記録ID: 8275243
全員に公開
ハイキング
中国山地東部
岡山県新見市 哲多すずらんの園〜荒戸山 最後のスズラン他動植物
2025年06月08日(日) [日帰り]
岡山県
Machapuchare
その他1人
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:01
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 431m
- 下り
- 437m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:01
距離 13.0km
登り 431m
下り 437m
9:06
4分
哲多すずらんの園駐車場
9:10
39分
哲多すずらんの園入口
9:49
27分
哲多すずらんの園入口（2回目）
10:16
10:19
25分
嶋村みずばしょう園
10:44
10:45
43分
引無口バス停
11:28
11:29
46分
逆さ荒戸山＆荒戸山撮影地点
12:15
12:22
24分
荒戸神社
12:51
12:55
20分
幸福の塔
13:15
13:16
51分
荒戸神社（2回目）
14:07
哲多すずらんの園駐車場
旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離13km、歩行時間4時間40分、歩行数19,900歩、消費カロリー1,280Kcal
歩行距離13km、歩行時間4時間40分、歩行数19,900歩、消費カロリー1,280Kcal
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。哲多すずらんの園園内＜写真03〜10＞は砂利道や木道が整備され、雨の日に傘を差して運動靴でも歩けます。荒戸神社＜写真47〜49,60＞から荒戸山＜写真55＞周回コース、荒戸神社から鳥居＜写真63＞までは土道です。これ以外は舗装道路です。 荒戸山登山道は今回のように西から時計回りのほうが急な箇所が上りになるので安全です。また、頂上の南東に北に延びる道と東まわりコースとの分岐があり、道なりに進むと北に向かい、舗装道路に出て荒戸神社＜写真47〜49,60＞に戻れるようです。分岐にあるベンチの右を通ると東まわりコースの細道に入れます。 荒戸山登山道は濡れると滑りやすそうですが、歩きやすいです。 荒戸神社＜写真47〜49,60＞境内のトイレの東側から登山口の道標に向かいました。復路はトイレ北側のイチョウの左側（北）を通って境内に出てきました。どうやら、こちらが正規ルートだったようです。 登山口には案内板があり、細道には刈られた草が散乱していました。最近きれいにされたようです。火山ですが滑りやすい黒土ではなく、濡れると滑りやすいとは思いますが、つづら折りで丸太と土の階段状の細道が多く、少し急ですが比較的楽に登ることができます。 標高670m辺りの分岐で西まわり（時計回り）と東まわり（反時計回り）にコースが分かれ、西まわりコースを進みました。相変わらず細道ですがトラバースをしながら高度を徐々に上げ、多少急な箇所は丸太と土の階段状になっているので予想よりもはるかに歩きやすかったです。 荒戸山頂上＜写真55＞から南東に下り始めると道は広く緩やかで歩きやすく、途中で北に延びる道と東まわりコースとの分岐があります。道なりに進むと北に向かい、舗装道路に出て荒戸神社＜写真47〜49,60＞に戻れるようです。道なりに進んですぐに引き返し、分岐にあるベンチの右を通って東まわりコースの細道に入りました。西まわりコースよりも緩やかで丸太と土の階段状の箇所は少ないです。 |
| その他周辺情報 | 新見市中心部にあるJA晴れの国岡山あしん広場内に「焼肉千屋牛」があります。平日は11〜14時半（ラストオーダー14時）と16時半〜21時（ラストオーダー20時半）、土日祝は11〜21時（ラストオーダー20時半）で火曜定休（祝日やGWは除く）です。ランチタイムの11〜14時には牛丼やカルビ丼などのランチ限定メニューが楽しめます。また、特選千屋牛などの焼肉メニューもあります。 |
写真
01すずらんの園インフォメーションセンター…哲多すずらんの園駐車場から舗装道路を少し北西に進んだところです。以前は椅子などもあったようですが、完全に閉鎖されがらんとしていました。
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01すずらんの園インフォメーションセンター…哲多すずらんの園駐車場から舗装道路を少し北西に進んだところです。以前は椅子などもあったようですが、完全に閉鎖されがらんとしていました。
02ヤマボウシ大木…すずらんの園インフォメーションセンター＜写真01＞のすぐ左隣です。満開だったので動画も撮りました。
03シラン…哲多すずらんの園入口のすぐ手前右側です。昨年6月24日は花がほぼ終わっていましたが、今回はつぼみがたくさんありました。
04スズラン…よく栽培されるドイツスズランよりも小さく、花数がより少ないです。自生地は北海道など北の涼しい地域が多く、熊本県阿蘇市が日本の南限とされています。ここには約2万株が自生していますが、フェンスに囲まれ見える範囲は限られています。遅すぎたようで、先端が茶色くなった花がポツンポツンとあり、きれいなのはこの1株だけでした。
