宮之浦岳(淀川登山口から積雪により縦走敗退)
鹿児島県
29hiroPoke
体力度について
- GPS
- 23:22
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 1,551m
- 下り
- 1,572m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:26
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
飛行機
鹿児島空港→屋久島空港(JAL特典航空券) 空港前→小原町(屋久島交通バス)→宿 宿→宮浦小前→合庁前→紀元杉(屋久島交通バス) 帰り 紀元杉→合庁前→高校前(屋久島交通バス)→宿 宿→高校前→空港前(屋久島交通バス) 屋久島空港→鹿児島空港→羽田空港(JALスカイメイト) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
平石→新高塚小屋までの北尾根：雪により登山道が見えない→藪漕ぎ |
| その他周辺情報 | 楠川温泉：入館料300円 |
写真
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
コッヘル
地図（地形図）
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
ツェルト
シェラフ
携帯トイレ
|
|---|
感想
今年も鹿児島に来た。ずっと登りたかった宮之浦岳に行くことにする。
友人と宮之浦岳行きたいね〜と話していたが、今回は天気や体力次第で直前キャンセルになる可能性もあったため単独で行くことにした。
1年に366日雨が降るという屋久島。年降水量は東京の3倍だとか。ずっと日差しは強く年中暖かい。屋久島の気温の垂直変化は、日本が北上していくにつれて気候が変わっていくのと同じだ、と謳われていることが多い。なぜ降水量が多いか、海風が山に当たることで山に沿って上昇する、付近を暖流の黒潮が流れているため大気が不安定になりやすい要素がある。台風の通り道であり、梅雨前線の影響は当然受け、かつ12月〜3月は降雪もある。「いつ」行くべきか、日程調整が難しい山域である。
そんな中、3/25(火)〜26(水)まさかの晴れ。これ以上幸運な天気はない。いざ。
(3/18(火)にできた低気圧が雪を降らせていたようだ。3/19(水)は東京でも雪が降ったことは記憶に新しい。)
3/23(日)
別の趣味の大会終わりに飲んで2時くらいに鹿児島のホテルへ戻る。前日まで滋賀→大阪→兵庫→岡山→松山まで行っていたものの、予め鹿児島のホテルに装備を郵送してた。
3/24(月)
朝寝坊して1時間延長。風呂キャンだったため、温泉へ行き、お腹がすいたので黒豚のトンカツを食す。美味。
鹿児島空港へ着くと視界不良の影響で屋久島空港にたどり着けない可能性がある旨を聞かされる。こんなに天気が良くてまさかの敗退か、、
プロペラ機ということもあり、風の煽られの影響は大きい。窓から細長い島が見える。これは種子島である。天気が良ければ上陸も考えていたが、3/27(木)から雨だということで宮之浦岳+縄文杉のみで行くことにしていた。
前方に屋久島らしき大きい島が見える。ついに来たぞ。その瞬間、北方向へ旋回を始める。嫌な予感しかなかった。心臓がバクバク鳴る。諦めかけてたその瞬間、人口の赤いランプが見え、熱帯林で映えてそうな木々、ごつごつした岩が見え始める、これが屋久島か。島の一部が見えてから着陸までは一瞬だった。視界が悪くてpeakどころか小さなポコすら見えない。
冷静に考えてみると、窓から見えた大きそうな島は種子島の南の方で、屋久島空港は屋久島の北東に位置し、北西ー南東方向に滑走路が伸びている。飛行機は、風向きに逆らって着陸するため、天気図スケールでは分からないものの、北西よりに風が吹いていたから南東方向からアプローチするのがふつうである。
そんなこんなで、屋久島空港に着陸。荷物受取スペースが狭すぎる。
バスに乗り換えだと思ったら、余裕で間に合わなことに気づく。これは、初対面何人か同じ方向行く同士に声かけてタクシーかと思いきや、2025.3.1にダイヤが改訂したそうで耐える。
本日のお宿、旅壮「美山」へ。ご夫婦で経営されてるそうです。とても居心地が良い旅壮。また、ありがたいことに宿の管理人さんがバス停まで迎えに来てくれることに。ついでに買い出しまで、ありがとうございました。でも流石にスーパーは品薄だった。夜はカップ麺。
気分次第で、淀川登山口から登るって初日にピークに行くか、白谷水雲峡から登って2日目にpeak行くか悩んだ末、初日の方が天気がよさそうな点、2日目に早めに下山して3/26(水)中に屋久島を抜け出す点も考えて、淀川から登ることにする。
3/25(火)
荷物を整理して宿をデッパ。送迎もしていただく。本当にたすかりました。
暑すぎる。札幌とは大違い。バスの半分は外国人だった。今になって花粉症だということを思い出す。奇跡的に花粉症の点鼻薬を持っていたため注入。
あっという間に紀元杉。淀川登山口までの道中、100名山全山登頂を目標にしている方と出会う。その方は、今日高塚小屋に泊まるという。この出会いが後の運命を救う。
