ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 8036389
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

【白山】打波川から残雪の別山へ(刈込池、笠場湿原経由)

2025年04月19日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 石川県 福井県 岐阜県
 - 拍手
GPS
--:--
距離
47.9km
登り
2,765m
下り
2,771m

コースタイム

日帰り
山行
15:30
休憩
0:20
合計
15:50
3:50
80
下打波の冬期閉鎖ゲート
5:10
130
善五郎橋(自転車デポ地)
7:20
110
9:10
40
笠場峠(願教寺山の東のP1615の東側鞍部)
9:50
160
石徹白道に合流
12:30
90
14:00
14:20
70
15:30
100
17:10
30
18:40
60
善五郎橋(自転車デポ地)
19:40
下打波の冬期閉鎖ゲート
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
打波川沿い県道は冬期閉鎖中。下打波発電所前の車止めゲート前の路肩に駐車し、鳩ヶ湯の先の善五郎橋まで自転車でアプローチした。
県道は4/25の16時に通行止め解除予定とのこと(ただし鳩ヶ湯から先は土砂崩れによる復旧工事中のため通行止め継続予定) 
→【訂正】通行止めはその後延長され、5/30解除予定とのこと!
コース状況/
危険箇所等
・ 全体的にこの2週間で急激に雪解けが進んでおり、稜線上では一部夏道が露出し始めている箇所もあるが、まだ一応取り付きから雪はつながっている。雪はよく締まっておりツボ足で歩けるが、気温が上がると沈み込みがあるのでワカンくらいは携行したほうがよい。
・ ルート上で注意箇所は特にないが、下小池手前の県道は残雪による片斜面ができており通過に注意が必要
・ 刈込池への急登や一ノ峰〜三ノ峰の区間など、ところどころ急斜面が出てくるので、ピッケルがあったほうが何かと便利。アイゼンは使う機会は少ないと思うが、早朝など雪が固い時のために携行したほうが無難。
打波川沿いの県道はまだ冬期閉鎖中。車止めゲートをくぐり、自転車にまたがる。
1
打波川沿いの県道はまだ冬期閉鎖中。車止めゲートをくぐり、自転車にまたがる。
除雪は鳩ヶ湯の先の善五郎橋まで(土砂崩れによる復旧工事中で、今は仮橋がかかっている)。そこに自転車をデポ。
(なお、鳩ヶ湯から先は無雪期でも土砂崩れで通行止めという扱いであり、進入は自己責任となる。)
2
除雪は鳩ヶ湯の先の善五郎橋まで(土砂崩れによる復旧工事中で、今は仮橋がかかっている)。そこに自転車をデポ。
(なお、鳩ヶ湯から先は無雪期でも土砂崩れで通行止めという扱いであり、進入は自己責任となる。)
善五郎橋から先の道路上は、まだまだ分厚い残雪が残っている。下小池の手前あたりには写真のような片斜面が続き、滑落すると谷底まで転落しかねないので、やや緊張する場面。
1
善五郎橋から先の道路上は、まだまだ分厚い残雪が残っている。下小池の手前あたりには写真のような片斜面が続き、滑落すると谷底まで転落しかねないので、やや緊張する場面。
下小池に到着。
膝丈の道路標識
ようやく地上に現れてきた東屋
ようやく地上に現れてきた東屋
刈込池へのつり橋は雪が解けて渡りやすくなっており、ほっとする。だが、対岸の斜面に取り付く箇所が雪壁のようになっており、乗り越しに苦労した。
1
刈込池へのつり橋は雪が解けて渡りやすくなっており、ほっとする。だが、対岸の斜面に取り付く箇所が雪壁のようになっており、乗り越しに苦労した。
眼下の打波川源流は雪解け水を集めて薄くにごり、増水している。
眼下の打波川源流は雪解け水を集めて薄くにごり、増水している。
刈込池のある幅ヶ平に上がる斜面は結構な急斜面で、アイゼンとピッケルで慎重に登っていく(スリップすると眼下の打波川へダイレクトイン)。夏道は出ていないので、登りやすい箇所を適当に登る。