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04スズラン…よく栽培されるドイツスズランよりも小さく、花数がより少ないです。自生地は北海道など北の涼しい地域が多く、熊本県阿蘇市が日本の南限とされています。ここには約2万株が自生していますが、フェンスに囲まれ見える範囲は限られています。遅すぎたようで、先端が茶色くなった花がポツンポツンとあり、きれいなのはこの1株だけでした。
05エゴノキ…直径3cm足らずの花はハクウンボクに似ていますが、花柄はより長く数cm、葉はよりスマートです。足元に大量に花が散っており、この木が最もよく残っていました。
05エゴノキ…直径3cm足らずの花はハクウンボクに似ていますが、花柄はより長く数cm、葉はよりスマートです。足元に大量に花が散っており、この木が最もよく残っていました。
06モリアオガエル卵塊…直径15cm程です。今回はこの1個だけでしたが、昨年6月24日は白から薄いベージュ色の卵塊が見える範囲だけで数個ありました。これから増えるでしょう。岡山県では絶滅危惧�粁爐任垢�、この周辺では舗装道路からも卵塊が見えることがあります。
06モリアオガエル卵塊…直径15cm程です。今回はこの1個だけでしたが、昨年6月24日は白から薄いベージュ色の卵塊が見える範囲だけで数個ありました。これから増えるでしょう。岡山県では絶滅危惧�粁爐任垢�、この周辺では舗装道路からも卵塊が見えることがあります。
07引無池（ひきなしいけ）…農業用のため池です。畔にはノアザミ＜写真25＞が咲いていました。
08キボシアオゴミムシ…体長1cm少々でアトボシアオゴミムシに似ています。胸部は赤銅色で翅の黄斑の輪郭はあまりガタガタしません。
09シライトソウ…花被片は白い糸状です。小さな花が多数連なり、花穂は長さ数cmありました。園内でもう1株見ましたが、そちらの花穂は10cm程でした。
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09シライトソウ…花被片は白い糸状です。小さな花が多数連なり、花穂は長さ数cmありました。園内でもう1株見ましたが、そちらの花穂は10cm程でした。
10ミヤマヨメナ…直径3〜3.5cmの花はミヤコワスレの原種といわれています。野菊には珍しく、この時期に咲きます。花色は薄い青紫色から白です。今回はタイミングがよかったようで、特にこの道沿いはよく咲いていました。動画も撮りました。
10ミヤマヨメナ…直径3〜3.5cmの花はミヤコワスレの原種といわれています。野菊には珍しく、この時期に咲きます。花色は薄い青紫色から白です。今回はタイミングがよかったようで、特にこの道沿いはよく咲いていました。動画も撮りました。
11イボタノキ＆キタテハ…キタテハは後翅表側の縁のほうの黒斑に白く小さな斑点が入っています。蜜を吸っている様子を動画に撮りました。
12オオキンケイギク＆ミナミヒメヒラタアブ♂…直径4cm前後の黄色い花を咲かせるオオキンケイギクは、生態系に影響を及ぼす特定外来生物なので、駆除の対象です。体長7mm程のミナミヒメヒラタアブは左右の複眼がくっついているのでオスです。花粉をなめていたので動画も撮りました。
12オオキンケイギク＆ミナミヒメヒラタアブ♂…直径4cm前後の黄色い花を咲かせるオオキンケイギクは、生態系に影響を及ぼす特定外来生物なので、駆除の対象です。体長7mm程のミナミヒメヒラタアブは左右の複眼がくっついているのでオスです。花粉をなめていたので動画も撮りました。
13スイカズラ…咲き始めは白く、次第に黄色になります。いい香りがするので見つけやすいです。哲多すずらんの園＜写真03〜10＞では咲き始めでしたが、ここは満開でした。
13スイカズラ…咲き始めは白く、次第に黄色になります。いい香りがするので見つけやすいです。哲多すずらんの園＜写真03〜10＞では咲き始めでしたが、ここは満開でした。
14フランスギク…花の直径は4〜5cmです。マーガレットに似ていますが、幅1cm程の細長い葉でわかります。この日も何度か群生を見かけました。
15アカバナユウゲショウ…正式名称はユウゲショウですが、アカバナユウゲショウのほうが通りがいいようです。南米原産の帰化植物で、天気の悪い日は午前中でもきれいに開いた花が見られます。最近は毎回見かけます。
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15アカバナユウゲショウ…正式名称はユウゲショウですが、アカバナユウゲショウのほうが通りがいいようです。南米原産の帰化植物で、天気の悪い日は午前中でもきれいに開いた花が見られます。最近は毎回見かけます。
16コウゾリナ…直径2cm程の花はブタナなどに似ていますが、総苞や茎が毛深いです。
17オルレア・グランディフローラ…直径2.5cm程の花が集まって数cmの花序になります。花序の外側の花弁だけが大きい不思議な形です。これはヨーロッパ原産の花を品種改良した園芸品種のようです。
