落合-[七ツ石尾根]-将監小屋-唐松尾山-笠取山-雁峠-新地平


- GPS
- 09:18
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 1,895m
- 下り
- 1,928m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:49
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:26
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
装備
個人装備 |
長袖Tシャツ
半袖Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ポール
テント
テントマット
シュラフ
シュラフカバー
携帯トイレ
チェーンスパイク
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感想
ツツジを追って奥多摩・秩父を回っていたらもう6月、山の中で静かに一晩過ごしたく、今季初めてのテント泊へ向かった。
塩山駅から柳沢峠経由落合行のバスには見たこのとないほどの行列ができ、乗れない人も出るなか、大きなザックを膝へ乗せて乗り込む。団体が多かったようで、ほとんどが柳沢峠で下車し、終点落合で降りたのは皆単独の5名ほどだった。
爽やかな日差しと風にあたり気をとりなおして、一転静かな道行きとなる。
高橋川沿いの舗装路の脇から引かれている地形図破線の道を辿ろうとしたところ、私有地の表示が出てきたため取りやめた。
舗装路が続く新犬切峠と別れ、未舗装の地形図破線表示の旧道で犬切峠へ向かう。手入れはされていないがしっかりと道が残り、車通りを避け土の上を歩くことができる。
犬切峠を越えて、将監峠への登山口、三ノ瀬まで登山地図ではルート表示されていない北東の舗装路で向かう。
登山地図通り西側から作場平を経由して回るルートに比べ、景観はないけれど、車通りが少なく、集落も静かで山村の趣が感じられる。時間は30分以上短くなった。
将監登山口から直接小屋へは向かわず、七ツ石尾根で牛王院平へ向かう。
エゾハルゼミの声に包まれる森、ササを分ける細い道をじわじわ登り、傾斜が緩んだところで景色が開ける。
行く手にそびえる濃緑の山々、振り向く先には鈍い空に浮かぶ山影。ひさしぶりの山奥だ。
将監小屋でテントを張り、天候も優れないようなので早めに夕食をとって寝る。
日差しはなくなったが気温は高く、寝袋にくるまると少し暑く感じるほどだった。
目が覚めてもまだ朝とは言えない午前2時、テントに響く雨粒の音に日の出を拝むことはあきらめ、出発を早めることにする。
さらに快適になったトイレに感謝しテントへ戻る道すがら、物音とともに尾の長い小動物の影が現れ、赤色光を反射した二つの瞳がこちらを向いていた。
テント場で夜中も鳴いていた鳥はホトトギスとジュウイチらしく、灯りのいらない明るさになるとコマドリの声も聞こえてきた。
姿は見えずとも、この山中の生き物の営みを身近に感じてうれしくなる。
雨の用意はしたものの結局以降振られることはなく、南側は灰色の空ながら富士山や南アルプスがうっすらと見えていた。
唐松尾山山頂から少し北へ進めば、シャクナゲのトンネルの先に開けた岩場が出てくる。イワカガミの花が多く見られ、もちろん晴れていれば絶景が楽しめるだろう。斜面を覗き込めばシャクナゲの花が灯り、道のないその先に引き込まれそうだった。
唐松尾山から西へ進めば、登山道沿いにもシャクナゲが現れ、鮮やかなミツバツツジも目に飛び込んでくる。
笠取山周辺の明るくスケールの大きい展望は得られないけれど、それでもこの案内も人もまばらな稜線を行けば、ただ山の中にいるよろこびに充たされる。
雁峠から下山にかかる。沢沿いにはクリンソウがところどころに咲いていて、清い流れに映えている。
沢の合流点あたりで、ハルゼミかエゾハルゼミがトリカブトの葉らしき上にじっと動かずにいた。丸い目で、角度を変えるとこちらを見ているようにも見え、かわいらしい。
この道は便利なこともありよく通るがいつも楽しみが見つかる。シロバナノヘビイチゴやサンリンソウの群生などにたびたび足を止めつつ、帰りのバスへ急いだ。
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