岡山市北区御津 安倉山〜龍王岳〜まつだ牧場周回 史跡&動植物



- GPS
- 05:19
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 447m
- 下り
- 455m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 5:19
歩行距離12.5km、歩行時間4時間、歩行数19,300歩、消費カロリー1,220Kcal
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありませんが、安倉山北東尾根など、かき分けずに歩けますが植物が体に当たる箇所がありました。また、場所は特定できませんがマダニが活動を開始しており、1匹見つけました。まつだ牧場<写真16〜32>手前からゴールまでは舗装道路です。 大谷宝篋印塔(ほうきょういんとう)<写真07>の説明板から安倉山<写真10,11>までは、かき分けずに歩けますが植物が体に当たる箇所があります。 御津高津の大谷集落から宝篋印塔の説明板のすぐ西にある階段を上りました。右に行くと墓地に向かうので、左端の入口のササが刈られた土の一本道を辿ると、右側に大谷宝篋印塔<写真07>がありました。 裏側にまわると道があり、地籍調査の黄色いヘッドの標柱を見ながらしばらくは気楽に歩けました。標高120mを過ぎると、「御津ワンダークラブ」の道標があり、すぐにササヤブに突っ込みましたが、少し引き返すと右(西)側に細い踏み跡があり、この後は、ササが体に当たりますが足元は見える道が続きました。たまに文字の読めなくなった道標があるので、以前はもっと整備されていたようです。 標高140m手前からササはなくなり、ツツジの仲間などの枝が体に当たりますが多少歩きやすくなりました。ただし、たまにトゲトゲに引っかかることもあるので要注意です。 なんとなく道のように見えかき分けずに歩ける所を選んで歩き、不意に石仏<写真09>の前に出ました。右(北東)側に「みつワンダークラブ」の道標(ここは「御津」はひらがな表記)がありました。 ここから何も考えずに高さ40cm程のシダヤブに突っ込み、とりあえず安倉山頂上を目指しました。シダは足に当たりますが足元は見えるので、道だと思い込んでいましたが、地形図の188m地点を過ぎ、最高点辺り<写真10>まで来ても日置忠治(へきただはる)墓所がないので引き返しながら探しました。こぶ病?の木<写真11>撮影地点周辺は展望は効きませんが平坦で、日置忠治(へきただはる)墓所でもおかしくなさそうでした。石仏<写真09>周辺に道がないかもう少し探してみればよかったかもしれません。 安倉山<写真10,11>から龍王岳<写真14>までは、林道が迷路のようになっており、少し迷って何度か引き返しました。 安倉山<写真10,11>から北西の鞍部に下ると、やはりかき分けずに歩け、標高175m辺りで木の間の細道に入ると、鞍部<写真12>で急に目の前が開けました。ここは四叉路で前方に道が3本あります。最も広い右の道に入って引き返し、左の道へ。真ん中は尾根を北西に進み200m峰から北側の地形図の破線の道に入るのかもしれません。だとすれば、途中で合流したときにきれいな道だったので、そちらのほうが歩きやすかっただろうと思います。たまに水たまりのある土道は標高125m辺りで谷沿いの地形図の破線の道に出合い右折、すぐに丸太を2本並べた橋を渡り、そこからは下草が減り代わりに小石が増えてきました。 標高180mを過ぎるとT字路で、右折が正解でしたが、左折してしまいました。南西に延びていた道が東に折り返したので引き返し、標高200m辺りで少し登って南西へ、なんとなく荒れ気味でやはり方向が違うので標高180mを過ぎたT字路まで引き返し、直進して丸太を3本並べてある箇所を渡ると、地形図の破線の道に入れました。 