【那須五峰周回作戦】三本槍岳・朝日岳・茶臼岳・南月山・黒尾谷岳【丙52.6】

2015年09月12日(土) [日帰り]

• GPS: 11:01
• 距離: 28.4km
• 登り: 2,159m
• 下り: 2,149m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:25
• 休憩: 1:33
• 合計: 10:58

5:05 北温泉手前駐車場
5:09 5:09 北温泉
5:46 5:46 スキー場分岐下手
5:58 5:59 マウントジーンズスキー場分岐
6:58 6:58 三本槍岳・中の大倉尾根・北温泉分岐
7:15 7:30 三本槍岳
7:51 7:51 三本槍岳・中の大倉尾根・北温泉分岐
7:59 7:59 清水平
8:16 8:21 1900m峰
8:25 8:28 熊見曽根
8:33 8:33 朝日の肩
8:39 8:47 朝日岳
8:52 8:52 朝日の肩
9:12 9:12 恵比寿大黒
9:20 9:25 峰の茶屋跡避難小屋
9:27 9:27 硫黄鉱山跡
9:43 9:43 お釜口
9:51 9:59 那須岳
9:59 9:59 山頂口
10:07 10:07 大岩
10:16 10:16 牛ヶ首山頂分岐
10:18 10:24 那須ロープウェイ山頂駅
10:27 10:27 牛ヶ首山頂分岐
10:39 10:39 高雄口
10:43 10:46 牛ヶ首
10:55 10:55 日の出平
11:11 11:14 南月山
11:52 11:59 黒尾谷
12:43 12:50 南月山
13:07 13:08 日の出平
13:21 13:21 牛ヶ首
13:22 13:25 姥ヶ坂
13:26 13:26 牛ヶ首
13:30 13:30 高雄口
13:41 13:41 牛ヶ首山頂分岐
13:44 14:02 那須ロープウェイ山頂駅
14:06 14:06 牛ヶ首山頂分岐
14:17 14:17 高雄口
15:17 15:17 湯本・弁天温泉・牛ヶ首分岐
15:33 15:33 登山口
15:40 15:40 弁天温泉バス停
15:43 15:43 弁天吊橋
15:50 15:50 北温泉入口
16:03 北温泉手前駐車場

天候

晴れ後曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駒止の滝駐車場

コース状況／危険箇所等

中の大倉尾根：ゆるやかな傾斜で登りやすい。直前までの雨で最初は階段が滝状態。
三本槍〜清水平：若干泥濘があるものの歩きやすい低木帯。
清水平〜茶臼岳：火山岩のごろつく稜線。朝日岳〜避難小屋間は急な傾斜でもあり注意。
牛ヶ首〜南月山：低木帯を過ぎると、風の通る砂礫の稜線。
南月山〜黒尾谷岳：あまり歩かれていないような感じ。
高雄口〜登山口：雨が降った直後は通らない方が良い、と思うほど道に水が流入している。

