一ノ沢登山口 横通岳・常念岳・蝶槍・蝶ヶ岳・横尾・上高地
- GPS
- 166:30
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 2,554m
- 下り
- 2,280m
コースタイム
一応一日目は一ノ沢登山口5:36→常念乗越11:17
二日目は常念小屋5:45→常念岳7:55→蝶ヶ岳ヒュッテ13:39
三日目は横尾分岐7:13→横尾9:20→徳沢10:25→明神分岐11:34→河童橋12:23
って感じ。
天候 | 18日:晴れのち雨 19日:晴れのち雨 20日:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新宿駅 〜 安曇野穂高 23:00 〜 3:52 4h52min ¥4,970 安曇野観光タクシー JR穂高駅 〜 一ノ沢登山口 5:05 〜 5:34 29min(めっちゃ飛ばしてくれて)¥5,000 帰り アルピコ交通 新宿〜上高地仙 上高地バスターミナル 〜 中央道日野 15:00 〜 22:10 7h10min(連休のため渋滞)¥7,250 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一ノ沢登山口〜常念乗越 一ノ沢沿いを歩く気持ちの良い道。 ただ雨の翌日とかは、 登山道も川になるもようなので注意。 常念乗越〜常念岳 岩だらけのきつい登り。 正規の道がわかりづらい。 常念乗越〜横通岳 背の低い樹林帯を抜けると、 程よい砂礫の開けた道。 正規ルートでは横通岳は、 巻く感じで行くのだろうけど、 登れば360°の眺望の稜線歩きができる。 晴れていたなら、 そのまま大天井岳行きたかったところだけど。 常念岳〜蝶ヶ岳 前半は岩場のきつい下りからの、 岩山アップダウン。 後半は展望の少ない樹林帯。 蝶槍前辺りから眺望が素晴らしいのだと思う。 曇だったからよくわかんなかったけど。 蝶槍〜横尾 樹林帯の急坂。 麓は砂礫で始まって、 稜線に向かうに従い岩が大きくなり、 足上げが辛くなるやろなっていう印象。 下りは、 浮石に気をつければ問題ないレベルだったけど。 横尾〜上高地 ほんとに緩やかなアップダウンがある程度で、 時折梓川に急接近し、 穂高やら明神やらが、 圧倒的存在感を見せてくれる。 上高地ってイメージ。 横尾はいろんな山への起点となるからか、 想像していた以上の人の多さにびびった。 徳沢はキャンプ場がメチャきれいで、 なんかいろいろシャレオツな感じ。 それにしても、 槍ヶ岳とか行くのには、 上高地から横尾までのこの道を、 行かなきゃなんないんだなぁ。 人が多すぎてあまり気乗りはしない。 上高地の梓川周遊道 予想通りの観光地過ぎて、 ちょっと気恥ずかしいな、 ガチ登山の服装は。 でも梓川を挟んで見える山々は壮大で。 そんな素敵な散歩道を、 早朝に歩いてみたいなって気はする。 |
その他周辺情報 | 常念小屋 素泊まり¥6,800 一泊二食付¥9,800(夕食はハンバーグとかがっつりな感じらしい) 一泊夕食付¥8,800 テント場\700(トイレチップ料込) 水リッター¥200(小屋泊は無料、お茶も無料) 蝶ヶ岳ヒュッテ 素泊まり¥6,500 一泊二食付¥9,500(夕食は質素で物足りない感じらしい) 一泊夕食付¥8,000 テント場¥700 水リッター¥200(小屋泊の人も同様) 上高地ルミエスタホテルの日帰り入浴。 11時〜13時 \2,100 上高地行きゃたくさんあるんかなと思ってたけど、 河童橋から西へ20分くらい歩いたから、 むしろ明神で寄るべきだったみたいだな。 12:40滑り込みで料金高く感じたけど迷うことなく入浴したけども。 事前調査は必要だな。 バスターミナルの上高地食堂で、 山賊焼きとメンチカツの定食を御飯大盛で。 \1,380+大盛\100 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
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写真
装備
備考 | サブザックとして準備したトレラン用のザック。。 テント張って荷物デポしたあとに散歩するのに、 ほぼ空身の状態なのに、 必要なものを背中に預けておけるってのは、 きっと便利だろうと思ってたけど、 ヤバいくらいに重宝した。 クルクル丸めて荷物もあまりかさ張らないし、 何より重いザックから解放された時の、 あの足取りの軽さ。 その無敵状態での稜線歩きはヤバかったなぁ。 テント泊の知識不足だった面があったことは否めない。 夜露があそこまで冷え込ませるとは思ってなかった。 寝袋の内側にまで結露が生じてしまったのは誤算。 二日目は寝袋の中に持参した衣類すべてを着込み、 その一番外をレインウェアにすることで、 快適な睡眠が得られ、 これまでの山行ではありえなかったほど熟睡できた。 ただ、その夜は雨が降らなかったので、 正直なところその対処が正しかったかどうかはわからない。 あとは一通り道具は使い、 足りないと感じたものもなかったから、 やっぱり17kgはテン泊縦走では、 俺にとってはベストなんかもなぁ。 |
