白馬岳(栂池〜猿倉)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,281m
- 下り
- 1,902m
コースタイム
8/29 6:30白馬大池山荘-9:00小蓮華山-10:00白馬岳山頂-13:00白馬尻小屋-14:00猿倉
天候 | 8/28:曇り時々晴れ 8/29:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り:猿倉〜白馬駅(バス)、白馬駅〜長野駅(バス)*途中下車して温泉へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 ・大雪渓はだいぶ短くなっています。以前の入り口と間違えないように(ロープ張ってありますが) ・小雪渓の場所は、すでに雪渓なくザレ場になってます。ルートがはっきりしないので、変な所へ行ってしまわないように…。(踏み跡確かめましょう) また水も流れていて滑りやすいので注意。 ・山頂〜猿倉までの道は、延々と石・岩の多いガレ場・ザレ場が続き、脚にきます。 【登山届ポスト】 栂池自然園ビジターセンターの中にあり、用紙が置いてあります。 【テント場】 今回は、白馬大池山荘のテント場に張りました。 小屋前から池のほとりまで張れ、結構広いです。 水場、トイレは小屋前にあり。(池の水でタオル濡らしたりもできます) 幕営料\500/人 小屋の食堂の昼食は14時まで。 【温泉】 白馬〜長野間のバスの途中に、「美麻ぽかぽかランド」というのがあり、その名前のバス停があります。 ¥600。色々な種類のお風呂がありました。 お風呂の外ですが、テント泊ザックも入る大型無料ロッカーあり。 流し2、ドライヤー1。 ただ、一度ここでバスを降りると、バス代がだいぶ余計にかかるのが難点。 |
写真
感想
前回の北アルプス縦走は、終始雨で不発に終わってしまいました。
夏の北アルプスの景色を見るために、頑張って一年生きている私としては、なんとしてでも夏が終わる前に晴れた北アルプスを歩きたい!!
短い夏のラストチャンスで、今回1泊2日で白馬岳に行くことにしました。
ですが、行く前の1週間、電車で都内に出る用事が続き、この暑さと人ごみで頭痛と吐き気と立ちくらみがずっと治らず…。
しかも、天気予報では、この土日だけに雨マークが…。
ストレスがMAXになり、2日間ほど眠れませんでした。
そんな最低なテンションのまま当日に。
その前の晩は久しぶりに良く眠れ、朝、支度をしているうちに少しずつテンションも上がってきました。
平地では晴れています。これはもしかしたら天気予報が外れるのかも?と期待して駅へ。
でも、駅に着いたとたん頭痛が…。朝なのに暑すぎです。人が多すぎです…。テンションだだ下がり。
そんなわけで、ずっと目をつぶって息を止めて長野駅到着。ここから栂池高原まではバス。白馬乗鞍行きに乗り、途中下車です。栂池高原から登山口までは、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎます。ゴンドラ・ロープウェイは、荷物が15kgを超えると、追加料金\300です。今回は大丈夫でした。
ロープウェイの駅から歩き始めます。登山届は、ビジターセンターへ。天気は曇り。でも雨が降りそうなほどではなく、日が陰ってちょうどいいかも?
途中までは歩きやすい道が続きます。斜度もそれほどきつくありません。今回は、低血圧がひどくならないよう、意識してこまめに水分を摂ります。
道が少し岩っぽくなってきた辺りで、天狗原に出ました。広々とした湿原で、色とりどりの花が咲いているとてもきれいな場所でした。しばし休憩した後、木道を歩いて行きます。
段々と高度を上げていくと、岩ゴロの道になり、大きな岩を跳んで歩くようになります。ストックは危ないので仕舞いました。しばらくそんな楽しい道が続いて、小さな雪田を横切り、少し登ると稜線へ!
天気も良好! やっと晴れた北アルプスの稜線に出ることができました!!
ひゃっほーーーい! 会いたかったよ。稜線! 森林限界!
気がつくと、少し残っていた頭痛もすっかり消えていました。山のパワーってすごい!
そこから少し稜線沿いに登っていくと、大きなケルンのある乗鞍岳山頂。頂上といっても、全体的に広いので、頂上っぽくありません。でもとっても見晴らしがよく、しばし休憩。
ここから、今日泊まる白馬大池までは、また大きな岩を跳んで歩くようになります。大池と、山荘、そしてテント場が見えてきます。池のほとりまでテントが張れ、とても気持ち良さそうでした。
池の周りを少し歩いて、白馬大池山荘到着。池の近くに、いつもどおりテントとツェルトを張ります。切実に2人用テントが欲しいと思ったのは私だけで、N氏にはそんな気はさらさらなかったようなので、本当に申し訳ないけれどまた私がテントに寝かせてもらいます。
天気がいいので、みんなテントから出て池の周りで話をしていたりと、とても楽しい雰囲気のテント場でした。
山小屋でお昼を食べようと入ってみると、なんともうお昼の営業時間は終了していました! そりゃそうだ!3時ですから!
