす。いきなり急峻な鎖場の連続。
こんなカンジ。
更に鎖。
またしてもこんなカンジ。これを何度も繰り返す。
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またしてもこんなカンジ。これを何度も繰り返す。
もう少しで樹林帯。
もう少しで樹林帯。
ココがおそらく真教寺の最難所。足を引っ掛けるところが少ないので、慎重に鎖を持って降りる。
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ココがおそらく真教寺の最難所。足を引っ掛けるところが少ないので、慎重に鎖を持って降りる。
気がつけば頂上があんなに高いところに。
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気がつけば頂上があんなに高いところに。
牛首山。展望無し。
牛首山。展望無し。
岩場、鎖場でいつの間にか手袋破ける(笑)。
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岩場、鎖場でいつの間にか手袋破ける(笑)。
賽ノ河原。
たかね荘までの最後の下り。
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たかね荘までの最後の下り。
ゴール!下界は猛暑でした。
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ゴール!下界は猛暑でした。
またいつか、同じルートを登ってみたいです。
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またいつか、同じルートを登ってみたいです。

感想

この今回の美し森〜権現〜赤岳〜真教寺の周回ルートは、いつか歩いてみたいと兼ねてから計画していたコースでした。

当日は1摘の雨も降らず、また大きなアクシデントにも遭遇せず、綿密にプランニングした通り、完璧な山行だったと思います。

キレットから先の急峻な岩場も、真教寺の鎖場も、長い時間の集中力が試されてきますが、終ってみれば本当に楽しかった!いつかまた同じルートを登ってみたい思いと同時に、北アルプスの槍、穂高などもやっと自分の視界に入ってきたような気がします。

八ケ岳もまだまだ辿っていないルートがワンサと残っていますので、時間を掛けてまたアチコチ歩けたらなぁと思いを巡らせています。

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コメント

すばらしい景色ですね!!
私の6月の権現岳のヤマレコ記録にryo555さんからコメントをいただいたInoと申します。

私も昨年9月に天女山から権現岳を往復したので、ryo555さんの記録の前半は懐かしく見させていただきました。
それにしても、「大天狗・・・まんま槍ヶ岳。」の写真は本当に「まんま槍ヶ岳」ですね!!

南八ヶ岳の東側(真教寺尾根とか県堺尾根とか天女山からとか)からアッタックするのは、私の友人に言わせると、「だって、美濃戸から楽勝でいけるじゃないの!!」と言われますけど、でもチャレンジですし・・・、たぶん達成感とかが違うのでしょうね。

これからもryo555 さんのヤマレコ記録を楽しみに見させていただきます。
2010/7/21 19:17
ありがとうございます
Inoさん、読んでいただきありがとうございました。

ホントホント、槍ヶ岳なんですよね。小槍までチャンとあるし(笑)。
まだ本物は遠くからしか眺めたことが無いですが、
いつか生きてるうちに1回は登ってみたいです・・・。

やはり八ケ岳はどこも長野側がメジャールートで
山梨側は比較的マイナールートなんでしょうかね?
でも仰るようにハードであるほど達成感も格別です。
そして人が少ないルートは自分自身と向き合う時間が持てて
私はかえって好きかもです^^;。

また年内に1度は赤岳に登ってみたいのですが・・・。
今度は美濃戸からでも行きますかね(笑)。

こちらこそInoさんのレポートを楽しみにさせて頂きます!
またお互いに楽しい山行ができると良いですね。
2010/7/22 0:13
プロフィール画像
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体力レベル
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