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Yamareco

記録ID: 8395336
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
北アメリカ

ホイットニー山(Mt. Whitney, 4421m)

2025年06月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
31.1km
登り
2,186m
下り
2,169m

コースタイム

日帰り
山行
15:25
休憩
1:05
合計
16:30
5:10
120
7:10
7:15
120
9:15
9:30
290
14:20
14:50
190
18:00
18:10
100
19:50
19:55
105
21:40
0
21:40
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
Lone Pineの街に宿泊し、ここから車で25分ほどのWhitney Portalより登山開始。
コース状況/
危険箇所等
麓から見た急峻さとは裏腹に、滑落の危険を感じる箇所はそれほど多くない。

多くの人にとってはコースの長さと標高の高さによる体力の消耗と、Mirror Lake〜Trail Camp間の不明瞭な道による道迷いが危険ポイントとなりそう。また渡渉点が5箇所ほどあり、架橋されていないため飛び石を使って渡る必要がある。
その他周辺情報 Lone Pineまでは、ロサンゼルスから車で3.5時間、ラスベガスから4時間(デスバレー経由)、サンフランシスコから6.5時間(ヨセミテ経由)ほど。
周辺には世界一暑い場所として有名なデスバレー国立公園や、第二次大戦中の日系人収容所であるマンザナー強制収容所、飛行機の墓場として有名なモハーヴェ空港等がある。
Whitney Portalの登山口。ここで携帯用トイレを受け取れる
2025年06月29日 06:17撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 6:17
Whitney Portalの登山口。ここで携帯用トイレを受け取れる
Lone Pine Lake分岐までは500mほどの九十九折りの登り。Whitneyの登山道はかなり緩やかに作られているため、息が切れるような急登はほとんどないが、その分距離が長く高度をなかなか稼げない
2025年06月29日 06:31撮影 by  Pixel 7, Google
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6/29 6:31
Lone Pine Lake分岐までは500mほどの九十九折りの登り。Whitneyの登山道はかなり緩やかに作られているため、息が切れるような急登はほとんどないが、その分距離が長く高度をなかなか稼げない
最初の渡渉点。飛び石を渡っていくが、浮石が多いので注意。特に序盤で川に落ちて濡れてしまうと体力的なロスが非常に大きいので、慎重に渡ったほうがよい。ストックを川にさして体重を支えると安定しやすい。
2025年06月29日 06:41撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 6:41
最初の渡渉点。飛び石を渡っていくが、浮石が多いので注意。特に序盤で川に落ちて濡れてしまうと体力的なロスが非常に大きいので、慎重に渡ったほうがよい。ストックを川にさして体重を支えると安定しやすい。
鹿。今回の山行では見なかったが、熊の多発地帯でもあるので注意が必要。
2025年06月29日 07:05撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 7:05
鹿。今回の山行では見なかったが、熊の多発地帯でもあるので注意が必要。
Lone Pine Lake分岐手前からはLone Pine方面が開けて見える。ここまでの500mほどは快調に登る
2025年06月29日 07:33撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 7:33
Lone Pine Lake分岐手前からはLone Pine方面が開けて見える。ここまでの500mほどは快調に登る
Lone Pine Lake分岐手前で細い木道で川を渡る
2025年06月29日 07:43撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 7:43
Lone Pine Lake分岐手前で細い木道で川を渡る
Outpost Camp手前で平坦な湿原に出る
2025年06月29日 08:15撮影 by  Pixel 7, Google
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6/29 8:15
Outpost Camp手前で平坦な湿原に出る
Outpost Campの2箇所で川を渡る。この2箇所の渡渉点は浮石が多く特に危険を感じたので、慎重に渡る
2025年06月29日 08:23撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 8:23
Outpost Campの2箇所で川を渡る。この2箇所の渡渉点は浮石が多く特に危険を感じたので、慎重に渡る
Outpost Campの渡渉点2
2025年06月29日 08:39撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 8:39
Outpost Campの渡渉点2