刈込池のある幅ヶ平に上がる斜面は結構な急斜面で、アイゼンとピッケルで慎重に登っていく(スリップすると眼下の打波川へダイレクトイン)。夏道は出ていないので、登りやすい箇所を適当に登る。
幅ヶ平に登り出た。残念ながら木々の若葉はまだのようだが、相変わらず素晴らしいブナとトチの森。ウグイスやクロツグミの声が平いちめんに響き渡っている。
1
幅ヶ平に登り出た。残念ながら木々の若葉はまだのようだが、相変わらず素晴らしいブナとトチの森。ウグイスやクロツグミの声が平いちめんに響き渡っている。
そして、刈込池。まだ豊富な雪に埋もれたままで、楕円形の白い広場となっていた。その向こうにそびえる残雪の三ノ峰が朝日に輝き、美しい。
4
そして、刈込池。まだ豊富な雪に埋もれたままで、楕円形の白い広場となっていた。その向こうにそびえる残雪の三ノ峰が朝日に輝き、美しい。
しかし、池の端のほうから少しずつ雪が解けてきているようだ。
しかし、池の端のほうから少しずつ雪が解けてきているようだ。
昨年の秋の枯れ葉が、氷漬けになっている。
2
昨年の秋の枯れ葉が、氷漬けになっている。
池の反対側から。はじめは池の真ん中を突っ切ろうかと思っていたが、少し考えてやめた。誰かが池を見に来て、ど真ん中に人間の足跡がついているのを見たら、がっかりするだろう。
4
池の反対側から。はじめは池の真ん中を突っ切ろうかと思っていたが、少し考えてやめた。誰かが池を見に来て、ど真ん中に人間の足跡がついているのを見たら、がっかりするだろう。
朝の光に輝き渡る残雪の幅ヶ平を、稜線に向けて歩いていく。
朝の光に輝き渡る残雪の幅ヶ平を、稜線に向けて歩いていく。
1月に来た時にも気が付いたが、この平には刈込池のほかにも池(または池の跡)があるようで、ところどころ森を抜けると思いがけない雪の空き地に飛び出ることがある。
2
1月に来た時にも気が付いたが、この平には刈込池のほかにも池(または池の跡)があるようで、ところどころ森を抜けると思いがけない雪の空き地に飛び出ることがある。
そうした小さな広場を一つ一つ訪ねながら、森を縫って歩いていく。
1
そうした小さな広場を一つ一つ訪ねながら、森を縫って歩いていく。
願教寺山と、その北東のピーク。
1
願教寺山と、その北東のピーク。
幅ヶ平を越えて東へ進んでいくと、小さな尾根や谷が入り組んで複雑な地形となるが、それらの地形を横切るように、稜線の笠場峠に向けてほぼ一直線に進んでいく。
幅ヶ平を越えて東へ進んでいくと、小さな尾根や谷が入り組んで複雑な地形となるが、それらの地形を横切るように、稜線の笠場峠に向けてほぼ一直線に進んでいく。
もうすぐ笠場峠だ。ブナが美しい。
1
もうすぐ笠場峠だ。ブナが美しい。
笠場峠(笠羽谷の源頭部、願教寺山の東のP1615の東側鞍部)に登り出た。そしてこの景観!
3
笠場峠(笠羽谷の源頭部、願教寺山の東のP1615の東側鞍部)に登り出た。そしてこの景観!
クリーミーな笠羽谷源頭部
クリーミーな笠羽谷源頭部
銚子ヶ峰の西側、笠羽谷源頭部に広がる笠場湿原(正確には、上から順に檜笠場湿原、うえ田湿原、笠場湿原の3つの湿原がある)は、この時期には見渡す限りの広い雪原となっている。
1
銚子ヶ峰の西側、笠羽谷源頭部に広がる笠場湿原(正確には、上から順に檜笠場湿原、うえ田湿原、笠場湿原の3つの湿原がある)は、この時期には見渡す限りの広い雪原となっている。
黒々としたヒノキやオオシラビソがぽつぽつと並んで、心惹かれる景観を作っている。その昔、加賀側の市ノ瀬や赤岩、三ツ谷の里人たちが笠場峠を越えて、檜笠の材料になる笠木を取りに来たといわれている。(ということは、今残っている木は、その切り残し?)
1
黒々としたヒノキやオオシラビソがぽつぽつと並んで、心惹かれる景観を作っている。その昔、加賀側の市ノ瀬や赤岩、三ツ谷の里人たちが笠場峠を越えて、檜笠の材料になる笠木を取りに来たといわれている。(ということは、今残っている木は、その切り残し?)