小屋ご飯をあてにしてお昼ご飯を持ってきていなかったので、売店で売っていたパンを買い、コーヒーといただきます。
それからしばし周辺を散策して、夕ご飯を食べ、そろそろ寝ようかという頃、雷が鳴り始めました。段々近づいてきて、かなり大きな音です。
ツェルトを立てているストックに落ちそうで怖かったので、遠ざかるまで小屋に避難させてもらいました。雨が降り出し、雷は落ち着いたので、戻って就寝。
でも、暑さのせいか、腰ベルトの当たっていた腰周りに汗もができたらしく、かゆくてほとんど眠れませんでした。
翌朝、4時半に起床。支度が遅いからと早く起きたにも関わらず、寒さで外に出られず、外に出られないと顔も洗えずトイレにも行けず、何もできずにモタモタ。
そんな感じで、出発は当初予定より30分遅れの6時半になってしまいました。
その時点で、最終バスの時間までにエアリアタイム+45分しかないことに気づいていませんでした…。
天気は待ちに待った快晴! やっと待ち焦がれた絶景に会えそうです。
白馬大池山荘を後にして、緩やかな坂を上ると、徐々に展望が開けてきました。
右手には朝日岳、雪倉岳の緑豊な優しく穏やかな山並み、左手には白馬三山、唐松・五竜・鹿島槍などの山肌を削られた凛々しい山並みが、真っ青な空の下に広がっています。
絶景! 稜線の道は前へ果てしなく続き、まるで天国への階段のようです。
少し歩いては立ち止まり、写真を撮り、を繰り返して、ゆっくりと楽しみながら歩きました。
そして、雪倉岳への分岐で休んでいるとき、コースタイムが1時間も押していることに気がつきました!
2時間のところを2時間半かかっており、スタートも30分遅れているのでした。
残りのコースタイムは5時間半。最終バスまでは、5時間45分。このままのペースでは、絶対に間に合いません!
そこからは、バスに間に合わせるために、文字通りダッシュでした。
白馬山頂までの1時間の登りを30分で歩き、そのあとも石・岩だらけのガレ場を猛スピードで駆け下ります。
登りでは息が上がるし、下りではあっという間に脚にきます。すぐにバテてしまうことは目に見えていました。が、バスに遅れるわけにはいきません。
そんな感じで、白馬山頂がどんな風に見えたか、山頂からの景色がどんなだったか、どんな小屋の前を通ったのか、ほとんど覚えていません。ひたすら急いでいました。
ガレ場は延々途切れることなく続き、脚は笑いっぱなし。でも、滑る岩や段差のきついところも急いで歩かなければならず、泣きたくなります。
しばらくしてやっと雪渓が現れました。雪渓なら少しは脚に優しいはず…。
軽アイゼンを付けて、いざ雪渓へ。
泥で茶色く汚れた雪渓。ベシャベシャと歩きづらい。滑るけど滑らない。転ばないように常に足でブレーキ。ザレ場と変わらない。楽しくない…。
楽しそうに前を歩いているN氏。楽しくない私。うまく歩けない。追いつけない。悔しい。ムキーーっ!!
そんな呪いの視線を感じたのか、途中で「前歩く?」と言って変わってくれました。
ブレーキをかけないで惰性で行けば、結構速く歩ける? いや、結局疲れる。どうすればストレスなく歩けるのか…。
わからないまま、ストレスたっぷりで雪渓は終了。
そこから少しして白馬尻小屋到着。ここにきてようやく、バスの時間が大丈夫そうだということで、少しゆっくり休憩しました。
途中から林道に出ます。結構斜度あり、砂利道で、林道といえど歩きづらさは変わらず…。
また少し山道に入って少しすると、猿倉に到着。
やっと着いた〜! 売店の「氷」の暖簾に惹かれて、かき氷を食べちゃいました。
このおいしいこと! 砂漠のオアシスでした。
その後猿倉から白馬駅までバス。白馬駅にて長野駅行きバスに乗り換え、途中の「美麻ぽかぽかランド」という温泉施設に立ち寄って帰りました。
食事もしましたが、なかなかおいしかったです。
今回は、終始テンションが上がったり下がったり何だかイライラしていました。
駅の人の多さに始まり、やはりバスの時間に追われていたことで余裕がなくなっていました。
時間はしっかり管理しなければだめですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する