標高240m辺りで前方がヤブっぽくなりました。後から考えれば、北西に進み北側の地形図の破線の道に入ったほうが楽だったかもしれませんが、地形図の破線の道を辿って南へ行くはずが少し上がったら南東へ。小石がゴロゴロしており、歩けますがなんとなく怪しげで方向が違うので引き返しました。 直進したら破線の道は見つからず、ササはまばらですが歩けるので、そのまま尾根を下り南下。地形図の破線の道に入りたかったのですが、前方に斜めになった木が複数見えてきたので、南東に登ってやっと地形図の破線の道に合流しました。 そこからシダヤブの左側を歩き、過ぎるとなんとなく道のように見える箇所を選んで木の間を歩きました。地形図の破線の道からは微妙に逸れていますが問題はなく、280m峰から南下しそうになったくらいですみました。地形図の破線の道は北西へ、途中、休憩中に連れのズボンにマダニが1匹いるのに気づきました。 標高285m辺りの鞍部で、東からの地形図の破線の道に合流しました。そちらの道のほうが広くきれいで歩きやすそうでした。ここから西は広くきれいな土道で、地形図の送電線との交差点辺りから砂利道になり倒木の左を通過。北に向かう地形図の破線の道は廃道かもしれません。鉄塔巡視路の道標は東西を指していました。 標高310mを過ぎると一部工事中で、重機が入っていました。日曜日は休みのようで問題なく通過できました。龍王岳<写真14>頂上直下を通る地形図の破線の道は入口が微妙にヤブっぽかったので、そのまま歩きやすい砂利道をキープ。 特に目印はなさそうでしたが、南東から取り付き龍王岳を目指しました。木の間をぬうように進めばかき分けずにすみ、辿り着いた先には赤いビニールテープがありましたが、地形図の358m地点よりも北でした。下りも適当に進んだら、取り付き点よりも北側に下りました。 ここからはしばらく砂利道、まつだ牧場<写真16〜32>手前からゴールまでは舗装道路です。 |
その他周辺情報 | まつだ牧場ミルク工房<写真30>は今月も来月も土日祝の10〜17時45分営業です。ジェラート<写真29>は12種類くらいでダブルはカップもコーンも500円です。牧場はミルク工房営業中のみ無料で見学できます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【先週に引き続き御津エリアを訪問】
先週、岡山市北区の御津紙工(みつしとり)と御津宇甘(みつうかい)で3月中旬の御津エリアの風物詩や城跡探索などを堪能しました。
2025年3月17日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7908183.html
今回訪問したのは、同じ御津エリアの御津宇甘とその東隣に位置する御津高津(みつたかづ)地区です。
満開に近い梅の花を見ながら東に進み、大谷宝篋印塔(ほうきょういんとう)<写真07>を経て、地形図上で標高188mと表示されている安倉山<写真10,11>、そこからまるで迷路のような林道を利用し、今回のコース上で唯一山名がついている龍王岳<写真14>に登りました。下山後は牧場の動植物とジェラートを求めてまつだ牧場<写真16〜32>に寄り、宇甘川(うかいがわ)の支流大谷川沿いを歩き、山行後はユキワリイチゲの群生を見に行きました。
以下に特に印象に残ったシーンをレポートします。
【3月下旬の桜桃梅?】
タイトルを見て一瞬、桜・桃・梅?と思われたかもしれませんが、もちろん、現実的にはこの3種の花が同じ日に見られるのはほぼ不可能です。実は、満開となった桜桃(サクランボ)と梅が同じ日に見られたということです。
家を出発する前、我が家の庭の暖地サクランボ<写真01,02>の花が満開になっていました。暖地サクランボは、普通のサクランボより約1ヶ月早い3月中旬頃に花が咲き、GW頃に実がなります。ところが、開花時期にマイナス2度以下になると、おしべが凍死して結実しません。3月中旬までは最低気温が0度前後という日が何度かあり、今年の開花を心配していましたが、きれいで可愛い花が今年も見られて安心しました。
