ツクモグサを求めて横岳、硫黄岳へ

2025年06月07日(土) [日帰り]

• GPS: 10:13
• 距離: 11.1km
• 登り: 1,357m
• 下り: 1,359m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:42
• 休憩: 1:32
• 合計: 10:14

距離 11.1km 登り 1,357m 下り 1,359m

5:37 スタート地点
5:41 南八ヶ岳林道登山口
5:48 沢の木橋
7:04 「ここが中間点」標識
7:57 8:02 横岳見晴台テラス
8:54 9:04 三叉峰
9:09 9:12 横岳（無名峰）
9:19 9:25 横岳
9:38 9:39 台座ノ頭
10:33 10:44 硫黄岳山荘
11:07 11:14 硫黄岳
11:35 11:44 硫黄岳山荘
12:11 12:12 台座ノ頭
12:31 12:32 横岳
12:38 横岳（無名峰）
12:47 13:23 三叉峰
14:01 14:02 横岳見晴台テラス
14:41 14:42 「ここが中間点」標識
15:45 沢の木橋
15:51 南八ヶ岳林道登山口
15:51 ゴール地点

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

南八ヶ岳林道登山口からピストン
夜0時半に駐車場に到着したら残り3台分でした。夜中続々来る方たちは前後に路駐。これだけ混んでいるのは初めて。ツクモグサ効果でしょうか。

コース状況／危険箇所等

見晴台テラスの手前に短い区間ですが数カ所残雪で登山道が埋まっており、rurintaは下山時2回転倒しました。まあ、普通の人はあまり転ばないと思います。
稜線上は一応ヘルメット着用しましたが、よく整備されています。

