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Yamareco

記録ID: 8393576
全員に公開
ハイキング
大雪山

トムラウシ山(クチャンベツ口から日帰りピストン)

2025年07月08日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:17
距離
39.7km
登り
1,796m
下り
1,791m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:38
休憩
0:39
合計
13:17
距離 39.7km 登り 1,796m 下り 1,791m
5:36
6
5:42
5:43
24
6:07
104
7:51
49
8:40
8:43
7
8:50
17
9:07
24
9:31
9:35
6
9:41
9:42
21
10:03
27
10:30
10:31
17
10:48
11:06
17
11:23
22
11:45
23
12:08
5
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12:14
23
12:37
65
13:42
13:45
49
14:34
14:41
88
16:09
26
16:42
63
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道273号と町道高原温泉線の交差点には、「休業中」と書かれた紙がベタッと貼られている「高原温泉」と書かれた大きな木製看板がありますので見落とすことはないでしょう。

よく整備されたダートとアスファルト舗装が入り混じる道を3.7kmほど走ると分岐があり、右に行くと高原温泉、直進するとクチャンベツ登山口になります。クチャンベツ方面にはゲートがあり、鎖がかかっていることがありますが、施錠はされていません。この日はゲートは開いていました。

分岐から9kmほどで登山口になります。途中に枝道が何本かありますが、クチャンベツ登山口以外の道にはロープが張ってあったり、ゲートが閉じられていますので、迷うことはありません。分岐から登山口まではすべてダートですが、悪路ではないので普通車でも大丈夫です。道幅が狭いので、対向車とのすれ違いには注意が必要です。

林道の終点が駐車場になっていて、20台ほどは止められそうです。
コース状況/
危険箇所等
とてもとても長いコースですが、累積標高差は小さいので、体力的なダメージはそれほどでもありません。むしろ日没と精神的な「飽き」との闘いになります。

沼ノ原まで登れば、原始の時代そのままの手つかずの大自然が360度どこまでも広がっていて、その雄大さと美しさに圧倒されます。言葉では言い表せないほどの素晴らしい湿原、数々の池塘は道内では随一でしょう。そして、まだまだ登山序盤なのに、沼ノ原からはこれから向かうトムラウシがドーンと見えて、テンションが上がりまくりです(途中から歩いても歩いてもトムラウシが近づかないので飽きてきますが…)。

登山口から沼ノ原まで
眺望がない森の中を歩きますが、よく整備されています。1カ所だけ徒渉が必要で、少し川上の対岸のピンテがある付近が渡りやすかったです。
登山口から30分ほど歩くと、丸太で作られたアート作品(椅子?)と落石注意の看板が現れます。ここから、このコース一番の急登となりますが、ごく短い区間です。

沼ノ原から五色岳まで
木道がメインで歩きやすいです。ただ、五色岳に近づくにつれて、木道がかなり朽ちている個所があります。昨年も木道の改修作業が行われていましたが、すべて綺麗になるには数年かかりそうです。朽ちている木道は、シーソー状態だったり、足を置いた途端にズレたり、バキッと折れたりするので、細心の注意が必要です。徒渉時の飛び石を蹴る感じで歩くと良いでしょう。つまり信用しないことです(笑)

五色岳からトムラウシまで
大雪山きってのメイン縦走路なので、なにも障害はありません。ロックガーデンなど道がやや不明瞭な箇所で不安になったら、すぐにGPSで確認しましょう。