Mirror Lake、その名の通り向かいの山(Mt. Whitneyではなく、前衛の山)が鏡のように映る
2025年06月29日 08:43撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 8:43
Mirror Lake、その名の通り向かいの山(Mt. Whitneyではなく、前衛の山)が鏡のように映る
Mirror Lakeから少し登ると、森林限界を抜けて開けた岩稜帯に出る。滑落の危険を感じる地点は少ないが、道が不明瞭なので道迷いに注意した方が良さそう。また帽子等で直射日光を避ける必要もある。
2025年06月29日 09:04撮影 by  Pixel 7, Google
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Mirror Lakeから少し登ると、森林限界を抜けて開けた岩稜帯に出る。滑落の危険を感じる地点は少ないが、道が不明瞭なので道迷いに注意した方が良さそう。また帽子等で直射日光を避ける必要もある。
Trail Camp手前で雪渓を越える。6月末時点ではアイゼンは不要。
2025年06月29日 10:04撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 10:04
Trail Camp手前で雪渓を越える。6月末時点ではアイゼンは不要。
中間地点のTrail Camp。目指す正面の山は非常に急峻に見えるが、ここからは写真の左側を巻いて比較的緩やかな九十九折りの道(97 Switchbacks)を進む。
2025年06月29日 10:17撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 10:17
中間地点のTrail Camp。目指す正面の山は非常に急峻に見えるが、ここからは写真の左側を巻いて比較的緩やかな九十九折りの道(97 Switchbacks)を進む。
Trail Campから45分ほど登ると、雪渓を越える。この雪渓はやや危険を感じたので、6月上旬以前であればアイゼンがあった方が無難だと思う。
2025年06月29日 11:19撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 11:19
Trail Campから45分ほど登ると、雪渓を越える。この雪渓はやや危険を感じたので、6月上旬以前であればアイゼンがあった方が無難だと思う。
97 Switchbacksの登山道は傾斜が緩やか。標高差も500mほどと北アルプスの各急登と比べると大したことはないが、高度をなかなか稼げないため、想像以上に時間がかかる。富士山の標高を超えているため、高山病の対策も必要。
2025年06月29日 12:09撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 12:09
97 Switchbacksの登山道は傾斜が緩やか。標高差も500mほどと北アルプスの各急登と比べると大したことはないが、高度をなかなか稼げないため、想像以上に時間がかかる。富士山の標高を超えているため、高山病の対策も必要。
斜面自体は急峻なので、スイッチバックで無理やり登山道を緩やかに作っていることが分かる。
2025年06月29日 12:09撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 12:09
斜面自体は急峻なので、スイッチバックで無理やり登山道を緩やかに作っていることが分かる。
Trail Crest(97 Switchbacksを上り切ったコル)で稜線に出る。私はこの時点で高山病?によりバテバテでした。
2025年06月29日 12:47撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 12:47
Trail Crest(97 Switchbacksを上り切ったコル)で稜線に出る。私はこの時点で高山病?によりバテバテでした。
ここからは尾根の左側を巻いていく。左側の稜線は比較的緩やかなため、見た目ほど滑落の危険箇所はない
2025年06月29日 12:47撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 12:47
ここからは尾根の左側を巻いていく。左側の稜線は比較的緩やかなため、見た目ほど滑落の危険箇所はない
稜線の反対側は世界最大の木で有名なセコイア国立公園
2025年06月29日 12:48撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 12:48
稜線の反対側は世界最大の木で有名なセコイア国立公園
セコイア国立公園側は日本では見られないような荒涼とした景色が広がる
2025年06月29日 12:56撮影 by  Pixel 7, Google
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6/29 12:56
セコイア国立公園側は日本では見られないような荒涼とした景色が広がる
柱状節理?が見事
2025年06月29日 12:59撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 12:59
柱状節理?が見事
登山道唯一の岩場らしい岩場。道がそれなりに広いので危険性はそれほど高くない(奥穂高のザイテングラートくらいのイメージ)が、油断はせずに進む
2025年06月29日 13:22撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 13:22
登山道唯一の岩場らしい岩場。道がそれなりに広いので危険性はそれほど高くない(奥穂高のザイテングラートくらいのイメージ)が、油断はせずに進む