17オルレア・グランディフローラ…直径2.5cm程の花が集まって数cmの花序になります。花序の外側の花弁だけが大きい不思議な形です。これはヨーロッパ原産の花を品種改良した園芸品種のようです。
18嶋村みずばしょう園＆引無桜園看板…黄色はコウゾリナ＜写真16＞、白はヒメジョオンです。この右（西）に入口の木戸がありますが、植物が茂って道がわかりにくくなっていました。かき分けずに歩けますが、木道周辺はミズバショウの実はまだ見えず、前回見た花菖蒲も花が見当たりませんでした。
18嶋村みずばしょう園＆引無桜園看板…黄色はコウゾリナ＜写真16＞、白はヒメジョオンです。この右（西）に入口の木戸がありますが、植物が茂って道がわかりにくくなっていました。かき分けずに歩けますが、木道周辺はミズバショウの実はまだ見えず、前回見た花菖蒲も花が見当たりませんでした。
19ドクダミ…白い花弁のように見えるのは総苞で、中心部の黄色っぽい棒状のものが小さな花の集合体です。花弁はありません。
20クロヒカゲ…後翅の裏側にある一番上の蛇の目模様の横から伸びる茶色い筋模様が蛇の目模様に沿ってカーブし、きつく「く」の字に折れ曲がって見えることでヒカゲチョウ（ナミヒカゲ）と区別できます。また、前翅裏側の蛇の目模様は、クロヒカゲモドキとは違い2つのことも多く、上から3つ目はあっても小さく消え気味のこともあります。
20クロヒカゲ…後翅の裏側にある一番上の蛇の目模様の横から伸びる茶色い筋模様が蛇の目模様に沿ってカーブし、きつく「く」の字に折れ曲がって見えることでヒカゲチョウ（ナミヒカゲ）と区別できます。また、前翅裏側の蛇の目模様は、クロヒカゲモドキとは違い2つのことも多く、上から3つ目はあっても小さく消え気味のこともあります。
21ウツギ…萼や葉裏に毛が多いです。岡山県では中部に分布するヒメウツギは葉裏に毛がなく、マルバウツギは分布していません。この日もあっちこっちで満開でした。見上げて動画を撮りました。
21ウツギ…萼や葉裏に毛が多いです。岡山県では中部に分布するヒメウツギは葉裏に毛がなく、マルバウツギは分布していません。この日もあっちこっちで満開でした。見上げて動画を撮りました。
22テンニンギクの仲間…直径4〜6cmの花はオオテンニンギクや園芸品種のテンニンギク・グランディフローラに似ていますが、小さいのが気になりました。オオキンケイギク＜写真12＞と混生していたので動画も撮りました。
22テンニンギクの仲間…直径4〜6cmの花はオオテンニンギクや園芸品種のテンニンギク・グランディフローラに似ていますが、小さいのが気になりました。オオキンケイギク＜写真12＞と混生していたので動画も撮りました。
23ハルジオン…ヒメジョオンに似ていますが、花弁のように見える舌状花はより細く糸状に見えます。また、葉の基部は茎を抱き、つぼみがうなだれます。今回はヒメジョオンが多く、ハルジオンはここだけでした。動画も撮りました。
23ハルジオン…ヒメジョオンに似ていますが、花弁のように見える舌状花はより細く糸状に見えます。また、葉の基部は茎を抱き、つぼみがうなだれます。今回はヒメジョオンが多く、ハルジオンはここだけでした。動画も撮りました。
24新見市営バス新砥線引無口バス停…平日のみで通常一日2便、予約すればもう1本遅い便が運行されます。下のほうに水色のツルニチニチソウの花が写っています。
24新見市営バス新砥線引無口バス停…平日のみで通常一日2便、予約すればもう1本遅い便が運行されます。下のほうに水色のツルニチニチソウの花が写っています。
25ノアザミ…総苞片は合着し、触るとベタベタします。花期は早く、県内では5月頃から見られます。花の直径は5cm程と特大サイズでした。2つがくっついているのかと思い、花の付け根を見てみましたが、1つでした。
25ノアザミ…総苞片は合着し、触るとベタベタします。花期は早く、県内では5月頃から見られます。花の直径は5cm程と特大サイズでした。2つがくっついているのかと思い、花の付け根を見てみましたが、1つでした。
26ナルコユリ…長さ2cm程の花は似たのがいくつかあります。茎に稜がなく断面が丸いのが特徴です。他は断面がカクカクします。アマドコロは花の付け根に太い軸がなく、ホウチャクソウは花弁の間に隙間があり、ミヤマナルコユリは大型で花のついた茎が斜め上に伸びます。
26ナルコユリ…長さ2cm程の花は似たのがいくつかあります。茎に稜がなく断面が丸いのが特徴です。他は断面がカクカクします。アマドコロは花の付け根に太い軸がなく、ホウチャクソウは花弁の間に隙間があり、ミヤマナルコユリは大型で花のついた茎が斜め上に伸びます。
27ミヤコイバラ＆クロマルハナバチ？…ミヤコイバラはノイバラよりも花が大きく直径3cm程、托葉や枝に腺毛が多数あります。体が黒く腹部の先端だけが黄色い働きバチは、コマルハナバチよりも大きく体長2cm程なのでクロマルハナバチでしょうか。県内でも野生は少なくレッドデータブックでは情報不足とされていますが、飼育個体が受粉に利用されるケースが増えているそうです。
27ミヤコイバラ＆クロマルハナバチ？…ミヤコイバラはノイバラよりも花が大きく直径3cm程、托葉や枝に腺毛が多数あります。体が黒く腹部の先端だけが黄色い働きバチは、コマルハナバチよりも大きく体長2cm程なのでクロマルハナバチでしょうか。県内でも野生は少なくレッドデータブックでは情報不足とされていますが、飼育個体が受粉に利用されるケースが増えているそうです。