昔は「神様のうえ田」とも呼ばれていたそうだ。確かに、神様の庭のような雰囲気。「つなぎぶしの檜」という地を這うような姿の有名なヒノキもあるが、まだ雪に埋もれているようだ。
1
昔は「神様のうえ田」とも呼ばれていたそうだ。確かに、神様の庭のような雰囲気。「つなぎぶしの檜」という地を這うような姿の有名なヒノキもあるが、まだ雪に埋もれているようだ。
笠場湿原の向こうに並び立つ願教寺山やよも太郎山、日岸山を眺める。いつまで眺めていても飽きない。
1
笠場湿原の向こうに並び立つ願教寺山やよも太郎山、日岸山を眺める。いつまで眺めていても飽きない。
石徹白道の稜線に合流した。手前から一ノ峰〜三ノ峰、そしてその奥の別山を眺める。2週間前に比べて、だいぶ雪解けが進んでいるようだ。それにしても、別山…遠いなぁ。遠すぎて霞んどるやん。
4
石徹白道の稜線に合流した。手前から一ノ峰〜三ノ峰、そしてその奥の別山を眺める。2週間前に比べて、だいぶ雪解けが進んでいるようだ。それにしても、別山…遠いなぁ。遠すぎて霞んどるやん。
石徹白道を歩いたことのある人はわかると思うが、この一ノ峰〜三ノ峰のアップダウンはかなりキツイ。
1
石徹白道を歩いたことのある人はわかると思うが、この一ノ峰〜三ノ峰のアップダウンはかなりキツイ。
眺める分にはきれいだが、実際に歩くとなるとゲンナリする登り返しの連続。
2
眺める分にはきれいだが、実際に歩くとなるとゲンナリする登り返しの連続。
二ノ峰への登り返しは特に標高差が大きい。今日は日差しが強くて気温が高く、まだ春の陽気に慣れていない体にはつらい。軽い熱中症のようでしきりに頭痛がする。休憩がてら鎮痛剤を飲んだ。
1
二ノ峰への登り返しは特に標高差が大きい。今日は日差しが強くて気温が高く、まだ春の陽気に慣れていない体にはつらい。軽い熱中症のようでしきりに頭痛がする。休憩がてら鎮痛剤を飲んだ。
三ノ峰の手前、P2095の登りはかなり傾斜が強いが、ピッケルを支点にして体を持ち上げ、構わず直登していく。
2
三ノ峰の手前、P2095の登りはかなり傾斜が強いが、ピッケルを支点にして体を持ち上げ、構わず直登していく。
三ノ峰避難小屋は露出していた。しかし、入り口は雪で埋まっていたので、中に入るにはスコップで掘り出す必要がありそうだ。
3
三ノ峰避難小屋は露出していた。しかし、入り口は雪で埋まっていたので、中に入るにはスコップで掘り出す必要がありそうだ。
別山に向かう。登るたびに思うが、別山て、どうしてやけに遠く見えるのだろう? しかも非情にも、まだ大きな登り返しが必要なピークが2つもある。
1
別山に向かう。登るたびに思うが、別山て、どうしてやけに遠く見えるのだろう? しかも非情にも、まだ大きな登り返しが必要なピークが2つもある。
三ノ峰を越える。帰りはまたこれを登り返すのか…と思うと、ピークを越えるたびにげんなりする。
1
三ノ峰を越える。帰りはまたこれを登り返すのか…と思うと、ピークを越えるたびにげんなりする。
別山平からの別山
3
別山平からの別山
別山平からの御前峰と大汝峰。2週間前と比べて、かなり雪解けが早まっているようで、黒々した箇所が増えてきている。今日は黄砂が来ているようで、妙にかすんでいる。
1
別山平からの御前峰と大汝峰。2週間前と比べて、かなり雪解けが早まっているようで、黒々した箇所が増えてきている。今日は黄砂が来ているようで、妙にかすんでいる。
別山が近づく
振り返る来し方
別山山頂。山頂部の雪は解けていた。
5
別山山頂。山頂部の雪は解けていた。
御前峰方向の眺め
1
御前峰方向の眺め
お宮におまいり。帰路もどうかご加護を。
1
お宮におまいり。帰路もどうかご加護を。
三ノ峰をヒイコラ登り返して三ノ峰避難小屋まで戻り、帰りは鳩ヶ湯新道から六本檜経由で(黒坊平経由でカサバノ谷出合に直接降りることも考えたが、雪解けによる増水で渡渉に不安があった)。県道が通行止めになって長いので、登山道や林道が荒れていないか心配だが…
三ノ峰をヒイコラ登り返して三ノ峰避難小屋まで戻り、帰りは鳩ヶ湯新道から六本檜経由で(黒坊平経由でカサバノ谷出合に直接降りることも考えたが、雪解けによる増水で渡渉に不安があった)。県道が通行止めになって長いので、登山道や林道が荒れていないか心配だが…
この稜線は尾根が細い箇所が多いためか、雪が解けて夏道が露出している箇所が多く、逆に歩きにくい。(登山道自体は刈り払いは入っているようだが、崩れている箇所も多々見受けられた)
2
この稜線は尾根が細い箇所が多いためか、雪が解けて夏道が露出している箇所が多く、逆に歩きにくい。(登山道自体は刈り払いは入っているようだが、崩れている箇所も多々見受けられた)
今朝歩いた幅ヶ平がよく見える。やはり刈込池のほかにも、池と思われる空き地が何か所かあるのがよく分かる。