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感想
3日間。
俺に与えられた自由時間。
前日までにフル回転で仕事をし、
予想し得るトラブル全ての対処法を部下に引き継ぎ、
「3日間一切連絡つかないとこ行ってくるから、
アトヨロ。」
と言葉を残し、
9/17(木)23時新宿発の夜行バスに乗り込み、
安曇野穂高に向かった。
穂高駅からはタクシーで一ノ沢に向かう予定だったが、
予約していたのに、相手側がすっかり忘れているという、
先行き不安なスタートで。
一ノ沢登山口に着くと60代の男性がいて。
どうやって来たのか聞いてみると、
新橋から出てる毎日アルペン号で直接だってさ。
自身の調査能力に嘆きながら山登りを開始。
不安も嘆きも吹き飛ばすような爽快な道だったな。
前日の雨のせいで沢の水量がすごかって、
渡渉に若干不安はあったけど、
溢れた水が登山道を流れてきてて、
なんちゃって沢登りが楽しかった。
でも、
得意の睡眠不足で途中30分仮眠をとって起きたらガスまみれ。
常念乗越までの急坂は、
景色が見えてたらもっと足取り軽かったろうなぁ。
テント張ってたら、
天候が若干回復したので、
当初の予定で行けたら行きたかった大天井岳方面に向かい、
ガスったら速攻引き返すつもりで、
行けるとこまで行ったんだけど。
二日目以降に全貌を見ることができた穂高〜槍までの稜線を、
初めて一部を生で見て、
スゲェスゲェとどんどん高みを目指して歩いてたけど、
ガスったので引き返し。
雨が降った時のテント内が、
これほど冷え込むものなのかと、
寝たような寝てないような感じで、
19日の朝に。
事前情報(てんくら)では、
19は天気が良いとの事で、
この3日間でハイライトとなる日と位置づけての、
常念岳〜蝶ヶ岳までの縦走。
予報に違わず、
素晴らしき日の出を見られ、
最高の雲海にうっとりし、
朝日を浴びて赤く焼ける槍ヶ岳に声もなく。
ただ気になるのは雲海。
昨日も見たからな。
晴れ間は午前中だけのような気がしたので、
絶対にテン泊装備で蝶ヶ岳手前の樹林帯を抜ける事はできないと判断し、
常念岳周辺で壮大な景色を眺めながら、
居眠りした。
予想通りガスに包まれたのだけど、
予想以上にアップダウンのキツい道だった。
眺めていると気持ち良さそうな稜線だなぁと思えても、
実際そう甘いもんでもないんだね。
でも、その日は最後にご褒美が。
雲海をバックに夕日に照らされる常念までの稜線と、
穂高〜槍方面の稜線。
もしなんか見れたらいいな程度の気持ちで、
人の少ない見晴らしいい場所で、
夕飯作ってる時だったから飯ウマで。
20日。
あっという間に最終日だなと思いながら、
昨夜は一昨日の夜の反省を踏まえて、
持ってきた衣類全てを着こむと言う、
他人には見せらんない状態で寝袋入ったおかげで、
山登り前日に初めてってくらい良く眠れ、
朝4時にはテントを撤収してナイトハイクスタート。
蝶ヶ岳ヒュッテメチャ混んでたから、
とにかく人混みから逃げたくて、
一足早く蝶槍まで向かった。
同じ考えの人多いんかな。
しばらくして振り向くと、
なんだか光がチラホラと。
独占はできんかったけど、
みんなで、
ただただ静かに朝を迎えるのは、
なんだか良かったなぁ。
もうしばらくは来ることもできないだろうからと、
最後の光景を目に焼き付けておくべく、
結局3時間くらい蝶槍周辺でノンビリ過ごし。
蝶ヶ岳〜常念岳へ向かう人達が増え始めた頃、
下山開始。
そこからは、
一度なんちゃって槍見台でチキンラーメンを食して以降、
大した休みもとらず、
ひたすら上高地へ。
人がとにかく多くて。
だから、バスの便がたくさん出せるんだろうけど。
登山者+観光客だもんねぇ。
でも、それだけ人がいたとしても、
そういうストレスすら吹き飛ばすような景観がここにはあるからな。
そして最後に一ノ沢登山口で出会った男性と、
食堂で偶然の相席で。
話を聞くとまったく同じコースを、
テント泊と小屋泊、
時間帯の違いはあったけど歩いていたようで。
さらに帰りのバスも一緒という。
なんか他の人のレコで、
そういう偶然の出会い話読んでたけど、
我が身に起きるとは。
同じ山を登って見てきたもの、
感じた事を降りてきてから語り合うって、
なかなか面白かったな。
帰りの恐ろしい渋滞を除けば、
メッチャ良かった、
初めてのテン泊縦走。
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