28コガクウツギ…ガクウツギよりも小さな葉の長さは5cm以下です。岡山県にはガクウツギは分布していません。ここだけでした。
29ヒレアザミ…在来種ではなく、かなり古くに帰化した植物ではないかと考えられています。総苞片がトゲ状で、茎全体にもトゲのある翼がついています。花の直径は2cm程です。よく似たヒメヒレアザミは草丈が1m以下と小さく翼がより大きく目立ち、アメリカオニアザミは花の直径は3〜4cmでとにかくトゲだらけでいかつい感じです。
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29ヒレアザミ…在来種ではなく、かなり古くに帰化した植物ではないかと考えられています。総苞片がトゲ状で、茎全体にもトゲのある翼がついています。花の直径は2cm程です。よく似たヒメヒレアザミは草丈が1m以下と小さく翼がより大きく目立ち、アメリカオニアザミは花の直径は3〜4cmでとにかくトゲだらけでいかつい感じです。
30ヤマサナエ♂？…腹部の先端付近が少し横に張り出しているので、ヤマサナエかキイロサナエのオスです。腹部先端の付属器は上下とも長さがほぼ同じに見えるのでキイロではなくヤマのほうかと思いました。
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30ヤマサナエ♂？…腹部の先端付近が少し横に張り出しているので、ヤマサナエかキイロサナエのオスです。腹部先端の付属器は上下とも長さがほぼ同じに見えるのでキイロではなくヤマのほうかと思いました。
31本郷川＆ヤマボウシ…対岸に満開のヤマボウシが見えました。動画も撮りました。
32ガマズミ…直径1cm足らずの花はコバノガマズミやミヤマガマズミなどに似ています。葉柄は2cm前後とコバノガマズミよりも長く、ミヤマガマズミとは違い赤みを帯びません。
32ガマズミ…直径1cm足らずの花はコバノガマズミやミヤマガマズミなどに似ています。葉柄は2cm前後とコバノガマズミよりも長く、ミヤマガマズミとは違い赤みを帯びません。
33イボタノキ…長さ1cm程の花はまとまって枝から垂れ下がるようにつきます。
34ホシベッコウカギバ♂…開張3cm程です。斑紋がかなり薄いのでメスかと思いましたが、触角が櫛状なのでオスです。特にメスの翅は薄く、向こうが透けて見えることがあります。
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34ホシベッコウカギバ♂…開張3cm程です。斑紋がかなり薄いのでメスかと思いましたが、触角が櫛状なのでオスです。特にメスの翅は薄く、向こうが透けて見えることがあります。
35ヤマボウシ…ハナミズキとは違い、花弁のように見える総苞片の先端は尖ります。中心部の黄緑色の部分は、小さな花が密集したものです。目の高さだったのでバッチリ見えました。
35ヤマボウシ…ハナミズキとは違い、花弁のように見える総苞片の先端は尖ります。中心部の黄緑色の部分は、小さな花が密集したものです。目の高さだったのでバッチリ見えました。
36イタチハギ…黄色いのはおしべの葯です。太さ1mm、長さ1cm程の花がびっしりとついた花穂は長さ10cm前後でした。北米原産で法面などの緑化目的で植えられ、野生化していることが多いです。
36イタチハギ…黄色いのはおしべの葯です。太さ1mm、長さ1cm程の花がびっしりとついた花穂は長さ10cm前後でした。北米原産で法面などの緑化目的で植えられ、野生化していることが多いです。
37ヘラオオバコ…白いのはおしべの葯です。下から順に咲き上がり、花穂は長さ7cm前後でした。
38ナワシロイチゴ…ピンク色が花弁で、星形の萼を含めた直径は2cm程です。花はこれ以上開きません。実は食べられますがかなり酸味が強いそうです。
39エナガ…ジュ、ジュと鳴き声が聞こえたので見上げると2羽いましたが、すぐに仲間が集まってきて数羽になりました。曇っているので暗く写ってしまい、シルエットのようです😅
39エナガ…ジュ、ジュと鳴き声が聞こえたので見上げると2羽いましたが、すぐに仲間が集まってきて数羽になりました。曇っているので暗く写ってしまい、シルエットのようです😅
40逆さ荒戸山＆荒戸山…西北西方面に目指す荒戸山＜写真55＞が見えました。粘り気の強い溶岩が地上に噴出して盛り上がったトロイデと呼ばれる火山の形がよくわかります。手前の田んぼに逆さ荒戸山が😊
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40逆さ荒戸山＆荒戸山…西北西方面に目指す荒戸山＜写真55＞が見えました。粘り気の強い溶岩が地上に噴出して盛り上がったトロイデと呼ばれる火山の形がよくわかります。手前の田んぼに逆さ荒戸山が😊
41チュウダイサギ＆アオサギ…手前がチュウダイサギです。動画を撮っているとアオサギの前を横切りました。アオサギは、チュウダイサギが去ってから急に前を向き「あれっ、さっき何か通った？」鈍っ😅元々、夜行性で昼間はボーッとしていることもよくあります。気づかなくても無理ないか😁