また、山行開始早々に梅の花が見られました。今年は開花が2週間程遅れたとはいえ、3月下旬でしたので、梅の花は終わっているかもしれないと思っていましたが、ほぼ満開に近い木が何度も見られました。先週に引き続き、梅の花が観賞できてよかったです。
山行後、ユキワリイチゲを見に行き、さらに余裕があれば河津桜(かわづざくら)もと考えていましたが、予想以上にたくさんの花を見ることでき、十分満足でした😊
【安倉山から龍王岳まで迷路縦走】
今回の山行で最初に登った山は安倉山です。おそらく、あくらやまと読むのだろうと思います。地形図には名前がありませんが、188mの標高が表示されている山です。
江戸時代、三十一万五千石の岡山藩には一万石以上の家老が6人いました。このうち、日置(へき)氏は池田利隆(としたか)のもとで備前金川を領し、初代岡山藩主池田光政と2代目綱政に仕えた忠治(ただはる)の代に一万六千石となりました。忠治は綱政の鹿狩りに同行し、安倉山の野立所に立ち寄った綱政から歓待の褒美として鹿5頭を与えられことにいたく感動、安倉山を自分の墓所としたと伝えられています。
ネットにはあまり情報がなかったのですが、大谷宝篋印塔(ほうきょういんとう)<写真07>から登ってみることにしました。御津高津の大谷集落から宝篋印塔の説明板のすぐ西にある階段を上りました。右に行くと墓地に向かうので、左端の入口のササが刈られた土の一本道を辿ると、右側に大谷宝篋印塔がありました。旧御津町指定重要文化財でしたが、岡山市と合併後、指定から外れたようです。説明板によれば、室町時代の作と考えられており、高さは1.55mとなっていましたが、もっと低く見えました。この左隣と向かいには小さな祠がありましたが、詳しいことはわかりませんでした。
裏側にまわると道があり、地籍調査の黄色いヘッドの標柱を見ながらしばらくは気楽に歩けました。標高120mを過ぎると、「御津ワンダークラブ」の道標があり、ラッキーと思ったのも束の間、ササヤブに突っ込む羽目に😅幸い、少し引き返すと右(西)側に細い踏み跡があり、この後は、ササが体に当たりますが足元は見える道が続きました。たまに文字の読めなくなった道標があるので、以前はもっと整備されていたようです。標高140m手前からササはなくなり、ツツジの仲間などの枝が体に当たりますが多少歩きやすくなりました。ただし、たまにトゲトゲに引っかかることも😅
少し開ける箇所ではほっと一息、なんとなく道のように見えかき分けずに歩ける所を選んで歩き、不意に石仏<写真09>の前に出ました。右(北東)側に「みつワンダークラブ」の道標(ここは「御津」はひらがな表記)がありました。
ここから何も考えずに高さ40cm程のシダヤブに突っ込み、とりあえず安倉山頂上を目指しました。シダは足に当たりますが足元は見えるので、道だと思い込んでいましたが、地形図の188m地点を過ぎ、最高点辺り<写真10>で立ち止まるも、あれっ、お墓がない😅引き返しながら周辺を眺めると、こぶ病?の木<写真11>撮影地点周辺は展望は効きませんが平坦で、日置忠治(へきただはる)墓所でもおかしくなさそうでした。石仏<写真09>周辺に道がないかもう少し探してみればよかったかもしれません。今回は我々にしては長丁場の予定だったので、次回に期待して先に進むことにしました。
グーグルマップの航空写真では安倉山の北西に林道が見えるので、そこまで出れば後はなんとかなるだろうと計画した連れを信じ、とりあえず北西の鞍部へ。意外にも、やはりかき分けずに歩け、標高175m辺りで木の間の細道に入ると、鞍部<写真12>で急に目の前が開けました。ここは四叉路で前方に道が3本あります。展望を楽しみ、最も広い右の道に入って引き返し、左の道へ。たまに水たまりのある土道は標高125m辺りで谷沿いの地形図の破線の道に出合い右折、すぐに丸太を2本並べた橋を渡り、そこからは下草が減り代わりに小石が増えてきました。
