高取山〜須磨アルプス〜旗振山☆六甲西部を縦走


- GPS
- 02:39
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 866m
- 下り
- 858m
コースタイム
- 山行
- 2:32
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:39
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
山陽電鉄・須磨浦公園駅に下山 |
写真
感想
日曜日は朝から晴天が続く予報である。この週末は仕事で神戸に出張していたので、京都に帰る前に久しぶりに六甲の山を訪れることにする。とはいえ夕方には京都に戻る必要があり、15時過ぎには三宮を出発する必要がある。そこで高取山から六甲全山縦走コースを西に向かうことにする。というのもエスケープ・ルートが豊富にあり、時間の調整がつけやすいと考えたからだ。
仕事が終わり、スーツとシャツを脱ぐとその下にトレランのインナーを着ていたのですぐにも準備万端となる。新長田駅のコインロッカーにスーツとPCを放り込むと、まずは高取山を目指す。駅前から北に真っ直ぐに伸びる通りから見上げると、真正面に山頂にある高取神社が見える。
新長田からは松野通りを抜けてゆくが、右手には新しい住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気だ。県道をわたると途端に曲がりくねった坂道となる「右高取神社本道 是より十八丁」と刻まれた石の道標があり、この道が古くからあることを物語る。ところで一丁の距離は果たしてどの程度であっただろうか。後で調べてみると100mということであるが、ヤマレコの記録をみると山頂までは実際は1.8kmよりももう少し長いように思う。
舗装路が終わり、登山道に入ると登山道には延々と階段が整備されている。予想してはいたが、登山道にはかなり多くのハイカーが歩いている。やがて登山道脇には茶屋が立ち並ぶ。昭和風の薄暗い店内ではビールやおでんを味わっておられるようだ。
鳥居をくぐり長い階段を上り詰めると、高取山の山頂に至る。奥の宮と呼ばれる金高神社への階段を登るとその傍らでは梅が咲いている。他でも咲いているだろうと思って写真を撮らなかったが、今回の山行ではその機会はないのであった。
熊取神社に向かうと急に人が少なくなるようだ。丁度、ランチの時間だからだろうか、ところどころで弁当を広げて休憩しておられるハイカーがいる。神社の裏手の好展望地でも小さな子供達を連れた家族連れが弁当を広げていた。
ここからは妙法寺の住宅街に向かって一気に降る。妙法寺の前を過ぎると阪神高速を越えることになる。わずかな距離ではあるが、高速道路の上からは山と高い建物しか見えなくなり、なんともシュールな景色だとここを通過するたびに思う。
高速道路を越えると横尾の住宅街と団地が立ち並ぶ景色となり一気に別世界に飛び込んだ感がある。閑静な住宅街を抜けて正面の小さな山に入るといよいよ須磨アルプスだ。東山と呼ばれる東側のピークに達すると多くの人が休憩しており、どこからこれだけの人が現れたのだろうと驚くことになる。馬の背にはさらに多くの人が往来しているのが目に入る。
馬の背に差し掛かると前方から来られた高齢の男性がいきなりバランスを崩される。思わず駆け寄って手を握ろうかと思ったが、その前にバランスを立て直しされるから良かったが、見ているこちらが冷や汗をかくような状況であった。ここで登山号から滑落するとニュースになりかねない。
馬の背を進むと、歩いているハイカーには外国人と小さな子供が多い。子供に対して「走ったらあかんで!」と後ろから親の叱責が飛ぶ。私が悪い手本を見せるわけに行かないので、ここは走るのを遠慮する。登り返しにさしかかると「人が登ってくるので、とりあえずみんな端によって」と上から声を上げるのは、なんと小学生の低学年くらいの男の子だ。ご両親とよく山に登っておられるのだろう。さらにその上では、小さい女の子がお父さんの「崖、怖くないか」という問いに対して「崖、大好き❤️、ワクワクしちゃう☺️」と答えている。将来の充実した登山人生が期待される子供達である。
横尾山のピークを過ぎると急に人影が少なくなる。須磨アルプスの核心部のみを周回する人が多いのだろうか。栂尾山の展望台からは高倉台の住宅街を挟んで高倉山へと登るジッパーのような階段とその先には鉄拐山や電波塔を載せた旗振山の山塊が見える。
長い階段を降りて高倉台の住宅街を横切ると、再び高倉山への長い階段を登る。階段を上り詰めると途端に左右に展望の広がるなだらな尾根となり、随所にベンチがある。ここも風の通り道なのだろうか、場所のよっては急に風が強く感じられる箇所が多い。
常緑広葉樹の樹林を抜けて鉄拐山の山頂に至ると、東側に大きく展望が広がり、辿ってきた須磨アルプス、高取山の先に菊水山から摩耶山に至る六甲西部の山々が一望のもとである。右手には神戸の市街の展望も広がり、この縦走路の中では随一の好展望地に思われる。時間は14時08分、ここから須磨駅に降りる可能性も考えてはいたが、このペースであればなんとか須磨浦公園駅まで行けるだろう。
旗振山まではわずかな距離だ。売店と休憩所のある山頂に至ると多くの人が休憩しておられるが、服装からするとハイカーは少なく、ほとんどは須磨浦公園からケーブルカーで登って来られた人達だろう。ここからは明石海峡大橋と淡路島が目の前に大きく迫る。
鉢伏山と呼ばれるケーブルカーの山頂駅とその周辺はさらに多くの人で賑わっていた。山頂の人の賑わいを尻目に公園へと降る長い石段を一目散に下降する。石段を降りているのは他にはご夫婦と思しき犬を連れたカップルのみであった。
須磨浦公園駅に到着したのはほぼ予定の時刻。須磨で乗り換えて新長田駅に戻るとコインロッカーに預けておいた荷物を引っ張り出す。次のJRに乗ると夕方の京都の用事に無事に間に合うことが出来るのだった。
またまた懐かしい写真をありがとうございます。
須磨アルプスは私の山歩きの原点です。
小学生の折は父親に連れられて歩いていました。 写真の親子のように。
中学以来結婚するまでこの辺りを含めて六甲をうろついていました。
JR新長田駅の近くに実家がありましたが、震災で跡形もなくなりました。
いつもありがとうございます。
新長田のあたりは新しい住宅ばかりなのですが、これは震災により完全に以前の家屋がなくなったせいだろうなと思いながら歩いておりました。
それにしても、すぐ近くというか裏山に六甲のようなところがあるというのは神戸の人は恵まれていますね。
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