立山室堂〜大日三山〜称名滝 絶景＆花＆ライチョウ＆雲海＆虹＆滝
富山県
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 13:31
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 848m
- 下り
- 2,305m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:41
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 5:44
初日 歩行距離10km、歩行時間6時間30分、歩行数19,900歩
2日目 歩行距離8.5km、歩行時間5時間30分、歩行数15,800歩、
消費カロリー2日間合計 3,610Kcal
| 天候 | 1日目晴れ一時ガス 2日目曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
立山駅から美女平までのケーブルカー、美女平から立山室堂までのバスについては数日前に立山駅7：10発の臨時便のWEB予約をとりました。当日は駅の階段を上った所にある発券機にスマホに保存しておいた予約完了画面のQRコードをかざして立山室堂まで片道4,090円の切符を発券しました。発車10分前くらいになると放送があり、改札前に並びます。それまでは無料休憩室で過ごしました。予約していた7時10分発には2分前に乗車、美女平駅ですぐに立山高原バスに乗り換え。8時6分には立山室堂で下車、出口で待ち構えておられる係員さんに登山届（その場で書けます）を提出しました。 ゴール地点の「レストハウス称名」から少し西に下りると、称名平休憩所のある称名平駐車場に称名滝探勝バスのバス停があります。立山駅まで1人500円です。ただし、大雨時には運休し立山駅まで舗装道路8kmを歩かなければなりません。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。ただし、雨天や大雨後は大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）から称名滝＜写真133〜136＞方面へは、沢の増水や下山後の交通手段（バスの運休など）を念頭に入れて行動する必要があります。 立山室堂から奥大日岳＜写真55〜58＞までは、1か所だけ要注意箇所がありますが、全体的には歩きやすいです。 雷鳥沢キャンプ場までは石畳や石段の下り道で軽装で散策を楽しむ観光客も多く、何度か渋滞しました。浄土橋＜写真29＞を渡ると急に人がいなくなりました。 雷鳥坂＆新室堂乗越分岐からは小石がゴロゴロしていたり石が埋まっていたりする細道ですが歩きやすく、途中からは木道も増えましたが、ここは濡れていても気を付ければ滑らずにすみそうです。 新室堂乗越で稜線に出ると、奥大日岳＜写真55〜58＞まではたまに小石が転がっていたり石が埋まっていたりする細道で全体的に傾斜が緩やかなので歩きやすいです。要注意箇所は1か所、小石でできた斜面を横断する所で、ゆっくり気をつけて歩けば足元が崩れてくることはほぼないと思いますが、転倒すればまず間違いなく滑落します。また、細道のためすれ違いが困難ですが、距離が短く向こうが見えるので、交互通行すれば大丈夫です。 奥大日岳＜写真55〜58＞から大日岳＜写真88〜92＞までは一部、ハシゴや鎖場がありますが、上りは楽です。ちなみに、奥大日岳＜写真55〜58＞の東南東に位置する標高2,611mの奥大日岳最高点峰への道は廃道となっていました。 奥大日岳＜写真55〜58＞を過ぎると、次第に石埋まり道が増えてきて、ハシゴや鎖のある岩場もありましたが、距離は短く上りは楽でした。 標高2,450mを過ぎ、前方に岩だらけの斜面＜写真77＞が見えてくると、岩の上や間の道を歩くことが増えてきました。七福園＜写真84,85＞を過ぎると木道もありましたが、やはり基本は石埋まり道で、ひたすら下ると大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）です。 大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）から大日岳＜写真88〜92＞までは小石がゴロゴロしていたり石が埋まっていたりしますが歩きやすいです。 大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）から大日岳登山口までは、雨天や大雨後は沢の増水による渡渉困難の可能性があります。大日岳登山口から称名滝＜写真133〜136＞及びゴール地点の「レストハウス称名」までは舗装道路です。 大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）からしばらくは石埋まり道で、標高2,130m辺りから何度か渡渉します。岩の上をちょろちょろと水が流れており、水深はごく浅く1cmもないかもしれませんが、靴底を濡らさないと歩けません。傾斜がほとんどないのが救いですが、増水時は完全に水没しそうです。沢の水はどこでも汲めそうでした。標高1,980m辺り＜写真111＞が最後の渡渉点だったと思いますが、大きな岩の間に隙間があるので、増水時に足元が見えないと危険だと思います。また、ここまでにテープや赤丸印などの道標がいくつかあるので、特に増水時は見落とさないよう要注意です。 標高1,850m辺りから木道が始まり、たまに小石がゴロゴロしていたり石が埋まっていたりしますが、緩やかで歩きやすくなります。 大日平を過ぎ、標高1,560m辺りから鎖場やハシゴが始まります。苔むした岩盤を削って階段状にしてあり、少し濡れていますが鎖なしでも普通に下れました。ハシゴも前向きで下りられます。基本は階段状に削られた岩盤や土道で、たまに小石が埋まっていますが気を付ければ滑りません。 |