その他周辺情報

北温泉、弁天温泉、八幡温泉など

写真

9/12 4:51

払暁

9/12 5:07

駐車場を出発。

9/12 5:11

北温泉

9/12 5:13

簡易な橋を渡る。

9/12 5:13

凄まじい水量。よく橋が流されないものだ。

9/12 5:26

日の出を迎える。階段が砂防ダム状態。

9/12 5:29

ある程度上がると水気も抜けて歩きやすくなる。

9/12 5:44

茶臼岳が見えるようになった。

9/12 5:51

傾斜が緩やかで歩きやすい。

9/12 6:00

中大倉山

9/12 6:02

朝日が射し、影がのびる。

9/12 6:04

足にちょっと変わった感覚。火山特有の？

9/12 6:14

朝日岳

9/12 6:15

前岳または赤面山

9/12 6:15

9/12 6:19

茶臼岳、朝日岳、1900m峰

9/12 6:20

三本槍は間もなくだろう。

9/12 6:22

振り返れば東に広がる那須高原

9/12 6:25

中の大倉尾根からの那須三峰パノラマ

9/12 6:45

赤面山かな。すぐそこは福島県。

9/12 6:47

三本槍岳から南に延びる稜線。風の通り道らしく、冷たい風が押し寄せる。

9/12 6:48

三本槍へガレ場の登り。

9/12 6:50

ハイマツ帯を上っていくと、

9/12 6:52

三本槍岳の前のピークに到達。

9/12 6:53

岩のピークから福島県側

9/12 6:54

岩のピークから三本槍岳

9/12 6:54

岩のピークから那須主峰部

9/12 7:05

三本槍岳へ岩のごろつく細い道を進む。

9/12 7:11

1880m峰

9/12 7:17

三本槍岳

9/12 7:18

礎石らしきもの。ここに槍を立てたのだろうか。

9/12 7:19

北方、雲の向こうに吾妻磐梯

9/12 7:21

茶臼岳を取り巻く鬼面山、朝日岳、南月山、右側麓には沼ッ原湿原

9/12 7:23

雲に若干隠れているが、男体山、女峰山、白根山

9/12 7:23

真ん中尖っているのが燧ケ岳。

9/12 7:30

三本槍岳の西〜北側

9/12 7:31

三本槍岳の南側、遠く日光まで見える。

9/12 7:45

土が流れやすいのか、雨が凄かったのか。

9/12 8:01

清水平

9/12 8:11

逆光を脱した那須高原

9/12 8:13

清水平越しに三本槍岳

9/12 8:18

1900m峰

9/12 8:20

1900m峰から南方

9/12 8:21

磐梯方面の雲が晴れてきた。

9/12 8:21

1900m峰から北方

9/12 8:26

岩の稜線

9/12 8:28

熊見曽根から隠居倉

9/12 8:29

熊見曽根から三本槍岳、1900m峰

9/12 8:31

熊見曽根から荒々しい主峰部へ。

9/12 8:37

朝日の肩から朝日岳へ。

9/12 8:41

鋭い岩峰、朝日岳

9/12 8:42

朝日岳から麓の大丸駐車場

9/12 8:43

朝日岳から茶臼岳

9/12 8:47

大きくえぐれた山肌

9/12 8:47

朝日岳から吾妻磐梯

9/12 8:47

朝日岳から那須高原

9/12 8:48

朝日岳から熊見曽根方面

9/12 8:57

朝日の肩からしばらくは要注意。

9/12 9:01

岩峰の裾をトラバースする。

9/12 9:04

細くて急な稜線を下る。風が凪いでいたので問題なし。

9/12 9:06

岩稜を振り返って1900m峰

9/12 9:09

剣ヶ峰越しに茶臼岳

9/12 9:14

これが恵比寿大黒かな。鬼とかトトロでもいけそう。

9/12 9:22

峰の茶屋跡避難小屋

9/12 9:34

山腹から上がる噴煙

9/12 9:39

茶臼岳の途中で曇ってしまった。

9/12 9:46

埋もれてしまった感のあるお釜

9/12 9:53

茶臼岳山頂到達。

9/12 9:53

気温は15℃。

9/12 10:01

三角点

9/12 10:08

晴れる見込み無しと見切りをつけて大岩経由で下る。

9/12 10:20

ロープウェイ山頂駅でトイレを拝借。

9/12 10:24

那須ロープウェイ

9/12 10:25

うーむ、天気が予報より早まっているな。

9/12 10:28

ごくたまに薄陽が射す。

9/12 10:39

牛ヶ首へ。

9/12 10:45

牛ヶ首

9/12 10:49

牛ヶ首から南は低木が増える。

9/12 10:57

日の出平

9/12 10:58

以後、雲って展望が無くなったので代わりに花やキノコ等を。

9/12 11:02

9/12 11:04

9/12 11:09

風の強い溶岩の稜線

9/12 11:13

南月山

9/12 11:19

那須五峰の最後、黒尾谷岳へ。

9/12 11:20

9/12 11:22

9/12 11:23

9/12 11:33

あまり歩かれていないのかしら。

9/12 11:39

9/12 11:48

木の根が縦横無尽に走る。

9/12 11:54

五峰の中で最もこじんまりとした黒尾谷岳

9/12 12:11

9/12 12:13

9/12 12:35

雲はさらに濃くなる。

9/12 12:36

9/12 12:46

再度、南月山

9/12 12:59

道筋は確りしているので簡単にロストはしないはず。

9/12 13:01

9/12 13:09

日の出平

9/12 13:11

9/12 13:13

9/12 13:17

基本、なだらかな稜線だが、岩の積み重なる箇所も若干。

9/12 13:19

9/12 13:23

牛ヶ首に戻ると霧が薄れていた。南ほど霧が濃いようだ。

