記録ID: 7784246
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雪山ハイキング
金剛山・岩湧山
金剛山、妙見谷〜ツツジオ谷/滝氷る
2025年02月09日(日) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 587m
- 下り
- 588m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
河内長野駅前〜金剛登山口:南海バス 金剛登山口〜千早赤阪中学校前〜富田林駅:4市町村コミュニティーバス 近鉄電車とJRを乗り継いで帰宅 ※南海バスはいつも満員、旧金剛バスの路線を引き継いだ4市町村コミバスなら、余裕で座席に座れる。千早赤阪中学校前で1回乗り換えるが、乗り換え時間は10分くらい。料金も合わせて540円。南海バスが500円だから、大差ない。少し時間がかかることを我慢すれば、こっちの方がのんびり、ラクチンだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●妙見ノ滝手前までは、林道と踏み跡がある。妙見ノ滝付近は、大量の倒木に埋もれてしまっている。妙見ノ滝は、左岸に巻き道あり。妙見ノ滝から上流は、沢歩きとなる。標高720m辺りに、大きな滝が2つ連続する。 ●2017年の台風による上流部の大崩落によるものか、そこから上流は、大量の倒木、流木、大小の岩、小石や土砂が、あちこちに堆積し、あるいは、表土が洗い流されて、花崗岩が露出し、新たな滝が出現したりしている。 ●上流部の標高860m辺りから、倒木と土砂や小石が堆積した上に水が流れる、やや幅の広い、開放的な谷となる。頭上を蔽っていた樹林が、倒されて無くなり、青空が覗き明るい。 ●標高920mに、崩落した谷の跡が現れる。雨で表土が洗い流され、流れの中央は、花崗岩の露出する滑滝となっている。水の流れもこちらの方が多く、一見すると、こちらが本流と見まちがいそうだ。ここに目印のトラロープが張られていたが、今は切れて地面に落ちてしまっている。間違って、この谷を直進してはいけない。過去、ここで滑落死した人がいる。 ●右手を注意深く見ていると、ややか細いながら、水の流れる谷の入口が見える。実は、こちらが本流だ。これを、登っていけば、本来の詰めの谷から、山頂売店や転法輪寺に通ずる広場に出る。 ●妙見谷は、途中に土石流の跡らしきものや、上流部の、浮石の多いガレた谷を登らねばならない。大雨の降った翌日などは、崩落の危険があるので注意を要する ●冬季は、滝が凍結する可能性があり、水しぶきが飛び散る周囲の岩も氷が張りつき、アイゼンが必要。滝を巻くルートの要所に、古い残置ロープやワイヤーがあるが、これも氷って、岩に張り付いてしまうことがある。氷ったロープを岩から引き剥がしたり、岩が氷りついて適当な手掛かりがない時に、ピッケルがあると安心だ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
毛糸手袋
予備手袋
防寒着
レインウェア
折り畳み傘
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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---|
感想
5日間続いた寒波は、そのまま、日曜日も衰えなかった。満を持して、こんどこそ・・という思いで、妙見谷に向かう。谷に入ると、キーンと張りつめた寒気が、体を身震いさせる。いつもなら、歩き始めてすぐ、暑くなって脱いでしまうフリースを、1時間歩いても、なかなか脱ぐ気にはならなかった。それぐらい、空気が冷たく、体に染みわたる。
アルミのハシゴを渡り、山裾をトラバースして植林の倒木帯に入る。渓流を渡って、対岸に這い上がると、あの、妙見ノ滝が、氷っていた・・標高が低く水量の多い妙見ノ滝は、氷るはずがない・・と思っていた。それが、キラキラと輝く美しい氷の衣装を纏って、立っている。
その驚きのままに、上流を遡り、次から次へと出遭う滝を、氷った岩にアイゼンを咬ませ、ピッケルを振り上げて、乗り越えていく。標高920m、詰めの谷の前に立つと、頭上に青空が覗く。清々しい気持ちが湧いてくる。氷りついた詰めの谷を這い上がると、標高1000mを越えて、ブナの森は、真っ白な霧氷に蔽われていた。
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そしてついに凍らないかもと思われていた妙見台は氷結しましたか。
まさかのそなえのピッケルが役に立ったのですね。
もはやアイスバイルが必要だったんじゃないかと思えます。
妙見谷の氷結レポートはarajinさんが本邦初ではないでしょうか。
初めて見ました。
ご無事でなによりです。
ピッケルは、一歩を踏み出すのに、ちょっとだけ手を支える岩の出っ張りとかがあれば・・と言う時、岩を覆う分厚い氷に打ち付けて、その代わりをしてくれるので、とても安心感がありました。そこに全体重を預けるわけではないので、ほんのちょっとした手掛かりの代わりになればいいのです。
アイスバイルって、本格的なアイスクライミングをする人が両手に持って使う、湾曲した短いピッケルみたいなやつですよね。妙見谷の凍結した滝は、3〜6mぐらいですし、垂直の崖を登るわけではないので、ピッケルの必要な場面って、ほんの一瞬です。だから、そこまで難易度は高くないと思いました。「本邦初」は言い過ぎです(笑)。きっと、私のような好き者のおじさんが、すでに踏破されていると思います。
でも、ツツジオ谷やモミジ谷の氷瀑のように、ただ見物して終わり・・ではなくて、実際に氷った滝をアイゼンで乗り越えていく体験ができるのは、妙見谷だけかもしれませんね。
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