平ヶ岳スルー、二岐川・平ヶ岳先ノ沢〜恋ノ岐下降
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 1,568m
- 下り
- 1,509m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:57
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 8:50
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:07
天候 | 10/6 快晴 /7 晴れのち曇り /8 曇り時々雨 風ツ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎雨池橋〜二岐林道 中の岐川を橋で渡ると下流に戻るように林道がついているが、踏まれてはいるもののボサがかなりうるさい。真夏なら沢通しの方が気分いいだろう。 始めの二岐川を渡る橋から入渓。 ◎先ノ沢 いわゆる越後の沢。草付き・スラブで思いのほか滑る岩が多い。4段60m滝で中盤を渡っている記録多いが、ステルスではヌメヌメで怖くて渡れませんでした。 ラストの藪はそれなり。ほぼ1時間で姫の池の休憩デッキ?付近に出ます。 ◎恋ノ又はオホコ出合には流木がない。三角沢までの間にいいところが幾つかあり、流木にも困らない。 清水沢から下で、とあるゴルジュを巻こうと |
その他周辺情報 | 白銀の湯:ここでベネフィット会員なら割引になるという情報だったが、施設自体が会員になった覚えがないということで、割引してもらえなかった。 |
写真
装備
備考 | アクアステルス使用。一部怖い思いもしたが、草付き・スラブ・笹薮等トータルで見れば、こちらが正解だったようです。 |
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感想
今夏、沢については目立った成果的なものが残せず、9月の悪天続きもあり沢シーズンがあっという間に終盤になってしまった。一人で何とかこなせそうな場所で、それなりに満足できそうで、歩きごたえもそこそこ等いろいろな条件を考えて平ヶ岳先ノ沢を遡行することにする。紅葉も楽しめ、自転車利用をすることである程度の下山の不便も解消できる奥只見湖南岸の沢は、最高のロケーションだ。
前日19時ころ出発、関越道は交通事故通行止めにより、嵐山小川ICから進入し大和SAで仮眠する。
10/6 恋ノ岐橋に自転車をデポし、雨池橋まで戻る。天気がいいという予報だったが霧が立ち込めている。林道を歩き始めるとみるみる晴れはじめ、当初、出合のあの真っ白なナメから遡行しようと思っていたが、結構気温が低く、濡れるのをためらいボサのうるさい林道経由とする。
ところが夜露で濡れたボサ林道は、沢筋を回避した意味がなくなるほど濡れた。思いのほか河床より高い位置に林道はつけられているが、しばらくで河床と同じくらいになる。どうせ濡れるならと初めて川を渡る橋から入渓する。
平凡な渓相だが岩は白く、流れはコバルトブルーともエメラルドグリーンともつかぬ色で、とてもきれいな川だ。真夏ならひたすら濡れて遡行しただろう。
地形図上で毛虫記号のところではそれなりの感じである。シューズが滑るが、この時期なら仕方ないか?
