日が長く涼しいうちに行こう皇海山＠かじか荘前泊・銀山平から

2025年06月02日(月) [日帰り]

• GPS: 12:45
• 距離: 27.3km
• 登り: 2,259m
• 下り: 2,253m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:43
• 休憩: 2:03
• 合計: 12:46

距離 27.3km 登り 2,259m 下り 2,253m

2:29 銀山平駐車場（上）
3:06 笹美木橋
3:20 3:24 一の鳥居
3:25 庚申七滝
4:16 猿田彦神社跡
4:23 4:40 庚申山荘
4:58 5:13 大胎内(分岐)
5:33 庚申山
5:35 5:44 庚申山展望台
5:50 御岳山
6:06 6:09 駒掛山
6:15 渓雲岳
6:34 6:39 薬師岳
6:43 白山
7:16 7:28 鋸山
7:53 不動沢のコル
8:33 8:46 皇海山
9:13 不動沢のコル
9:42 10:02 鋸山
10:47 女山
10:55 10:59 六林班峠
13:08 天下の見晴分岐
13:14 13:17 天下の見晴
13:22 13:24 天下の見晴分岐
13:33 13:49 庚申山荘
13:56 猿田彦神社跡
14:30 庚申七滝
14:45 笹美木橋
15:15 ゴール地点

天候

晴れ時々くもり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

銀山平登山者用駐車場（google mapsで検索可能）。それぞれ15台くらい停められそうなのが上下2段あります（下の駐車場の方が先に見つけられるからか上の方が空いてました）。トイレは無く，300m程手前のキャンプ場のトイレが直近（登山者も使用可。キャンプ場での車中泊は当然だめ）。車中泊の場合はトイレ問題から近くの道の駅を使うのが定番のようです。

コース状況／危険箇所等

日帰り最難関（の一つ）らしいので，先人方の過去レコを読み漁らせて頂き，ポイントは時間，鋸山前後の鎖＆ロープ場，そして六林班峠までの笹薮と認識して出発しました。以下，そのあたりの実際の私の感触です。

【山行時間】この周回ですとがんばっても12時間くらい掛かるようですので可能な限り早く出発したほうが良いと思います。往復とも庚申山荘までは反射板の道標（赤と黄色の四角いやつ）がしっかりとあり，暗闇でも難儀しそうな場所は限定的なので，それも可とすれば余裕ができます。あと，鋸山の鎖場が混まない時期なら周回せず，往路をピストンすれば行程の短縮も可能と思われます。ほとんどが樹林帯なのは暑さ的には救いです。

【鋸山手前の鎖場】薬師岳から暫く行くと最初の鎖場があり，10m程度の垂直に近い下降となります。ここが一番の難所で，続いて3つほど鎖場，ロープ場がありますが，往路では1つ目がクリア出来ればあとはそれ以上のものはないと感じました（個人的感想です）

【鋸山から皇海山への下り】こちら側も短いですが三点支持が必要な急降下な場所が3か所ほど？ありました。ここはどうしても下りる人と登る人が交錯する（皇海山に向かう人と帰ってきた人）ので，ある程度の混雑は想定しておくのが良いかもしれません。

【六林班峠までの笹薮】最初から笹が多いものの序盤はまだヤブの下のトレイルが見えるので大した事ないと安心しますが，先に進めば進むほどそのその余裕がなくなります。トレイルが分からなくなってもとにかく尾根筋を進む事を意識すれば何とかなるとの印象です。尾根筋の木にはルートを示す赤と黄色の四角い道標があります。トレイルはあってないようなものなので参考程度ですが安心材料には十分なりました。六林班峠より先も暫くヤブですが，トレイルの雰囲気があるだけそれまでよりは随分マシでした。

【その他】庚申山荘から庚申山に向かう急登の後半に，トレイルはつづら折りするのに踏み跡が直進する場所があります。事前に情報をつかんでいたのにそちらに行ってしまったくらいの罠なのでお知らせまで（写真に場所を載せておきました）。庚申山荘は休業中ですがトイレと沢水（要煮沸）は使えます。

その他周辺情報

【足尾の宿かじか】登山口目の前の旧国民宿舎で1人でも宿泊可能。近年改装らしくとてもきれいな施設なのにお安めで，素泊まり一泊7750円。天然温泉が故障中で通常より3000円割引になっているとのことで狙い目かも（露天風呂は休業ですがお風呂には入れます）。どのみち早朝出発ですし道の駅富弘美術館などでの車中泊と迷うところですが，この値段なら十分価値かあるかと。