写真

6/8 21:34

花見が主体なのでゆっくりペースです。でも稜線上もアップダウンが結構あり、なかなか歩きごたえがありました。

6/7 5:11

朝起きると満車を越えていました。路駐の車はぶつけられてしまうかも・・・

6/7 5:27

前日の天気予想では、朝は結構高い雲が流れて昼頃一時快晴になりそう、という感じだったのでゆっくり起きたのですが、既に八ヶ岳ブルーが・・・

6/7 5:31

オオルリも梢で囀っています。

6/7 5:33

トウゴクミツバツツジらしきツツジが満開。ここだけです。

6/7 5:40

まだ少し雲がありますが、青空のもと出発！

6/7 5:42

駐車場回りはシロバナヘビイチゴがわんさか咲いています。

6/7 5:44

数分の沢沿い歩き。ズダヤシュが咲き始めていました。

6/7 5:46

沢の中にも。

6/7 5:47

ここを渡って本格登山道です。

6/7 5:47

いつもは夜明け前の暗いうちに歩くので、新鮮な風景。

6/7 5:47

この階段が滑って怖い。傾斜の方向に金網のメッシュがあって、手すりにつかまっていないとマジで滑落します。

6/7 5:51

ここからしばらくはコミヤマカタバミロード。朝なのでまだあまり開いていません。

6/7 5:53

この子だけ頑張って開き始めてました。

6/7 6:35

がんがん登ります。

6/7 7:18

上空は快晴に！

6/7 7:19

雪が出てきました。

6/7 7:29

ダケカンバもまだ展葉していません。

6/7 7:34

ところどころ残雪が登山道を覆っています。でも総延長でも50mくらいでは。

6/7 7:35

とはいえ慎重に進まねば。

6/7 7:39

本日初めての富士山。

6/7 7:42

すぐに少し開けた展望所です。ここで一服。

6/7 7:44

もう少しよくない天候の予報でしたが、万歳！

6/7 7:44

甲府盆地もまずまずの好天でしょう。

6/7 7:57

見晴台テラス到着。赤岳も結構雪がまだ残っていますね。

6/7 7:58

魚眼レンズで広角に。

6/7 7:59

赤岳から横岳の稜線。あと小一時間かかりますね。

6/7 8:00

白根三山が圧縮して見えます。特に北岳と間ノ岳はかぶっています。

6/7 8:00

本日はあちらにはいきません。

6/7 8:01

横岳の頂上の一つですが、たくさんの人がいます。登る人も沢山。

6/7 8:02

浅間山は本日静かですね。

6/7 8:05

奥秩父の主峰たち。

6/7 8:05

甲武信ヶ岳の方も少し見えます。

6/7 8:09

周りのダケカンバはまだ冬景色。

6/7 8:13

鳳凰山も快晴。

6/7 8:13

予想より遠望が利きます。さすがに筑波山は見えませんでしたが。

6/7 8:18

本日の最遠は女峰山かもしれません。

6/7 8:18

平が岳の方が遠いかな？

6/7 8:24

荒船山はやはり特殊な形態ですね。

6/7 8:33

このあたりのキバナシャクナゲは開花にはまだ数日かかるか？

6/7 8:36

武甲山も何とか見えます。

6/7 8:38

ウラシマツツジが見頃。

6/7 8:49

コメバツガザクラも満開です。本日これが一番多かったかも。

6/7 8:50

イワウメは咲いている場所とこれからの場所の落差が大きかったです。ここは良く咲いていますが、硫黄岳のあたりではまだ花芽も見えませんでした。

6/7 8:51

どんどん咲いていく状況がわかります。

6/7 8:53

オヤマノエンドウもたくさん咲いています。

6/7 8:54

稜線に上がりました。西側もいい天気です！まずは御嶽山。

6/7 8:55

乗鞍山。

6/7 8:55

白山も見えました。

6/7 8:55

穂高から槍にかけた稜線。いい感じの雪ですね。

6/7 8:55

その北側は圧縮して見えます。手前は霧ケ峰。

6/7 8:55

美ヶ原の向こうに立山などの名峰が。

6/7 8:55

鹿島槍なども居並びます。

6/7 8:55

白馬三山もすっきり見えます。

6/7 8:55

頚城山塊。

6/7 8:56

赤岳の向こうに北岳・甲斐駒・仙丈ケ岳

6/7 8:56

中央アルプス。恵那山は切れています。

6/7 8:57

茅野・諏訪の向こうに御嶽山・乗鞍岳。

6/7 8:57

北アルプス全貌。

6/7 8:57

御座山はまだ行ったことないです。

6/7 8:58

ミヤマキンバイも咲き始め。

6/7 8:58

オヤマノエンドウはそこらじゅうで咲いてます。

6/7 9:01

ムシトリスミレにご挨拶。まだ芽が出たばかりです。

6/7 9:04

この辺りではキバナシャクナゲ全て蕾でした。

6/7 9:12

