カズラ谷から鎌尾根・イワクラ尾根を歩く【雪も霧氷もないけど快晴に恵まれて】


- GPS
- 16:00
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,110m
- 下り
- 1,106m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 7:50
天候 | 晴れ 午後より薄曇り 【気温】登山口出発時:2℃ 鎌ヶ岳山頂:2℃ 水沢岳山頂:5℃ 奥の谷登山口:7℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
脇のスペースに駐車。(詰めれば10台程度は可能でしょうか?) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道標の整備状態】 カズラ谷コース、鎌尾根共に以前と比べ要所要所に整備されていました。 【水場】 カズラ谷コース・水沢峠共に心細く、あてにできない状態でした。 |
写真
感想
ここ2,3日朝晩の冷え込みも思ったほど厳しくもないが、
山はどうだろう?
雪の鎌尾根を歩きたいと思いやってきたが果たして・・・。
明るくなるのを待ってカズラ谷へ入る。カズラ谷コースは山頂までの
標高差800mとなかなかのものだ。ペースを保って無理せず行こう。
尾根道に入って高度を上げるが一向に雪の気配がない。
朝陽がまぶしく輝く快晴、気温も3度と高めでマイペースでも汗ばむ
ほどだ。今日も雪はあきらめ展望の尾根歩きに切り替えよう。
やがて尾根上に集まる岩を捲くようにして尾根を乗越すと谷に出て、
「最後の水場」となる。ほぼ中間地点だろう。
最後の水場からは登りもきつくなるので、体温調整を兼ねて小休止だ。
尾根コースで水場はありがたいが今日の水場は心細い限りだ。
谷を横切り急な尾根を上がり、掘割状のコースを過ぎるとそろそろ
展望も利き始める。
鎌尾根起点の岩頭〜水沢岳辺りを展望しても真冬の尾根とは思えないほど
緑が目立つ。またもや冬装備の出番なしか・・・。
雲母峰から延びる縦走尾根に上がり、わずかに残った雪を踏んで
鎌ヶ岳に向かうがそれもほんの短い距離だった。
深いササを漕いで鎌尾根起点の岩頭に立つと、さすがに風は冷たいが
鈴鹿の大パノラマが広がっている。
そそり立つ岩峰の鎌ヶ岳はアルプスを思わせ、端正な綿向山から
平坦な頂上台地が伸びるイブネまでが一望でき、さらに頭を巡らすと
鎌尾根の奥には典型的な双耳峰を見せる仙ヶ岳〜高円山そして御所平と
南鈴鹿の山並みも鮮明に眺望できる。
今日こそは展望の尾根歩きを楽しめそうだが、その前に鎌ヶ岳山頂は
踏んでこよう。
無人の山頂で一通り展望を楽しんだ後、鎌尾根に向け岳峠へ下る。
快晴に恵まれて、これから続く鎌尾根のギザギザを満喫しよう。
鎖の下がる「カニの横這い?」から尾根上に這い上がると、
流石に風が冷たい。
良く通る風にさらされて、目前に広がるパノラマや鎌ヶ岳の景色を
振り返りながら、ザレのピーク、石楠花のピークとアップダウンを
繰り返すと岩場に出て、核心部の衝立岩のピークとなる。
岩壁の東峰、岩稜の西峰に分かれるようだ。
以前は岩稜の下りでルート選びに迷ったが今回は道標に導かれ、
岩稜の溝に付けられた鎖場で基部へ降りる。
迫力ある眺めを仰ぎ再び登り返すと石楠花が群生する西端尾根分岐の
ピークで、ここが鎌尾根最後のピークになる5峰だろうか。
(ここから西の白滝山へ延びる尾根も気になる所だ。)
アップダウンを繰り返した鎌尾根もここを境に向きを変え、
穏やかな表情に一転する。
いつものように馬酔木の茂る広い鞍部で鎌ヶ岳を見ながら食事を摂り、
水沢岳に向かうとそろそろ水沢峠方面からやってくる人と
すれ違うようになる。
キノコ岩の急登で水沢岳に立ち、馬の背渡りのザレ場を過ぎると今度は
水沢峠まで転がるように一気に下る。単なる通過点の様な水沢岳だが
きつい山だ。
小さな水沢峠で一息ついてからイワクラ尾根へ向かう。
峠から登り返した最初のピークはイワクラ尾根の最高点P930で、
入道ヶ岳に至る尾根筋が一望でき、仏岩の姿も遠望できる。
宮指路岳分岐のピークを越え、しばらくすると左膝に違和感を覚える。
アップダウンの落差は鎌尾根を上回るイワクラ尾根だ。
無理を避けて入道ヶ岳までの縦走を諦め、仏岩を眺めた後奥ノ谷で
下る事にしよう。
奥の谷(イワクラ谷)分岐の鞍部から空身で磐座の仏岩、重ね岩に上がり
もう一度今日のコースを眺めた後、ゆっくりと奥の谷を宮妻峡へ下る。
【相変わらずの暖冬で霧氷も雪も見られず、アイゼンなどはザックから
外すことなく終わったが、出会う人もまばらで快晴に恵まれ快適な
尾根歩きを楽しめた。