| その他周辺情報 | 宿泊した大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）の宿泊客は、大部屋に20人程でした。ちなみに、5月の段階で、立山山域で盆休み中の宿泊予約が取れたのはここだけです。 2段ベッドにはシュラフや毛布、布団があり、1人分ずつカーテンで仕切れるようになっています。部屋の前の廊下でストーブがついていたためか、ジャージで寝ましたが、就寝時には暑いくらいでした。消灯は自由です。 乾燥室はなく、衣類は廊下に干せるようにロープが渡してありますが、外の地面に広げている人もいました。トイレや食堂は小屋内にありヘッデンや外履きなしで利用可能、洗面所の水は近くの沢から直接引いているので飲用不可でした。未確認ですが、水は購入可能なようです。ネットや携帯電話はつながず、テレビもないので、最新の天気予報などは確認できませんでした。 夕食＜写真95＞は17時からでご飯、みそ汁、お茶はお代わり自由。ただし、お茶は19時半にはなくなりました。朝食＜写真102＞は5時半からです。 19時〜19時半頃には食堂でここの名物のギターの弾き語りがありました。 ゴール地点の「レストハウス称名」ではビーフカレー＜写真139＞や牛丼＜写真140＞が食べられるほか、土産＜写真143＞の購入ができます。 立山山麓スキー場極楽坂エリア近くにある「立山山麓温泉 立山国際ホテル」は日帰り入浴11〜16時、大人1人750円です。 |
| 予約できる山小屋 |
雷鳥沢ヒュッテ
|
写真
01立山駅構内…無料休憩室でケーブルカーの乗車待ちの間に撮影しました。発車10分前くらいになると放送があり、このように並びます。予約していた7時10分発には2分前に乗車、スマホは大丈夫でしたが、連れのGPSの起動は間に合わず、エラーを起こしたので立山室堂で再度起動しました。ケーブルカー内はぎゅうぎゅう詰めで視界も悪く、今回は写真なしです。
02仙洞杉…美女平駅ですぐに立山高原バスに乗り換え。全員着席義務があるので確実に座れますが、左側のほうが見どころが間近で見られます。仙洞杉は周辺のタテヤマスギの中では最大で、樹高21m、幹周9.4m、推定樹齢800年です。「ブナ平立山のスギ」の名で富山県では唯一、「森の巨人たち百選」に選ばれています。
1
03滝見台より称名滝…これも左側です。見えるときには、バスが一時停止しながらゆっくりカーブします。ガスっていましたが、なんとか見えました。称名橋周辺＜写真133〜136＞まで下りると大迫力です。
1
04雲海に浮かぶ鍬崎山…雨の山行を覚悟していましたが、滝見台＜写真03＞から10分程進むと、急に晴れてきました。南西方面に雲海が広がっており、鍬崎山（くわさきやま）がぽっかりと浮かんでいるように見えました。連れが思わず「なんじゃこりゃ。」
2
05大日岳＆中大日岳…北東方面です。左が大日岳＜写真88〜92＞、右が標高2,500mの中大日岳です。これから登る山がはっきりと見えてテンションが上がりました。動画には奥大日岳＜写真55〜58＞も映っています。
1
09立山玉殿の湧水…立山室堂で下車、出口で待ち構えておられる係員さんに登山届（その場で書けます）を提出し、外に出ました。連れのGPSはバス車内でもログがとれなかったので、ここで起動しました。全国名水百選のひとつ「立山玉殿の湧水」は、立山本峰（雄山）直下、標高2,450mの地下水で、国内で市販されている水の中では一番標高の高い場所で採水される名水です。ここは無料で汲めます。粉末を溶かしてスポーツドリンクをつくりました。
1
11ミヤマシシウド越しに奥大日岳＆毛勝三山…ミヤマシシウドは先端の葉が3裂したように見えます。花は小さいですが、花序が大きく目立ちます。北西方面を望みました。左の大きな山塊の中央、つまんだように小さく尖っているのが奥大日岳＜写真55〜58＞、右奥にわずかに見えているのが毛勝三山（毛勝山・釜谷山・猫又山）です。毛勝山は釜谷山の陰になっているかもしれません。
1
14ミクリガ池越しに剱岳＆剱御前＆剱御前山＆別山南峰…北北東方面です。中央が剱御前山、すぐ左奥が剱御前、さらに左奥に尖った剱岳の頂上がわずかに見えます。中央少し右寄りは別山南峰で、北峰のほうは背後に隠れているようです。
2
15ヤマハハコ…直径1�冂�の小さな花ですが、よく見ると可愛いです。西日本のホソバノヤマハハコよりも葉の幅が広く、1�僂�らいはあります。稜線上や大日平などでも見られました。この少し北で立山本峰などを動画に撮りました。
1
19キオン…直径2.5cm前後の花です。きれいに整った形の葉が互生します。岡山県では絶滅危惧�粁爐忙慊蠅気譴討い泙垢�、群生地があります。ここは数が少なかったです。
1
21エンマ台より地獄谷越しに中大日岳＆奥大日岳…地獄谷周辺は立ち入り禁止ですが、ここから見下ろせます。北西方面に手前に地獄谷、左奥にこれから登る中大日岳、右の大きな山塊の中央、つまんだように小さく尖った奥大日岳＜写真55〜58＞、そのすぐ手前にこれから歩く尾根が見えました。動画も撮りました。
1
