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Yamareco

記録ID: 8144080
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

ジイサンひとりで残雪の仙丈ヶ岳、3000mまで。

2025年05月09日(金) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:52
距離
7.9km
登り
600m
下り
1,155m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:00
休憩
0:57
合計
12:57
4:16
2
スタート地点
4:18
4:21
174
7:15
7:16
122
9:18
138
11:36
11:44
74
12:58
13:04
95
14:39
15:13
72
17:05
17:10
3
17:13
ゴール地点
天候 高曇り。全天雲におおわれてました。時間により、北アの山々まで見えました。ただ、朝早くと午後には薄日の中でガスが襲い、雪の斜面の状況が見えなくなり、大いに困りました。
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
戸台パークで車を留め(駐車場は100台位留められそう。1日¥1000で5日間有効)、伊那市営バス(南アルプスクイーンライン)に乗りかえて、歌宿まで。歌宿から北沢峠までバスが開通するのは6月から。舗装路を徒歩で行く。
コース状況/
危険箇所等
樹林帯の中でも膝よりも高い積雪があり、午前中はまだマシだが、午後から温度が上がり、踏み抜きが多くなる。
また、新雪と風で飛ばされた雪によりアチラコチラで踏み跡は消えてしまっており、樹林帯の中でも上部でも、どうコースを取ればよいのか迷うことが多かった。
小仙丈から先には何回か雪庇の出来た崖や、細いヤセ尾根があり、十分な注意が必要。
その他周辺情報 戸台パークの仙流荘https://www.ina-city-kankou.co.jp/senryuso/
は日帰り温泉(大人¥800)、食事はどちらもフロント受付で。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
前の日、歌宿から北沢峠に向かって舗装路を歩きます。
前の日、歌宿から北沢峠に向かって舗装路を歩きます。
左手に鋸岳
北沢峠、こもれび山荘に着きました。今夜の宿泊は私一人。管理人さんから明日は午後から天気は雨模様と知らされました。
北沢峠、こもれび山荘に着きました。今夜の宿泊は私一人。管理人さんから明日は午後から天気は雨模様と知らされました。
できるだけ早く出るべきとの助言で、4時過ぎに暗闇の中を出発。
できるだけ早く出るべきとの助言で、4時過ぎに暗闇の中を出発。
登り始めると直に登山道に雪が。
登り始めると直に登山道に雪が。
樹林帯の中はずぼ足で行けると想像してましたが・・・。ごく最近また降ったということらしい。
樹林帯の中はずぼ足で行けると想像してましたが・・・。ごく最近また降ったということらしい。
踏み抜きを何回やったことか・・・。
踏み抜きを何回やったことか・・・。
時々木の間越しに北岳が見えてちょっと慰め。
時々木の間越しに北岳が見えてちょっと慰め。
樹林帯の中、大滝の頭に出る直前がさらに予想外に厳しい急登でした。予定の道は通行止めで、すぐ近くを歩くように誘導されていたようですが、ここでかなりの時間と体力を消耗。
樹林帯の中、大滝の頭に出る直前がさらに予想外に厳しい急登でした。予定の道は通行止めで、すぐ近くを歩くように誘導されていたようですが、ここでかなりの時間と体力を消耗。
樹林帯を抜けてすぐにスキーゲレンデのような斜面が現れます。甲斐駒が良く見えますが、目の前の斜面には期待していた先行トレースは見えません。こもれびにOctanmaさんしか泊っていなかったから、入山もOctanmaさんだけなのでした。
樹林帯を抜けてすぐにスキーゲレンデのような斜面が現れます。甲斐駒が良く見えますが、目の前の斜面には期待していた先行トレースは見えません。こもれびにOctanmaさんしか泊っていなかったから、入山もOctanmaさんだけなのでした。
甲斐駒をちょっとアップ。カメラの調子がイマイチで、ピンボケです。
甲斐駒をちょっとアップ。カメラの調子がイマイチで、ピンボケです。
北岳も。
甲斐駒から鋸。
この辺りでガスって来て、薄日がさしているのに、一種のホワイトアウト。斜面が真っ白に輝いて表面の細かな凸凹もゆったりした起伏も全く見えません。斜面と目との距離もわかりません。で、いきなり足を取られて、アッと思ったら転倒していました。起伏の一つに引っ掛けたのかもしれません。