標高180mを過ぎるとT字路で、右折が正解でしたが、左折してしまいました。南西に延びていた道が東に折り返したので引き返し、標高200m辺りで少し登って南西へ、なんとなく荒れ気味でやはり方向が違うので標高180mを過ぎたT字路まで引き返し、直進して丸太を3本並べてある箇所を渡ると、地形図の破線の道に入れました。
もう大丈夫かと思いきや、標高240m辺りで前方がヤブっぽくなりました。後から考えれば、北西に進み北側の地形図の破線の道に入ったほうが楽だったかもしれませんが、地形図通りと自信満々で南へ、のはずが少し上がったら南東へ。小石がゴロゴロしており、歩けますがなんとなく怪しげで方向が違うので引き返しました。
直進したら破線の道はどこ?ササはまばらですが歩けるので、そのまま尾根を下り南下。地形図の破線の道に入りたかったのですが、前方に斜めになった木が複数見えてきたので、南東に登ってやっと地形図の破線の道に合流しました。
そこからシダヤブの左側を歩き、過ぎるとなんとなく道のように見える箇所を選んで木の間を歩きました。地形図の破線の道からは微妙に逸れていますが問題はなく、休憩中に連れのズボンにマダニが1匹いるのに気づき、置き去りに😅
標高285m辺りの鞍部で、東からの地形図の破線の道に合流しました。そちらの道のほうが広くきれいで歩きやすそうでした。ここから西は広くきれいな土道で、地形図の送電線との交差点辺りから砂利道になり倒木の左を通過。
標高310mを過ぎると一部工事中で、重機が入っていました。日曜日は休みのようで問題なく通過できました。龍王岳<写真14>頂上直下を通る地形図の破線の道は入口が微妙にヤブっぽかったので、そのまま歩きやすい砂利道をキープ。
特に目印はなさそうでしたが、南東から取り付き龍王岳を目指しました。木の間をぬうように進めばかき分けずにすみ、辿り着いた先には赤いビニールテープがありましたが、地形図の358m地点よりも北でした。周辺は平坦で木が茂って展望は効きません。
岡山県には“龍王(竜王)”と名のつく山(龍王山や龍王岳など)が30座ほどあるといわれ、地図上に名前がないものも多数あります。龍王の名は、水・雨をもたらす八大竜王を山頂に祀り雨乞いを行ったことに由来し、山岳信仰の対象でもあります。山のほとんどが岡山県南部にあることから、瀬戸内海に近い雨が少ない地域では、盛んに雨乞いの儀式が行われたと考えられます。この龍王岳にも竜王様や水神様の祠があってもおかしくないのですが、建物の跡などもわかりませんでした。下りも適当に進んだら、取り付き点よりも北側に下りました。
ここまでコースのほとんどが林道でしたので楽勝と考えていましたが、道のない尾根よりもむしろ林道で迷うことがしばしばありました。油断していると、予定していたコースを逸れていたことも何度かありました。展望は少なく植林帯が多い素朴な山でしたので、結果的には迷路のような林道でプチルートファインディングを楽しめました😊
【まつだ牧場の愉快な動物たちと搾りたてミルクでできた絶品ジェラート】
龍王岳<写真14>からは今回の目的地のひとつ、龍王岳南に位置する「まつだ牧場」<写真16〜32>へ。動植物好きの我々にとっては、今回のコース上にこの牧場を組み込んだのは必然でした。
花は期待していなかったのですが、梅<写真20,31>、ムスカリ<写真16>、スイセン<写真17>、ツバキ<写真18>など多種多様でした。また、ヒメオドリコソウ<写真25>、オオイヌノフグリ<写真21>、ナズナ<写真24>のコラボがあちこちで見られ、春の本格的な訪れを実感できました。
