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Yamareco

記録ID: 8212371
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雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

焼岳 中の湯温泉往復

2025年05月26日(月) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
06:15
距離
8.6km
登り
972m
下り
976m

コースタイム

日帰り
山行
5:06
休憩
1:02
合計
6:08
距離 8.6km 登り 972m 下り 976m
8:33
4
8:37
8:46
81
10:07
10:24
3
10:27
86
11:53
12:25
56
13:21
6
13:27
64
14:31
14:34
5
14:39
14:40
1
14:41
ゴール地点
天候 曇り 風穏やか
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車は、前泊した中の湯温泉の駐車場に駐めておく。登山口前の駐車スペースには4〜5台ほどの車あり。空きは十分あった。
コース状況/
危険箇所等
【中の湯温泉〜広場】
標高の低いところで、比較的勾配あり。ルートは明瞭。しかし、「広場」の手前、雪に覆われた平坦な区間はルートわかりにくく、ピンクの目印テープを追うが、途中、テープを見失い、ウロウロした。
【広場〜山頂】
広場の先の雪の斜面が今回歩いたルートのヤマ。南峰と北峰の間の鞍部めがけて登っていく。鞍部近くまで雪が残る。スキーゲレンデの上級者コース程度の勾配のある斜面もあるが、雪は比較的軟らかく、6本爪アイゼンでも危なげなく往復できた。でも、つま先に爪があった方が苦労することなく歩きやすいと感じた。雪面に落石がゴロゴロあり。二度落石を見た。そのうちの一度は、必死に横に逃げた。怖かった。雪面上に斜面を滑った跡があって、その末端には大きな石。そんなのがいくつかあった。滑った跡はいずれも平らでまっ白。滑って間もないって感じだった。
その他周辺情報 中の湯温泉に前泊。車は下山まで駐めておいて良いとのこと。朝食は7時からで、早く出発する場合は、弁当に変更してもらえる。下山後は日帰り入浴800円。
中の湯温泉ロビーから見える穂高の山並みと霞沢岳。高曇りで山頂からの眺めも期待できそう。登らない理由が一つ消えた。
2025年05月26日 06:38撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 6:38
中の湯温泉ロビーから見える穂高の山並みと霞沢岳。高曇りで山頂からの眺めも期待できそう。登らない理由が一つ消えた。
宿の駐車場から出発。昨日は、ここから温泉玄関までの登りですら、腰痛かった。
2025年05月26日 08:26撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 8:26
宿の駐車場から出発。昨日は、ここから温泉玄関までの登りですら、腰痛かった。
宿の方に「周りにニリンソウがいっぱい咲いてる」と聞いた。これのことだろう。ただ、先週札幌の植物園で見たニリンソウより少し小さいような気がする。
2025年05月26日 08:33撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 8:33
宿の方に「周りにニリンソウがいっぱい咲いてる」と聞いた。これのことだろう。ただ、先週札幌の植物園で見たニリンソウより少し小さいような気がする。
登山口到着。温泉からの登り、腰はダイジョウブそう。登らない理由がなくなった。もう、登るしかない。
2025年05月26日 08:44撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 8:44
登山口到着。温泉からの登り、腰はダイジョウブそう。登らない理由がなくなった。もう、登るしかない。
登山口からしばらくは緩やかだったが、ここから勾配あり。
2025年05月26日 08:52撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 8:52
登山口からしばらくは緩やかだったが、ここから勾配あり。
今回の区間で、一番ひどいぬかるみ。慎重に行けば、難なく通過できたのに、障害物に足を引っかけ、バランスを崩し両足ドボン。不覚であった。
2025年05月26日 09:20撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 9:20
今回の区間で、一番ひどいぬかるみ。慎重に行けば、難なく通過できたのに、障害物に足を引っかけ、バランスを崩し両足ドボン。不覚であった。
この手前でも雪あったが、ここから雪区間多くなった。歩けるので、夏靴のまま進む。でも帰りはこの区間、アイゼン装着して歩いた。
2025年05月26日 09:44撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 9:44
この手前でも雪あったが、ここから雪区間多くなった。歩けるので、夏靴のまま進む。でも帰りはこの区間、アイゼン装着して歩いた。
「広場」手前の平坦なところはピンクテープが頼り。
2025年05月26日 09:51撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 9:51
「広場」手前の平坦なところはピンクテープが頼り。
ピンクテープ見失う。周辺をさまよう。
2025年05月26日 10:00撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 10:00
ピンクテープ見失う。周辺をさまよう。
ピンクテープのあるところまで戻って、右方向に焼岳見えた。
2025年05月26日 10:03撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 10:03
ピンクテープのあるところまで戻って、右方向に焼岳見えた。
ここで、6本爪アイゼンとヘルメット装着。若かりし頃に買った6本爪アイゼン、5年前に山登りを始めて(再開して?)初使用。
2025年05月26日 10:26撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 10:26
ここで、6本爪アイゼンとヘルメット装着。若かりし頃に買った6本爪アイゼン、5年前に山登りを始めて(再開して?)初使用。
この斜面を登っていく。雪は軟らかく、少し安心。
2025年05月26日 10:29撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 10:29
この斜面を登っていく。雪は軟らかく、少し安心。
落石、滅多と落ちてこないだろうけど注意はしながら登ろうぐらいの認識。しかし、この直後、20m程先に頭より大きな石が落ちてきているのが見えた。必死に横の高いところに逃げた。
2025年05月26日 10:36撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 10:36
落石、滅多と落ちてこないだろうけど注意はしながら登ろうぐらいの認識。しかし、この直後、20m程先に頭より大きな石が落ちてきているのが見えた。必死に横の高いところに逃げた。
怖かった。確信はないけど、多分この石。このあとも野球ボールサイズの石が20〜30m先に転がり落ちてきているのを確認。落石を機に緊張感が一気に高まる。
2025年05月26日 10:39撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 10:39
怖かった。確信はないけど、多分この石。このあとも野球ボールサイズの石が20〜30m先に転がり落ちてきているのを確認。落石を機に緊張感が一気に高まる。
勾配あり。一歩ずつステップを作りながら、ジグザク登り。この勾配では落石、止まってくれなさそう。正直怖い。進むか戻るか葛藤しながら進む。常に上を見ながら、落ちてきたらすぐに横の高いところに逃げることをイメージしながら行動。
2025年05月26日 10:56撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 10:56
勾配あり。一歩ずつステップを作りながら、ジグザク登り。この勾配では落石、止まってくれなさそう。正直怖い。進むか戻るか葛藤しながら進む。常に上を見ながら、落ちてきたらすぐに横の高いところに逃げることをイメージしながら行動。
正面の雪のないところまで行けば安全なはず。もう少し!この先へ行ってみよう。
2025年05月26日 11:35撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 11:35
正面の雪のないところまで行けば安全なはず。もう少し!この先へ行ってみよう。
雪区間突破。ここで、アイゼンはずす。
2025年05月26日 11:52撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 11:52
雪区間突破。ここで、アイゼンはずす。
山頂直下。足もとからも蒸気が吹き出て面白い。
2025年05月26日 11:59撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 11:59
山頂直下。足もとからも蒸気が吹き出て面白い。
山頂到着。穂高の山並みがきれいであった。でも、下りの雪道が気になって、心穏やかに眺められなかった。
2025年05月26日 12:13撮影 by  SH-54D, SHARP
2
5/26 12:13
山頂到着。穂高の山並みがきれいであった。でも、下りの雪道が気になって、心穏やかに眺められなかった。
南峰、行ったらアカンのか。平穏そうだけど。
2025年05月26日 12:14撮影 by  SH-54D, SHARP
1
5/26 12:14
南峰、行ったらアカンのか。平穏そうだけど。
だいぶ下まで下りてきた。この辺りは比較的勾配緩やか。さっさと下る。
2025年05月26日 13:16撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 13:16
だいぶ下まで下りてきた。この辺りは比較的勾配緩やか。さっさと下る。
ここでアイゼンはずす。でもこの先、勾配のある下りが続く。下りベタの私には気が抜けない。
2025年05月26日 13:43撮影 by  SH-54D, SHARP
5/26 13:43
ここでアイゼンはずす。でもこの先、勾配のある下りが続く。下りベタの私には気が抜けない。
中の湯温泉のゴールは目前。ニリンソウの花道になってた。無事下山できたことにホッとした。雪道の登りからずっと気が張ってたようで、不覚にも、ちょっと目が潤んだ。
2025年05月26日 14:37撮影 by  SH-54D, SHARP
1
5/26 14:37
中の湯温泉のゴールは目前。ニリンソウの花道になってた。無事下山できたことにホッとした。雪道の登りからずっと気が張ってたようで、不覚にも、ちょっと目が潤んだ。
撮影機器:

感想

 雪山の経験は浅く、山歩きを始めて(再開して?)5年になるが、戸隠の飯縄山が「最高峰」。しかも雪山は毎回チェーンスパイク使用で、今回使用した6本爪アイゼンは若かりし頃に大雪旭岳の登りで1度使った(その時はスキーで下った)ことがある程度。なので、今回の焼岳は不安が先立ち、気後れしてた。おまけに、2日前に腰を痛め、前日までは何かにつかまらないと立ったり座ったりできなかった。腰痛を理由に、登るのやめて上高地を散策しようと思ってた。しかし当日、温泉の効果(ということにしておく)で、かなり回復し階段の上り下りも支障なし。前日までの雨も回復しており、登らない理由がなくなったので登る。
 日中気温が上がって雪が緩むのを期待しての、遅めの8時半出発。「広場」を過ぎて、山頂へと続く雪の斜面に到着。期待どおり、雪は軟らかい。マイナス思考の私であるが、「これなら行けるかも」と前向きになる。ところが、斜面を進み始めてしばらく、落石に2度遭遇。そのうちの一度は、20m程先を頭よりデカイ石が自転車程度のスピードで音もなく向かってきた。必死に横の高いところに逃げた。振り返ると、すでに停止していた。今思うと、雪が軟らかで勾配が緩やかな区間だったから止まったのだろう。この直後にも、野球ボール程度の大きさの石が落ちてくるのを見た。以降、常に上を意識しながら、かなり緊張して進む。軟らかい雪のおかげで、勾配のある斜面でも、2・3度つま先で蹴り込めば、一歩ずつステップを作れるので、時間はかかったけど支障なく登って行けた。
 一番の課題は下り。こんな雪の急斜面、下ったことない。登りながら、漠然と、この雪の緩さなら何とかなりそう、いざとなったらアイゼンとポールをブレーキ替わりに尻滑りで乗り切ろうと考えていた。いざ下ってみて、山に背を向ける隙を与えず、カニ歩きの要領で、「上見て下見て数歩下る」の繰り返しが一番しっくりきた。ただ、アイゼンの爪が効かず、谷側の足がずるっと滑ることが多々あり、爪の少なさを実感したし、股関節周りの筋肉がかなり疲労した。距離と標高差の割にはかなり疲労してゴール。これまでで一番緊張した山歩きになった。
 でも、今回の雪斜面歩き、とても良い経験になった。白馬の大雪渓行けるかな。
 翌日は、 軽いながらも腰痛の再発と股関節周りの強い筋肉痛。

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未入力 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
焼岳(中ノ湯温泉〜焼岳小屋〜上高地)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
新中ノ湯コース
利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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