新雪フッカフカ 上高地スノーハイク
- GPS
- 27:53
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 282m
- 下り
- 248m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:17
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 6:36
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません |
写真
装備
個人装備 |
スノーシュー
|
---|---|
共同装備 |
テント
|
感想
雪山に行きたいのにちっとも雪が降らない、とイライラしていたら、やっと雪が降った。やれ、うれしや、毎年恒例の西穂に行こうと金曜日にお休みを取った。ところが理不尽にもロープウェイが運休だと言う。
おお、なんてことだ!そーだ、蝶ヶ岳にしよう。最近、物欲に負けて購入してしまったスノーシューも使えるし♪
と言うことで、松本BTから高山線バスに乗って中の湯で下車した。空はド鉛色。雪が強風に乗って叩きつけて来て顔が痛い。釜トンネルは不気味に暗く、ダンプカーが轟音を立てて傍らをかすめるように走っていく。排気ガスで息苦しい。工事関係者以外は誰も居ない。ようやくトンネルを抜けると、そこは雪国でした。正面から吹き付けてくる雪に眼をすがめて凍った路面を歩く。工事車両が来ると除雪されて壁のようになった路肩の雪山に乗るようにして避ける。めちゃくちゃ寒いぞ。
やがて大正池に着く頃から雪が深くなりスノーシューを履いた。前方から単独登山者の方がいらっしゃった。蝶ヶ岳を狙ったけど深い雪で断念したとのこと。んー、・・。とりあえず先に進もう。
誰も居ない帝国ホテルを過ぎて、誰も居ない上高地BTに到着。昼ご飯を作って食べる。熱いラーメンに凍えた頬が緩む。しかし、立ち止まっていると寒さが迫ってきてつらい。早々に撤収し歩き始めた。梓川沿いの光景はモノトーンで自然の厳しさを訴えてくる反面、溜息が出るほど美しい。誰も居ない河童橋、誰も居ない小梨平。谷合上空を轟々と風が吹き渡っていく。風に巻き上がった積雪で時に見通しが効かなくなる。路面に獣の足跡が目立つ。気付くと前方を猿の群れが横切っている。大きな群れだ。5m、10m間隔くらいで次々に倒木を越えて登山道を横切り右手の山の斜面へ消えていく。母親の背にしがみついている小猿が可愛いい。こちらには当然気が付いているはずだが、まったく眼を向ける素振りもない。間隔が大きく空いても、何か割って入る事がはばかられて群れが通過し終わるのをじっと待った。
新雪はあくまでも柔らかく、吹き溜まりではスノーシューを使っていても膝まで沈み込む。息が切れて汗がにじむ。吹きさらしの箇所では歩行が楽だが急速に体温が奪われる。
夏場のコースタイムの倍ほどもかかって徳沢園に到着した時は、正直ほっとした。時に立っていられない様な風の中、激しくはためくテントを飛ばされないように足で踏み、ザックを乗せて、急いで設営する。中に潜り込んで一息入れる頃には明日の蝶ヶ岳登頂は断念していた。
翌朝はゆっくりと過ごして、明神池に立ち寄って戻って来た。ただ歩いただけだったが静寂の中のハイキングは不思議に充実感があって、面白かった。
コメント
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冬の上高地ってこんなんなんですね!
すばらしいモノトーンの世界!荘厳感を感じるくらいです!
ロマンチックというよりはちょっと怖い感じ・・・
ピーンと張り詰めてますね!
充実感というか満足感、何となくわかるような気がします!
kiyo-miさん
山は登れませんでしたが楽しかったです。しかし今年は雪が少ないですね。
早く寒くなれ〜!
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