41チュウダイサギ＆アオサギ…手前がチュウダイサギです。動画を撮っているとアオサギの前を横切りました。アオサギは、チュウダイサギが去ってから急に前を向き「あれっ、さっき何か通った？」鈍っ😅元々、夜行性で昼間はボーッとしていることもよくあります。気づかなくても無理ないか😁
42シャクヤク…ボタンに似た花の直径は10cm程でした。先端の葉は3裂しますが、それ以外は対生に見えます。そろそろ終わりなのか、上の花は散りかけており、きれいに咲いているのは下の1輪だけでした。
42シャクヤク…ボタンに似た花の直径は10cm程でした。先端の葉は3裂しますが、それ以外は対生に見えます。そろそろ終わりなのか、上の花は散りかけており、きれいに咲いているのは下の1輪だけでした。
44タツナミソウ？…長さ2cm程の花はほぼ直立し、草丈20cm程、葉裏は緑色で茎は赤みを帯び、毛がびっしり生えていました。少し小さめですが、タツナミソウでしょうか。
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44タツナミソウ？…長さ2cm程の花はほぼ直立し、草丈20cm程、葉裏は緑色で茎は赤みを帯び、毛がびっしり生えていました。少し小さめですが、タツナミソウでしょうか。
45旧垢離取場の歌碑…右面に和歌が彫ってありました。ここは昔から身を清める垢離取場（こりとりば）で、いつしか水場が埋まってしまっていたのを名越氏が明治期に復活させ歌碑を建てたようです。名越家は周辺の名家だったようで、弘法大師像奥の柱状節理＜写真58＞や修正大明神鳥居＜写真61＞にも名前が見られました。
45旧垢離取場の歌碑…右面に和歌が彫ってありました。ここは昔から身を清める垢離取場（こりとりば）で、いつしか水場が埋まってしまっていたのを名越氏が明治期に復活させ歌碑を建てたようです。名越家は周辺の名家だったようで、弘法大師像奥の柱状節理＜写真58＞や修正大明神鳥居＜写真61＞にも名前が見られました。
46キヅタ＆大木…舗装道路の右側（北側）です。キヅタが絡まった古木がありました。ご神木でもよさそうな大木で、樹高はそれほどでもないのですが、幹の太さが目立ちました。
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46キヅタ＆大木…舗装道路の右側（北側）です。キヅタが絡まった古木がありました。ご神木でもよさそうな大木で、樹高はそれほどでもないのですが、幹の太さが目立ちました。
47荒戸神社随身門越しに拝殿…東からアプローチすると、いきなり随身門が現れました。拝殿はアルミサッシなどなかなか新しそうな建物でした。
48荒戸神社本殿…岡山県指定重要文化財です。正中元年（1324年）に荒戸山頂上＜写真55＞に建立されましたが、嘉吉2年（1442年）に焼失、文安元年（1444年）に現在地に再建されました。説明板によれば、向拝（社殿の正面に張り出してひさしを設けた部分）がないこと、基壇がなく床下が石敷であることが特徴で、室町時代の古い形式だとされています。この石積みは基壇ではないのでしょうか？
48荒戸神社本殿…岡山県指定重要文化財です。正中元年（1324年）に荒戸山頂上＜写真55＞に建立されましたが、嘉吉2年（1442年）に焼失、文安元年（1444年）に現在地に再建されました。説明板によれば、向拝（社殿の正面に張り出してひさしを設けた部分）がないこと、基壇がなく床下が石敷であることが特徴で、室町時代の古い形式だとされています。この石積みは基壇ではないのでしょうか？
50ウリノキ…長いおしべを含めた長さは3cm程です。散った花やつぼみが多く、咲き始めのようでした。
51ハナイカダ実…葉から突き出たように花が咲き、直径1cm程の実ができます。黒く熟すのは1か月以上先になりそうです。たいていは葉1枚に1つですが、これは3つもありました。初めて見たので動画も撮りました。
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51ハナイカダ実…葉から突き出たように花が咲き、直径1cm程の実ができます。黒く熟すのは1か月以上先になりそうです。たいていは葉1枚に1つですが、これは3つもありました。初めて見たので動画も撮りました。
52西乃瀧…標高670m辺りの分岐で西まわりコースに進むと、道の北側にありました。亀甲状の柱状節理が見られます。溶岩がゆっくり固まると、六角柱などの規則正しい柱状の割れ目が生じ、これを柱状節理といいます。
52西乃瀧…標高670m辺りの分岐で西まわりコースに進むと、道の北側にありました。亀甲状の柱状節理が見られます。溶岩がゆっくり固まると、六角柱などの規則正しい柱状の割れ目が生じ、これを柱状節理といいます。
53コナスビ…直径1�冂�の小さな花です。丸太と土の階段状の細道のど真ん中に咲いていました。
54黒滝…道の右（東）側です。柱状節理の壁になっており、水は流れていません。動画も撮りました。
55荒戸山頂上三角点「荒戸山」…少し北からここまで動画を撮りながら歩きました。標高761.6mの頂上三角点です。周辺は平坦で開けていますが、展望は効きません。荒戸山城跡になっていますが、この平坦地以外には明瞭な遺構は確認できないそうです。岡山県の文化財地図では城主は高橋藤太となっています。