横岳の連峰を進みつつ、時々振り返る。

6/7 9:19

奥の院まで来ると、硫黄岳が全貌を現します。

6/7 9:26

奥の院を過ぎた岩場でやっとツクモグサに会えました！

6/7 9:26

このエリアの株数はそれほど多くはないです。

6/7 9:26

時刻の問題か、開ききった株はなかったです。

6/7 9:27

ハクサンイチゲの蕾はっけん！

6/7 9:30

横岳を過ぎると開花したキバナシャクナゲに沢山出会えました。

6/7 9:32

もう少し峰が続きます。

6/7 9:33

横岳の雪田はでかいです。だんだん雲が出てきました。

6/7 9:35

鹿島槍から白馬がかっこいいです。

6/7 9:35

霧ケ峰と槍・穂高。

6/7 9:36

ここまで来ると、諏訪湖のすぐ裏が乗鞍岳になります。

6/7 9:40

大同心・小同心・奥の院とダイナミックな横岳。

6/7 9:40

阿弥陀岳・中岳と南アルプス。

6/7 9:54

標高が下がるせいか、ミヤマキンバイも花盛り。

6/7 9:57

硫黄岳山荘に到着。

6/7 10:13

カレーとラーメンで腹ごしらえ。外で食べたかったのですが、ベンチが一杯でした。でも休憩室も落ち着けて良いです。

6/7 10:43

飛行機雲がいっぱい飛び始めました。天気は下り坂ですね。

6/7 10:43

ここからの横岳は穏やか。

6/7 10:43

山荘入り口。

6/7 10:47

乗鞍岳の上に雲が出ています。

6/7 10:47

御嶽山も出ていますね。

6/7 10:48

全開ですね。

6/7 10:49

ミネズオウも花盛り。

6/7 11:09

硫黄岳山頂。

6/7 11:09

浅間山も少し噴煙を上げているようです。

6/7 11:09

北八ヶ岳。

6/7 11:10

この稜線も歩いたことがないです。

6/7 11:13

広い頂上に沢山の人。

6/7 11:13

沢山の登山者が昼食を摂っていました。気持ちよさそう。

6/7 11:14

硫黄岳からの眺め。壮観です。

6/7 11:15

さて、またこの稜線を戻ります。あの奥の院のピークを越えると思うと、ちょっと気が重い・・

6/7 11:24

イワヒバリがものすごい数走り回っています。恋の季節なんでしょうね。

6/7 11:25

1羽の雌が複数の雄の巣に卵を産みっぱなしにして雄に育てさせるそうです。面白い戦略ですね。

6/7 11:29

時々カヤクグリが混ざっています。

6/7 11:33

コマクサはまだ準備中。でもあまり沢山は見かけませんでした。昔は斜面一面がピンクに染まったのに・・

6/7 11:36

硫黄岳山荘脇の植物園。この時期はキバナシャクナゲだけが目立っています。

6/7 12:15

富士山にも雲がかかってきました。

6/7 12:22

オヤマノエンドウとウラシマツツジのコラボ。

6/7 12:24

再び奥の院手前の岩場。行きより開花が進んでいます。

6/7 12:24

開いていっぱいに陽を浴びています。

6/7 12:25

沢山あるように見えますが、狭いエリアだけです。

6/7 12:25

でもいい感じ。

6/7 12:26

このエリアは近寄れる株はとても少ないです。

6/7 12:28

奥の院の手前、岩場の陰でハクサンイチゲの先駆けが開花していました。

6/7 12:35

横岳と富士山。

6/7 12:37

随分赤が入った蕾のキバナシャクナゲです。

6/7 12:44

霧ケ峰から飛び立ったグライダーでしょう。

6/7 12:44

行きはほとんど蕾だったはずのエリアで開花が進んでいます。

6/7 12:50

蕾のあるウルップソウはこれしか発見できませんでした。まあ、普通に考えてももう少し先ですよね。

6/7 12:52

ハクサンイチゲもこれからどんどん咲くのでしょう。

6/7 12:53

キバナシャクナゲのブーケです。今回これが一番きれい！

6/7 12:54

杣添尾根の出会いの少し先が一番のツクモグサポイントですかね。
あまり記憶が定かではありませんが、バックは中岳かな？

6/7 12:54

山とツクモグサはいいですね。

6/7 12:55

仲良し。

6/7 12:55

先を争う。

6/7 12:57

全開。

6/7 12:57

こんなに開くものなんですね。

6/7 13:00

すごい柱状節理。

6/7 13:03

さて、見納めです。

6/7 13:08

戻ろうと思いつつも花に引き留められます。

6/7 13:08

本日の復習みたいな感じ。

6/7 13:08

ミネズオウとイワウメのコラボ。

6/7 13:09

イワウメの葉だけ、というのも面白い。

6/7 13:11

オヤマノエンドウもばいばい。