大沢が左岸から出合い、その先の流れが左に曲がるところに橋がある。流れは川幅いっぱいで、両岸の岩棚を歩いて進む。橋の残骸から右岸2本目が黒沢。上部が開けてくるのでわかりやすい。葛根田に似ている雰囲気。
黒沢出合先のゴルジュは左から巻き、本流を渡った後右の藪に入ると、土管が沢中に転がっている。渓相が段々荒れてきて3個目の橋に出る。その先しばらくで右岸から小屋ノ沢。すぐに出てくる6m滝は左から巻く。すぐ上部にヤブ化した林道があり、強引に沢に戻ると4つ目の橋が出てきた。ジョウ沢手前に天場はなく、4つ目の橋のすぐ上が最高天場だ。ここから上で結構魚が走る。
支流がクランク状で南に流れが変わる先で、左から巻く5m滝は踏み跡不明瞭。続いて3段の長い滝はぬめった左壁を、岩にしがみついて空身で登り、荷揚げする。次の直角に曲がる滝は左から踏み跡を巻くが、段々判然としなくなる。ゴルジュ状が続くものの明るく、気分が滅入ってくることはない。
細い流れをうまくへつりながら進む。タンス沢までは遅くまで雪渓が残っていそうな地形だ。6段25mはグリップの利くカンテ状を登り、ラストは右から越える。
流れの中に倒木のある滝は胸まで濡れそうだったので、右岸草付きから巻くが、草付きバイルをフル活用、なんとかこなすがアー怖かった…しばらくでタンス沢がT字路で合わさる。
2段9mCS滝のすぐ後に4段60m滝が出てきた。遡行図で想像しているよりも展開が早い。右から登り始めるが濡れているところは赤いヌメリが…資料では中断で左にわたっているが、そんなことできる可能性すら見いだせない。最上段は右壁を若干流れから離れるように登り、高巻き風で越える。
その後、6m、8mは左巻き。ススキ?が生えた草付きは割と平坦で、何とか河床に戻れた。この先濡れないようにRFするも、股下までは仕方ない感じになってくる。
流れは一跨ぎくらいに変化して安心していると、調子に乗りすぎて戻れなくなったり、アクロバチックな体勢で越えなくてはならないところも出てくる。
かなりいい時間になり、暗くなってくる。沢を右にカーブした1400m地点にBS発見!薪もわずかながらそろい、ささやかながら焚き火を楽しむ。
/7 昨夜、時計が壊れるトラブル発生!ラジオだけが時間を知るすべとなる。出発してすぐ泳ぐか巻くかトラバるかの選択を迫られる個所に遭遇。右岸草付き・泳ぎは根性が出なかったので、資料通り左岸をトラバることにする。取り付いてみたもののラストがぬめりで渋く、お助けで荷物を先に降して空身で降りたが、一度スリップし運よく靴のフリクションが効いて止まった。こんな個所は本当は泳げば一番安全なんだけど…
その後も水中をズカズカ進めばなんてことない所を、いちいちムーブを考えなくてはならない。1539m二俣にたどり着く頃には小川状になり、手前には整地されたBPあり。紅葉はこのあたりから絶好調に!
さらに進み、1か所右から滝を巻き、幾つかの二俣状をやりすごすが、高度計・ガイドともに不安要素を抱えていたので、ここは王道、水量の多い流れを進む。稜線近くなってくると晴れてはいるものの、北風が強く寒い。
ある程度詰めた先で右岸からの流れに入ると、いろいろな記録で見た草付きに出る。左上に露岩が見えるのが目印。稜線に出るところに倒木によるヤブの切れ込みがあるのでそこを目指す。稜線はそれなりの藪。ツツジ系の枝にかなり難儀する。樹高が低くなってくるとハイ松が密集してきて、ヤブも最後のあがきを見せると姫の池の湿原に飛び出す。
夕暮れのオホコ沢下降は避けたい事から、残念ながら平ヶ岳ピークはあきらめる。登山道は南側斜面の紅葉が最高に美しい。
オホコの下りは沢が若干荒れたか??トラロープのついた7m位の滝を下ると連瀑帯。2段10m位の下は笹をシュリンゲで束ねた支点?があったが、ヌメヌメでワンムーブが難しかった。オホコ出合には1時間ちょいかかり、平ヶ岳に寄っていたら真っ暗だっただろう。
いつもこのBSは焚火に困る。今回も薪は湿ったもので数も少なく、久々の失敗焚火となる。泊まったのは右岸の高台。この日は終日寒かった。
/8 今日は風呂を目指すのみ。三角沢までの間に1350、1310、1245位にいいBPあり。いずれも薪に困らない。各釜にイワナが走る走る!
相変わらず清水沢付近はベスポジ、ここから先のゴルジュで左岸を巻き下ろうと踏み跡に入ると、何やら高いほうへ続いているではないか!?すると以前から気になっていた作業道に出ることができた。片斜面で不明瞭になるところもあるが、河床から結構高い位置につけられた踏み跡を進むと、恋ノ岐橋のところに飛び出した。
北風が強く、時折雹も降ってくる条件の中、自転車で車まで戻った。登りは苦労しても下りが最高!貸し切りの白銀の湯で入浴。
いつもながらこの辺の沢は面白い。落ち葉で足場が判然としないのが困るものの、やめられませんな!!
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