ただ、まだ斜度が低いところだったのか50cmほどの滑落で止まりました。しかし、ここで恐怖心が頭をもたげ、慎重に(ノロノロと?)しか足が出なくなってしまいました。
甲斐駒から鋸。
この辺りでガスって来て、薄日がさしているのに、一種のホワイトアウト。斜面が真っ白に輝いて表面の細かな凸凹もゆったりした起伏も全く見えません。斜面と目との距離もわかりません。で、いきなり足を取られて、アッと思ったら転倒していました。起伏の一つに引っ掛けたのかもしれません。
ただ、まだ斜度が低いところだったのか50cmほどの滑落で止まりました。しかし、ここで恐怖心が頭をもたげ、慎重に(ノロノロと?)しか足が出なくなってしまいました。
そして小仙丈が近づいてきましたが、ここにも先ほどと似た滑らかな斜面が。写真は降り返ってみる甲斐駒。
そして小仙丈が近づいてきましたが、ここにも先ほどと似た滑らかな斜面が。写真は降り返ってみる甲斐駒。
なかなか早くは歩けませんが、ともかくゆるゆると登ります。
なかなか早くは歩けませんが、ともかくゆるゆると登ります。
富士山も見えます。
1
富士山も見えます。
そしてやっとこさ、小仙丈ケ岳です。猛烈な風が吹きまくっていました。この風で雪が飛ばされ斜面が滑らかになっているのかもと思いました。
そしてやっとこさ、小仙丈ケ岳です。猛烈な風が吹きまくっていました。この風で雪が飛ばされ斜面が滑らかになっているのかもと思いました。
北岳の向こうに小さく富士山が見え、左のほうには八ヶ岳も。
北岳の向こうに小さく富士山が見え、左のほうには八ヶ岳も。
甲斐駒。
これから向かう稜線。左側は切れ落ちていて、恐怖です。
これから向かう稜線。左側は切れ落ちていて、恐怖です。
仙丈小屋分岐。ここの道標には仙丈ヶ岳まで20分とありますが、とてもそれどころでは済みそうもありません。
仙丈小屋分岐。ここの道標には仙丈ヶ岳まで20分とありますが、とてもそれどころでは済みそうもありません。
しばらく進み、3000mを超えるあたりまでいきました。頂上が、ほとんど同じ高さにあるように見えました。後少しで頂上ですが、疲労が酷くなってきているのも感じます。やはり夕食までに帰るにはそろそろ限界です。ここでUターンを決めました。
しばらく進み、3000mを超えるあたりまでいきました。頂上が、ほとんど同じ高さにあるように見えました。後少しで頂上ですが、疲労が酷くなってきているのも感じます。やはり夕食までに帰るにはそろそろ限界です。ここでUターンを決めました。
帰りのゲレンデ斜面を下るのには朝つけたはずのトレースが見当たりません。道迷いをした可能性も考えて、ビビリまくりでした。下りきってから振り返ってみるとやはり、自分の下りて来たトレースだけしか見えません。強風で表面が均されたのかもしれません。
この後温度が上がり踏み抜きだらけの下りも大変でしたが、山荘には5時過ぎに辿りつきました。小屋の方には心配をかけてしまいましたが、まがりなりに無事帰還できて良かったと思います。
帰りのゲレンデ斜面を下るのには朝つけたはずのトレースが見当たりません。道迷いをした可能性も考えて、ビビリまくりでした。下りきってから振り返ってみるとやはり、自分の下りて来たトレースだけしか見えません。強風で表面が均されたのかもしれません。
この後温度が上がり踏み抜きだらけの下りも大変でしたが、山荘には5時過ぎに辿りつきました。小屋の方には心配をかけてしまいましたが、まがりなりに無事帰還できて良かったと思います。

感想

GPSログがブツブツになり反省材料が不十分になったのも象徴的でしたが、今回は色々問題がありました。冬(春山)の仙丈ヶ岳は年寄りがソロで行くところではないのかもしれないと考えてしまいました。運よく怪我もせず帰ってこれましたが、ホワイトアウト中での「小滑落」など危ない橋をいくつか渡ってしまったようです。そもそも今回はコバのついた冬靴を車に積み忘れると言う大失敗をやっていました。ワンタッチ式のアイゼンも冬靴用のソックスも積んでいたのに、靴を忘れたのは普段やらない運転のために山靴を車に載せるだけだったと言うのもあったのですが、それにしてもどうかしていました。幸か不幸か山荘ではベルト式のアイゼンをお借りできることになり、何とか行ってこれたのを記録に残します。お恥ずかしい限りですが、何かの参考にしていただければと思います。
なお、こもれび山荘の皆さんには色々とお世話になりました。改めてお礼申し上げます。

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無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [日帰り]
仙丈ヶ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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