9/12 13:27

姥が坂の無限地獄

9/12 13:34

再度、ロープウェイ山頂駅へ。

9/12 13:42

9/12 13:50

比較的最新の登山道状況

9/12 13:57

山頂駅で水分、塩分と暖を確保。

9/12 14:08

いよいよ下山だ。え、ロープウェイ？何それ？

9/12 14:11

岩だらけの茶臼岳

9/12 14:19

高雄口から下る。

9/12 14:20

む、道が・・・。これは難儀しそうだ。

9/12 14:27

9/12 14:39

道が沢に。かなりの急流だ。

9/12 14:39

【比較】こちらが本当の沢。ベンチが木道に見えた。

9/12 14:44

まともに歩けないほどの水量だ。

9/12 14:48

幸い、その後すぐに沢から遠ざかる。

9/12 14:49

雲の下に出た。

9/12 14:58

寸断されたパイプ

9/12 15:16

沢の渡渉。ここは立派な橋があるので大丈夫。

9/12 15:17

水場

9/12 15:19

スキー場分岐

9/12 15:22

階段が出てくればもう立派な人里だ。

9/12 15:29

よく分からないが私有地なのはわかった。

9/12 15:34

無事下山。

9/12 15:34

9/12 15:42

弁天温泉バス停

9/12 15:42

名残を惜しむ。

9/12 15:45

弁天吊橋

9/12 15:46

渡った後に振り返り。

9/12 15:49

道がいかにも遊歩道的になった。

9/12 15:51

自然研究路を出る。

9/12 15:52

出ると、そこは北温泉入口。

9/12 15:53

上を見上げると申し訳程度に青空が残っていた。

9/12 16:05

駒止の滝駐車場に帰還。

9/12 16:09

駒止の滝

9/12 16:09

良い山行だった。晴れている時にまた来ることもあろう。

撮影機器：

サイバーショット DSC-WX200 SONY

感想

narodniki

栃木に用のあった週末、土曜が晴れそうだったので那須岳散策を組み込む。
折りしも大災害をもたらした豪雨の直後となってしまったが、天候は落ち着くと見て予定通り出発。満天の星空の下眠りに就いた。

那須と言えば日光と並ぶ名所だが静かな朝を迎える。東天に旭日を期待し、駒止の滝を横目にまずは北温泉へ。落ち着いた感じの温泉旅館手前で川を渡るが、結構な水量だ。その他人事だった水量もすぐに自らのことになる。あちこちから水が噴き出し階段状の道は滝と化す。これは進行が大いに阻害されるのではと危惧したが、ある程度高度を上げると水が抜けたようで落ち着いた道となる。中の大倉尾根はアプローチこそ長めだが、傾斜が緩やかで歩きやすい。後半には視界が開け、那須の山々から麓の那須高原までぐるりんこと見渡すことができる。三本槍から南に抜ける稜線が見えると、途端に冷たい風が吹き寄せる。季節は完全に秋だ。
岩のピークから一旦下って少し登り返すと三本槍岳の山頂である。ここで本日初めて他の山行者と遭遇。男女ペア。山頂からは北側福島県の旭岳からとおく雲の向こうに磐梯吾妻、東側の那須高原、西側の流石山等、南側は茶臼岳、朝日岳等の那須連山と、その向こうには日光の山々と非常に眺めが良い。ここで朝食をとりながら暫く過ごす。
三本槍岳から南下を始めるとポツポツと山行者と行き当たるようになった。ロープウェイも朝早くから稼動しているのだろう。小さな清水平を過ぎると火山らしく岩の稜線となる。木々も無いので見晴がよく、まさに晴れ晴れとした気持ちになる。
朝日岳から先は剥き出しの岩の細い稜線。傾斜もきつく、前を歩く若い女性も恐る恐るといった感じだ。が、まあ階段を下りていくような気持ちで降りていけばよい。風が強いときは大変だろうが。

避難小屋で一息ついていよいよ茶臼岳へ。噴煙のたなびく山塊に期待も高まるが、途中で空が雲に覆われてしまった。以後、白い霧の中を歩くこととなる。待っていても霧が晴れることは無いだろうという気がしたので、早々に降りる。ここで那須五峰の内三峰を歩いてきたわけだが、雲も広がったので手仕舞いにするかどうか考える。うーむ、霧の中を歩くのもまた風情あり。とりあえず南月山まで行くか。その前にロープウェイ山頂駅で用を足す。

南に行くほど霧が深くなるようで、真っ白な稜線を歩く。さらに南の黒尾谷岳は一段も二段も低い1500m級の山で五峰の中でも足を伸ばすかどうかとなると考えてしまうところ、南月山まで来て一峰だけ外すというのも宜しくないし、距離も遠くないということで結局足を伸ばす。この稜線は木々の中、細かいアップダウンを繰り返すが、歩く人も少ないであろう細い道だ。黒尾谷岳は一通過点といった小さな山頂ではあったが、これで那須五峰を歩ききったかと思うと大きな足跡を残したと言える。

南月山に戻って小休止の後、霧の稜線を北上すると、やはり北側の方が若干薄いようで、牛ヶ首まで戻ると往路では見えなかった無間地獄が見える。ただ、風は確実に強くなってきていた。先ほどトイレを借用したロープウェイ山頂駅に食事処があったので、そこで軽食をとる。天気が悪化していてもロープウェイは観光客を運んでくる。

下山は高雄口から。踏み入った直後から道に不安を抱いたのだが、それは的中。水が道に流れ出して沢と変わらぬ状況に。これまで道が沢化するのは何度も見てきたが、その比ではない。物凄い水量にこの道をとったのを後悔したほどだ。しかし、それも沢を離れるまでの辛抱だ。沢を離れると間もなく人工物が現れるようになり、道は落ち着く。下山した先はスキー場。パラグライダー教室をやっていたが、強風ゆえになかなか飛び立つことができないようだ。本格的に天候が悪化する前に下山して良かったと思う。以後は人のまばらな自然研究路をそぞろ歩いて駐車場に戻る。

最後に駒止の滝を眺めながら山行を振り返るのだった。

〜おしまい〜