24地獄谷越しに奥大日岳…北西方面に手前に地獄谷、中央少し左寄りにつまんだように小さく尖った奥大日岳＜写真55〜58＞が見えました。そのすぐ左手前、ジグザグの登山道が見えている尖ったのは2,511m峰です。
25雷鳥荘南東ベンチより雷鳥沢キャンプ場越しに剱御前山＆別山南峰…この周辺で休憩中の方が多かったです。北東方面を望みました。手前はカラフルなテントが並んだ雷鳥沢キャンプ場、奥は左端が剱御前山、中央少し右寄りが別山南峰です。
1
29浄土橋より立山本峰…浄土沢（浄土川）に架かる木製の浄土橋の上より南東方面に立山本峰（左から富士ノ折立、大汝山、雄山）が見えました。動画も撮りました。
1
30ミヤマキンポウゲ…直径2cm程の花はウマノアシガタに似ていますが、より標高の高い場所に生えます。光沢のある花とキンポウゲ科らしい切れ込みの深い葉が特徴です。ここだけでした。
1
31モミジカラマツ…直径1cm少々の花はカラマツソウなどに似ていますが、葉が複雑に裂けたような形です。白いのはおしべで、花弁はありません。あまり群生はしていませんでしたが、何度も見かけました。
1
32ミヤマホツツジ…ホツツジ＜写真119＞に似ていますが、より標高の高い場所に生え、花柱が大きく曲がります。七福園＜写真84,85＞周辺でも見かけました。
1
33雷鳥沢キャンプ場越しに立山本峰＆浄土山…木道より南南東方面を振り返ってみました。手前が通ってきた雷鳥沢キャンプ場、左が立山本峰（左から富士ノ折立、大汝山、雄山）、右が浄土山です。
34ミヤマリンドウ…直径1cm程の花です。タテヤマリンドウとは違い、花の中心部に斑点はありません。群生はしておらず、花数は最多でこのくらいでしたが、数か所で見かけました。
1
36地獄谷越しに浄土山＆国見岳…ここで休憩しながら南方面を望みました。中央手前は地獄谷、左に見える建物は手前からロッジ立山連峰、雷鳥沢ヒュッテ、雷鳥荘、立山室堂山荘、その奥が浄土山、みくりが池温泉は中央の噴気に隠れて見えず、その右が室堂バスターミナル、右奥の山が国見岳です。
1
37室堂乗越東より奥大日岳最高点峰…北西方面に標高2,611mの奥大日岳最高点峰が見えました。登山道は廃道になっているので、見るだけに😊このすぐ西から剱岳や立山本峰などを動画に撮りました。
1
40ヨツバシオガマ…葉は4枚が十字につきます。クチバシシオガマに似ていますが、くちばしのように突き出た部分の長さは1cmもなかったように思います。ヨツバのほうでしょう。
1
41エゾシオガマ…トモエシオガマは通常、ピンク色です。エゾシオガマは上から見ると巴状に花がついているように見えますが、横から見ると高さが不揃いです。
1
43タテヤマアザミ＆ベニヒカゲ…タテヤマアザミの楕円形の葉には鋸歯があるものの、切れ込みはほとんどありません。また、総苞片はトゲのように反り返ります。お食事中のベニヒカゲを動画に撮りました。
1
44オヤマリンドウ…エゾリンドウに似ていますが、花は先端にのみつきます。翌日、大日平で何度も見かけましたが、曇天だったので開いていませんでした。
1
45サラシナショウマ…花穂に小さな花がびっしりとつきます。よく見ると、イヌショウマやオオバショウマとは違い、花柄があります。白い糸状のものはおしべとめしべです。この1株だけでした。
1
47チングルマ…これまでは実ができかけている株ばかりで、やっと花が見られました。今年は暑かったので開花が早かったのか、花はあまりありませんでした。
1
51ミヤマダイモンジソウ…花弁の長さが不揃いで大の字に見えます。ダイモンジソウと比較すると2枚が極端に長いのですが、区別しないことも多いそうです。
1
53クルマユリ…登山道の奥にミニ花畑があり、3輪ありました。下のほうの葉が輪生しているかどうか見えませんでしたが、上のほうの互生した葉の間隔がコオニユリよりも空いているように思えました。
1
54奥大日岳南東斜面より奥大日岳越しに雲海…少し開けて植物がまばらな所があったので、ここで昼食をとりました。西北西方面に目指す奥大日岳＜写真55〜58＞越しに雲海が見えました。動画には剱岳も映っています。
55奥大日岳頂上より剱岳＆剱御前…奥大日岳頂上には標高2,606.1m頂上三角点「奥大日」があるはずですが、気づきませんでした。北東方面に左に剱岳、右に剱御前が見えました。狭いのでこの手前（＜写真54＞撮影地点）で休憩しておいてよかったです。
1
56奥大日岳頂上より中大日岳＆大日岳…西方面には手前に奥大日岳西尾根、その奥には左に中大日岳、右に大日岳＜写真88〜92＞、間に宿泊予定の大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）が見えました。
1
59ミヤマトリカブト…トリカブトは似た花が多くややこしいです。葉が付け根まで切れ込んでいないこと、花を横から見たとき上から帽子のようにかぶさる部分が広めで隙間が多いことから判断しました。稜線上ではよく見かけました。
62オオレイジンソウ？…エゾノレイジンソウによく似ており、切って花の内部を見なければ区別ができないそうです。富山県中央植物園の調査で浄土山では確認されているので、オオレイジンソウのほうかもしれません。
63奥大日岳西尾根より岩場越しに大日小屋＆大日岳…西方面です。左端に宿泊予定の大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）、中央に大日岳＜写真88〜92＞が見えています。
1
66ハクサンシャジン…ツリガネニンジンの高山型といわれており、最近は区別しないそうです。花の長さは2cm少々と少し大きめで萼は細く、葉は4枚輪生することが多いです。また、花はより密につきます。
