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Yamareco

記録ID: 7981427
全員に公開
山滑走
東北

村杉岳

2025年04月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:28
距離
20.9km
登り
1,920m
下り
1,909m

コースタイム

奥只見丸山スキー場(2:55)-上大鳥橋(3:50)-村杉岳(7:30)-Co960m(8:50)-Co1360m(10:00)-上大鳥橋(11:05)-奥只見丸山スキー場(12:25)
合計9時間30分
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
春の朝、駒がほんのりと染まる
2025年04月05日 05:42撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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春の朝、駒がほんのりと染まる
未丈ヶ岳の東面
2025年04月05日 05:43撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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未丈ヶ岳の東面
倉前沢山へ登る
成熟したブナの森が素晴らしい
2025年04月05日 05:46撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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倉前沢山へ登る
成熟したブナの森が素晴らしい
稜線に出る手前
2025年04月05日 05:46撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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稜線に出る手前
霧氷が淡く染まる
里よりもひと足早く開花
2025年04月05日 05:49撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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霧氷が淡く染まる
里よりもひと足早く開花
穏やかな日の出
2025年04月05日 05:50撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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穏やかな日の出
稜線上が真っ白な雪原のようになっている
2025年04月05日 05:52撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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稜線上が真っ白な雪原のようになっている
丸山岳方面
2025年04月05日 05:52撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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丸山岳方面
村杉岳は丸く白い
2025年04月05日 05:58撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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村杉岳は丸く白い
撮影会がはじまって進みません
2025年04月05日 05:59撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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撮影会がはじまって進みません
この尾根の平和な開放感
2025年04月05日 06:10撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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この尾根の平和な開放感
振り返ればトレースの向こうに燧ヶ岳、平ガ岳、荒沢岳
2025年04月05日 06:14撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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振り返ればトレースの向こうに燧ヶ岳、平ガ岳、荒沢岳
霧氷をくぐり村杉へ
2025年04月05日 06:30撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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霧氷をくぐり村杉へ
稜線の西面はブナの深い森、東面は開放的な疎林
2025年04月05日 06:51撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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稜線の西面はブナの深い森、東面は開放的な疎林
巻く人と登る人
2025年04月05日 06:57撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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巻く人と登る人
歩くだけで満たされてくる
2025年04月05日 07:13撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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歩くだけで満たされてくる
日向倉山から未丈ヶ岳の稜線の向こうに荒沢、中、駒
2025年04月05日 07:24撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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日向倉山から未丈ヶ岳の稜線の向こうに荒沢、中、駒
2023年に南壁のスラブを登った
2025年04月05日 07:33撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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2023年に南壁のスラブを登った
猿倉(べいくら)山と言うらしい
2025年04月05日 07:48撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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猿倉(べいくら)山と言うらしい
浅草岳の南面が霞む
2025年04月05日 07:48撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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浅草岳の南面が霞む
拘りの山域、毛猛
2025年04月05日 07:55撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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拘りの山域、毛猛
とりあえず行ってみよう
2025年04月05日 08:05撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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とりあえず行ってみよう
やっぱり引き返そう
2025年04月05日 08:11撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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やっぱり引き返そう
中、駒を背に未丈が映える
2025年04月05日 08:29撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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中、駒を背に未丈が映える
村杉沢沿いのブナ林を滑ることに
2025年04月05日 08:29撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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村杉沢沿いのブナ林を滑ることに
この景色に飛び込む
2025年04月05日 08:36撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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この景色に飛び込む
心地よい
2025年04月05日 08:31撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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心地よい
日陰は特に雪が良い
2025年04月05日 08:31撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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日陰は特に雪が良い
立派なブナの下を行く
2025年04月05日 08:34撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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立派なブナの下を行く
沢は埋まっている
2025年04月05日 08:38撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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沢は埋まっている
登り返し途中の台地
泊まりたいところが随所にあり、新緑の時期に来たらとろけてしまうだろう
2025年04月05日 08:56撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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登り返し途中の台地
泊まりたいところが随所にあり、新緑の時期に来たらとろけてしまうだろう
この森
2025年04月05日 09:25撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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この森
このブナ
2025年04月05日 09:47撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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このブナ
ストップスノーで派手に前転する中澤
2025年04月05日 10:16撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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4/5 10:16
ストップスノーで派手に前転する中澤
春なので半袖
2025年04月05日 10:33撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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4/5 10:33
春なので半袖
只見川沿いを戻る
2025年04月05日 11:26撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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只見川沿いを戻る
悪い場所はそれほどなかった
2025年04月05日 11:39撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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4/5 11:39
悪い場所はそれほどなかった
銀山平へ寄り道。石抱橋から見る駒ヶ岳
2025年04月05日 12:59撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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4/5 12:59
銀山平へ寄り道。石抱橋から見る駒ヶ岳
シルバーラインから見る駒ヶ岳と郡界尾根
2025年04月05日 13:25撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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4/5 13:25
シルバーラインから見る駒ヶ岳と郡界尾根

装備

個人装備
ブーツ:DYNAFIT TLT SPEEDFIT スキー:Nordica Unleashed 108 W 174cm 141-108-130mm ビンディング:FREERAIDER 15 EVO