展望する山のどこにも雪が無い寂しい冬だが、またの機会を捉えて
雪の鎌尾根を歩いてみたいと思う。】
onetotaniさん こんにちは
今年は本当に暖冬ですね。
この時期の鎌尾根やカズラ谷コースで雪がないなんてびっくりポンです。
もっとも寒風のもとカチカチに凍った尾根歩きはそれでしんどいのですが・・・
この分だと春に予定している釈迦ヶ岳も秋山の延長で行けちゃうのではないかと思います。
でも、こういう時こそ「備えよ常に!」で、鈴鹿に行くならやっぱり冬装備は必掲でしょうね。
甘栗さん 今晩は。
予報では氷点下で風も有り。「岳峠で霧氷を見られるかも」
なんて期待しましたが行けども行けども気配がなくあきらめました。
急登続きで汗ばむほどの好天に恵まれ、鎌尾根では自分史上最高の
展望を楽しみながら歩けました。
アイゼンは履くものでザックの重りではないですが・・・。
積雪次第では鎌尾根を歩くだけで精一杯でしょうが、是非機会を見つけて
歩きたいと思っています。
穏やかで、山行には持って来いでしたねえ。
今年はこの時期でも、殆ど雪は無いので、こんな状況なら、私も、鎌尾根を歩けるかなーと思いながら、拝読させて頂きました。
尾根歩きは、アップダウンも在るけど、何と言っても、眺望と、新たな発見が楽しみ。
今回も、天気に恵まれ、本当に、良うございました。
dedeppo5さん 今晩は。
もう少し雪があると思いましたが少し当てが外れました。
鎌尾根〜イワクラ尾根を歩く場合は、近づくにつれ鎌の姿が変化する北上も
いいでしょうが、エスケープを考慮すると融通が利くのでついつい南下する
コースを選んでしまいます。
よろしかったら教えていただきたい事があります。
衝立岩とは東峰の岩壁を指すと思っていますが正しいですか?
鎌尾根とは5峰より南も入るのでしょうか?
お尋ねの件
私には、ご説明出来る程の地元知識が無いので、少し、お時間を下さい。
と言いますのも、今月末に、地元の方のCLで、クラブ登山をして来ますので、その時に確認してみますから!
お世話をかけてすみません。
なかなか明確な記録が見つからずもやもやしています。
鎌尾根を明日(1/31)歩く予定して居たんですが、自治会の都合で行けず、確認出来なく成りました。
そこで、手元のガイド本類を眺めてみたんですが
鎌尾根とは:水沢岳から鎌ヶ岳間を指すと言うのも在りますが、一般的に、水沢峠から鎌ヶ岳までの尾根を指すんじゃないでしょうか?。
衝立岩は:N34°59′48″ E136°24′52″の岩峰の筈ですが、鎌ヶ岳側から数えると、4峰に当たるかしら?。
以上、確証を得ぬまま書き込んでますが、何方かご存じの方が居らしたら、訂正して下さると嬉しいんですが。
お手数をおかけして申し訳ございません。
自分も今少し調べてみます。
業務多忙で、レコUPしそびれてますが
先週、御在所中道〜鎌ヶ岳長石尾根で
歩きました。鎌尾根、秋山のようで
雪の少なさに驚きました。
雪があったら、難易度上がりますよね。
今週の冷え込みに、期待したいものですね。
それにしましても、山頂で無人とは
ちょっと意外でした。
komakiさん 今晩は。
しばらく記録が上がらないので内心どうされているのかと思っていましたが、
先日コメントされているのを拝見して安心しました。
今回も積雪状況次第で予定が変更しやすい南下コースを選びましたが、
いらぬ心配でした。
素晴らしい展望の一日でしたが、スタートから食事の鞍部までは誰に
逢う事も無く、冬期に入り鈴鹿もすっかり静かになりました。
komakiさん恒例の樹氷見物も今年は難しそうですね。
onetotaniさん
こんにちは
まるで春の鈴鹿を見ているようで
何か違和感覚えてしまいます。
雪を求めるなら標高あげないとダメですが、それはそれで難易度上がるしこまりものですね。
しかしながら静寂の中眺望にも恵まれ満足だったのではないですか❗
kazu97さん 今晩は。
年が変わっても相変わらず季節の進みが止まったままのようですね。
雪が無いのは寂しいですが、いづれは積雪した山を歩けるでしょう。
それまでは別の楽しみを求めて出かける事にしましょう。
onetotniさん、こんにちは
例年ですと結構雪が付いているのに今年はのどかな雰囲気ですね。
鎌尾根周回お疲れ様でした。
今年も鈴鹿に訪れますのでよろしくお願いいたします。
higurasiさん 今晩は。
いつも柔軟な発想次第で山の楽しみ方には際限がないんだなと
感心してレコを拝見しております。
そんな目で見れば、まだ眠っている鈴鹿の面白さを発見できるかも
知れません。そうなれば更に愛着も楽しみも深まるでしょうね。
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