1
68タテヤマウツボグサ…ウツボグサの高山型です。花穂はより短く、花はまばらです。また、ミヤマウツボグサとは違い、葉柄がありません。今回見かけたのはこの1株だけでした。
1
70餌を食べるライチョウ親子…前方少し右側の茂みから小さな頭が3つ、もぐら叩きのようにピョコピョコ。そのうちに草をつつき始めました。左の翼の先端が白いのが母鳥、右が幼鳥です。動画を撮りました。
2
71砂浴びするライチョウ母鳥＆幼鳥…すぐに男性が追いつかれ、後ろにいた連れと一緒にライチョウ観察。なぜか、母鳥が登山道に出てきて砂浴びを始めました。手前は後を追ってきた幼鳥です。男性「こんなとこにいたら、動けなくないですか？」連れ「確かに。」
1
72チングルマザー⁉…親子そろって歩き始めると、男性は休憩するとのことで、少し戻られました。どうやら、はぐれた幼鳥がいるらしく、母鳥は立ち止まってチングルマの実の陰からキョロキョロ。これぞチングルマザー⁉1.5mの距離で見つめ合ってしまいました😅
1
73疲れ果てた幼鳥ビリー…連れに呼び戻された男性が1羽だけ茂みにいた幼鳥を発見。取り残されていることにやっと気づいた幼鳥は、茂みから飛び出して斜面を全力疾走。ライチョウに限らず、必ずビリの子だけがかなり遅れをとります。名付けて「ビリーの法則」。3〜4mも走れば疲れ果て、ビリーはここで休憩。動画には、兄弟のピヨピヨ、ビリーを呼ぶ母鳥のクゥという鳴き声が入っています。
2
74歩くライチョウ親子…男性、再び休憩。お騒がせしてすみません😅我々だけになると、親子そろって登山道を歩き始めました。まさか、山の先輩のライチョウ様ご一行に先導していただけるとは😊動画を撮りながらのんびり歩くつもりでしたが、意外に曲がりくねっているのですぐにファインダーからハケてしまいました。
2
75ライチョウ三兄弟…ライチョウペースだとかなり時間がかかりそうです。母鳥も察して岩に上がって道を譲ろうというのでしょうか。幼鳥3羽は岩を巻くように歩いていきました。動画を撮りました。このすぐ西で端によけてくれたので、いったん追い越しました。
1
76岩場のライチョウ母鳥越しに2,450m峰…追い越したはずの母鳥になぜか追いつかれました。うーん、ライチョウよりもスローペースだったとは😅母鳥は岩の上で敵が来ないか見張り、幼鳥たちはすぐ下の茂みに入っていきました。再び追い越し、振り返ってみました。東方面に彼女らに出会った2,450m峰が見えました。
1
83天然の岩屋…右折したとたんに、岩に囲まれた箱庭のような空間が目の前に広がっていました。これは周囲の岩の一部です。近すぎて全体像は撮りにくかったです。
1
86木道起点…はしごを上るとここから池沿いに木道が始まりました。小さな池ですが、トンボが2匹いました。中大日岳頂上は気づかずスルーしてしまい、石埋まり道を下って15時前に大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）にチェックイン。ザックを置いて大日岳＜写真88〜92＞に向かいました。
87イワヒバリ？…登山道を歩いていると、前方をちょろちょろしていたので動画を撮りました。曇天で色がはっきりわかりませんが、下くちばしが白っぽいこと、翼に微妙に白っぽく見える部分があることから、イワヒバリではないかと思いました。
1
88大日岳頂上…標高2,498.2m頂上三角点「大日山」があります。大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）のご主人の本職がギター制作なので、頂上プレートがギター型です。奥にすぐ南東の2,501m峰が見えています。
1
91大日岳頂上越しに虹…頂上プレート越しに北東方面に見える虹を動画にも撮りました。うっすらで肉眼では白く見えましたが、写真ではなんとなく色がわかります。
2
93虹越しに大日小屋＆中大日岳…大日岳から下山中に前方（南東方面）に虹越しに宿泊先の大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）、奥に中大日岳が見えました。「虹、斜めから見えるんや！」と連れ。食いつくとこ、そこなんや😅
2
94大日小屋前ベンチより剱岳＆奥大日岳西尾根…16時過ぎから大日小屋前のベンチで夕食待ち。左の剱岳には雲がかかっていました。右手前は歩いてきた奥大日岳西尾根です。こちらに曲がってくるような雲の形が気になりました。
95大日小屋夕食…17時に夕食開始。なますはクミン？入りでカレーのような風味でおいしかったです。ハンバーグはコショウとナツメグが効いており、トマトソースはトマトの酸味が程よく、出来合いではない感じがしました。マカロニグラタンは具沢山でホワイトソースはほとんどなし。ご飯とみそ汁はお代わり自由です。
1
96大日小屋前ベンチより雲海に浮かぶ毛勝三山（毛勝山・釜谷山・猫又山）…夕食後、再び外に出ました。なんと、まだ雲海が広がっており、北北東方面に左から毛勝山、釜谷山、猫又山の毛勝三山が見えました。
2
100大日小屋前ベンチより雲海＆剱岳…北東方面です。剱岳の右手前は奥大日岳西尾根、左奥は白馬岳＜写真97＞や白馬鑓ヶ岳＜写真98＞、左端は赤谷山です。毛勝三山から別山南峰までを動画にも撮りました。
1
101剱岳＆奥大日岳西尾根越しにご来光…4時前はガスっていたので、大日岳にご来光を見に行くのは諦めました。朝食直前に外に出ると、ちょうど朝日が雲のかかった剱岳と奥大日岳西尾根の間に見えました。動画も撮りましたが、この直後に雲に隠れてしまいました。ラッキーでした。