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55荒戸山頂上三角点「荒戸山」…少し北からここまで動画を撮りながら歩きました。標高761.6mの頂上三角点です。周辺は平坦で開けていますが、展望は効きません。荒戸山城跡になっていますが、この平坦地以外には明瞭な遺構は確認できないそうです。岡山県の文化財地図では城主は高橋藤太となっています。
56幸福の塔…高さ15.2mで標高777mと同じ高さになります。変色があり上るのをためらいましたが、近くで見ると大丈夫そうでした。
57幸福の塔より東北東方面…上るのに2分程かかりました。木に遮られ唯一の展望がこれでした。手前は岡山県新見市太陽光発電所のソーラーパネル、その奥中央の鉄塔の少し左奥が661m峰、最奥の山並みはおそらく左のほうが赤滝山で中央少し右寄りが標高687.4m「赤馬」峰、その手前左端のほうに見えている山塊は黒髪山辺りです。
57幸福の塔より東北東方面…上るのに2分程かかりました。木に遮られ唯一の展望がこれでした。手前は岡山県新見市太陽光発電所のソーラーパネル、その奥中央の鉄塔の少し左奥が661m峰、最奥の山並みはおそらく左のほうが赤滝山で中央少し右寄りが標高687.4m「赤馬」峰、その手前左端のほうに見えている山塊は黒髪山辺りです。
58弘法大師像左下の柱状節理…名札はありませんでしたが、岩壁に文字が書かれていました。全体を動画にも撮りました。また、この少し南の柱状節理は動画だけ撮りました。
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58弘法大師像左下の柱状節理…名札はありませんでしたが、岩壁に文字が書かれていました。全体を動画にも撮りました。また、この少し南の柱状節理は動画だけ撮りました。
59弘法大師像…背後の柱状節理の岩壁には、縦書きで右から「祀 永録（おそらく禄の間違い）年中 弘法大師 名越」とありました。永禄年間（1558〜1570年）に名越氏がこの弘法大師像をお祀りしたようです。道からは全体像が見えないので、斜面を登ろうとしましたが、落ち葉と岩の上の苔で滑りやすく諦めました。
59弘法大師像…背後の柱状節理の岩壁には、縦書きで右から「祀 永録（おそらく禄の間違い）年中 弘法大師 名越」とありました。永禄年間（1558〜1570年）に名越氏がこの弘法大師像をお祀りしたようです。道からは全体像が見えないので、斜面を登ろうとしましたが、落ち葉と岩の上の苔で滑りやすく諦めました。
60荒戸神社玉取り狛犬越しに随身門＆拝殿…再び荒戸神社に戻ってきました。このように玉に乗っていたりくわえていたりする狛犬を玉取りといいます。家運隆盛（運がよく転がる）の願いがこめられています。
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60荒戸神社玉取り狛犬越しに随身門＆拝殿…再び荒戸神社に戻ってきました。このように玉に乗っていたりくわえていたりする狛犬を玉取りといいます。家運隆盛（運がよく転がる）の願いがこめられています。
61修正大明神鳥居…石段を下りながら動画を撮り、これをくぐってから振り返りました。扁額が修正大明神となっています。『岡山神社誌』によれば、京都の吉田家から荒戸山正三位修正大明神の尊号を受けたとのことです。この鳥居が弘化2年（1845年）なので、それ以前でしょう。
61修正大明神鳥居…石段を下りながら動画を撮り、これをくぐってから振り返りました。扁額が修正大明神となっています。『岡山神社誌』によれば、京都の吉田家から荒戸山正三位修正大明神の尊号を受けたとのことです。この鳥居が弘化2年（1845年）なので、それ以前でしょう。
62荒戸神社参道…再び振り返りました。左右は推定樹齢150年以上の杉並木で、間の石段はところどころ草が生えています。なぜか妙に気持ちのいい参道でした。
62荒戸神社参道…再び振り返りました。左右は推定樹齢150年以上の杉並木で、間の石段はところどころ草が生えています。なぜか妙に気持ちのいい参道でした。
63荒戸神社鳥居越しに杉並木…舗装道路に出る直前です。この手前にも鳥居がありました。平坦な土道になってもやはり左右には杉並木と草、日陰で涼しく、心が安らぎました。
63荒戸神社鳥居越しに杉並木…舗装道路に出る直前です。この手前にも鳥居がありました。平坦な土道になってもやはり左右には杉並木と草、日陰で涼しく、心が安らぎました。
64地神碑＆石仏…右の地神碑は、岡山県では文字通り、大地の神様を指すことが多いです。左の石仏は慶応2年（1866年）に牛馬が平穏無事に繁栄しますようにとの願いをこめて建てられたようです。旧哲多町も千屋牛の育成地なので、このような石仏があるのでしょう。
64地神碑＆石仏…右の地神碑は、岡山県では文字通り、大地の神様を指すことが多いです。左の石仏は慶応2年（1866年）に牛馬が平穏無事に繁栄しますようにとの願いをこめて建てられたようです。旧哲多町も千屋牛の育成地なので、このような石仏があるのでしょう。
