日原川大雲取沢〜大洞川荒沢谷アシ沢〜大洞川椹谷ホラの貝窪〜丹波


- GPS
- --:--
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 2,858m
- 下り
- 2,875m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:00
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:00
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
自分は残雪期の山があまり好きではなく、スキーもやらないのでGWの過ごし方は毎回悩む。去年は小川山に1週間滞在してみたりもしたが、そこまでフリーに熱中できないのも正直な気持ちで、今年は別のことをしてみようと思った。
ちょうど奥秩父のゆるい遡下降のプランがいくつかあり、夏本番にわざわざ近郊に行くのももったいなく、いつ行こうかなと考えていたところだった。そこで今年のGW後半戦のテーマは逍遥系の沢に決定。
谷の中は特に寒くもなく、腰より上を水につかることもなかった。芽吹いたばかりの若葉の森の沢歩きは快適そのものだった。
1日目
蒲田から3時間かけてこの春3度目の東日原。ある意味八ケ岳よりも遠い。バスから見える日原川は濁っており昨日の雨が抜けきっていないようだ。大ダワ林道入り口まで2時間弱黙々と歩く。入り口にはバイク四台と自転車二台が止まっていた。当然釣り師はいるだろうと思っていたが想像より多い。とりあえず今回は増水気味なので、二軒尾根を乗っ越して入渓することにする。
大ダワ林道を長澤谷に降りるとまず釣り師1と出会う。河原にテントを張って釣りキャンプを楽しんでいた。ここから二軒尾根に向かって斜面を登るがなかなかの傾斜。尾根から適当に雲取谷に降り、しばらく進むと釣り師2に遭遇。3-4人のグループですでにタープと焚き火がセッティングされていた。聞くとこの先にも3人の釣り師がいるという。
ゴーロ主体の沢を遡行していくと、小雲取谷を過ぎたあたりで聞いていたとおり3人組の釣り師3に追いついた。大学生風。
S字峽なる小ゴルジュを越え、いくつか段差を過ぎ、ゴーロを歩くと1400三股の手前で7mほどの滝。右岸から容易に登れる。
1400の三股にはテン場にもってこいな台地が4つほどもあり、焚き火跡もいくつかあった。まだ12時だが早々にタープを張って火を起こしくつろぐ。リリーフランキーのいい加減なラジオを聴く。夜中に雨がぱらついた他は快適そのもの。
2日目
テン場を出て熊穴窪に進む。落ち葉が厚く堆積しており歩きにくいので途中から大ダワ林道を探すが、鹿道なのか道なのか判然としない踏み跡しか見つからず、急斜面のトラバースも足が疲れるので沢形の中に戻った。なだらかな谷を詰めると大ダワに到着。
一休みしてアシ沢を下り始めるが、出だしが非常に急でクライムダウンとなる。ガレ多沢型を下っていくと連瀑帯にさしかかる。上部は右岸から巻き、左岸から雲取山荘からの沢が滝で合流。なおもいくつか小滝をクライムダウンすると10メートルほどの滝。立木で懸垂。その下の滝も流木にかかった残置スリングで懸垂。谷が開け、ゴーロ帯を下ると荒沢谷本流出合。ここからは右岸の釣り師道を歩くと一度も沢身に降りることなく荒沢橋まで着いてしまった。荒沢橋の下には数人グループの釣り師4がテントを張っていた。荒沢橋からはまだ先に進むことができる喜びを噛み締めながら至福の林道歩き。
作業道を降りて大洞川に降り立つと、惣小屋沢出合にまたしてもテント。本流を進むさすが規模の大きな沢という感じがする。川胡桃沢のあたりで2人組の釣り師5。にこやかに先を行かせてもらった。
ゴルジュ状の谷をしばらく進むと3m釜持ち3連続滝。1段目は右岸から容易に越え、2段目は右岸の残置スリングを使ってへつる。3段目は左岸から容易。その後も釜持ちの段差やゴルジュが断続するが、いやらしいところには必ずトラロープが付いていた。
いったん谷が開け、ナメを過ぎて谷が左に屈曲するあたりからキンビヤシ。出だしの8m滝は踏み跡から右岸巻き。踏み跡を適当に辿っていると高く登り過ぎたのでリッジを越えたあたりから木の根を頼りにクライムダウンし、適当な木で懸垂。あとは容易な小滝をいくつか越えるとゴルジュを出て、栂谷出合のテン場。真っ平らに整地されていて薪がいくつも残っていた。椅子替わりのビールケースまであって驚く。寝床と焚き火が離れていたので、夜中に世話をしないでいいようにでかい薪を全てくべて就寝。
3日目
ゆるゆると支度して出発。栂谷を過ぎると何となく谷が狭まって小滝が3つほどあるが濡れずに越えられる。しばらくすると椹谷が出合うのでそちらに進む。始めはゴーロだが、1200の支流を過ぎるとゴルジュ状になり小さい滝が5つほどでてくる。いずれも容易。抜けるとアザミ窪との二股に差し掛かるので左俣のホラの貝窪へ。アザミ窪との中間尾根末端はテン場敵地で焚き火跡もあった。ふたたびゴーロとなる。途中で8mほどの滝あるが左岸を容易に巻ける。なおも進み、1420で大滝40m。ぱっと見右岸がそり立つ壁で、左岸が緩斜面となっているのでそちらを登っていってしまうが上部で壁に阻まれる。登れることは登れるが、ハマると降りてくるのがめんどくさそうだ。おかしいなあと思い登山大系の遡行図を見てみると右岸を捲いていたのでそっちにする。30分ロス。帰ってから調べると一応左岸から捲いている記録もあった。
滝の下に降り、右岸の尾根に向かってルンゼを詰め上がる。ぐずぐずで悪い。そのまま尾根頭を乗っ越して鹿道を下ると落ち口のあたりに降りてこられる。
大滝のあとは大したものも出てこず、1580二股から大ダルへ詰め上がる沢を辿ると、花崗岩のナメがでてきてすんなり稜線へ。気持ちの良い登山道を臭うハイカーに擬態して丹波まで3時間。サオラ峠から丹波への下りは修行。
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