1
102大日小屋朝食…5時半から朝食です。青菜は漬物でした。ひじきの煮物が減っているのは気のせいではありません😅スクランブルエッグ？にはグリーンピースや玉ねぎ、ベーコンなどが入っており、薄味でした。デザートはみかんゼリーです。ご飯とみそ汁はお代わりしました。
1
103シモツケソウの仲間…高山種のアカバナシモツケソウはもっと色が濃いようです。コシジシモツケソウは托葉が大きいそうですが、そこまで見ていませんでした。同じ種類だろうと思いますが、何度か見かけました。
1
108渡渉点…岩の上をちょろちょろと水が流れています。水深はごく浅く1cmもないかもしれませんが、靴底を濡らさないと歩けません。ここで水を汲んでスポーツドリンクの粉末を溶かしました。
1
111渡渉点より鏡岩…振り返ると北方面に左奥に鏡岩＜写真105,106＞、手前に歩いてきた道が見えました。ここもちょろちょろ流れですが、大きな岩の間に隙間があるので、増水時に足元が見えないと危険だと思います。
1
112イワイチョウ…直径2cm程の花と丸い葉は特徴的でわかりやすいです。新室堂乗越への道や稜線上でもたまに見かけましたが、花はほとんど終わっていました。さすがにこの周辺では度々花が見られましたが、多くてこの程度でした。
1
114ベニヒカゲ…代表的な高山蝶で、クモマベニヒカゲよりもオレンジ色の斑点が少ないです。木道を歩いていると、何度も見かけました。これほどたくさん見たのは初めてです。
1
116オオコメツツジ…直径1.5cm程の花はコメツツジに似ていますが、葉には3本の葉脈が目立ちます。花数は少ないのですが、周辺で何度も見かけました。
1
117木道が続く大日平…前方をパチリ。傾斜のない木道の両サイドにササなどの低い植物が茂って広々としています。あいにくの曇天ですが、気持ちよかったです。
1
118イワオトギリ？…直径2cm程の花です。萼に黒斑がありオトギリソウに似ていますが、葉に黒点が散らばっており、標高からするとイワオトギリかもしれません。
1
123ハクサンオミナエシ…直径5mm程の花はオミナエシに似ていますが、葉はモミジのように裂け、花の付け根が丸くふくらみます。この1株だけでした。
1
133称名橋の上より称名滝…上から70m、58m、96m、126mでトータル350mの落差からなり、日本一の高さを誇ります。動画も撮りました。右にあるはずの幻の日本一高い滝・ハンノキ滝は涸れていました。
2
139「レストハウス称名」ビーフカレー…称名滝探勝バスの待ち時間に昼食をとることにしました。皿の直径は30cmと予想以上の量でした。牛肉は味がしっかりしており、ほどよくピリッと辛いルーもおいしかったです。
1
140「レストハウス称名」牛丼…直径18cmの丼です。これも牛肉の味がし、少しかためのマロニー？入りでした。卵黄を崩して混ぜて食べました。わかめ風味の強いみそ汁？はすまし汁のようにあっさりで美味でした。
1
141悪城の壁…称名滝探勝バスの車内より左側に見えました。高さ500m、総延長2kmの大規模な岩壁は溶結凝灰岩で形成されています。ヘリポート越しに見えるこの辺りが、もっとも迫力があります。車内放送はなかったので、知らなければ見落とすかもしれません。
1
142立山駅ホームに入る列車…立山駅売店を出て千寿ヶ原駐車場に向かって歩いていると、ちょうど列車が立山駅に入ってくるところでした。ホームを見下ろしながら動画を撮りました。
1
143すいーとぽてとたるとけぇき＆メープルクリームパンケーキ＆雷鳥の里…雷鳥の里（撮る前に3つ食べちゃいました）のみ立山駅売店で購入しました。ウエハースとクッキーの間のような薄い生地でミルククリームをサンド。万人受けする立山土産の定番です。レストハウス称名で購入した2つのうち、「すいーとぽてとたるとけぇき」はかすかに塩気のある素朴な風味のタルト生地に甘さ控えめのサツマイモペースト。メープルクリームパンケーキは、メープルシロップがしみ込んだ甘めの生地でミルククリームをサンド。
1
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
手袋（防水加工）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
着替え
|
|---|
感想
【剱岳は見て楽しむ山！と実感させてくれる大日三山稜線歩き】
今回の山行は、立山室堂を起点に奥大日岳、中大日岳、大日岳の大日三山を経て称名滝に下るコースを1泊2日で設定しました。前日は立山信仰の拠点・立山町岩峅寺（いわくらじ）の史跡を巡り、立山山麓スキー場極楽坂エリア近くにある「山の宿やまびこ」に宿泊しました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7149668.html
この日は台風5号が東北を横断すると予想されていましたが、富山市や立山町の天気予報は曇りで風もそれほど強くなさそうでした。なんとか行けそうだと判断し、万が一天候が悪化したらケーブルカーが運休する前に麓まで下りる覚悟で出発。
立山駅に近かったので、チェックアウトから数分後の6時10分には立山駅前に到着し、千寿ヶ原駐車場に駐車。
立山駅から美女平までのケーブルカー、美女平から立山室堂までのバスについては数日前にWEB予約をとりました。予約していた7時10分発の臨時便には2分前に乗車、スマホは大丈夫でしたが、連れのGPSの起動は間に合わず、エラーを起こしました。ケーブルカー内はぎゅうぎゅう詰めで視界も悪く、今回は写真なしです。