65旧哲多町マンホールの蓋…合併して新見市の一部になる前の哲多町（てったちょう）のマンホール蓋です。上から順に町の木のアカマツ、荒戸山＜写真55＞と町の鳥のキジ、町の花のスズラン＜写真04＞です。
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65旧哲多町マンホールの蓋…合併して新見市の一部になる前の哲多町（てったちょう）のマンホール蓋です。上から順に町の木のアカマツ、荒戸山＜写真55＞と町の鳥のキジ、町の花のスズラン＜写真04＞です。
66ヤマツツジ…樹高数十cmでしたが、よく咲いていました。花色は肉眼ではちゃんと朱色に見えましたが、写真はもう少し赤みがかってしまいました。
67オヘビイチゴ…直径2cm程の花は、キジムシロやミツバツチグリなど似た花が多いのですが、これは長い葉柄の先端に5枚セットの葉がつくのでわかりやすいです。
67オヘビイチゴ…直径2cm程の花は、キジムシロやミツバツチグリなど似た花が多いのですが、これは長い葉柄の先端に5枚セットの葉がつくのでわかりやすいです。
68ムラサキマムシグサ？…草丈は40cm程だったでしょうか。茎葉2、小葉は全縁で5〜7枚と少なめ、偽茎は緑色、長く垂れた舷部の口辺部は少し広めで反り返り、付属体はこん棒状で紫色の斑点があります。オオマムシグサよりも小型で白条が盛り上がらず、タカハシテンナンショウよりも舷部の口辺部が広めで花期が遅いです。ムラサキマムシグサにしては小葉の数が少なめですが、これが最も可能性が高いように思いました。
68ムラサキマムシグサ？…草丈は40cm程だったでしょうか。茎葉2、小葉は全縁で5〜7枚と少なめ、偽茎は緑色、長く垂れた舷部の口辺部は少し広めで反り返り、付属体はこん棒状で紫色の斑点があります。オオマムシグサよりも小型で白条が盛り上がらず、タカハシテンナンショウよりも舷部の口辺部が広めで花期が遅いです。ムラサキマムシグサにしては小葉の数が少なめですが、これが最も可能性が高いように思いました。
69ソーラーパネル越しに荒戸山…北方面少し西寄りです。荒戸山＜写真55＞はその山容から鍋山、また阿哲（あてつ）富士とも呼ばれ、町のシンボルになっています。
69ソーラーパネル越しに荒戸山…北方面少し西寄りです。荒戸山＜写真55＞はその山容から鍋山、また阿哲（あてつ）富士とも呼ばれ、町のシンボルになっています。
70クサノオウ…直径2cm程の花は、めしべがS字型に曲がるのが特徴です。また、かなり毛深いです。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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感想
【哲多すずらんの園とその周辺の6月の花】
今回の出発点は、新見市哲多町（にいみしてったちょう）田淵にある哲多すずらんの園（おもつぼ湿原）です。文字通り、毎年5月中旬から下旬にかけて、約2万株のスズランが咲き誇る花園です。海抜550mに位置する約2haのおもつぼ湿原内には107種もの植物が確認されています。園内は砂利道や木道が整備され、雨の日に傘を差して運動靴でも歩けます。前回はスズランの観賞には完全に遅すぎましたが、周辺は他の花だらけで十分楽しめました。
2024年6月24日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6963428.html
今回も気づけばすでにスズランが旬の時期を過ぎていましたので、一か八かの訪問でした。園内に入ると、すぐに道の左右にフェンスに囲まれた群生が見られました。密集しすぎて道沿いしかよく見えないので注視しながら歩いていると、先端が茶色くなった花がポツンポツンとあり、きれいなのは1株＜写真04＞だけでした。再訪決定😅前回咲き終わっていたエゴノキ＜写真05＞は終わりかけ、ここではお初のシライトソウ＜写真09＞が2株と、花の観賞には時期が早かったようですが、ミヤマヨメナ＜写真10＞は道沿いに群生が見られました。
哲多すずらんの園を出た後は、嶋村みずばしょう園も訪問しましたが、さすがにミズバショウは咲き終えており、前回見られたミズバショウの実や花菖蒲の花はまだでした。ここも機会があれば、4月から5月に再訪したいものです。
ここからは荒戸神社＜写真47〜49,60＞を目指し、反時計回りに周りました。ずっと舗装道路でしたが、岡山県内の舗装道路あるあるで、道端に多種多様な花が咲いていました。スイカズラ＜写真13＞、フランスギク＜写真14＞、ウツギ＜写真21＞、ノアザミ＜写真25＞、ミヤコイバラ＜写真27＞などの花が広域にわたって見られた他、イタチハギ＜写真36＞、ヘラオオバコ＜写真37＞、ナワシロイチゴ＜写真38＞など咲いている場所が限定されているものも見られ、まさに百花繚乱でした。
また、荒戸山登山道で見られたハナイカダの実＜写真51＞は葉の上の真ん中にできておりとても印象的でした。黒く熟した実をいかだに乗る船頭に見立てたのが名前の由来です。たいていは葉1枚に1つですが、中には3つもあるものも。「船頭多くして船荒戸山に上る」になったりして😅開花時期は西日本では4月〜5月だそうです。次回は、雌花の開花している様子を観察したいものです。
