焼岳 中の湯温泉往復


- GPS
- 06:15
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 972m
- 下り
- 976m
コースタイム
天候 | 曇り 風穏やか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【中の湯温泉〜広場】 標高の低いところで、比較的勾配あり。ルートは明瞭。しかし、「広場」の手前、雪に覆われた平坦な区間はルートわかりにくく、ピンクの目印テープを追うが、途中、テープを見失い、ウロウロした。 【広場〜山頂】 広場の先の雪の斜面が今回歩いたルートのヤマ。南峰と北峰の間の鞍部めがけて登っていく。鞍部近くまで雪が残る。スキーゲレンデの上級者コース程度の勾配のある斜面もあるが、雪は比較的軟らかく、6本爪アイゼンでも危なげなく往復できた。でも、つま先に爪があった方が苦労することなく歩きやすいと感じた。雪面に落石がゴロゴロあり。二度落石を見た。そのうちの一度は、必死に横に逃げた。怖かった。雪面上に斜面を滑った跡があって、その末端には大きな石。そんなのがいくつかあった。滑った跡はいずれも平らでまっ白。滑って間もないって感じだった。 |
その他周辺情報 | 中の湯温泉に前泊。車は下山まで駐めておいて良いとのこと。朝食は7時からで、早く出発する場合は、弁当に変更してもらえる。下山後は日帰り入浴800円。 |
写真
感想
雪山の経験は浅く、山歩きを始めて(再開して?)5年になるが、戸隠の飯縄山が「最高峰」。しかも雪山は毎回チェーンスパイク使用で、今回使用した6本爪アイゼンは若かりし頃に大雪旭岳の登りで1度使った(その時はスキーで下った)ことがある程度。なので、今回の焼岳は不安が先立ち、気後れしてた。おまけに、2日前に腰を痛め、前日までは何かにつかまらないと立ったり座ったりできなかった。腰痛を理由に、登るのやめて上高地を散策しようと思ってた。しかし当日、温泉の効果(ということにしておく)で、かなり回復し階段の上り下りも支障なし。前日までの雨も回復しており、登らない理由がなくなったので登る。
日中気温が上がって雪が緩むのを期待しての、遅めの8時半出発。「広場」を過ぎて、山頂へと続く雪の斜面に到着。期待どおり、雪は軟らかい。マイナス思考の私であるが、「これなら行けるかも」と前向きになる。ところが、斜面を進み始めてしばらく、落石に2度遭遇。そのうちの一度は、20m程先を頭よりデカイ石が自転車程度のスピードで音もなく向かってきた。必死に横の高いところに逃げた。振り返ると、すでに停止していた。今思うと、雪が軟らかで勾配が緩やかな区間だったから止まったのだろう。この直後にも、野球ボール程度の大きさの石が落ちてくるのを見た。以降、常に上を意識しながら、かなり緊張して進む。軟らかい雪のおかげで、勾配のある斜面でも、2・3度つま先で蹴り込めば、一歩ずつステップを作れるので、時間はかかったけど支障なく登って行けた。
一番の課題は下り。こんな雪の急斜面、下ったことない。登りながら、漠然と、この雪の緩さなら何とかなりそう、いざとなったらアイゼンとポールをブレーキ替わりに尻滑りで乗り切ろうと考えていた。いざ下ってみて、山に背を向ける隙を与えず、カニ歩きの要領で、「上見て下見て数歩下る」の繰り返しが一番しっくりきた。ただ、アイゼンの爪が効かず、谷側の足がずるっと滑ることが多々あり、爪の少なさを実感したし、股関節周りの筋肉がかなり疲労した。距離と標高差の割にはかなり疲労してゴール。これまでで一番緊張した山歩きになった。
でも、今回の雪斜面歩き、とても良い経験になった。白馬の大雪渓行けるかな。
翌日は、 軽いながらも腰痛の再発と股関節周りの強い筋肉痛。
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