猿ヶ馬場山(積雪期限定ロングルートも春の気配)
- GPS
- 09:33
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,447m
- 下り
- 1,432m
コースタイム
- 山行
- 9:17
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 9:34
17:00に白川郷の土産物屋でにごり酒を購入し、ここをゴールとしました。(白川郷は秋のどぶろく祭りも有名)
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
第1渡渉点を過ぎると本格的に雪道になりますが、沢沿いの作業道はかなり雪が緩んでいます。 |
その他周辺情報 | 村営「せせらぎ公園駐車場」から2分の「白川郷の湯」(薄褐色の湯は気持ちが良い) |
写真
感想
前日に相棒のグソクに会うと、明日は白川郷から冬限定の猿ヶ馬場山へ登る予定というので、山岳渓流釣りの予定を急きょ変更して私も同行することにした。
何の予備知識もないのでヤマレコでコース状況を調べると、途中の林道はすでに雪はなく、途中から山頂へ向けては雪道歩きとなるらしい。(多くはつぼ足でOKとあるが、帰雲山からは念のためアイゼンを使用したというレコもある)
実は、近所では桜も終わってすっかり私は春山モードに入っており、残雪期用の3シーズン靴を新調して慣らし運転中である。今回これを投入するか、安全を取って冬靴を履いて登るか、ハードシェルやパンツは必要かなどと考えながら遅くまで準備をしていて寝不足の中、自宅を5時出発した。(結局、安全策で冬期スタイル。ハードシェルや12本アイゼンも携帯)
白川ICを降りるとすぐ世界遺産白川郷の観光客用に村営「せせらぎ駐車場」があります。7:00過ぎにその駐車場に到着しました。トイレ、土産物屋、食事処などを併設した整った大きな駐車場ですが、当然この時刻には売店等はまだ閉まっています。トイレも案内には8:00〜と記載されていますが、この日はもう使用出来ました。
白川郷は今が桜の満開時期で、合掌造りの家屋を彩っていました。きっと、日曜日のこの日も昼間は多くの観光客で賑わうでしょう。しかし、早朝のこの時刻は合掌造り保存地区もまだ静かで、合掌造家屋の間を抜けて”裏山”?といった場所にある登山口(ゲート)へ向かいます。
前後に2組の登山者が我々と同じ方向へ向かっていましたから、それなりに人気の山なのでしょう。ただし、村落にも道中にも案内板らしきものはまったくないので、GPSや地形図をたよりに登っていきます。(もちろん、ピンクテープはありましたし、雪上は踏み跡がしっかり付いています)
約1時間半で宮谷林道出会いに到着します。宮谷林道出会いから少しのところに、尾根へ取り付くマークがありましたが、下部には雪がなくステップが切れずに反ってスリッピーだったので林道を詰めて谷沿いを行くことにします。
宮谷林道には所々残雪もありましたが、春の使者ふきのとうが群生している場所もありました。
しばらくして林道を詰めると放置された軽トラが見えると第1徒渉点に到着しました。ここまでは殆ど雪もなく良いペースでしたが、ここからは緩い雪に覆われた谷脇の作業道を登っていきます。更に高度が上がると作業道は九十九折りになり、時々ザラメ状の残雪を踏み抜きながら登っていきます。
第2徒渉点を過ぎでザックを下ろして休憩していると、ベテランらしき方がもう少しで尾根に出ると教えてくれたのですが、登りにめっきり弱いメタボ中年の足ではなかなか尾根にたどり着きません。
第2徒渉点から約1時間半かかってようやく稜線までたどり着きましたが、帰雲山までは更に30分ほど登ります。ここからは愉しい稜線歩きのはずですが、大シラビソ平から三角点ノ大地に取り付くまでの登りが、変わり映えのない景観と相まって地味に足に効きます。(念のためにアイゼンを装着すると、歩行が安定しました)
大シラビソ平を過ぎると多くの登山者が下山されてきました。相棒のグソクも三角点ノ大地手前で降りてきました。(約束では13:30迄は山頂で待つことになっていましたがまだ13時10分です)ここから山頂までは30分程かかるということでしたが、私はこのまま山頂を目指すことにし、グソクは先に下山することにしました。
三角点ノ大地まで到着すると、本当に猿が乗馬出来るような平らな大地が広がっており、同じような風景の中を山頂の看板を目指してひたすら歩いた結果、13:37に何とか木の上に小さな「猿ヶ馬場山」の看板を発見しました。
もちろん山頂に人影はなく、霞んで白山などの眺望もありません。セルフで証拠写真を撮影した後は、ひとり取り残された感に襲われながら足早に下山します。
メタボの私ですが、下りに関しては以外に早足です。帰雲山から下った先の登り返しと道迷いを避けて帰りも尾根道ではなく、往きと同じ宮谷の作業道を下ることを選択しました。しかし、谷沿いの九十九折れの作業道は、雪が朝より更に緩んで踏み抜き地獄が待っていました。それでも必死に気合いで下った結果、16:00に第1徒渉点まで戻ることができてほっと一安心です。ここからは雪もなく、ひたすら林道と落ち葉の積もった作業道を下るだけですが、この1時間が非常に長く感じられました。
そして、相棒グソクの待つ駐車場へは閉鎖時刻17:00ギリギリに無事戻ってくることが出来たのでした。(グソクより約1時間遅れです)
帰りは、駐車場から約2分ほどの「白川郷の湯」に立ち寄り汗を流しました。(日曜日の夕方であるこの時間は空いていましたが、食事処は宿泊客の夕食を準備中のため食べれませんでした)外で夕食を食べることにしましたが、この時刻になると白川郷に観光客の姿は皆無で、売店も食事処も閉店しています。そのままR156で荘川インター手前の「桜香の湯」(日帰り温泉)に併設された「レストランおうか」(19:00ラストオーダーギリギリでした)まで行って、飛騨牛のバラ焼き丼(大盛り)1,780円を食して帰りました。(昼食は、帰雲山あたりでおにぎり1個を立ったまま食べたのみだったので、空腹に飛騨牛のバラ焼き丼は美味しかったです)
ロングルートで雪の上も一杯歩けたのですが、名前ほどにインパクトは無く、この日の天気のごとく春霞に包まれた猿ヶ馬場山でした。
気温も暖かく、山にも春はすぐそこまで来ていると感じられました。
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