6/7 13:13

並んでお見送り。

6/7 13:14

お、イワヒゲが咲きそう・・

6/7 13:14

ツガザクラはまだまだですね。

6/7 13:15

咲いているイワヒゲをなんとか発見。

6/7 13:16

と、思ったら脇に結構咲いていました。
さて、杣添尾根を下ります。

6/7 13:31

野辺山の電波望遠鏡群が見えました。

6/7 13:45

この道も開墾当初からはだいぶ歩きやすくなりました。

6/7 13:54

富士山の雲も増えてきました。

6/7 13:55

テラスに戻ってきました。

6/7 13:55

南アルプスにも雲が出てきました。

6/7 14:04

rurintaは2回転びました。

6/7 14:43

コミヤマカタバミも開きかけています。

6/7 15:18

100mおきに看板があって力づけられます。

6/7 15:21

クマ剥ぎか。こんな針葉樹林帯にもおるんか・・・

6/7 15:45

最後の怖い階段。

6/7 15:57

もううちらがほとんど最後。

朝も10度以上あって快適な一日でした。

撮影機器：

OM-1 OM Digital Solutions

感想

rinchoku

　ツクモグサが見頃との情報。金曜日は天気が良さそうだったので休暇をとって行こうかと思ったら、rurintaが歯医者の予約。なかばあきらめかけましたが、金曜の天気予報で、土曜は朝方結構雲が広がるものの、昼頃一時的に快晴になりそう、ということでいつもの杣添尾根で登り、今回は硫黄岳まで足を延ばすことにしました。
　金曜夜仕事から帰り夕飯と風呂を済ませたのち出発しました。おおむね順調に八ヶ岳山麓まで進み0時半少し前に駐車場に到着しましたが、もう数台分しか空いておらず路駐まである状況でした。ツクモグサ効果ですかね。こんなに混んでいるのは初めてです。

　いつもだと夜明け前に駐車場を出発してしばらくヘッデンで歩くのですが、午前中はあまり良い天気ではない予報だったので、5時前起床としました。この頃来る車は駐車場近辺には全く余地はなく、行きすぎたり戻ったりして少し離れたところに駐車されているようでした。

　朝食を食べて出発しましたが、既に結構いい天気。早く出ればよかったと若干後悔しました。順調に登っていきましたが、2400mを過ぎると所々登山道上に残雪がある状況が出てきました。展望所からは思いのほか遠くまで見通せ、期待が高まりました。尾根筋と稜線上はたくさんの登山者が行き交っているのが見えました。
　おおむねいつものペースで稜線に上がると、イワウメやコメバツガザクラ、ウラシマツツジ、オヤマノエンドウなどが出迎えてくれました。快晴に近い天候の元、北アルプス方面もすっきりと眺めることができ、大満足の眺望でした。ただこの時点では咲いているキバナシャクナゲにはまったく出会えませんでした。南側に少し進めばツクモグサの群落があるのは承知していましたが、まだ時刻的に開花が進んでいないだろうと思い、まずは硫黄岳山荘を目指しました。

　横岳の稜線を進むうち、何株かキバナシャクナゲの開花にも出会えました。そして奥の院を越えた岩場でまずは小規模のツクモグサ群落に再会できました。ここは咲いているエリアが狭いのであまり期待していなかったのですが、結構な花がありました。ただ時刻的なこともあり、やっと咲きかけという感じでした。その後小ピークを越えたり巻いたりして急坂を下ると硫黄岳山荘に到着です。山荘は標高が低いせいか、あたりのキバナシャクナゲは開花が進んでおり、しぼんだものも見かけました。
　山荘ではカレーとラーメンをいただき、Tシャツも購入して硫黄岳に向かいました。頂上はちょうど昼時なこともあり沢山の登山者が集い、昼食を摂っていました。ただこのころから徐々に高い雲が覆いはじめ、秩父あたりでは積雲も湧き出していました。イワヒバリと戯れながら硫黄岳を降り、横岳を登り返すのがちょっと辛かったですが、再び奥の院の手前のツクモグサ群落に戻ると、午前中よりだいぶ開花が進んだ花に出会えました。稜線上のいつもウルップソウが咲いているあたりで探してみると、小さな芽が出始めており花芽も確認できました。

　杣添尾根の出会いを過ぎて梯子を降った先のツクモグサポイントは、ツクモグサだけでなく満開のキバナシャクナゲにも出会え、この時期のお花を堪能することができました。帰り道の途中でもイワヒゲの花やツガザクラの蕾などにも出会えました。
　下山はrurintaがややお疲れだったので、休み休みのんびりと下りました。ただそれでも残雪の下り道でrurintaは2度ほどこけて、ぼやいていました。上空も大分雲が広がってきたので暑くもなく気持ちの良い下りとなりました。駐車場に戻ってくると、正規の駐車場はもう我が車のみで、路駐の車が散見される状態でした。

　予想外の好天とたくさんの好条件のお花に出会え、本日も最高の山行となりました。