八ヶ岳〜杣添尾根から横岳・硫黄岳、桜平へ


- GPS
- 17:57
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,309m
- 下り
- 1,233m
コースタイム
横岳登山口(別荘地最奥)07:20-南八ヶ岳林道07:40-万歩計による中間地点(という標識)09:12-11:55三叉峰下分岐12:00-12:13石尊峰12:18-12:35日ノ岳13:45-三叉峰下分岐14:27-14:45横岳奥ノ院15:03-16:02大ダルミ(硫黄岳山荘)
2日目:
大ダルミ(硫黄岳山荘)04:05-04:34台座ノ頭(ご来光)05:10-05:42横岳奥ノ院07:00-07:50大ダルミ08:00-08:33硫黄岳09:30-10:45夏沢峠10:55-11:25オーレン小屋11:30-12:30夏沢鉱泉12:45-13:20桜平
※花や景色の写真を撮りながらのんびり歩いていたので、かなりゆっくりです。
※特に硫黄岳から桜平の間は膝痛が出てしまったため、コースタイムの約2倍かかってしまいました。
天候 | 18日午前:快晴 午後:諏訪側ガス、佐久側晴れ 夕方:全体的にガス 19日下山するまで快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
桜平:下山予定時刻を伝えて迎えに来てもらいましたが、大幅に下山が遅れたのに連絡できず、心配をかけることに・・・。 桜平は谷あいのため、携帯が通じにくいようです。ドコモ推奨。(夏沢鉱泉の方談) |
コース状況/ 危険箇所等 |
杣添尾根: ・登山ポストは駐車場がある登山口にあり。 ・全体的に一定の斜度で歩きやすかったです。森林限界を越えるまで展望はほぼありません(時折小海方面や富士山が見えるくらい)。植生の変化がはっきりしているのでそれを見ながら歩くと楽しめます。 ハイマツ帯に出るとすぐ上に稜線が見えるものの、ここから斜度がきつくなってなかなか着かなかった・・・。でも景色は抜群。 ・国土地理院の地形図でも登山地図でも登山道はずっと尾根線上になっていましたが、実際は広葉樹林帯に入ったあたりから尾根の北側をトラバースしていました。ハイマツ帯に入ったところで再び尾根線上に戻ります。 横岳縦走: 三叉峰〜日ノ岳は往復、奥ノ院〜大ダルミは1往復半したので、それぞれの向きの印象を比較してみます。 なお日ノ岳から地蔵仏の間の1枚岩の鎖場までは行っていません。(その直前で引き返し) 三叉峰〜日ノ岳の鎖場はどちらからでもほぼ同じ難易度で、あまり危険は感じませんでした。 ただし鉾岳を巻くところの鎖場は途中で曲がっていて見通しが悪いので、鎖場途中で逆方向からの登山者に出会わないように注意が必要です。(特に北上する場合) 奥ノ院北側直下の鎖場は、頂上からの最初の鎖のポールに1本ゆるんでいるものがあるので注意。(下から2本目だったと思う)次の鎖&はしご&橋?で佐久側に回りますが、これを使わず尾根沿いにもう少し北に進んだところのはしごを使ったほうが楽かも。(硫黄岳方面から来る場合は、諏訪側から佐久側に回り込んですぐにあるはしご) その北側がカニの横ばいです。1:諏訪側に降り、2:また佐久側に出て、3:さらに諏訪側へ。(北上の場合) ここは1:の部分がすぐ下が絶壁なので怖いです。南下する方が北上するより怖いと感じました。急に絶壁に出るせいか私が右利きなせいかわかりませんが。 (1回目北上:平気、2回目南下:怖い〜、3回目北上:あれやっぱり平気だ) 2:の佐久側は岩肌に鎖がついていますが、その直下に普通に歩ける幅3〜40cmの土の道があるので、そこを通ったほうがずっと楽です。 硫黄岳: 爆裂火口の縁に、ロープが渡されて近寄れないよう(覗き込めないよう)になっていました。 つい最近の処置のようです。 硫黄岳山荘での自炊: 土間の一角に机といすがあります。が、喫煙所と兼用のうえ、詰めても6人くらいしか入れません。 混んでいてなかなか空きそうになかったので外のテラスに行きましたが、風が強くて寒かったです。 混んでいるときに雨だとかなりきつそうです。 硫黄岳山荘泊まりのご来光: ご来光そのものは山荘前からも見られます。 が、30分くらい歩いて台座の頭の南側の稜線まで出ると、富士山、南・中央・北アルプス、御嶽山、乗鞍、後立山連峰、奥秩父などぐるっと見渡せました!見えないのは赤岳だけ(笑)。 山荘の方によると、一番のオススメはやはり奥ノ院だそうです。でも夜明け前に鎖場・・・。 花について: 硫黄岳山荘のHPの登山4日前に更新されたものにチョウノスケソウが咲き始め!とあったので、満開のチョウノスケソウを夢見て日ノ岳まで行きましたが、すでにほぼ終わりでした。ウルップソウやハクサンイチゲもほぼ終わり、全体的にちょっと寂しい感じに。残念。 コケモモ、台座の頭から硫黄岳山荘のコマクサ、硫黄岳山頂のミヤマダイコンソウは満開でした。チシマギキョウはつぼみがふくらんでいる状態。 硫黄岳山荘の高山植物観賞コースはほとんど何も咲いていませんでした。 天気がよかったので展望のいい夏沢峠周りで降りてしまいましたが、赤岩ノ頭からオーレン小屋に向かうルートでは樹林帯に入ったところで黒百合がまだ期待できるとのことでした。(直登を降りきってすぐの林の下ばえをかき分けると咲いているそうです) |
