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Yamareco

記録ID: 8125315
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山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

鹿島槍ヶ岳北峰〜北俣本谷スキー

2025年05月05日(月) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
山小屋サン その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:47
距離
16.2km
登り
2,116m
下り
2,116m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:27
休憩
2:14
合計
9:41
距離 16.2km 登り 2,116m 下り 2,116m
2:11
1
スタート地点
2:12
22
2:34
2:38
31
3:30
3:34
36
4:11
4:14
260
8:35
10:19
39
11:04
2
11:34
11:36
15
天候 曇り後晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大谷原駐車場から。駐車場には簡単なトイレあり
コース状況/
危険箇所等
西俣出合までの林道には一ヶ所大きめな崩落で倒木が道をふさいでいるところあり。通過には問題ない
その他周辺情報 大町温泉郷など
未明の砂防ダム
2025年05月05日 03:45撮影
5/5 3:45
未明の砂防ダム
ヘッドランプで無心に歩く
2025年05月05日 04:05撮影
5/5 4:05
ヘッドランプで無心に歩く
夜が明けてきた。デブリすごい
2025年05月05日 04:46撮影
5/5 4:46
夜が明けてきた。デブリすごい
北俣本谷を詰めてローソク岩横くらいになると雪面がきれいになる。
2025年05月05日 05:49撮影
5/5 5:49
北俣本谷を詰めてローソク岩横くらいになると雪面がきれいになる。
風が冷たく、雲で斜面に日光も当たらない。カチカチの斜面にたまらずピッケルを出すき
2025年05月05日 06:00撮影
5/5 6:00
風が冷たく、雲で斜面に日光も当たらない。カチカチの斜面にたまらずピッケルを出すき
強風のなか急斜面を登るのは怖くて少しツェルトをかぶって休憩にする。
2025年05月05日 06:43撮影
5/5 6:43
強風のなか急斜面を登るのは怖くて少しツェルトをかぶって休憩にする。
7時過ぎまでツェルトをかぶっていると、少し天気が回復してきたので登山再開。
2025年05月05日 08:15撮影
5/5 8:15
7時過ぎまでツェルトをかぶっていると、少し天気が回復してきたので登山再開。
山頂
2025年05月05日 08:37撮影
5/5 8:37
山頂
まだ雪も堅くて危ないので新井氏のdoze in heaven の見学に
2025年05月05日 08:50撮影
5/5 8:50
まだ雪も堅くて危ないので新井氏のdoze in heaven の見学に
ロープを出して下ってみる
2025年05月05日 09:18撮影
5/5 9:18
ロープを出して下ってみる
新井さんもこの景色を見たのだな
2025年05月05日 09:18撮影
5/5 9:18
新井さんもこの景色を見たのだな
南峰
2025年05月05日 09:56撮影
5/5 9:56
南峰
登り返し
2025年05月05日 09:57撮影
5/5 9:57
登り返し
再び山頂
2025年05月05日 10:02撮影
5/5 10:02
再び山頂
まだ少し堅いが快適な北俣本谷
まだ少し堅いが快適な北俣本谷
こういうのはごめん被りたい
2025年05月05日 10:34撮影
5/5 10:34
こういうのはごめん被りたい
このあとスキーが外れ、諦めて少しツボ足で下った
このあとスキーが外れ、諦めて少しツボ足で下った
振り返る
2025年05月05日 10:54撮影
5/5 10:54
振り返る
ハーフパイプ沢で地形遊び
ハーフパイプ沢で地形遊び
下りてきた
2025年05月05日 11:00撮影
5/5 11:00
下りてきた
下山。前泊は軽トラの荷台のテント
2025年05月05日 11:54撮影
5/5 11:54
下山。前泊は軽トラの荷台のテント

感想

前十字靭帯再建一年と10日くらいになった。連休前半の月山鳥海山も最高だったが、そろそろスティープ滑降もしたいな(先日戸隠のルンゼ滑ったことなどとうに忘れているのだ)

ということで、連休後半の快晴を使って大好きな鹿島槍ヶ岳へ行くことにした。僕にとってはスティープな山スキーのソウルマウンテンといっていい。

夕方から来客の予定があったので登山口前泊入りで早い決着を狙って2時スタート。前から気になっていた、理論的最短ルートである北俣本谷直登を試みる。

狙いは当たり、このサイズの登山は手術後初めてだったが、途中の強風やり過ごしツェルト休憩を含めても六時間半でかつてなく余裕な状態で山頂に立った。
北俣本谷の直登は終始雪崩と落石の走路を行くことになるので、谷に日が当たる前に通過するべしだ。最近山スキーのスピード化のなか、実際行われているようだし条件を選べばそこまで危険なことではないとは思うが、やる場合は十分注意して行われたいし一般的には非推奨だと思う。なお、大工道具箱から持ってきた簡易傾斜計によるとあえて急なラインを選ばなければ最大傾斜は喉の部分の43度。雪質が良ければすこぶる快適な登りができる。

さて時間が早すぎたのと、前日の悪天候の影響がまだ残っていて冷たい風と雲で斜面はカチカチ。少し時間つぶしに23年前に故新井氏に滑られてその後リピートのない北壁正面ルンゼdoze in heavenの見学へ。
ハイマツでアンカーをとり、手持ちのロープいっぱいまで懸垂下降してルンゼを覗く。新井氏の昼寝したテラスも見える。
新井氏のことでは、以前から傾斜に関する言及が気になっていてその辺は個人的に明らかにしたい自由研究課題なのであった。

氏が本格的に活動を始めたころは、60度や70度という表現をよくしていたが、それがdoze in heavenは45度、となり、その後傾斜に関する言及は少なくなる。直感的にはグレーディングがいきなり辛くなったのでは?と思わされる。
正面ルンゼの中で傾斜計を取り出してみると、確かに傾斜は45度プラスマイナス1〜2度であった。お昼寝のテラスの前で斜面が落ち込むがおそらくそれでも50度だろう。氏の言及と完全一致だ。氏のキャリア駆け出しのころの杓子岳や白馬岳と比べてこちらの方が緩いということはないだろうから、やはりグレーディングは明らかに辛くなっている。

もう故人である氏に直接問うことはできないが、おそらくは氏の中でも当初からはグレーディングがかなり調整され、doze in heavenで感覚と実際の傾斜が一致したわけだ。それが単に感覚的に辛くしただけで偶然の一致を見たのか、それとももっと意識的なアプローチだったのかは謎だ。
初滑降が至高の体験なのはもちろんだけれど、他の人のルートの歴史を探訪するのもまた味わい深い体験だ。これも同じようなスキーをするものとしての墓前参りのようなものだ。いつかは屈曲点の先の核心部も探訪しなくてはいけないな。

さて歴史探訪を終えてルンゼから這い上がり再び山頂に立つと、すっかり天気も穏やかになり、日当たりのよい面を選べば下山はできそうだ。山頂から少しツボ足で下り、北俣本谷へドロップ。まだ少し堅い面もあるが、厚めのフィルムクラストでおおむね楽しい下山だった。デブリで板が外れてそこだけまた少しツボ足になった。下部は楽しいクルージングバーン。

連休前半の鳥海山トリップで暴飲暴食したためか、カーボローディング万全、余裕の山行であった。クライマーとしては最悪のボディになっているが。

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