さらに、写真や動画で紹介していますように、標高約300mの高原に広がる25haの放牧地や牛舎では、子牛のときからこの地で生まれ育った健康な牛たちがのんびりしている姿が見られ、癒やしのひとときを過ごしました。特に驚いたのは、牛の舌の大きさです。なぜか一頭の牛が頻繁に舌を出していました<写真28>。明らかに自分の手のひらより大きく、これぞまさにザ・牛タンでした。この後、ランチで寄った焼き肉屋では、生きた牛タンの印象が残っていたこともあり、牛タン注文は控えました😅
動植物ウォッチングを十分楽しんだ後、牧場直営のミルク工房<写真30>でジェラートを購入することにしました。健康な乳牛たちから毎朝とれるしぼりたてミルクが自慢の手作りジェラートが食べられます。この日の最高気温はおそらく23℃くらいとアイスクリームが売れ始める20℃を超え、上着なしでも汗ばむ陽気でした。また、5年ぶりなのでできるだけ多くの種類を味わいたいとの思いが募り、ダブルカップ(500円)を2つ注文しました。1つはさくらとマロングラッセ、もう1つは抹茶とミルクです。帰宅後に確認したら、マロングラッセとミルクは5年前に食べていました😅
購入後、店の横に設置されたテラスで食べようとすると、ネコが近づいてきてじっとこちらを見つめていました<写真29>。特に何かするわけでもないのですが、足元から離れません。とりあえず写真と動画を撮り、さっさと昼食、いや、食前のデザートタイム。ジェラートはどれも甘さ控えめです。抹茶はかなり苦みが強く好みの味、他は素材の風味は弱めでやさしい味でした。
ネコをシカトして食べ終え、まだ居座っているのでなでてやろうと手を伸ばすと、指先にわずかについていたジェラートをペロペロ。お前の目的はこれかーい😅猫の体には悪いので、皆様、くれぐれも与えないでください。5年前には別のネコがやはり物欲しそうにこちらを見上げている写真が😅忘れていただけでした。彼らは明らかにこの店のマスコットとして訪問者に愛嬌を振りまいていました。
【大谷川沿い早春の花&山行後はユキワリイチゲ観賞】
エネルギー補給もすみ、まつだ牧場を出て、北東方面に進み、大谷川沿いの舗装道路を歩きました。自動車の通行はほとんどなく、水の流れる音と鳥の鳴き声だけが聞こえる静かなロケーションでした。川沿いの道ということもあり、ナガバタチツボスミレ<写真35>やヤマネコノメソウ<写真37>などの早春の花が咲き始めていました。
コース終盤になり、登米池(とめいけ)ではホシハジロ<写真40,41>が数羽見られました。気持ちよさそうに足で顔をかいていましたが、こののんきな姿もそろそろ見納めになりそうです。
山行後、ユキワリイチゲを見に某所へ。ユキワリイチゲは漢字で「雪割一華」と書き、雪解け直後に雪を割って花茎を伸ばし直径3cm程のうっすらと青紫色を帯びた一輪の花を咲かせます。花弁のように見えるのは萼で、花弁はありません。葉は3裂し、白い斑点が入るのが特徴です。アズマイチゲやキクザキイチゲなど花だけ見れば似たのが多いですが、葉の形は明らかに違います。西日本中心に生育し、東日本ではほとんど見られない植物です。岡山県のレッドデータブックには記載されていませんが、人気の花なので撮影地は伏せました。
タイミング的には平年よりも遅いのですが、今年はやはり2週間程遅れたようで、天気がよくないと開かない妖精たちを拝むことができました。以前に別の場所で見たのよりも花も葉も大きく、密生しており見応えがありました😊
岡山市南区の児島湾南で起きた山火事はやっと鎮圧が発表されました。焼死してしまった山の動植物たちも多いでしょうが、彼らは我々が思うほどやわではありません。見た目はボロボロでも、倒れていても、懸命に生きている姿を山で何度も見てきました。しばらくは会いに行けませんが、現場から離れた場所できらめく小さな命を探しに出かけ、「大丈夫、遠くで仲間が頑張っているよ。」と伝えたいです。なるべく多くの山の仲間たちに温かい目を向けること。これからも続けていきます。
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