岩場を抜けると緩やかな稜線に出る。高山病がきつい
2025年06月29日 14:04撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 14:04
岩場を抜けると緩やかな稜線に出る。高山病がきつい
頂上手前の雪渓。それなりに長いので集中力を切らさないよう注意
2025年06月29日 14:50撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 14:50
頂上手前の雪渓。それなりに長いので集中力を切らさないよう注意
登頂。頂上には小さな避難小屋がある
2025年06月29日 15:50撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 15:50
登頂。頂上には小さな避難小屋がある
頂上から見たハイシエラの稜線
2025年06月29日 15:40撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 15:40
頂上から見たハイシエラの稜線
頂上から見たIceberg Lake
2025年06月29日 15:41撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 15:41
頂上から見たIceberg Lake
頂上の銘板。これを持って記念撮影するとよい
2025年06月29日 15:44撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 15:44
頂上の銘板。これを持って記念撮影するとよい
頂上からTrail Crest方面へと戻る。午後は天気が悪化することがあり、その場合落雷の危険性があるため、稜線にむやみに長居するのは避けたほうが良さそう。
2025年06月29日 17:10撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 17:10
頂上からTrail Crest方面へと戻る。午後は天気が悪化することがあり、その場合落雷の危険性があるため、稜線にむやみに長居するのは避けたほうが良さそう。
97 Switchbacksの雪渓は午後になると凍結するので注意。また97 Switchbacksの下りは非常に緩やかなため、上りとほぼ変わらない時間がかかることを覚悟した方が良い。
2025年06月29日 18:21撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 18:21
97 Switchbacksの雪渓は午後になると凍結するので注意。また97 Switchbacksの下りは非常に緩やかなため、上りとほぼ変わらない時間がかかることを覚悟した方が良い。
Trail Campまで戻る
2025年06月29日 19:05撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 19:05
Trail Campまで戻る
Trail CampからMirror Lakeまでの下りは特に道迷いに注意。疲労で登り返すのに二の足を踏んでしまうかもしれませんが、おかしいと思ったら引き返す勇気が重要だと感じました。
2025年06月29日 19:43撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 19:43
Trail CampからMirror Lakeまでの下りは特に道迷いに注意。疲労で登り返すのに二の足を踏んでしまうかもしれませんが、おかしいと思ったら引き返す勇気が重要だと感じました。
Mirror Lakeまで戻る。ここから先は再び樹林帯に入る
2025年06月29日 20:12撮影 by  Pixel 7, Google
6/29 20:12
Mirror Lakeまで戻る。ここから先は再び樹林帯に入る
麓のLone Pineより眺めたMt. Whitney
2025年06月30日 10:33撮影 by  Pixel 7, Google
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6/30 10:33
麓のLone Pineより眺めたMt. Whitney
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) 計画書 予備電池 GPS ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 携帯 時計 サングラス ストック
備考 登山には許可(Permit)が必要。5月〜10月のシーズン中のPermitは、毎年2月に申し込んで3月の抽選に当たる必要がある。
https://www.recreation.gov/permits/445860

感想

ダイアモックスを飲んで高山病対策をしたつもりであったが、おそらく高度の影響からTrail Campあたりから極端にペースが落ちてしまい、日没(この時期は21時頃)直後に下山となってしまった。

また、以下のような点で日本との違いを感じた
- 登山道は傾斜が緩やかに作られており、急登がない代わりに距離が長くなっている
- 恐らく自然保護の観点から迷いやすい部分にもマーキングがされておらず、正しい道の選択には注意が必要
- 渡渉点には橋が架けられておらず、飛び石で渡る必要がある(こちらも自然保護の観点か)
- 自由の国アメリカらしく、服装も登山時間も非常に自由。短パンも夜中の山行も上等という人が多い。

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