感想

4月5日にシルバーラインの銀山平側も開通になるとのことで、そちら方面の山を考えていたがよくよく確認すると開通時間は午前9時とのこと。目的の山へ向かうにはちと遅い。村杉岳へ行ってみないかとのKさんからのお誘いがあり、計画に乗らせてもらうことに。今季は積年の課題の奥利根を渡ったこともあり、次の目標がぼやけた状態だったが、まだ向かったことのない村杉半島へ赴くことで新しい景色が広がるのではなかろうかと。
早朝発予定のため、前日のうちにシルバーラインを抜けておく必要がある。夕方にシルバーラインに入ってトンネル内を走っていると、銀山平出口には厳重なバリケードが設置されている。今まではこれほどではなかった気がするのだが、この日の状況は絶対にここを通させないという強固な意思を感じさせる。奥只見丸山スキー場の第4Pへ向かい、Kさんと翌日の計画を確認して寝袋に潜り込む。

午前3時前に行動開始、まずは林道へ向かい闇夜の滑走、林道に出て少し行ったところでシール貼り。このルートを気に入って何度も来ているKさんによると、今季はやはり雪が多いため特に困難な箇所はないとのこと。橋を渡って少し行ったあたりから斜面の登高開始。闇夜ながら周囲には太くて大きなブナが林立していることが分かる。Kさんによるとここのブナ林は自身の経験の中でも指折りの重厚さという。浅草岳の入叶津側のブナ林に勝るとも劣らないとのことだったが、実際にその通り。残雪と新緑の時期に来たら心身ともにとろけてしまうのは間違いない。
空が白んでくると背後に未丈ヶ岳が白く浮き上がり、その背後には駒ケ岳や荒沢岳が姿を見せる。これまで何度も歩いてきた山々の初めて目にする横顔が新鮮で美しい。倉前沢山北側の稜線に上がる頃には日が昇り、春の淡い色づきが雪面やブナの霧氷をやわらかく染める。
ここから村杉岳までの稜線は平坦と思えるくらいの緩傾斜で、ゆったりと幅の広い雪原が続く。稜線の西面は深いブナの森が稜線間際まで迫り、東面はブナの疎林が気持ちの良く広がり、典型的な背腹性を見せるのだが、それにしてもこの稜線部の平坦で穏やかな真っ白さ。今まで見たことのない風景に溜息しか出ない。池田知沙子さんはここを100m道路と表現し、他にも滑走路とかシルバーラインとかいろいろな例えをされてきたらしい。不時着経験のある身からすると、苗場山の山頂台地も不時着に適すると思っていたが、こちらの方がより平坦で障害物もないので、ここも万が一の時のために頭に入れておこうかと。

当初は周回計画だったものの、村杉岳から少し下ってみると雪付き悪くスキーでは苦労のほうが大きそうなので計画変更との判断に。村杉沢に滑り込んで春の新雪を楽しみ、素敵なブナ林を登り返す。林道までの尾根の滑りはザラメ手前の滑りにくい雪で苦労したが、こんな雪からも春を感じる。往路では暗闇でよく見えなかった只見川沿いの景色も、残雪が強い日差しに輝き眩しいばかり。今季も無事に冬を乗り切ったなと。
初めて足を踏み入れた山は、やはり期待通りに新鮮な風景を見せてくれた。ここからまた新しい山を広げることができるのかどうだか、来季以降もまた多くの雪が降るようにと願うばかり。

周回を考えていたので早出にした。スタートは只見川に降りるまではヘッデン滑走。月の入の後の行動なので暗いが、何度も来ているので不安はない。林道のデブリもそれほどでもなく、スイスイと上大鳥橋まで。ここからは至福のブナの森。空と森の色が変わっていくのを楽しみながら歩く。稜線手前で夜が明けてしまった。あと30分早出していれば日の出が見れた。稜線は何度来ても素晴らしい。さっきまでハイペースだったのに写真撮影で進まなくなる。今年の雪の多さなら色々行けるなあと思いながら久しぶりの南会津を堪能する。村杉岳から先に進み、ポコでシールオフ。下大鳥橋方面に向けて滑る。が、雪が全然ない。無理すれば行けると思うが、スキーで行く合理性が無いのでさっさとシールをつけて戻り、村杉沢を軽く滑った。ここからの登り返しのブナ林も素晴らしく、村杉沢を滑らなかったら見ることも無かったと思う。あとは白滝沢右岸尾根を滑っていくが、もう雪は終わっていてストップスノーだった。2PTのスキーヤーに会う。今までここで人に会うことが無かったので驚きと、少しの寂しさ。春を絵に書いたような風景の只見川沿いの林道を歩いて、大賑わいの奥只見丸山スキー場へ戻った。

白戸川と只見川に囲まれた村杉半島。水量の多い只見川を渡り、半島に取り付くには、基本的に上大鳥橋を利用することになる。取り付いた半島から帰る方法はいろいろあるが、その多くはもう一度上大鳥橋を渡り、魚沼に戻ってくることになる。しかし、只見川の下流には大鳥ダムがあり、下大鳥橋を利用することで左岸域に戻ることができる。結果的には、尾根の雪付きが良くなく、スキーで行く意味が無いため、引き換えした。今度行くなら歩きかな。

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