荒戸神社＜写真47〜49,60＞からゴールの哲多すずらんの園駐車場までの舗装道路もやはり花が多く、オヘビイチゴ＜写真67＞の群生や初めて見たムラサキマムシグサらしき花＜写真68＞など、最後まで楽しめました。
【火山活動によってできた荒戸山と山麓の荒戸神社】
荒戸山（あらとやま）はおよそ200万年前の火山活動によってできた玄武岩の山です。新見市の天然記念物に指定されており、鍋を伏せたようなその山容＜写真40,69＞から地元では鍋山、阿哲（あてつ）富士と呼ばれ親しまれています。
荒戸神社＜写真47〜49,60＞境内のトイレの東側から登山口の道標に向かいました。復路はトイレ北側のイチョウの左側（北）を通って境内に出てきました。どうやら、こちらが正規ルートだったようです。
登山口には案内板があり、細道には刈られた草が散乱していました。最近きれいにされたようです。火山なので滑りやすい黒土を想像していましたが、そうではありませんでした。濡れると滑りやすいとは思いますが、つづら折りで丸太と土の階段状の細道が多く、少し急ですが比較的楽に登ることができます。
標高670m辺りの分岐で西まわり（時計回り）と東まわり（反時計回り）にコースが分かれ、西まわりコースを進みました。相変わらず細道ですがトラバースをしながら高度を徐々に上げ、多少急な箇所は丸太と土の階段状になっているので予想よりもはるかに歩きやすかったです。
このコース上では玄武岩の塊が幾度も目の前に現れました。溶岩がゆっくり固まると、六角柱などの規則正しい柱状の割れ目が生じ、これを柱状節理といいます。特に荒戸山の中腹標高700m前後では数多く見られ、西まわりコースには西乃瀧＜写真52＞や黒滝＜写真54＞という名前のついたまるで滝のような岩の塊もありました。
荒戸山頂上＜写真55＞周辺は平坦で開けていますが、展望は効きません。正中元年（1324年）にここに荒戸神社が創建されました。また、荒戸山城跡でもあります。どちらが先にできたかは不明ですが、1440年代にはここに居城していた高橋氏が荒戸山南東麓の馬酔木（あせび）城に移ったと伝えられています。頂上の平坦地以外には明瞭な遺構は確認できないそうです。
ここから南東に下り始めると道は広く緩やかで歩きやすく、すぐに幸福の塔＜写真56＞が見えました。高さ15.2mで標高777mと同じ高さになります。変色があり上るのをためらいましたが、2分程螺旋階段をグルグルしててっぺんへ。残念ながら、木に遮られ東北東方面＜写真57＞しか見えませんでした。
緩やかな広い道をさらに下ると、北に延びる道と東まわりコースとの分岐があります。道なりに進むと北に向かい、舗装道路に出て荒戸神社＜写真47〜49,60＞に戻れるようです。道なりに進んですぐに引き返し、分岐にあるベンチの右を通って東まわりコースの細道に入りました。西まわりコースよりも緩やかで丸太と土の階段状の箇所は少ないです。こちらでも玄武岩の見事な柱状節理＜写真58＞が見られ、手前には弘法大師像＜写真59＞がありました。
登山口のある荒戸神社＜写真47〜49,60＞のご祭神は、大錦積命（おおわたつみのみこと）、天照大神（あまてらすおおみかみ）、他に16神にもおよびます。大錦積命（おおわたつみのみこと）は海神です。海から遠いので不思議な気がしましたが、蛇神だともいわれています。蛇は水の神様とかかわりが深いので、大錦積命は海神ではなく雨の神様として祀られたのかもしれません。創建は正中元年（1324年）、荒戸山頂上＜写真55＞ですが、嘉吉2年（1442年）に焼失、文安元年（1444年）に現在地に再建されました。
本殿＜写真48,49＞は、室町時代の建築様式を伝える建造物として、岡山県の重要文化財に指定されています。向拝（社殿の正面に張り出してひさしを設けた部分）がないこと、基壇がなく床下が石敷であることが特徴で、室町時代の古い形式だとされています。本殿は石積みの上に建っているのですが、これは基壇ではないのでしょうか？自然石をそのまま積み上げたようで、神社の基壇の石積みとしては古い形式だと思います。また、軒下の彫刻に彩色が施されているのも印象的でした。
荒戸神社の参道を南に下っていくと、両サイドが推定樹齢150年以上の杉並木＜写真61〜63＞で、間の石段はところどころ草が生えていました。石段から平坦な土道になってもやはり左右には杉並木と草、日陰で涼しく、神秘的でなぜか妙に気持ちよかったです。また参拝してみたいと思えるいい神社でした。
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2025年04月25日 (日帰り) [C]
荒戸山（荒戸神社から周回）柱状節理と春の山
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妻と中国百名山2座（荒戸山、天神山）ほか6座（愛宕山、円山、角山、黒髪山、水晶山、弥高山） ほか、後から色々付け足し。
2024年12月26日 (日帰り) [S]
水晶山 → 荒戸山 → 成羽天神山 → 弥高山【岡山県の山(分県登山ガイド)達成の旅 2日目】
2024年12月10日 (日帰り) [S]
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