ヒサゴ沼
ヒサゴのコルから下りて、ヒサゴ沼分岐に戻りました。どちらの道もまだまだ大きな雪渓に覆われていて、本州から来られている方は、軽アイゼンやチェンスパを装着されていました。私は道産子なので、もちろん下りは夏靴で滑走、登りはツボ足です。
分岐から9kmほどで登山口です。駐車場は20台ほどは止められそうです。
分岐から9kmほどで登山口です。駐車場は20台ほどは止められそうです。
入山届を記載します。往復39kmの長丁場のスタートです。
入山届を記載します。往復39kmの長丁場のスタートです。
登山口から10分ほどで、徒渉になります。対岸の登山道は、やや川上にあって、その付近が石も多く渡りやすかったです。
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登山口から10分ほどで、徒渉になります。対岸の登山道は、やや川上にあって、その付近が石も多く渡りやすかったです。
登山口から30分ほど歩き、丸太で作ったベンチ?のような芸術作品を過ぎると、しばしの間、急登になります。
登山口から30分ほど歩き、丸太で作ったベンチ?のような芸術作品を過ぎると、しばしの間、急登になります。
登山口から1時間ほどで沼ノ原に入ります。大雪山の奥座敷、標高1450mにある高層湿原の散策が始まります。
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登山口から1時間ほどで沼ノ原に入ります。大雪山の奥座敷、標高1450mにある高層湿原の散策が始まります。
池塘の向こうには、トムラウシ!
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池塘の向こうには、トムラウシ!
東大雪の山々も美しいです。
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東大雪の山々も美しいです。
沼ノ原分岐です。いつかこちらから石狩岳に登ってみたいです。
沼ノ原分岐です。いつかこちらから石狩岳に登ってみたいです。
大沼です。去年よりは水量が少ないかも知れません。
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大沼です。去年よりは水量が少ないかも知れません。
雪渓を進みます。雪は柔らかく、ツボ足です。
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雪渓を進みます。雪は柔らかく、ツボ足です。
五色ヶ原はチングルマが咲き乱れていました。天国かよ〜
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五色ヶ原はチングルマが咲き乱れていました。天国かよ〜
五色岳山頂からの忠別岳と表大雪。
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五色岳山頂からの忠別岳と表大雪。
右に曲がれば化雲岳。直進すれはトムラウシです。計画よりも時間に余裕があったので、化雲岳経由で進むことに。
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右に曲がれば化雲岳。直進すれはトムラウシです。計画よりも時間に余裕があったので、化雲岳経由で進むことに。
大雪山のへそ、化雲岳山頂には誰もいませんでした。
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大雪山のへそ、化雲岳山頂には誰もいませんでした。
最初のヒサゴ沼分岐。まずはトムラウシを目指します。
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最初のヒサゴ沼分岐。まずはトムラウシを目指します。
ほぼ真北から見るトムラウシ。まだ結構遠いです。
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ほぼ真北から見るトムラウシ。まだ結構遠いです。
溶けた雪渓の水が溜まって、ターコイズブルーの池になっています。
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溶けた雪渓の水が溜まって、ターコイズブルーの池になっています。
最高かよ〜と、チョーご機嫌でしたが、道を間違っていて、戻ることに…
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最高かよ〜と、チョーご機嫌でしたが、道を間違っていて、戻ることに…
ロックガーデンです。擦れたペンキや小さなケルンを探しながら進みます。天気が良ければ迷うことはないと思いますが、ガスがかかっていたらなかなか厳しそうな個所です。
ロックガーデンです。擦れたペンキや小さなケルンを探しながら進みます。天気が良ければ迷うことはないと思いますが、ガスがかかっていたらなかなか厳しそうな個所です。
なにもかもが美しいです。
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なにもかもが美しいです。
北沼への分岐。ここから最後の急登です。
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北沼への分岐。ここから最後の急登です。
最後の急登から見た北沼と表大雪方面。
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最後の急登から見た北沼と表大雪方面。
トムラウシ登頂!山頂は十勝方面からの登山客で賑わっていました。
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トムラウシ登頂!山頂は十勝方面からの登山客で賑わっていました。
トムラウシ山頂からの十勝岳連峰。いつかオプタテシケまで歩いてみたいです。
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トムラウシ山頂からの十勝岳連峰。いつかオプタテシケまで歩いてみたいです。
時間にゆとりがあったので、ヒサゴ沼に立ち寄ることに。まだまだ大きな雪渓に覆われていていました。
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時間にゆとりがあったので、ヒサゴ沼に立ち寄ることに。まだまだ大きな雪渓に覆われていていました。
雪渓からは溶けたばかりの冷たい水が勢いよく川になって流れていました。
雪渓からは溶けたばかりの冷たい水が勢いよく川になって流れていました。
ヒサゴ沼まで下りてきました。
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ヒサゴ沼まで下りてきました。
ヒサゴ沼から化雲岳方面に戻る道です。
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ヒサゴ沼から化雲岳方面に戻る道です。
往路では気が付きませんでしたが、コマクサが咲いていました。
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往路では気が付きませんでしたが、コマクサが咲いていました。
五色岳戻ってくれば、もう安心です。忠別岳カッコイイなぁ。
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五色岳戻ってくれば、もう安心です。忠別岳カッコイイなぁ。
五色岳山頂からのトムラウシ。3時間半前はあの山頂にいたのかと長い山行を振り返ります。
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五色岳山頂からのトムラウシ。3時間半前はあの山頂にいたのかと長い山行を振り返ります。
夕刻間近の沼ノ原から、最後のトムラウシです。素晴らしい山行でした。
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夕刻間近の沼ノ原から、最後のトムラウシです。素晴らしい山行でした。

装備

個人装備
長Tシャツ ズボン 靴下 ショートスパッツ グローブ 登山靴 雨具 昼食(おにぎり・パン) 行動食(大福・すあま・ 飴) 食料合計1900kcal 飲料水4L ライト 絆創膏 鎮痛剤 芍薬甘草湯 携帯トイレ 携帯ブランケット 一眼レフ(PENTAX KP)

感想

トムラウシ山は、若かりし頃にクワウンナイ川から2泊3日の沢登りで登ったことがあり、その時の感動は数十年経った今も色褪せません。
その後、長いブランクを経てコロナ禍をきっかけに登山を再開しましたが、いまは泊まりの装備を持っていないことや、まとまった休暇を取りにくいこともあって、日帰りに限定して登山を楽しんでいます。そんな訳で、トムラウシはすっかり敷居の高い山になっていました。

と言うのも、極めて個人的になのですが、トムラウシは表側(山に表も裏もないのですが、化雲岳側)から登りたい山でして、十勝側からはいまいち登る気がせず、でも、天人峡日帰りピストンはさすがに体力的に厳しいので、ずっと登る機会がありませんでした。

そんな中、去年の秋に日帰りでクチャンベツから忠別岳を登った際、思いのほか五色岳まで楽々なルートだったので、このルートならトムラウシまで日帰りで行けるんじゃね?と思ってしまったのが、今回の山行のきっかけです。

結果、日の出後に入山して日没まで1時間以上を残して下山できたので、クチャンベツ〜トムラウシは、日の長い季節なら日帰りが可能です。累積標高差も小さく、天人峡ピストンよりはるかに楽だと思います。ただ…、ひたすら長いです。飽きるくらい長いです。五色岳からの長い長い下山は、ほとほと嫌になりました(笑)

今回は往路に化雲岳、復路にヒサゴ沼に寄りましたが(下りるのも戻るのも長い雪渓で余計に時間がかかりました)、この化雲岳とヒサゴ沼をカットすれば、さらに時間短縮(1時間程度)ができると思います。

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