美女平駅ですぐに立山高原バスに乗り換え。全員着席義務があるので確実に座れますが、左側のほうが見どころが間近で見られます。雨の山行を覚悟していましたが、滝見台＜写真03＞から10分程進むと、急に晴れてきました。南西方面の雲海＜写真04＞に連れが思わず「なんじゃこりゃ。」車窓からはこれから登る予定の大日三山や剱岳など周辺の山々＜写真05〜08＞がよく見えました。
8時6分には立山室堂で下車、スポーツドリンクの粉末を入れた水筒に室堂ターミナル前にある立山玉殿（たまどの）の湧水＜写真09＞を入れ、計4リットル分持って行きました。連れのGPSはバス車内でもログがとれなかったので、ここで起動しました。
盆休みにたくさんの方が訪れる山域ですが、立山室堂から立山を訪問する方々が圧倒的に多いです。また、この前日の記録でも紹介した剱岳も近年は登攀しやすくなっており人気があります。それに比べて大日三山は、登山者が比較的少ないこともあり、行き交う人に気を遣うこともなく、純粋に立山山系の自然をゆっくりと楽しむことができます。
立山室堂から雷鳥沢キャンプ場までは何度か渋滞したためかなりゆっくり歩きました。今年は猛暑で開花が早かったのか、例年よりも花が少ないように感じましたが、予想外の快晴の下、絶景を楽しみました。
浄土橋＜写真29＞を渡ると急に人がいなくなりました。新室堂乗越で稜線に出ると、全体的に傾斜が緩やかなので歩きやすく、絶景を楽しみながら歩けました。北西方面には奥大日岳最高点峰＜写真37＞、南方面には地獄谷越しに浄土山＜写真36＞、そして、北東方面には剱岳＜写真39＞など、立山山系を代表する名峰がクリアに見えました。
特に剱岳は、稜線を西に進むにつれ、少しずつ見え方が変化し、それに加えてガスのかかり具合が微妙に変化していきました。これに時間による環境の変化も加わり、午後5時半頃の剱岳＜写真99＞と翌日午前5時半頃の剱岳＜写真101＞があまりにも対照的で神々しく映りました。剱岳がこれほど美しく神秘的な山だと感じたのは初めてでした。大日三山の稜線は剱岳の山容の魅力を最大限に引き出す格好の展望コースでした。
ちなみに、大日三山の稜線は高低差も少なく比較的安全なルートですが、尾根続きの剱岳と立山本峰（富士ノ折立、大汝山、雄山）は遭難者が多く、この時期は注意が必要です。特に、剱岳および前劔頂上付近、剱岳早月尾根、立山の雄山付近で遭難事故が例年、多発します。
夏や紅葉の時期は立山室堂で宿泊予約を取るのが難しく、今回の我々のように一日で立山駅からこれらの山までアプローチする方もたくさんおられますが、一気に高度を上げると、標高3,000m前後の山では、酸素が少なく高山病の危険性が高まります。それに加えて、水場のない稜線で一日中、直射日光を浴び続けていると、熱中症の危険性も高まります。夏登山の遭難の多くは、この2つが要因となり、突然倒れたり、不意に転倒し滑落するなど、意識障害に伴う事故が多いような気がします。
大日三山縦走中は、2人でのべ3リットル分のスポーツドリンクをこまめに補給し、長袖長ズボンで肌の露出を避け、つばの大きな帽子で後頭部に直射日光を当てないようにするなど、遭難の要因をできるだけ回避しました。日焼け止めを塗り忘れたため、手首から先だけが日焼けで赤くなり「鉄腕アトム状態」でしたが、腫れ上がって「もみじまんじゅう状態」にはならずにすみました。
ガスった時間帯があったことも幸いし、この日は7時間余りにもおよぶ山行にもかかわらず、なんとか体調を崩すことなく無事に終えることができました。それは次項以降でふれるこのコース上で見られた生物たちの癒やし効果も大きかったと思います。もっとも、下山後に太ももとふくらはぎがかなり痛みましたが・・・😰
【お花畑を満喫できる花の百名山・奥大日岳】
今回のコース上で稜線のほぼ中間点に標高2,606.1mの奧大日岳＜点名：奥大日＞があります。ちなみに、奥大日岳＜写真55〜58＞の東南東に位置する標高2,611mの奥大日岳最高点峰への道は廃道となっていました。
奥大日岳は「日本二百名山」かつ「花の百名山」のひとつです。特に奥大日岳最高点峰から奥大日岳までの稜線は期待以上のお花畑状態でした。それまではこの山域の名物チングルマ＜写真47＞は、ほぼ咲き終えていましたが、このエリアだけは、まだたくさん開花していました。また、ハクサンフウロ＜写真52＞などの花を広範囲にわたり、断続的に観賞することができました。
稜線上は標高が2,500m前後なので高山植物が多かったのですが、翌日、最終的には標高1,050mまで下ると、岡山県の1,000m前後でも見られるような花もたくさんありました。北アルプスでは珍しく、低山から高山に咲く多種多様な花を観賞することができ、とてもラッキーでした。ここまでは、今回の山行のメインテーマはこの花見だと思っていましたが・・・＜次項へ＞
【人前に現れたライチョウ親子】
奥大日岳＜写真55〜58＞を過ぎると、そのうちに稜線がガスに覆われ、剱岳をはじめ周囲の山々の展望が効かなくなりました。すると、晴天（ガスがない）時には猛禽類から逃れるためにハイマツや草原の中に身を潜めているはずのライチョウが、前方少し右側の茂みからのぞいていました。よく見ると、小さな頭が3つ、もぐら叩きのようにピョコピョコ。なんと、親子＜写真70＞でした。
