白根山in湯元温泉〜out日光白根山ロープウェイ


- GPS
- 07:25
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,271m
- 下り
- 767m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:16
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
名古屋6/5→6/6宇都宮駅 深夜バス5時着(30分前着)8500円、独立3座 宇都宮駅→日光駅 JR 770円 日光駅→二荒山神社中宮祠 路線バス 1400円 ゆとりろ日光(泊) 4050円 6/7中禅寺湖郵便局→湯元温泉 バス960円 日光白根山ロープウェイ 片道1250円 ロープウェイ→鎌田 バス997円 鎌田→沼田駅 バス1749円 沼田駅→高崎駅 JR770円 高崎駅6/7→名古屋6/8 深夜バス8300円 |
写真
足が限界に近づいてきたのでドーピングしてゆっくり進み事にして、同行していた若者は、湯元温泉に戻るらしいので、お別れして先に行ってもらいました。
感想
百名山狩り栃木編2座目
群馬との境、日光白根山へ:疲弊と孤独の始まり
中禅寺湖畔の静寂を破り、始発の路線バスに乗り込む。目指すは湯元温泉。ここで群馬県側のバスへの乗り換えに1時間もの空白がある。
この無為な時間が、焦燥感を募らせる。地図を広げれば、前白根山を越えて奥白根へと至るルートが見えるが、情報が極端に少ない。少し不安だが時間には余裕があるのでこのルートを選択した。誰も踏み入らないような登山口へと歩き出すと、一人の若者が後からついてきた。聞けば彼も同じルートを予定しているという。珍しく同行することになったが、この出会いが後に訪れる孤独を際立たせることになるとは、この時の僕は知る由もなかった。
険しい道のり:白根山の試練
スキー場の終わりから外山鞍部まで、約2時間にわたる急登が続く。明確なルートに迷いはなくとも、体力を削られる連続的な登りに、息は次第に荒くなる。外山鞍部に登り上げるのにほぼ体力を使い切った感がある。同行している若者はまったく息を切らしてないどころかインスタグラム用の自撮り動画を撮っている。聞くとこの前男体山に登り登山に目覚めたらしい。日本に来て3年目、色んな事にチャレンジして行きたいと、コレが若さか。日本語もまともだし礼儀正しい、自分の勤めている会社の若造どもに見せてやりたい。
鞍部から前白根山までは、小さなアップダウンが3度ほど繰り返される。所々に残雪が見えるが、チェインスパイクを使うほどではない。
前白根山からは、奥白根がドシッと見ることができる。前白根山からは一旦五色沼避難小屋へと下る。
このあたりから、登山客の数が一気に増える。挨拶を交わすことが、やがて煩わしく感じられるほどの人の多さだ。奥白根山に向けて、再び急登が始まる。しかし、予想に反して、その登りは意外とあっさりとしたものだった。山頂は狭く、観光地さながらの混雑ぶり。人混みに辟易としながら、わずかな空間を見つけて眺望を堪能した。
別れ、そして深まる孤独:下山、そして終わり
山頂で、同行していた若者とは山頂で別れた。彼は湯元温泉へと戻るという。一人になると、会話する相手もいない。ひたすら無言で下山した。黙々と足を進めるうちに、疲労と相まって、言いようのない孤独感が募っていく。それは、百名山ハントという孤独な行為が、改めて僕の心に突きつけられた瞬間だった。
長い一日が終わり、夜の帳が降りる頃、僕は深夜バスに乗り込んだ。揺れる車窓に映るのは、ただ過ぎ去っていく景色。今回の山旅も、こうして静かに幕を閉じた
日光白根山が深田久弥の著書『日本百名山』に選ばれた理由は、深田久弥が設定した以下の選定基準を満たしているためと考えられます。
* 山の品格: 厳しさ、強さ、美しさなど、人の心に響く立派な山であること。
* 山の歴史: 古くから人間と深い関わりを持ち、崇拝され、山頂に祠が祀られているなど、歴史的背景があること。
* 個性: その山だけが持つ強烈な特徴があること。
* 原則として標高1500m以上であること。 (日光白根山は2,578mで、関東以北の最高峰です)
日光白根山は、これらの基準に照らし合わせると、以下のような特徴が挙げられます。
* 雄大な山容と眺望: 関東最高峰であり、山頂からは360度の大パノラマが広がり、周囲の山々や五色沼、日光連山まで見渡せる絶景が魅力です。その雄大さ、美しさは「品の格」に値すると言えるでしょう。
* 火山としての個性: 成層火山であり、溶岩円頂丘である奥白根山が最高峰をなしている点も、その個性の一つです。
* 信仰の対象としての歴史: 山頂には奥白根神社が祀られており、古くから信仰の対象とされてきた歴史があります。山域一帯には石碑や銅像が点在し、信仰の歴史を感じさせることも、選定理由の一つとなります。
* 高山植物と自然の豊かさ: 美しい原生林や高山植物に恵まれ、季節ごとに多様な表情を見せる自然の豊かさも、この山の魅力となっています。
実は、日光白根山は、当初深田久弥が選定を考えていた山の一つである有明山(北アルプス)が、登山道崩壊で使用不能になったため、土壇場で代わりに選ばれたという経緯もあります。しかし、上記のように深田久弥が定めた「品格・歴史・個性」といった基準を十分に満たす名峰であることは間違いありません。
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