ファイル

Screenshot_20250601-193556.jpg

【後日参考用】当日の天気予報
（更新時刻：2025/06/04 22:33）

写真

6/1 17:57

車中泊の予定でしたが聞いてみたら空いていたのでこちらに宿泊することに。

6/1 17:39

ずいぶん優雅な前泊だな，こりゃ。

6/1 18:57

快適な宿でもったいないけどお風呂入って明日に備えてすぐ就寝zzz

6/2 3:20

長丁場なので午前2:30スタート。1時間弱林道歩いてようやく登山口。

6/2 4:40

庚申山荘までは準備運動。ここからが本番。

6/2 4:50

ここから急登が続きます。

6/4 7:18

ここ，事前に間違えやすい場所とチェックしていたのに間違えそうになりました。

6/2 5:34

第2チェックポイント，庚申山到着。

6/2 5:36

山頂のちょっと先に展望地があり，これから向かう鋸山（左）と皇海山（右）をロックオン。

6/2 5:44

道中様々なお色の石楠花がお出迎え。

6/2 6:15

いくつかのアップダウンを超えて，

6/2 6:35

ここからが本番と噂の薬師岳に到着。ヘルメット被って気合を入れる。

6/2 6:44

実際はもう少しお預けで，この白山というピークの先が今回一つ目のメインイベント。

6/2 6:51

ここから鎖場とか，

6/2 6:59

ロープ場が4つぐらいあったと思います。

6/2 7:06

先のピークから一つ目の鎖場を望む。この1つめが高さも角度もあり一番厳しめなのかな，と思いました。

6/2 7:16

ほどなくして鋸山到着。

6/2 7:28

振り返ると確かにノコギリ。

6/2 7:28

次のターゲット，皇海山を望む。

6/2 7:53

鋸山からの急降下し，コル部に到着。ここから皇海山へ300mほど登り返します。

6/2 8:33

頂上付近にあるオブジェ。

6/2 8:35

皇海山ゲットだぜ。苦労した割には…あれ？

6/2 8:41

眺望もなく，やることもなかったので久しぶりに自撮り。

6/2 9:39

鋸山に登り返します。

6/2 9:59

こちらのほうが居心地良かったのでここでしばしの休憩。

6/2 10:03

さて，2つめのお楽しみ，噂に聞く笹薮の世界に飛び込んでみます。

6/2 10:02

確かに笹だらけだけど，まあ大したことないっしょ

6/2 10:26

…と思っていた自分が過去にいました。実際は大したことありました。

6/2 10:39

マークはあるのにトレイルはみあたらず。とにかく尾根を突き進むのみ。

6/2 10:56

六林班峠に到着，というか辿り着いた，という感じ。

6/2 10:58

この先も戦いは続くものの，これまでよりトレイル感があるだけかなりマシ。

6/2 11:08

いやしのシロヤシオ。

6/2 11:23

笹との戦いを終えると，今度は沢とトラバースの景色の変わらない長い道のりと戦うことに。無の境地。

6/2 13:23

飽き飽きしていたところに天下見晴とはずいぶんと壮大な名称。行ってみます。

6/2 13:17

天下かどうかはおいといて，岩の上から庚申山がきれいに見渡せました。

6/2 13:32

周回完遂。戻ってきました。

6/2 13:54

孤高の季節もの，ヤマツツジ。

6/2 14:14

往路は暗くて見えなかった花々とか名勝を楽しみながら下山します。

6/2 14:32

登山口〜。まだまだ続くよ林道歩き〜。

6/2 14:41

写真だと伝わりませんが，ここは自分的に面白いと思った場所。

6/2 15:15

げざーん。長い一日でした。明日も早朝から会社だしさっさと帰ります。お疲れさまでした！

撮影機器：

DSC-RX100M5A SONY

XQ-AS42 Sony

装備

個人装備

半袖シャツ アームカバー フリース(薄) レインウェア(上下) タイツ ズボン(薄) 靴下 グローブ(薄) アウター手袋(夏用防水) 夏帽子 靴 ザック 朝昼ご飯 行動食 非常食 飲料(計3L) コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 時計 サングラス タオル ロールペーパー ストック カメラ スマホ マキロン 着替え(下着)

感想

napiee

百名山日帰り最難関のひとつとされる銀山平がらの皇海山周回に，日が長くまだギリギリ涼しいこの時期を狙いつつ，天気予報が良いこの月曜日に有給休暇を取得して行って見ました。
噂に違わぬ長い行程でさすがに疲れましたが，鎖場もあり，笹薮もありと刺激的なルートで楽しめました。笹薮の酷さは噂以上で，これだけ歩かれているルートだしきっと行ってみたら大した事ないだろうと思っていた自分を呪うレベルでした（皆さんのレコを信じてなくてすみません笑）
来年以降は庚申山荘も再開するという話もあるみたいですし，麓には国民宿舎やキャンプ場もあり，奥深い山々とともに色々な楽しみ方ができそうなところだと思います。