ライチョウは、日本での生息数が2000年代には推定2,000羽前後となり、絶滅危惧種に指定され、国の特別天然記念物でもある貴重な鳥です。国内で生息しているのは、新潟県と長野県の境に連なる頸城（くびき）山塊と北・中央・南アルプスとされ、2009年に白山で発見されたときには大きな話題となりました。ちなみに、世界のライチョウの分布南限は南アルプスのイザルガ岳といわれており、奥大日岳は国内分布北限に近い場所に位置します。
目の前のライチョウ親子は、そのうちに草をつつき始めました。すぐに男性が追いつかれ、後ろにいた連れと一緒に茂みのライチョウを観察。これでおしまいかと思いきや、なぜか、母鳥が登山道に出てきて砂浴び＜写真71＞を始めました。
親子そろって歩き始めると、男性は休憩するとのことで、少し戻られましたが、はぐれた幼鳥がいるらしく、母鳥＜写真72＞は立ち止まってキョロキョロ。1.5mの距離で見つめ合ってしまいました😅その間、連れに呼び戻された男性が1羽だけ茂みにいた幼鳥を発見。幼鳥は3羽でした。
ライチョウに限らず、子供が複数いると必ずビリの子だけがかなり遅れをとり、しかも途中で勝手に道草を食います。名付けて「ビリーの法則」。取り残されていることにやっと気づいたビリーは、茂みから飛び出して斜面を全力疾走。しかし、小さな幼鳥にとって、3〜4mはなかなかの距離。疲れ果てたビリー＜写真73＞は合流前に休憩。
男性も再び休憩に戻られ、我々だけになると、親子そろって登山道を歩き始めました。その姿＜写真74＞は、まるで我々を先導しているかのようでした。ライチョウペースだとかなり時間がかかりそうだと思っていると、そのうち端によけてくれたので、いったん追い越しました。しかし、しばらくすると、追い越したはずの母鳥がなぜか再び目の前に。しかも、幼鳥たちまで。うーん、ライチョウよりもスローペースだったとは😅母鳥は岩の上で敵が来ないか見張り＜写真76＞、幼鳥たちはハイマツ帯の中をごそごそしながら、少しずつ母鳥の元に近づいていきます。今度こそ、親子は我々から離れ人目につきにくい場所に移動してくれたおかげで、安心して先に進めました。
天候の変化がもたらした偶然の出会いでしたが、この山域で最も会いたかったライチョウと楽しいひとときを過ごすことができました😍一方で、これまでの絶景とお花の印象が一気に吹っ飛んでしまいましたが😅
【日本海よりも魅力的である広大な雲海とまさかの虹】
この日の事前の天気予報では、麓は比較的天気がよく、立山室堂を含め山岳エリアは雨か曇りの予報となっていました。雨の山行を覚悟していましたが、美女平からバスに乗り、樹林帯を抜けて弥陀ヶ原辺りまでくると、前述のとおり、雲海が視界に入ってきました。
結局この日は、麓は曇りか雨で標高2,000m以上の山岳地帯はほぼ一日快晴という予報とはまったく逆の気象状況となりました。日が暮れるまで雲海は消えませんでした。一日中雲海を見られたのは今回が初めてです。まさにこの日は一日中ずっと天空を歩いているかのようでした。
この雲海は大日三山のみならず、夕方、大日小屋前から見えた剱岳＜写真100＞や白馬岳＜写真97＞などの3,000m近い名峰を、まるで大海原に浮かぶ島のごとく際立たせていました。特に周囲のガスがめまぐるしく変化する剱岳はまさに七変化でした。
大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）にチェックインした後、ザックを置いて大日岳＜写真88〜92＞に向かいました。周辺はガスでみられる範囲は限られていましたが、やはり雲海＜写真92＞が見られました。
満足して引き返しかけると、北東方面に虹＜写真90＞が😮慌てて頂上に戻りました。ほぼ一日中晴れていたにもかかわらず虹が現れたのには、非常に驚きました。この日はパリ五輪が開催中でしたが、自分の頭の中では札幌五輪のテーマ曲でトワ・エ・モワが唄った「虹と雪のバラード」が流れていました。さらには、天地真理さんの「虹をわたって」の冒頭の「虹の向こうは晴れなのかしら」というフレーズが頭をよぎり、「そんなわけ・・・ほんまやっ！」と、ひとりツッコミ😅
標高約2,000mを境に上と下でまったく異なる環境の中を行き来したことで、改めて自然の奥深さと神秘を感じました。また、翌朝の剱岳と奧大日岳＜写真55〜58＞の間に生じた雲海上の日の出シーン＜写真101＞も見応えがありました。
ちなみに、翌日はずっと曇天で大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）から雲の下まで下りると天候はさらに悪化し、下山後に入浴した「立山山麓温泉 立山国際ホテル」の温泉から出てくると、外はゲリラ豪雨レベルの大雨😱しばらくロビーで待機していたのですが、雨が弱まる気配なし。意を決して駐車場まで猛ダッシュの甲斐もなく、全身びしょ濡れで額から雨がタラ〜。さらには、車周辺が水深3cm程になっており、連れは運動靴の中までびしょ濡れ😫せっかくの入浴が台無しで水を滴らせながら富山市方面へ。なぜかすぐに雨はやみ、乾いた路面に拍子抜け。
このように、山の天気は本当に読みにくいのですが、もしも、今回の山行中に雲の高さが3,000mまで上がってきたり、積乱雲（雷雲）のように垂直に発達する雲が発生していたらどうなっていただろうかと思うと、総じて今回は天候にはとても恵まれたと思います。
【ランプとギターの宿「大日小屋」】
宿泊した大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）の宿泊客は、大部屋に20人程でした。（設備など詳細は＜周辺情報欄＞参照。）