最初は意気揚々と写真を撮っていたものの段々撮らなくなる性格。淀川小屋の前の水場は神秘的。残雪も少々。途中でサルに遭遇する。小花之江の前にある見晴台は圧巻の景色。これが屋久島か。花之江以降、沢登りかと思われるくらい登山道に雪解け水が流れる。途中の急登はロープがある。所々に携帯トイレブース。投石岳付近は少し誘導が無いので迷わないように注意。peakへ近づくにつれ、面白い巨岩体がポツポツ。peak直下はズボズボ雪。溶け気味なので踏み抜かないよう注意。東面に雪渓スキーが出来そうなところも。peakへ着くとナイスガイがいた。彼らは、今から降りて淀川避難小屋に泊まるという。ヘッドライトがあるから大丈夫だ、と言っていた。（ヘッドライト使う前には小屋に着くのがベスト、、）ちょうどこの日は大学の卒業式だった。30分くらい大休止していざ新高塚小屋へ。振り返ると堂々たる姿の宮之浦岳。来てよかった。だいぶ陽も落ち始めてきた。屋久島のいいところは、西側にあるため日の入りが遅いところ。
平石を過ぎたあたりだろうか。突然登山道が消える。踏み跡らしきものすら見えない。雪の重みで木々が倒され登山道が消えていた。ここは北尾根かつ平石直下の急登なため陽があたりづらい。(先週雪が降った)←これは後程知る。だから、雪が残りやすいと気づく。しかし落し物を数個みつけたため、とりあえずそれを辿ってみる。見当たらない。東の沢方に入っていきそうな気がしたのでいったん引き返す。木も固いため少し切り傷。GPSの通りに歩いてみても見当たらない。近くに3メートルくらいの岩があったので気合で登ってみる。過去にクライミングをやっていてよかった。岩の上に立って尾根方向を見てみる1675ポコあたりの登山道は見えるもののその手前までの登山道は見当たらない。マズイ。陽も落ち始めている。と思ったら、岩の上からモバイルバッテリーを落とす。幸い雪の上に落ちたため救出できた。注意散漫にもなってきている。ここでいったん冷静になって考えなおす。現在時刻は16:30で19:00くらいまでは陽がさしていると読む。以下の3択。
�，海里泙溽�漕ぎをして新高塚小屋まで目指す。東西方向の沢方に入るかもしれない。かつ、もっとけがをするかもしれない。最悪の場合尾根上でビバーク。夜は晴れ予報ではあるものの、強風や突然の雨の可能性もある。今持っている装備で乗り越えられるかも渋い。
��永田岳を乗越して鹿之沢小屋に泊まる。次の日は西尾根下山。この時期の西尾根の情報がほとんどなく、どういうルートかも調べてない。
�Ｍ茲親擦魄�き返し、石塚小屋or淀川避難小屋に帰る。石塚小屋は未知ルートではあるものの永田岳ルートほどよりは標高が低く積雪は少ないと予想。ただし時間的にヘッドライトを使うことになるだろう。淀川避難小屋の場合は来た道を引き返すだけなので距離はあるもののヘッドライトで行くならベストなルート。
ここで、登山口まで歩いた方を思い出し、石塚小屋に泊まる予定だと言っていたことを思い出す。ソロ登山で人に頼るのはNGではあるものの、人がいることはほぼ確かつ、淀川小屋ほど混んでないため小屋泊ができると読んだ。
時間読みは平石→宮之浦岳(30m)、宮之浦岳→花之江(1h30)、花之江→石塚小屋(1h)。引き返すことにする。
道中は水の量と行動食を調整しながら進む。特に沢型方向に入らないかつ自分のメンタルを保つように。途中で新高塚小屋方面に向かう方に平石で迷った旨を念のため伝える。投石岳付近で迷いかける。なんとかして、花之江。ここからヘッドライトを装着。最初の10分くらいは陽があったものの、段々暗くなり、ヘッドライトでピンクテや梯子、登山道の木のやつを探しては歩きを繰り替えす。幸い、屋久島には熊はいないので野生動物の心配はなかった。これほどにまで木々が生きているように感じたのはない。なんとか石塚小屋に到着。登山口で出会った方は、まだ入眠前であった。一安心。幸い、その方は水場を知っていたため、次の日水を汲みながら花之江まで行くことにする。今日が卒業式だということは流石に言えなかった。
チキンラーメンをいただいた。ありがとうございます。プラスでソーセージを食べた。
3/26(水)
朝食はソーセージとカレー飯。
夜歩いた道が、昼でも迷いそうなくらいの道であったことに気づく。途中で水を汲むがあまりにもわかりにくい。花之江でお別れし10:40くらいのバスめがけてゆっくり歩く。下山した時の安心感が半端なかった。加えて、準備不足、体力の課題が残った。そもそもバスの時間に合わせたため、入山時間も遅かった。札幌帰って走り込みや。そうこう考えてるうちにバス停へ。残ったカレーメシを食す。
とりあえず宿へ荷物を取りに帰ると共にどうやって変えるかを考える。時間的に間に合う便かつ空いてる便は19:00発の鹿児島行。スカイメイトがセールなため5000円弱で変える。ただし、20:30くらい発の鹿児島→羽田便は満席である。値段的に見ると、屋久島で1泊して次の日帰宅した方が安い。しかし、次の日は雷雨の予報。
一旦、宿で荷物を回収し、楠川温泉まで送迎していただいた。もしかしたら宿に戻ってくることを伝えお別れ。ありがとうございました。
楠川温泉で荷づくりをし、屋久島空港のコインロッカーに荷物を預けて、どちらにせよ19:00発の便までは3時間くらいあるので宮之浦港方面へ行くことに。
奇跡的に鹿児島→羽田便の空席が出たためスカイメイトで予約。しかも5000円後半代。神すぎる。
タンカン酒とタンカンジュースを買う。ついでに研究室にお土産も。
無事に羽田まで着く。実家に泊まって3/30(日)に帰札。
縄文杉を見れなかった。課題だらけな山行だった。次は違うルートで積雪の無い時期をめがけて行きたい。意外とルートがあるので、あと5回くらいは行きそうだ。
次の日の3/27(木)、屋久島では観測史上最大1時間降水量118ミリの雨を観測したそうだ。3/26(水)中に抜け出してよかった。
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