黒法師岳・高塚山（寸又峡温泉から周回）

2025年05月13日(火) 〜 2025年05月15日(木)

• GPS: 26:29
• 距離: 45.2km
• 登り: 3,823m
• 下り: 3,937m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:46
• 休憩: 0:55
• 合計: 10:41

距離 14.5km 登り 2,254m 下り 895m

5:54 寸又峡温泉バス停
5:59 沢口山(猿並平コース・如意輪観音堂)登山口
6:02 6:03 沢口山(日向山コース)登山口
6:30 6:36 飛竜橋
6:45 6:51 前黒法師岳登山口
8:15 栗ノ木段
9:32 白ガレノ頭
10:41 10:42 前黒法師岳
11:46 12:00 ヘリポート
12:32 二ツ山
14:30 14:51 黒法師岳
15:31 上西平山
16:21 16:31 黒バラ平水場
16:38 宿泊地

2日目

• 山行: 10:19
• 休憩: 0:47
• 合計: 11:06

距離 21.0km 登り 1,106m 下り 1,701m

4:28 宿泊地
4:46 4:47 バラ谷の頭
4:53 本邦最南端2,000mの地
6:17 6:25 房小山
8:26 8:27 鋸山
8:42 8:52 千石平
9:09 千石沢のコル
10:38 三合山
11:13 11:14 高塚山
11:48 11:56 三合山
12:26 五樽沢のコル
13:21 13:26 蕎麦粒山
13:55 14:01 山犬段
14:42 14:49 山犬段
15:36 広河原峠

3日目

• 山行: 4:03
• 休憩: 0:25
• 合計: 4:28

距離 9.7km 登り 463m 下り 1,342m

15:36 広河原峠
4:46 4:51 板取山
5:38 天水
5:56 5:57 ウツナシ峠
6:39 横沢の頭
7:00 7:21 沢口山
7:31 鹿のヌタ場(大ミズナラ)
7:41 猿並平分岐
8:48 寸又峡温泉バス停

天候

1日目　曇り基調 暑くも寒くもなし
2日目　午前中は高曇り 涼しい
　　　　昼過ぎから日差しが出て暑い
3日目 朝は晴れ次第にガスが上昇し展望なし
　　　　下山すると日差しが出て暑い

アクセス

利用交通機関：

自家用車

寸又峡温泉駐車場　１日５００円✖️３日=1,５０0円
現金は使えないので注意

コース状況／危険箇所等

前黒法師までは普通の登山道
ヘリポートまでもしっかりした踏み跡

1812までけもの道を拾いながら

黒法師岳の登りは笹の丈が高く密生している
左手へ逃げずに右手の稜線沿いを意識して登る
時々現れるピンクテープをたどれば正しい踏み跡に乗れる

黒法師岳の下り口は山頂に標識がないのでコンパスやヤマレコなどでしっかり方向を見定める
丸盆方面との分岐には立派な標識があり、そこからはしっかりした踏み跡をコルへ下る
急な下りなので両手で笹を掴みながらの下り

水場のコルから５分の下りで水場　水量は豊富
コルは狭くてソロテント１張がなんとか張れるほど

バラ谷の頭から鋸山あたりまではけもの道を拾いながら進むが笹丈が低くさほど密生してないのでさほど歩きにくくはない

鋸山手前の痩せ尾根はかなり狭くて高度感があり緊張を強いられる
その後も三ツ合山までの間は時々狭い痩せ尾根が出てくる
昭文社の山と高原地図で「岩場ロープあり」という箇所は５mほどの凹角で高度感はない