17時の夕食＜写真95＞前後は剱岳などの展望を楽しみ、19時前にはギター演奏があるらしいと小耳に挟んだので食堂へ。ランプだけをともして薄暗く雰囲気の変わった食堂で生演奏が始まりました。
ご主人の本職がギター制作のため、海外からのお弟子さんが住み込みでバイトしながら修行されるようです。今回はドイツの方の演奏の後、ご主人が自作の曲？2曲を弾き語りされました。ちゃんとオチもついた歌詞に一同、拍手喝采でした。
しばらく部屋で過ごし、消灯は適当にやって20時頃には各自就寝。
翌朝、3時40分頃にはガスっていたので大日岳頂上＜写真88〜92＞でのご来光は諦め、4時半頃起床。5時半からの朝食＜写真102＞直前に外に出てみると、雲がかかった剱岳と奧大日岳＜写真55〜58＞の間に生じた雲海上に日の出＜写真101＞が見られました。慌てて動画も撮りましたが、直後に見えなくなったので本当にラッキーでした😊
【曇天の中、称名滝へ下山】
大日小屋（＜写真94〜102＞撮影地点周辺）から称名滝＜写真133〜136＞方面への下山道は、予想よりも整備されて歩きやすく、下りが苦手な連れもゆっくり歩けば大丈夫でした。ただし、沢の増水や大雨で悲劇が起こる可能性があります。渡渉点は足元が水没することがあるようですし、無事に下山できたとしても、大雨時には称名滝探勝バスが運休し、立山駅まで舗装道路8kmを歩かなければなりません。前日に東北を横断した台風5号の影響でそうなりはしないかと、連れは行く前からかなり心配していました。幸い、恐れていた夜中のゲリラ豪雨もなく、予定通り称名滝へ下山することにしました。
しばらくは石埋まり道で、標高2,130m辺りから何度か渡渉します。水深はごく浅く1cmもないかもしれませんが、靴底を濡らさないと歩けません。傾斜がほとんどないのが救いですが、増水時は完全に水没しそうです。沢の水はどこでも汲めそうでした。標高1,980m辺り＜写真111＞が最後の渡渉点だったと思います。
標高1,850m辺りから木道が始まり、周辺はササなどが茂って広々としており、あいにくの曇天でしたが、歩いているだけでも気持ちがよかったです。数は少ないですがイワイチョウ＜写真112＞などの湿地の花を楽しみながらのんびり歩きました。
大日平を過ぎ、標高1,560m辺りから鎖場やハシゴが始まります。基本は階段状に削られた岩盤や土道で、たまに小石が埋まっていますが気を付ければ滑りません。ただし、下りが苦手な連れがゆっくり歩いたため、大日岳登山口に到着したのは11時、ちょうど称名滝探勝バスが発車した頃でした。
【日本一落差のある称名滝で始まり、称名滝でフィニッシュ】
行きがけに美女平から立山室堂まで立山高原バスを利用しました。途中、「滝見台」という所で停車しました。ここは称名滝が見えるポイントです。おぼろげながらも、絹のように流れる称名滝＜写真03＞が辛うじて見えました。
称名滝は国指定の名勝および天然記念物、日本の滝百選、日本三大名瀑、日本の音風景100選に指定されており、落差は350mもあり日本一といわれています。名称は法然が滝の轟音を「南無阿弥陀仏」という称名念仏の声と聞いたことに由来すると伝えられています。
この称名滝のある称名川は立山を源流とし、大日三山とほぼ平行して流れており、称名滝以外にもいくつかの滝があります。大日平山荘近くの展望所からは、不動滝＜写真115＞が見えました。落差90mもある大滝なのですが、近くに称名滝があるので平凡に思えました。しかし、滝の下部の凸状の岩の上を流れる水がとても美しく印象的な滝でした。
そして、大日岳登山口に出てくると、称名滝まであと数百メートルです。すでに轟音が響き渡っており、期待が膨らみました。ちなみに、称名滝だけを見に来ていた観光客が多数おられましたが、なんと駐車場から滝まで1.3�劼發△襪修Δ任后�
いよいよ称名橋の上から滝＜写真133＞を望むと、ミストシャワーで打ち水効果なのか涼しく感じました。水量は夏にしては多く感じられ、想像以上に迫力がありました。階段を上って展望台途中にある広場のベンチからアングルを変えて見ると、一番上の段＜写真135＞が見えたり、一番下の段＜写真136＞が見えたりします。
称名滝の隣には水量が多いときにしか見ることができないハンノキ滝がありますが、今回は涸れていました。この滝はネハンの滝ともいわれ、水量が多い日のみ見られるので、滝として認定されていません。ところが、出現すると、その落差は500mにもおよび、幻の日本一の滝といわれています。
ハンノキ滝は残念でしたが、称名滝ウォッチングを十分楽しんだ後、「レストハウス称名」をゴールとしました。少し西に下りて称名平休憩所のある称名平駐車場から称名滝探勝バスで立山駅まで移動しようとしましたが、次の13時10分の便まで1時間半程あったので、「レストハウス称名」でビーフカレー＜写真139＞と牛丼＜写真140＞を食べました。どちらもボリュームがあり肉もおいしく、ここで昼食をとってよかったです。また、バス代は2人で1,000円でしたが、100円玉も1,000円札もないことに気がつき、ここの売店で土産物＜写真143＞を購入しました。
称名滝を山行のゴールにしたのは大日三山コースならではでした。それまでも驚きの連続でしたが、日本一の滝で感動のフィナーレとなりました。今回は幸運に恵まれ過ぎ、これで運が尽きたような気がして少し怖いです😅
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
奥大日岳の最新記録
大日岳の最新記録
中大日岳の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する