1
今朝歩いた幅ヶ平がよく見える。やはり刈込池のほかにも、池と思われる空き地が何か所かあるのがよく分かる。
剣ヶ岩谷を取り囲む山肌は岩が露出して険しい。三ノ峰の直下に黒坊岩が尖っている。(黒坊岩は昔登ったことがあり、何となく懐かしい)
1
剣ヶ岩谷を取り囲む山肌は岩が露出して険しい。三ノ峰の直下に黒坊岩が尖っている。(黒坊岩は昔登ったことがあり、何となく懐かしい)
まさに残雪期、といった感じの眺め。
1
まさに残雪期、といった感じの眺め。
バイカオウレンの群生。好きな花に出会うと嬉しい。
3
バイカオウレンの群生。好きな花に出会うと嬉しい。
六本檜から…
シリセード大滑走
3
シリセード大滑走
願教寺山残照
林道に着地。2か所の橋もちゃんと健在で一安心。自転車デポ地までテクテクと。
2
林道に着地。2か所の橋もちゃんと健在で一安心。自転車デポ地までテクテクと。

感想

 先々週、御前峰から眺めた別山は、厳冬期かと見紛うほどに白かった。久しぶりに別山に登りたくなった。
 さて、どこから登ろう? 別山は意外なことに白山主峰である御前峰以上に何度も通っていて、積雪期には白峰、平瀬、石徹白の三方向に加え、別山東尾根からも登っている。しかし、ふと福井県側からは登っていないことに気が付いた。福井の打波川から登ろう。今年1月に泊まりで訪問した刈込池も経由できれば楽しい山行になりそうだ。
 打波川沿いの県道(上小池勝原線)の冬期閉鎖は4/25に解除されるので、それまで待ったほうが得策なのは明らかなのだが、折悪しく来週末は仕事で山には行けそうになく、今週末を逃すと2週間空いてしまうことになる。雪解けが急速に進むこの時期に2週間のタイムラグは大きく、山の様子がガラリと変わってしまうかもしれない。除雪自体は進んでいるだろうし、県道は自転車で頑張ることにした(【後日訂正】通行止めはその後延長され、5/30解除予定とのことです。まさかの1ヶ月延長とは…)。
 先々週に御前峰に登って以降、山では一気に雪解けが進んでいるようで、山肌には黒々とした地面が現れている箇所がずいぶん多くなっていて驚いた。まあ、考えてみれば4月も下旬に近いので、当然といえば当然なのかもしれない。どんなに雪が多くても、季節はしっかりと帳尻を合わせてくる。ウグイスやクロツグミ、ヤブサメなど、野鳥のさえずりのバリエーションも増えた。豊富な雪解け水を集めて、打波川は空恐ろしささえ感じさせるほどの濁流となって流れている。
 今回の山行のハイライトは、やはり残雪の刈込池・幅ヶ平と、笠場湿原のゆったりした眺めだった。ここをこの時期に歩けたというだけでも、(たとえ別山まで届かなかったとしても)素晴らしい山行になったと思う。今年1月に泊まりで訪れたばかりの刈込池は、未だに豊富な雪に埋もれていたが、それでも池の端から少しずつ水面が現れつつあり、昨秋の色とりどりの紅葉が水と氷の間にそのまま閉じ込められているのが眺められた。顔を上げれば、静かな朝の光の中で、残雪の三ノ峰が淡く輝いている。
 笠場湿原(笠羽湿原、カサバ湿原とも表記される)は、石徹白川の笠羽谷の源頭、銚子ヶ峰の西側に広がる小広い平である。正確に言うと、標高の高い順からそれぞれ「檜笠場湿原」「うえ田湿原」「笠場湿原」と呼ばれる何段かの湿原に分かれている。その昔、加賀の市ノ瀬や赤岩、三ツ谷の里人たちが、檜笠の材料にする笠木をとるために、笠場峠を越えて訪れていた場所である(おそらく昔は、もっと立派なヒノキの大木が数多く生えていたのだろう)。ここは一度スキーで滑ったことがあるが、この湿原から願教寺山をはじめとした石徹白川右岸の山並みにかけての眺めは素晴らしいの一言。一面の雪原の中に、ヒノキやオオシラビソの黒々とした木立がぽつぽつと散らばって、往時は「神様のうえ田」とも里人たちに呼ばれていたのもうなずけるほど、まるで山の神様の庭園のような場所である。
 そして別山。登るたびに思うのだが、この山は、どこから登っても不思議なくらいやけに遠く見える。ことに、石徹白道の稜線は、白山の主要な登山道が通る稜線の中でも一二を争うほどアップダウンが激しく、稜線に立って行く手を眺めた瞬間、本当にあそこまで届くのか、という心細い気持ちにさせられる。
 一ノ峰、二ノ峰と丹念に越えて、ようやく三ノ峰にたどり着き、別山を眺める。ちらりと腕時計を見てから、もう一度別山を見つめる。そうしている間にも、私の逡巡とは何のかかわりもなく、別山直下、残雪でまだ真っ白な大平壁のうえを、小さな雲の影がゆっくりと横切っていく。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:322人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら