越前の孤峰。原始の山。荒島岳。


- GPS
- 09:49
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,249m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 9:46
天候 | 序盤高曇り⇒終日快晴になる。 西寄りのやや冷たい風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
勝原登山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪期なので所々気を抜けない箇所有。 シャクナゲ平の手前と中荒島の手前。 |
その他周辺情報 | そのまま九頭竜温泉にてバッジ購入後、名古屋へ帰投 |
写真
感想
その山には、かつて一度訪れたことがある。だからといってすべてが分かっているわけじゃない。季節も、時間帯も、前回とはまるで違う。勝手は少しだけ知っていても、山はいつも新しい顔を見せてくれる。
前夜にテントを張ったのは、勝原園地。無料のキャンプ場だ。フリーサイトに、水場がひとつと簡素なトイレ。それだけの場所なのに、自分の幕を張って、眠りを待つ時間の穏やかさが、とても得した気分。
夜明け。まだ淡い光に包まれた旧ゲレンデ跡を、また一歩ずつ登っていく。かなりひんやりした空気。ブナの新緑が陽に透けて、美しく、頼もしい。
シャクナゲ平の手前、残雪に阻まれた道を、アイゼンの刃が刻む音が響く。十二本爪でガシガシと高度を稼ぎながら、静かな充実感に満たされる。
“もちかべ”―この地味に長く決して難しくないけどもラクでもない難所には、二本の残置ロープが垂れていた。地元の人々の手だろうか。山を愛し守る人たちの気配を感じる。
いよいよ本峰が近づく。中荒島岳に向かう急斜面には、まだたっぷりと雪が残っていた。気を抜けば滑り落ちかねない。慎重に、慎重に。
そして、登頂。山頂は春山特有のガスに包まれていたが、それでも中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、穂高、白山と、名だたる峰々が姿を現してくれた。ああ、来てよかったと、静かに胸が満ちていく。
下山を始める頃には、陽が高くなっていた。登りではまだ閉じていた花々が、一斉に咲いている。道の両側が、色とりどりの命であふれていた。同じ日の、同じ道とは思えないほどの変化。その驚きと歓びに、思わず笑みがこぼれる。
荒島岳。山の構成こそ地味気味だが、地元の手で大切に整備され、愛されている山だった。静かで、優しくて、ちょっとだけ厳しい。それが、僕にとって納得できる山のかたちだった。
福井県は私の住んでいるところから遠く、計画をするのに二の足を踏んでいました。山は逃げないと言いますが、体力は逃げるんです笑笑。
百名山を全座登ろうと決めているので、この連休は思い切って計画をしました!
取り付きの登りから始まる急騰は緩むことなく、アイゼンワークで進むにもしっかりと歯を噛ませないと危険なところもあれば、雪解けの水で粘土室の斜面がどろんこ祭りになっていたりと、足を取られるところが多かったです。
それでも、登山道には春ならではの花が咲き始めていました🌸
スミレ、ショウジョウバカマ、カタクリ、シャクナゲなどなど、初めて見るお花もたくさん咲いていました😍
さらに登山道からは白山がくっきりと見えて、北アルプスから見ると遥か先にうっすらと見えていたものが、今回は目の前にドーンとそびえていて感動しました🙌
きつい行程でしたが飽きることなく歩き通せたのも、雪渓でのアイゼンワーク、色とりどりの高山植物、白山はもとより遠くは奥穂まで見えたこと、山頂では360度の大パノラマが歓迎してくれたことでチカラをもらいました。
とても良い時期に行ったと思います❣️
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