予約できる山小屋 |
オーレン小屋
|
写真
車で行ける一番奥まで送ってもらいました。
駐車はできないのでマイカーの人には向きませんが、タクシー利用ならここまで行けるのではないでしょうか。
ここにも登山口の標識があります。(写真忘れました)
7:20出発。
11:50通過。
この辺りのハイマツ帯にはハクサンシャクナゲの木がたくさん!でも花は少なかったです。
他にはコケモモやミヤマダイコンソウも出てきました。
この1枚に写っているだけでもウルップソウ、ミヤマシオガマ、イワベンケイ、オヤマノエンドウ、ミヤマミミナグサ、イワオウギが。
これでチョウノスケソウがピークだったならなあ・・・。
一枚岩の鎖場の上部で、かなり広めの広場になっています。前後が鎖場に挟まれているので、休憩する人多数。
この右手から回り込んで行った先が、地蔵の頭に続く一枚岩の大下りになります。
私は今日はここまで。
グリーンロープがあり入れません。が、入って写真撮っている人がいました(>_<;)
生えてないところを歩くから平気、って。
今は何も生えてなくても、別の時期には咲いているかもよ〜。
他にこの場所にはハクサンイチゲ(終了)、ムカゴトラノオなどが見られました。
6月にはツクモグサが一番咲く場所だそうです。
1時間以上赤岳待ちをしましたが、結局ガスが取れないので、硫黄岳山荘に向かうことに。
13:45出発。
キバナシャクナゲ、見てみたいです。イワウメも多そう。
唯一ここだけで見つけたタカネサギソウ。
他に咲いていたのはナナカマド、ムカゴトラノオ、ムシトリスミレ、コケモモ。
ほとんどの人が諦めて小屋に戻ってしまいました。
風の中30分近く1人でねばっていると、突然雲が割れてこんな残照を見せてくれました〜!
感動。
中央アルプスまでくっきり。
この後桜平までずっとコースタイムの2倍というスローペースになりました。
夏沢峠から見上げた爆裂火口。こうして見ると本当に垂直の壁のようです。
感想
去年、五竜〜唐松の縦走で痛めたひざがなかなか治らず、ずっと山からご無沙汰でしたが、ついに我慢できずに登ってしまいました。
10年ぶりの八ヶ岳です。
トレーニングは高尾山2往復を1回だけ。大丈夫か、自分。
目的は横岳のチョウノスケソウ!ということで、入山地を美濃戸にするか海ノ口にするかでぎりぎりまで迷いましたが、美濃戸のアブと、梅雨のラストスパートで増水した南沢の丸太渡渉がいやで、杣添尾根に。
結果的には(今の私には)正解でした。
ちなみに横岳山頂で美濃戸から上がった人と話しましたが、やはり大量のアブにたかられ続けて大変だったそうです。
18日は登りがずっとピーカンだったため、とにかく暑い!
頭がのぼせたようになって大変。もっと早く出発すべきでした。
杣添尾根は単調でつまらないという人にも会いましたが、私は結構好きかも。
アブもいないし(笑)。
日ノ岳に行くのに三叉峰にザックをデポしようか迷いましたが、結局全部持っていきました。これも膝にはよくなかったかもなあ。
食事はいつもの通り自炊。
アルファ米を買いに行く時間がなかったので、夕食は早ゆで3分のマカロニと、オーマイのまぜるだけパスタソース(ガーリックトマト)にしてみました。このソースは1人分42g弱とかなり少量なのによく伸びてGOOD。しかも美味しかったです。
マカロニの方はやっぱり高度のせいか、ゆであがるのに倍以上かかりました。
少なめのお湯で2回に分けてゆでて、ゆで汁はオニオンスープに。トマトソースで真っ赤な食器もすすげて一石二鳥。
19日、またもや全ての荷物を持って奥ノ院をピストンしてから硫黄岳へ。
硫黄岳の頂上で、展望のいい夏沢峠周りと、黒百合の群生が見られる「はず」の赤岩ノ頭周りのどちらにするか激しく悩んで時間を取られました。
結局、確実性のあるほうを選んでしまいましたが(硫黄岳山荘の人にも勧められたし)、爆裂火口が下から見られたので崖マニアとして後悔はありません(笑)。
ただし黒百合は赤岩ノ頭直下に咲いているそうで、体力と時間(1時間くらい?)があればピストンも可能でしょう。
夏沢峠から桜平までは、下りならスキップしても歩けそうなくらい、なだらかで気持ちのいい道。苔に覆われた林床に日が射し、本当に美しい森でした。
なのに、膝が痛くて痛くて周りを見る余裕もなくす始末。
時々意識して見るようにしましたが、苔好きにはたまらないです。
メモリ不足で写真も撮れず、ここが十分楽しめなかったのが残念でなりません。
今度来る時も晴れとは限らないのにな〜。
でも、でもツクモグサを見に、また行きます!!(今回群生ポイントもわかったし!)
初ヤマレコで読みづらいところがあったらすみません〜。
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