昭文社の山と高原地図では山犬段の林道を少し下ったところに水場マークがあるが水場は無い

その他周辺情報

山犬段休憩舎は素泊まり可能だが水はない
トイレの手洗い用の水はある

写真

5/13 5:53

寸又峡温泉駐車場を出発します

5/13 6:19

夢の吊り橋

5/13 6:24

飛竜橋

5/13 6:28

飛竜橋から夢の吊り橋

5/13 6:35

飛竜橋を渡ったところにある前黒法師岳の案内板

5/13 6:45

林道からの登山口

5/13 7:06

湯山集落跡

5/13 10:45

前黒法師岳からの下りです
ピンクテープだらけです

5/13 11:31

林道へ出たらしばらく林道を進みます

5/13 11:46

ヘリポートからの黒法師岳

5/13 13:17

深い笹藪にハマってしまいました💦

5/13 13:42

黒法師岳への登りにかかります

5/13 14:31

やっと黒法師岳山頂到着です

5/13 14:33

有名な❌印の三角点ですが、すり減って良く見えません

5/13 14:54

丸盆方面への分岐点

5/13 15:42

黒法師岳南側コル
貴重な水場

5/13 18:04

水場のコルにソロテント

5/14 4:30

２日目
バラ谷の頭から黒法師岳と富士山

5/14 4:31

同じく右手に前黒法師岳

5/14 4:35

5/14 4:52

日本最南の標高2,000m地点

5/14 4:56

日の出

5/14 4:59

房小山への稜線

5/14 5:34

けもの道が錯綜しています

5/14 6:17

房小山山頂

5/14 6:31

あれはたぶん高塚山か？

5/14 7:14

鹿に食べられたのか笹の丈は低い

5/14 7:14

飯場の跡　一升瓶がゴロゴロ

5/14 7:40

とても歩きやすい

5/14 7:40

房小山南のコルは別天地

5/14 7:50

鹿が食べないバイケイソウ（有毒）がいっぱい！

5/14 8:24

小刻みなアップダウンとところどころに現れる痩せ尾根で神経と体力を削られる

5/14 8:42

ここはホッとスポット

5/14 9:09

林道へ降りても現在は崩壊で歩けないらしい

5/14 9:46

アケボノツツジが咲いているけど足元がヤバイとこ

5/14 9:50

昭文社の山と高原地図で「岩場、ロープあり」という箇所は、凹角で短く高度感なし

5/14 9:59

アケボノツツジも落花盛ん

5/14 10:00

高塚山が近くなってきました

5/14 10:37

高塚山分岐点
ここからは舗装道路みたいなもの

5/14 11:14

高塚山山頂
ここもバイケイソウだらけ

5/14 12:40

蕎麦粒山への登路はミツバツツジが多い
バックは黒法師岳

5/14 12:44

新緑には濃いめのミツバツツジがよく映える

5/14 13:22

蕎麦粒山到着
ここから先は歩いたことあり楽勝ムード

5/14 13:53

山犬段の休憩舎
昭文社山と高原地図によるとここから林道を下ると水場があるはずだったがなく、約１時間のロス

5/14 15:28

八丁段とホーキ薙
飯場があり仕事あがりの土工さんたちが談笑してました。
本日最初で最後の人間でした

5/15 4:33

３日目
板取山への登り
鹿が一頭猛烈なスピードで斜面を下っていった

5/15 4:44

板取山山頂手前で日の出

5/15 4:45

板取山山頂

5/15 4:57

朝日に映えるミツバツツジ

5/15 5:12

シロヤシロも共演

5/15 5:12

シロヤシロはここくらいだった

5/15 5:31

天水到着
期待の大展望はガスで皆無
歩いた山稜を眺めたかったなぁ

5/15 5:32

ガスの向こうに前黒法師岳がそびえているハズ

5/15 5:51

ここら辺りは広い尾根で歩きやすい

5/15 6:04

望月将悟さんが推してたトレランコース（寸又峡温泉〜蕎麦粒山）の中でも一番気持ちよく走れる辺り

5/15 7:02

沢口山山頂もガス

5/15 7:17

暑くなってきたのでヒルが出てる可能性があり、足元に塩水をふりかけて、寸又峡温泉まで一気に駆け降ります。

5/15 7:41

富士見平分岐
下りやすい猿並平コースを下りました

撮影機器：

iPhone 13 Pro Apple

装備

個人装備

テント一式(本体、フライ、ポール、ペグ、銀マット)、ガスコンロ、ガスカートリッジ、ライター、コッヘル、食器、ヘッドランプ、予備電池、シュラフ、シュラフカバー、登山靴、雨具、防寒着、帽子、防水手袋、軍手、替え下着、帰宅用着替え、サンダル、ストック、サングラス、タオル、巻紙、ゴミ袋、地形図、コンパス、スマホ、予備バッテリー、ツェルト、エマージェンシーキット

感想

べちら

　静岡県内にまだ登り残していた三百名山が２座ありました。黒法師岳と高塚山です。深南部は近くて遠い山。むかし黒法師岳をめざした時には前黒法師岳までで引き返し、高塚山は蕎麦粒山までで引き返した。いずれも日帰り計画ゆえの失敗でした。雪が降るとやっかいだし、梅雨に入ると下部ではヒルが跋扈します。行くなら今しかないと腹を括って２泊３日で計画しました。
　あわよくば１泊２日で歩けるかもと思っていましたが、２日目は房小山～三ツ合山間で遅れ、山犬段で水場探しで１時間のロス。しかも水場は見つかりませんでした。この日は朝出発の時点で４リットルの水をもち、１リットルほど消費して３リットル残っていましたので、何とか明日まで過ごせそうでした。山犬段の休憩舎には立派なトイレがあり、手洗い用の水タンクがありました。手と顔を洗ったところ冷たくきれいだったので、飲料不適と書いてありましたが、煮沸すればなんとかなるだろうと１.5リットル補水。その夜はその水でお茶とラーメンライスを食べましたが幸い異常なく、幸せな一夜を過ごすことができました。
　深南部は不便な山ですが、まだ山行の自由と悦びが残る貴重な別天地でした。不便な山ゆえになのでしょうが。