霧の中の風景 大倉から七沢温泉
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,180m
- 下り
- 2,365m
コースタイム
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:50
前日からの風邪で調子が悪かったのであっさり終えるつもりが結局はロングコース。
晴れ予報だったが終始ガスっていて一時的に雨が降ったのは本当に想定外。
天候 | 曇り、一時的に小雨や霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
滾々とわき続ける鼻水と関節の痛みを押して小田急線の渋沢駅に到着。
毎年春になると必ず風邪をこじらせるので自分の人生においてはいわゆる春の風物詩。
バスは七割程度の乗客を乗せ大倉に到着、バスを降りると乗客は登山者に変わった。
風邪の状態次第なので登山届には表尾根縦走と別に戸沢へのショートルートを記載した。
晴れ予報を裏切りあいにくの曇天、目の前にあるはずの山は霧の中に隠れている。
霧というモチーフは現世と冥界の間をつなぐものとして扱われることが多い。
『ニーベルンゲンの歌』というドイツの叙事詩があるがニーベルンゲンとは「霧の国の人」を意味し、霧の国とは北欧神話で言うところのニブルヘイム、冥界を意味している。
テオ・アンゲロプスの映画『霧の中の風景』でも霧は冥界の暗喩に使われていたと思う。
などと霧についていろいろと思いを馳せているうちに塔の岳に到着する。
ニャンキチくん(仮称)は少し下にいたがたまには独りにしてほしいだろうと声をかけず。
ランチパックだけの軽い昼食をとってすぐに出発、霧はさらに濃くなり雨まで降ってきた。
レインウェアは持ってきてなかったがバッグに入れっぱなしの折り畳み傘があった。
雨が降ると『雨に唄えば』という曲を連想するがその曲が使われている映画となるとジーン・ケリー出演のオリジナルではなくキューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』を思い出す。
だいたい一人のときはこういったとめどない妄想をしながら歩いている。
10分足らずで雨は止んだがその後霧雨が続いて地味に身体を湿らせていく。
今の旬は下向きに花をつける豆桜と白色の馬酔木の花のようでそこいらじゅうで見かけた。
三の塔のお地蔵さんはそろそろ春服に着替えても良い頃(誰が衣替えしてるのだろう?)。
飲料水がなくなったので富士見橋まで下りた近くにある護摩屋敷の水場に立ち寄る。
本当はヤビツ峠でおしまいにしたいのだが二時間ほどバスがないので大山へ登山続行。
身体が暖まっているせいか体調の悪さも気にならなくなり何故か鼻水も止まった。
途中頂き物のどら焼きを食べる、さすがに高級どら焼きは庶民どら焼きとは味が違う。
ヤビツ峠から1時間ちょっとで大山に到着、霧が晴れて下界の様子が一望にできた。
温泉に入りたいのでちょっと遠いが七沢温泉へ、途中三椏の群生地もあったはず。
思った以上に道のりが遠く少し後悔しつつもなんとか七沢温泉に辿りついた。
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